2部 第1章 第10話
魔物襲撃の後処理に追われるペコリーヌに対し、{player}たちの情報を隠匿するゴウシン。不安を抱えつつ職務を遂行するペコリーヌの所に、兵士に変化したネネカが世界の危機を告げにやってくる。


-------------- situation:
踊る議会
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──同日・夕刻前。
 ランドソル城、謁見の間──

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ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 ……貴族議会直下・【黄金の手】の主力部隊が到着した直後、
魔物たちは恐れをなして地下へと逃走。
【chara 191411 face 2 (joy)】 彼らの活躍により、それ以上の被害の拡大はありませんでした。

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貴族:
【chara 1 face 1 (normal)】 おお!
さすがは【黄金の手】だ!

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ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】 しかし……残念ながら、魔物の残した爪痕も大きく。
落成予定だったクレジッタ・タワー含め、広場周辺の15棟が倒壊。
負傷者多数となっており、現在も救護活動中です。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ……

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ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 ……以上が、今回の魔物騒ぎの一次報告です。
陛下には取り急ぎ、この件に関する特別予算の承認を──

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 あっ、あの、ゴウシンさん。
{player}くんや、コッコロちゃんたちは?

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ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】 は?
と、おっしゃいますと?

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 わたしのお友だちですっ。
【chara 105812 face 4 (sad)】 【黄金の手】のひとたちが行く前に、あの広場で、
魔物たちと戦ってたはずです! 【chara 105812 face 6 (surprised)】 あなたも顔は見てますよね?

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ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】 ああ~……あの者たちですか。
【chara 191411 face 1 (normal)】 ……ふむ。
ふむふむ……

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ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】 負傷者の名簿には、それらしき名前は見当たりませぬな。
【chara 191411 face 2 (joy)】 彼らのギルドハウスへと、戻ったのではありませんか?

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ……うーん。
それなら、良いんですが。
……【chara 105812 face 4 (sad)】 あとで、ギルドハウスに様子を見に行かなきゃ……

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ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】 ……陛下。先ほどは、あえて咎めませんでしたが……
このような事態が発生したというのに、
まだ公人ではなく、個人として遊び歩くと?

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ……うっ!
でもその、遊びってわけじゃ……

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ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 ウォッホン! ……よろしいですかな。
陛下には予算承認をいただいたのち、書記官の記述した、
今回の事態に対する安全宣言文を暗記していただきます。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 えっ、安全宣言文……ですか?

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ゴウシン:
【chara 191411 face 2 (joy)】 はい。
覇瞳皇帝の乱からいくらも経たないうちに、こうして再び魔物が
出現したことで、ランドソルの民心は不安に慄いていることでしょう。

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ゴウシン:
【chara 191411 face 2 (joy)】 その不安を拭うのは、他の誰でもない……
この国の最高権力者である、ユースティアナ陛下。
貴女の役割なのですよ。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ……
【chara 105812 face 3 (anger)】 そうですね。
それは確かに……必要なことだと思います。

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ゴウシン:
【chara 191411 face 2 (joy)】 さすがは、賢明なユースティアナ陛下。
ご理解いただけたようで、わたくしも幸甚でございます。

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貴族:
【chara 1 face 1 (normal)】 では我々は、宣言文の内容を纏めますゆえ。
しばし、失礼いたします。

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ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 広場の応急修繕が終わり次第、民を集め、
陛下に安全宣言をしていただくことになります。
【chara 191411 face 2 (joy)】 それまでに、予算承認書の確認をお願いいたしますぞ。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 ……
……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ……はああぁ……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 {player}くんたち……怪我が無いといいんですけど。
この調子だと、しばらく様子を見にはいけそうにないですね……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 今頃、みんなはおやつを食べているころでしょうか。
……【chara 105812 face 4 (sad)】 ああ、お腹減ったなあ。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ……王宮の食事って、おいしいはおいしいんですけど……
マナーがうるさくて、気持ちよく食べられないんですよね。
配膳とか毒見とかに時間がかかると、冷めちゃうし……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 7 (special_a)】 ……アツアツのおにぎり、クレープ、焼き魚、たこやき……
【chara 105812 face 4 (sad)】 うぅ、想像したらもう、おなかペコペコ……

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兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】 失礼いたします。
陛下。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 えっ?
【chara 105812 face 1 (normal)】 あ、はい!
何か御用ですか?

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兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】 外の露店で、肉まんを買って参りました。
こちら、陛下に献上いたします。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 7 (special_a)】 わぁ~っ!!
【chara 105812 face 2 (joy)】 ありがとうございますっ、いただきます!!
……もぐもぐもぐ……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 7 (special_a)】 ん~~っ、おいしぃ~っ!!
このじゅわっとあふれる肉汁、【chara 105812 face 2 (joy)】 やばいですね!
たまりませんね!

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ……ってあれっ!?
今の親切な兵士さんはどこに……

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ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】 ……ご機嫌麗しゅう、ユースティアナ女王陛下。
【chara 107011 face 2 (joy)】 お土産、気に入ってもらえたようで何よりです。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ネネカさん!?
今の兵士さんって、ネネカさんが化けてたんですか!?

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ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】 そういうことです。
……【chara 107011 face 6 (surprised)】 あなたを毒殺するのは、赤子の手を捻るより簡単そうですね。

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ペコリーヌ:
【chara 107011 face 1 (normal)】 【chara 105812 face 6 (surprised)】 そんな、怖いこと言わないでくださいよっ。
【chara 105812 face 1 (normal)】 でも食べちゃうんですけどね!
【chara 105812 face 2 (joy)】 肉まん、ごちそうさまでした! とってもおいしかったです!

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 えっと……それで、御用件はなんですか?
わざわざ警備の目をごまかして来たってことは、
わたしになにか、大事な話があるってことですよね?

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ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】 そうですね。
まずは単刀直入に、こうお伝えしましょう。

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ネネカ:
【chara 107011 face 3 (anger)】 ──世界の危機です、陛下。