第15章 第7話
復活した{player}の強化を受け、ペコリーヌたちは一気呵成に攻めたてる。傷付き、さらにコッコロたちによって本当の願いを看破され追い詰められる覇瞳皇帝は、唯一の味方のキャルに呼びかける。
-------------- situation:
遠き日の憧憬
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}たちは激戦の末、
ついに覇瞳皇帝を追い詰める。
voice: vo_adv_2015007_000
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 5 (shy)】
はぁ、はぁ……
……ごふっ!
voice: vo_adv_2015007_001
リノ:
【chara 101112 face 1 (normal)】
き、効いてるみたいですね……!
私たちの攻撃!
voice: vo_adv_2015007_002
シズル:
【chara 104911 face 3 (anger)】
油断しちゃだめだよ!
こっちももう、みんな立ってるのが不思議なくらいなんだから……!
voice: vo_adv_2015007_003
ヒヨリ:
【chara 100111 face 3 (anger)】
けど……最後まで、ぜったいあきらめないよ!
voice: vo_adv_2015007_004
レイ:
【chara 100312 face 3 (anger)】
この街を……そして、世界を守るために!
voice: vo_adv_2015007_005
ユイ:
【chara 100211 face 3 (anger)】
うん!
騎士クンと一緒に!
voice: vo_adv_2015007_006
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 6 (surprised)】
……ああ、【chara 106915 face 4 (sad)】
本当に……最悪だわ。
voice: vo_adv_2015007_007
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 4 (sad)】
気分が悪いにもほどがある。
あなたたちに傷を入れられるたび。力を無駄遣いさせられるたび。
私の理想郷が、新世界が、遠のいていく……
voice: vo_adv_2015007_008
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
陛下……
voice: vo_adv_2015007_009
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 4 (sad)】
理解に苦しむわ。
どうして、あなたたちはそんなに鈍感で、無知でいられるの?
この間違った世界に、何一つ疑問も抱くことはないの?
voice: vo_adv_2015007_010
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 4 (sad)】
守る、ですって?
奴隷が己の鎖を誇るようなその蒙昧ぶり!
【chara 106915 face 3 (anger)】
見るに堪えないわ……!
voice: vo_adv_2015007_011
レイ:
【chara 100312 face 6 (surprised)】
なっ……【chara 100312 face 4 (sad)】
うわあぁっ!
voice: vo_adv_2015007_012
クリスティーナ:
【chara 107111 face 4 (sad)】
くっ……【chara 107111 face 3 (anger)】
まだ、これほどの力を残すか……!
さすがだよ、陛下!
voice: vo_adv_2015007_013
マサキ:
【chara 191011 face 3 (anger)】
ええ、ですが……!
voice: vo_adv_2015007_014
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 5 (shy)】
ぐぅ……げほっ!
ごほっ、ごほっ……!
voice: vo_adv_2015007_015
ユイ:
【chara 100211 face 6 (surprised)】
私たちを攻撃した覇瞳皇帝さんのほうが、【chara 100211 face 4 (sad)】
苦しそう……
voice: vo_adv_2015007_016
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
そっか……!
さっき私たちがつけた傷のせいで……
自分の放つ魔法の反動に、身体が耐えられなくなってるんさ!
voice: vo_adv_2015007_017
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
……もう、やめてください!
どうしてそこまで……!
voice: vo_adv_2015007_018
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 5 (shy)】
わからない子ね、キャル!
さっきから、何度も言ってるでしょう!
voice: vo_adv_2015007_019
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 3 (anger)】
私の願いのためだと!
私が統べるにふさわしい、新たなる世界を築くためだと……!
voice: vo_adv_2015007_020
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
陛下っ……
voice: vo_adv_2015007_021
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
それは──本当のことですか?
voice: vo_adv_2015007_022
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
えっ……
コッコロちゃん?
voice: vo_adv_2015007_023
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
コロ助……?
voice: vo_adv_2015007_024
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
覇瞳皇帝。
新世界なるものを築くことが、最も大事な願いだというなら……
あなたは……
voice: vo_adv_2015007_025
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
なぜあなたは、ペコリーヌさまからご身分を奪ったのですか?
voice: vo_adv_2015007_026
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 6 (surprised)】
……
【chara 106915 face 1 (normal)】
あなたのような子供には、わからないことかもしれないけれど……
一国の王ともなれば、扱える権力は膨大だわ。
voice: vo_adv_2015007_027
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 1 (normal)】
国家財産のすべて。機密的な情報や、その隠蔽。
【chara 106915 face 2 (joy)】
そして、奴隷のように従う兵士たち。
どれも私の願いのために……それなりには、役に立つのよ?
voice: vo_adv_2015007_028
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
貴様っ……!
voice: vo_adv_2015007_029
コッコロ:
【chara 105911 face 1 (normal)】
……確かに、あなたの言うとおり。
玉座に座る者には、多くの利益が付随するのかもしれません。
【chara 105911 face 3 (anger)】
ですが、同時に……
voice: vo_adv_2015007_030
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
いかに有能な統治者だろうと、あるいは暴君だろうと。
国を治めるために必要とする労力もまた、膨大なはずです。
【chara 105911 face 6 (surprised)】
そうですよね、ペコリーヌさま。
voice: vo_adv_2015007_031
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
えっ?
は、はい、そうですね……
たしかにお父様もお母さまも、いつも何かと忙しそうでした……
voice: vo_adv_2015007_032
コッコロ:
【chara 105911 face 6 (surprised)】
であれば……これは、おかしなことなのです。
【chara 105911 face 1 (normal)】
叶えなくてはならない願いを差し置き、
無為な遠回りをすることになってしまうのですから。
voice: vo_adv_2015007_033
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 6 (surprised)】
……
voice: vo_adv_2015007_034
コッコロ:
【chara 105911 face 1 (normal)】
……いまさら、言うまでもないことですが……
わたくしの願いは、主さまをお導きし、お世話させていただき、
そして、いつまでも共に歩み続けることです。
voice: vo_adv_2015007_035
コッコロ:
【chara 105911 face 4 (sad)】
さきほど、主さまがあわやという事態になり。
自分にとってその願いがどれほど切実、
【chara 105911 face 1 (normal)】
かつ大事なものか、あらためて自覚しました。
voice: vo_adv_2015007_036
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
覇瞳皇帝。
あなたもまた、切実で、大事な願いを抱えていること……
今のわたくしには、想像が及びます。【chara 105911 face 1 (normal)】
ですが……
voice: vo_adv_2015007_037
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 3 (anger)】
……
voice: vo_adv_2015007_038
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
国を統べることで得られる財産も、権力も、人間も。
【chara 105911 face 6 (surprised)】
あなたは必要にしてなど、いないように思えて仕方ないのです。
voice: vo_adv_2015007_039
コッコロ:
【chara 105911 face 1 (normal)】
現にあなたは、己が身ひとつで
わたくしたちをまとめて相手どろうとしたではありませんか。
【chara 105911 face 4 (sad)】
ですから、わたくしは疑問に思ったのです……
voice: vo_adv_2015007_040
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 3 (anger)】
……黙れ……
voice: vo_adv_2015007_041
コッコロ:
【chara 105911 face 6 (surprised)】
覇瞳皇帝がペコリーヌさまのご身分を奪ったのは、
何か他に理由があったのではないか、と。
【chara 105911 face 3 (anger)】
たとえば……
voice: vo_adv_2015007_042
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 3 (anger)】
黙りなさいっ!
voice: vo_adv_2015007_043
コッコロ:
【chara 105911 face 4 (sad)】
っ……!
voice: vo_adv_2015007_044
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
たとえば……あっ!
もしかして、お姫さまになってみたかったんですか?
voice: vo_adv_2015007_045
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 6 (surprised)】
ハッ……!
【chara 106915 face 2 (joy)】
何を馬鹿なことをいうの?
そんな、子供っぽい願いなんて、この私が……
voice: vo_adv_2015007_046
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
……ああ、そうですか……
ようやく点と点が繋がりました。
いえ、ずっとあやふやだった記憶が、戻りました。
voice: vo_adv_2015007_047
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
……真那。
今のペコリーヌの言葉は、当たらずも遠からずでしょう。
voice: vo_adv_2015007_048
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
ふえっ?
じゃあやっぱり、お姫さまに……?
voice: vo_adv_2015007_049
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 6 (surprised)】
っ……!
【chara 106915 face 5 (shy)】
違うっ!
私は……!
voice: vo_adv_2015007_050
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
気になっては、いたのです。
さきほど真那は、ユイに向けてこう言っていました……
【chara 107011 face 2 (joy)】
「あなたがうらやましい」と。
voice: vo_adv_2015007_051
ユイ:
【chara 100211 face 6 (surprised)】
そ、そうですね……
voice: vo_adv_2015007_052
ユイ:
【chara 100211 face 6 (surprised)】
それに、たしか……
【chara 100211 face 4 (sad)】
まるで自分が、悪い女王様になってしまったみたいだ、って。
わたしには、どういう意味なのかわからなかったけど……
voice: vo_adv_2015007_053
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
ええ。それに自分が、
「夢と冒険の世界に相応しい年頃じゃなくなっていたし……」
ともね。
voice: vo_adv_2015007_054
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
……真那。
あなたが七冠をまとめ、アストルムを作ったのは……
voice: vo_adv_2015007_055
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
物語のように、胸が躍るような冒険をしたかったから。
物語のように、ナイトに守られるプリンセスになりたかったから。
voice: vo_adv_2015007_056
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
誰からも愛してもらえる、そんなプリンセスに……
……そうなんですね?
voice: vo_adv_2015007_057
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 6 (surprised)】
……
……
voice: vo_adv_2015007_058
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 4 (sad)】
……はぁ……
voice: vo_adv_2015007_059
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 4 (sad)】
……そうね。
……そんなつまらない、馬鹿げた夢想をしたことも……
あったかも、しれないわね。
voice: vo_adv_2015007_060
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
けれど、それが何だというのかしら。
この場で、今すぐに、私に殺されるあなたたちにとって……
私の願いが何だろうと、関係のないことだわ……!
voice: vo_adv_2015007_061
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ああ、そうだな……
たとえどんな事情があったにしろ、
いまさら情状酌量の余地などありはしない。
voice: vo_adv_2015007_062
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 1 (normal)】
……あなたがつまらなそうにしていた理由、やっとわかりました。
本当の意味で、プリンセスになりたいと願っていたんだとしたら……
わたしの代役なんかで、満足できるはずないですもんね。
voice: vo_adv_2015007_063
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
でも……だとしても、わたしはあなたを倒さなくちゃいけません。
もう、みんな限界ギリギリって感じでやばいですけど……
voice: vo_adv_2015007_064
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
ですが覇瞳皇帝の側も……
助けてくれる味方はおりませんし、回復の手段も無いはずです。
勝機はあるはず……!
voice: vo_adv_2015007_065
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 1 (normal)】
さあ……それはどうかしら。
voice: vo_adv_2015007_066
コッコロ:
【chara 105911 face 6 (surprised)】
……っ?
voice: vo_adv_2015007_067
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 1 (normal)】
私を助けてくれる味方……【chara 106915 face 2 (joy)】
今この場に、ひとりだけいるわ。
ねぇ、そうでしょう!
キャル……!