第14章 第2話
覇瞳皇帝の策略にはまり絶体絶命のペコリーヌだったが、【美食殿】メンバーによって難を逃れた。彼女らの撤退の手助けをしたネネカは覇瞳皇帝に対話を求めるも、冷たくあしらわれ苛烈な攻撃にさらされる。
-------------- situation:
友への最後通牒
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
覇瞳皇帝を追跡し、ペコリーヌは全力で剣を振るい続ける。
しかし──……
voice: vo_adv_2014002_000
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
はぁっ、はぁ……!
覇瞳、皇帝っ……!
voice: vo_adv_2014002_001
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
あらあら? どうしたのかしら、お姫さま?
さっきまで、あんなに元気一杯だったのに。
【chara 106914 face 1 (normal)】
もう息があがっちゃってるみたいねぇ。
voice: vo_adv_2014002_002
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
あなたのその装備……たしかに大したものだけど。
【chara 106914 face 6 (surprised)】
代償もあるんだったわよね?
【chara 106914 face 1 (normal)】
ふふふっ、大丈夫なの?
voice: vo_adv_2014002_003
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
くぅ……っ!
そう思うんだったら、正面から勝負してくださいっ!
still display end
voice: vo_adv_2014002_004
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
たあぁぁっ!
voice: vo_adv_2014002_005
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】
はい、残念♪
【chara 106914 face 1 (normal)】
そんなんじゃ私に当てるなんて、百年経ったって不可能よ。
【chara 106914 face 2 (joy)】
お・ひ・め・さ・ま。
voice: vo_adv_2014002_006
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
くうううっ……!
今のタイミングで、どうして避けられるんですかっ……!
voice: vo_adv_2014002_007
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
まるっきり、隙だらけに見えるのに……!
『王家の装備』の全力全開で、何度も打ち込んでるのに……
【chara 105811 face 4 (sad)】
ぜんっぜん、当たる気配がありません!
voice: vo_adv_2014002_008
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
これが覇瞳皇帝の予知能力……!
【chara 105811 face 4 (sad)】
厄介です! 予想以上です! やばいですね!
【chara 105811 face 3 (anger)】
でも……!
voice: vo_adv_2014002_009
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
たとえ、どんな代償を払ったって……
私は必ず、あなたに剣を届かせてみせます!
voice: vo_adv_2014002_010
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 4 (sad)】
……はぁ。
【chara 106914 face 1 (normal)】
馬鹿ね、お姫さま。
つくづくお馬鹿さん。
voice: vo_adv_2014002_011
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
甘えた理想ばかり語って。
叶いもしない夢ばかり見て。
肝心の、自分の置かれてる状況が、これっぽっちも見えてない。
voice: vo_adv_2014002_012
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
いい加減、うんざりするわ。
【chara 106914 face 1 (normal)】
そんなだから……
あなたは私に何もかも、奪われるのよ。
voice: vo_adv_2014002_013
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
何を言って……
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_2014002_014
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
──魔物っ!?
voice: vo_adv_2014002_015
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
囲まれてる!? 前も後ろも……!
【chara 105811 face 4 (sad)】
しかもいつのまにか、みんなから孤立させられて……!
voice: vo_adv_2014002_016
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
はい、詰みよ。
【chara 106914 face 4 (sad)】
こうなってしまえば、
あなたを始末するための私の労力は、最低限で良い。
voice: vo_adv_2014002_017
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
他の連中も今ごろ、魔物の群れに分断されて
それぞれ孤立しているでしょう。
叛逆者はたくさんいるのだし、省エネでいかなくっちゃ。【chara 106914 face 6 (surprised)】
ねぇ?
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_2014002_018
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
きゃああああっ!
voice: vo_adv_2014002_019
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
うううっ……!
みんなと、一緒に戦うって決めたばっかりだったのに!
私ってば……また繰り返しちゃってる……!
voice: vo_adv_2014002_020
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
……ほんっと、哀れね。
【chara 106914 face 1 (normal)】
あなたみたいに学習しない、猪同然のプリンセスに率いられていたら。
私が何かしなくても、この国はいずれ滅びていたでしょうよ!
voice: vo_adv_2014002_021
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
……覇瞳、皇帝ッ……!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_2014002_022
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】
それじゃ、さよならよ!
【chara 106914 face 1 (normal)】
頭も実力も、思慮も人望も!
何もかもが足りない、残念なお姫さまッ!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2014002_023
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
あ、あああぁ……ッ!
voice: vo_adv_2014002_024
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
くやしい、くやしいっ……!
【chara 105811 face 4 (sad)】
私は結局、誰も助けられずに……!
……何も、できずに……
voice: vo_adv_2014002_025
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
……どうせ、最後なら……
ちょっとだけでいいから……
あなたに、甘えればよかったな……
voice: vo_adv_2014002_026
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 1 (normal)】
……好き……
【chara 105811 face 5 (shy)】
やっぱり、私……あなたが好き……
【chara 105811 face 4 (sad)】
でも……
voice: vo_adv_2014002_027
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 1 (normal)】
……ああ……そっか。
初めての恋って、叶わないんでしたっけ……
Choice: (1) ペコリーヌ!
----- Tag 1 -----
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2014002_028
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
へっ……?
voice: vo_adv_2014002_029
キャル:
【chara 106015 face 1 (normal)】
頭さげてなさい、ペコリーヌ!
【chara 106015 face 3 (anger)】
おりゃあーっ!
voice: vo_adv_2014002_030
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
キャ、キャルちゃん!?
それに、あなたもっ!?
voice: vo_adv_2014002_031
キャル:
【chara 106015 face 6 (surprised)】
ま、間に合ったぁ……!
【chara 106015 face 4 (sad)】
魔力の加減がきかなくて、どうなるかと思ったけどっ……!
voice: vo_adv_2014002_032
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
……
【chara 106914 face 4 (sad)】
まだ生きていたの、キャル。
【chara 106914 face 1 (normal)】
それどころか、私が気持ちよくなる瞬間を邪魔するなんてね……ッ!
voice: vo_adv_2014002_033
キャル:
【chara 106015 face 6 (surprised)】
いっ! ……【chara 106015 face 4 (sad)】
今のは……
別に、陛下の邪魔などではありません……ただ、
このアホに作っちゃったおっきい借りを、返しただけですから……!
voice: vo_adv_2014002_034
コッコロ:
【chara 105911 face 6 (surprised)】
主さま、それにキャルさま!
【chara 105911 face 3 (anger)】
ペコリーヌさまをお助けできたならば、手筈通り一時撤退を!
こちらです!
voice: vo_adv_2014002_035
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
コッコロちゃん!
【chara 105811 face 1 (normal)】
はいっ、今いきますっ!
voice: vo_adv_2014002_036
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
逃がすと思ってるわけ?
【chara 106914 face 1 (normal)】
少しばかり、纏う魔力が増えたみたいだけど……
私に一杯喰わせられると思っているのなら、それは増長というものよ!
voice: vo_adv_2014002_037
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
行きなさい、魔物ども!
【chara 106914 face 1 (normal)】
逃げ道を塞いで、取り囲んで、押し潰すの!
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_2014002_038
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
わ、わわわっ……!
キャルちゃんたちが切り開いてくれた囲みが塞がって……
【chara 105811 face 4 (sad)】
魔物が押し寄せてきちゃいますっ!
voice: vo_adv_2014002_039
コッコロ:
【chara 105911 face 6 (surprised)】
……!
【chara 105911 face 3 (anger)】
そちらの路地に、ひとまず飛び込みます!
みなさま、お早く!
voice: vo_adv_2014002_040
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 1 (normal)】
はいっ……【chara 105811 face 6 (surprised)】
って、あれ!?
この路地に壁なんて、ありましたっけ!?
voice: vo_adv_2014002_041
キャル:
【chara 106015 face 3 (anger)】
さっさとしなさいよ、ペコリーヌ!
あとがつかえてるんだからっ。
voice: vo_adv_2014002_042
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
何をしているのかしら?
どう見ても、そっちは行き止まりじゃない。
【chara 106914 face 1 (normal)】
自ら袋のネズミになりに行くなんてね!
voice: vo_adv_2014002_043
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
大丈夫です、ペコリーヌさま!
【chara 105911 face 6 (surprised)】
わたくしと主さまの手を取って……!
voice: vo_adv_2014002_044
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
わわ、わわッ!
コッコロちゃん、壁にぶつかっちゃいますよ~ッ……!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2014002_045
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
……!
連中だけが、壁に吸い込まれた!?
これは……迷宮女王の、オブジェクト変更?
voice: vo_adv_2014002_046
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
いや、変身か!
そこにいるのは貴方ね、変貌大妃!
voice: vo_adv_2014002_047
ネネカ:
【chara 107011 face 6 (surprised)】
……やはりアナタには読まれてしまいますか。
【chara 107011 face 1 (normal)】
タネも仕掛けもバレている相手とは、やりにくいものですね。
voice: vo_adv_2014002_048
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
そう思いませんか、覇瞳皇帝……いえ、真那?
voice: vo_adv_2014002_049
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
あなたが謙遜なんて、どういう風の吹き回し?
【chara 106914 face 1 (normal)】
魔力の波長や微粒子レベルのパターン変更なんて、
あなた以外に誰ができるっていうのかしら。
voice: vo_adv_2014002_050
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
それより……【chara 106914 face 1 (normal)】
そこをどきなさい、変貌大妃。
いまなら見逃してあげるわ、同じ『七冠』のよしみでね。
voice: vo_adv_2014002_051
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
それとも、連中より先に貴方から死にたいの?
私が魔力を吸ってあげたその身体……
あまり余裕は無いと思うけど。
voice: vo_adv_2014002_052
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
よしみというなら……私と話をしませんか。
こんな破滅的な方法ではなく……
もっと高次の解決法を探すための対話を。
voice: vo_adv_2014002_053
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
私たちなら……いえ、私たちだからこそ。
この閉じた世界を変えることも、可能ではありませんか?
【chara 107011 face 3 (anger)】
私たちは、同じ『七冠』なのですから。
voice: vo_adv_2014002_054
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】
はんっ!
【chara 106914 face 1 (normal)】
『七冠』同士だからといって、私と貴方では格が違うわ!
voice: vo_adv_2014002_055
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
世界を変えるですって?
【chara 106914 face 1 (normal)】
ええ、変えてあげる──【chara 106914 face 2 (joy)】
私ひとりの手でね!
voice: vo_adv_2014002_056
ネネカ:
【chara 107011 face 4 (sad)】
真那……可哀想に。どれだけ時が経とうとも、
貴方の世界にはやはり、貴方しかいないのですね……
voice: vo_adv_2014002_057
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 3 (anger)】
黙りなさい!
【chara 106914 face 1 (normal)】
神たるこの私に、憐れみを向けるな!
voice: vo_adv_2014002_058
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
それに……いまさら話し合いだなんて、
見え透いた時間稼ぎをするんじゃないわよ!
舌先三寸のスパイ風情が……!
voice: vo_adv_2014002_059
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
もういいわ!
【chara 106914 face 3 (anger)】
消えなさい、変貌大妃──!!