2部 第2章 第6話
ペコリーヌの糾弾を口八丁でかわすゴウシンは、クレジッタと互いに腹の探り合いをしながら邪な企みを進める。一方ゴウシンからの依頼で荒くれ者の斡旋に向かうクレジッタは、結晶化した荒くれ者を発見する。


-------------- situation:
面従腹背
--------------

-------------- place:
玉座の間
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──【レイジ・レギオン】の襲撃があった翌日。
ペコリーヌは王女として、
貴族議会の長・ゴウシン侯爵を謁見の間に呼び出していた。

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ゴウシン:
【chara 191411 face 2 (joy)】 ユースティアナ陛下、ご機嫌麗しゅう。
【chara 191411 face 1 (normal)】 さて、本日の議題ですが……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 それより先に、ゴウシンさん!
いったいどういうことなんですか、
{player}くんたちを捕まえちゃってたなんて……!

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ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】 ムム?
……その件ですか。
【chara 191411 face 4 (sad)】 いやはや、悲しい行き違いがあったとしか申せませんな。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 行き違いって……!
【chara 105812 face 3 (anger)】 それで地下牢送りだなんて、ひどすぎますっ。
あんまりです!

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ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】 ……ですが陛下。
【chara 191411 face 1 (normal)】 「シェフィ」なる少女が、指名手配犯であったのは事実です。

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ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 そして未遂といえど、『王族殺人』は重罪も重罪。
「シェフィ」とその一行を拘束した吾輩の部下たちはただ、
法と職務に忠実にあろうとしたまでのこと。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ですけどっ……!

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ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】 ……フム。
「シェフィ」なる少女の指名手配は解除いたしましたが……
【chara 191411 face 1 (normal)】 それでもまだ、陛下のお怒りが収まらぬとなれば。

voice: vo_adv_2102006_008
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】 どうぞ、吾輩の首をお取り下さいませ。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 え、ええぇっ……!?

voice: vo_adv_2102006_010
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】 部下の不始末は、吾輩の不始末も同然!
ならば議長たる吾輩が、すべての責任を負うのもまた当然至極……!

voice: vo_adv_2102006_011
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】 ですがお願いいたします陛下!
部下たちにどうか、寛大なるご処置を……!
彼らには、帰りを待つ家族もおりますゆえ……!

voice: vo_adv_2102006_012
兵士:
【chara 4312 face 1 (normal)】 そんな、ゴウシン議長!

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貴族:
【chara 2511 face 4 (sad)】 議長がいらっしゃらなければ、ランドソルの議会は……!

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兵士:
【chara 4312 face 1 (normal)】 どうぞご寛恕を、ユースティアナ陛下!
我々一同、伏してお願い申し上げます……!

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 い、いえその……!
【chara 105812 face 4 (sad)】 わたしもですね、怒ってるとかそういうわけじゃなくて……!

voice: vo_adv_2102006_016
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 ……やれやれ……

voice: vo_adv_2102006_017
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 ……まったく、ガキは甘いわ。
ちょっとばかり情に訴えれば、すぐ流される。

voice: vo_adv_2102006_018
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 ……だが、だからこそ。
あのような小娘を、神輿に置いておく理由が……

voice: vo_adv_2102006_019
クレジッタ:
【chara 191511 face 2 (joy)】 あらあら【chara 191511 face 1 (normal)】 まあまあ。
ごきげんよう、ゴウシン議長。

voice: vo_adv_2102006_020
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 ……女商人。
【chara 191411 face 3 (anger)】 貴様に王宮への立ち入りを許可した覚えはないぞ?

voice: vo_adv_2102006_021
クレジッタ:
【chara 191511 face 1 (normal)】 ええ、ええ。
議長さまに覚えがないのは当然のこと。
わたくしにこの許可免状をくださったのは、陛下ですから?

voice: vo_adv_2102006_022
ゴウシン:
【chara 191411 face 3 (anger)】 ……フン。
まったく、陛下は勝手なことをなさる。
これだから子供は……【chara 191411 face 6 (surprised)】 おっと!

voice: vo_adv_2102006_023
クレジッタ:
【chara 191511 face 1 (normal)】 フフ。
議長の憤りは、わたくしもまったく同感ですけれど。

voice: vo_adv_2102006_024
クレジッタ:
【chara 191511 face 2 (joy)】 だからこそ……【chara 191511 face 1 (normal)】 わたくしたちのような
『大人のやりかたを心得る側』が、甘い汁をいただくことが出来る。

voice: vo_adv_2102006_025
クレジッタ:
【chara 191511 face 3 (anger)】 圧倒的な恐怖と智謀で、独裁制を布いていた
あの『前陛下』のときと違って……【chara 191511 face 1 (normal)】 ね。
【chara 191511 face 2 (joy)】 そうではありませんことかしら、議長?

voice: vo_adv_2102006_026
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 ……
どういう意味かわからんな。
吾輩は、現陛下の忠実なるしもべ。

voice: vo_adv_2102006_027
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 もし貴様が、我が主君を侮辱するなら……
【chara 191411 face 3 (anger)】 この場で不敬罪にしてしまっても良いのだぞ?
クレジッタ・キャッシュ。

voice: vo_adv_2102006_028
クレジッタ:
【chara 191511 face 2 (joy)】 フフフッ、怖い怖い。
【chara 191511 face 1 (normal)】 怖いので、ご報告だけを手短に。

voice: vo_adv_2102006_029
クレジッタ:
【chara 191511 face 1 (normal)】 わたくしども【リッチモンド商工会】にご依頼頂いていた
ランドソル市街7、8番区の復旧、【chara 191511 face 2 (joy)】 完了いたしましたわ。

voice: vo_adv_2102006_030
クレジッタ:
【chara 191511 face 1 (normal)】 また、先日に広場で発生した魔物騒ぎによる瓦礫の撤去も終了。
人員を派遣して、可能な限り早く再建いたします。
【chara 191511 face 2 (joy)】 あのあたりは、市民の憩いの場ですものね。

voice: vo_adv_2102006_031
ゴウシン:
【chara 191411 face 3 (anger)】 ……ふん。
【chara 191411 face 1 (normal)】 鼻持ちならない女商人ではあるが……
その手際の良さは、認めざるを得ないな。

voice: vo_adv_2102006_032
クレジッタ:
【chara 191511 face 2 (joy)】 どうもどうも、ありがとうございます♪
【chara 191511 face 1 (normal)】 まあ少し、従業員にはムリをさせておりますけれど。
【chara 191511 face 2 (joy)】 非常時ですから……ふふふっ♪

voice: vo_adv_2102006_033
クレジッタ:
【chara 191511 face 1 (normal)】 【メルクリウス財団】のような、
理想ばかり掲げる青臭い小娘たちのギルドには、
【chara 191511 face 2 (joy)】 わたくしの手腕をマネすることは到底不可能でしょうしね?

voice: vo_adv_2102006_034
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】 ……フム。
貴様のその手腕とやらを見込んで、【chara 191411 face 1 (normal)】 もうひとつ仕事をしてもらおうか。

voice: vo_adv_2102006_035
クレジッタ:
【chara 191511 face 2 (joy)】 まぁまぁ♪ どのようなご依頼でも、喜んでお引き受けいたしますわ。
クレジッタ・タワーの再建のためにも、
じゃんじゃんばりばり稼がなくてはなりませんもの。

voice: vo_adv_2102006_036
ゴウシン:
【chara 191411 face 2 (joy)】 簡単なことだ。
荒事に慣れた人間を集めてもらいたい。
出来るだけ早く、出来るだけ多くな。

voice: vo_adv_2102006_037
クレジッタ:
【chara 191511 face 6 (surprised)】 ほうほう?
おっしゃる通り、難しいご依頼ではありませんけれど……

voice: vo_adv_2102006_038
クレジッタ:
【chara 191511 face 6 (surprised)】 ゴウシン議長は、ご立派な直属の兵隊をお持ちでは?
たしか【黄金の手】とおっしゃいましたか?

voice: vo_adv_2102006_039
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 もちろん、【黄金の手】は頼みになる我が懐刀ではあるが。
敬愛する我が陛下から、さきほどこのような
お達しがあったのだよ──

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2102006_040
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 きのう王宮と広場を攻撃したのは、
【レイジ・レギオン】っていう犯罪ギルドの尖兵です。

voice: vo_adv_2102006_041
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 彼らは、今後もランドソルにテロ攻撃を仕掛けてくるかもしれません。
街を守るため……【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の再建もふくめ、
議会のみなさんも出来るだけ対策をお願いします!

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2102006_042
ゴウシン:
【chara 191411 face 2 (joy)】 街を思う陛下のお心、本当にお優しく美しい。
我々は、全力でそれに応えねばならぬ。

voice: vo_adv_2102006_043
ゴウシン:
【chara 191411 face 2 (joy)】 ……くくっ。
公費を使って、吾輩の手駒を充実させる機会をくださるとは……
まったく、陛下はお優しくていらっしゃる。

voice: vo_adv_2102006_044
クレジッタ:
【chara 191511 face 2 (joy)】 ええ、ほんとうに。
お優しい陛下と、賢き貴族議長さまを戴くことが出来て、
わたくしども一般市民は幸甚でございます。

voice: vo_adv_2102006_045
クレジッタ:
【chara 191511 face 1 (normal)】 ははぁ、なるほどなるほど……
ご自分の手は、ピカピカのまま綺麗に保っておいて。
それとは別に、汚れ仕事をさせられる手を持っておきたいと?

voice: vo_adv_2102006_046
クレジッタ:
【chara 191511 face 1 (normal)】 議長さま。
ご依頼、しかとしかと承りましたわ。
【chara 191511 face 2 (joy)】 荒事に慣れた人材でしたら、わたくしも心当たりがありますから。

voice: vo_adv_2102006_047
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】 うむ。
【chara 191411 face 2 (joy)】 くれぐれも早急に、な。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──その後、クレジッタは荒くれ者を斡旋するため、
ランドソルの繁華街の奥へと向かった。

voice: vo_adv_2102006_048
クレジッタ:
【chara 191511 face 3 (anger)】 ゴウシン議長……今回の事件の犯人を、
【レイジ・レギオン】とか言っていたわね。

voice: vo_adv_2102006_049
クレジッタ:
【chara 191511 face 3 (anger)】 ……わたくしのクレジッタ・タワーを爆破した、
あの憎ったらしいガキ。……絶対に、許さないんだから!
所属するギルドごと、必ず爆破してやるわ……! 

voice: vo_adv_2102006_050
クレジッタ:
【chara 191511 face 3 (anger)】 そのためにも、質より量! そして速度!
わたくしの息がかかった荒くれどもをしこたま斡旋して、
王宮から情報と金を引き出してやるのよ!

voice: vo_adv_2102006_051
クレジッタ:
【chara 191511 face 3 (anger)】 あんたたち!
仕事よっ!

voice: vo_adv_2102006_052
チンピラたち:
【chara 1 face 1 (normal)】 ……
……

voice: vo_adv_2102006_053
クレジッタ:
【chara 191511 face 5 (shy)】 ……ヒッ!?
な、なにこれっ……!?

voice: vo_adv_2102006_054
クレジッタ:
【chara 191511 face 6 (surprised)】 ぜ、全身が翡翠みたいに結晶化してるわ!
【chara 191511 face 3 (anger)】 それに……なんて強い魔力の跡!

voice: vo_adv_2102006_055
クレジッタ:
【chara 191511 face 6 (surprised)】 いったい、誰の仕業なのっ……!?