2部 第3章 第3話
王宮にて、近頃のランドソルの妙な様子についてジュンから報告を受けるペコリーヌ。一方、【レイジ・レギオン】では再襲撃の準備を進めるカリザへ、アゾールドが支援を提案していた。


-------------- situation:
嵐の予兆
--------------

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……ふぅ。
結局、サレンちゃんに戻ってきてもらうことは出来なかったか……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 まぁ、それはしょうがないですよジュンさん!
今日の主な目的は、お礼を渡すことでしたしね。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 そうですね。
元より、彼女の説得は難しいだろうと思っていました。
……ですが……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 ……はい。
【レイジ・レギオン】への対抗策は、
あらためて考えなくっちゃですね。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ええ。
この街は広い……サレンちゃんが加わったとしても、
敵の初動に対応しきるのは、さすがに不可能ですしね。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 まあ、いったん騒ぎが起きちゃえば
わたしたちや【トゥインクルウィッシュ】のみなさんで
【chara 105812 face 3 (anger)】 ばーっと駆けつけて、【chara 105812 face 1 (normal)】 どーんっとやっつけちゃいますけどっ!

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 …………

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ……え、えーっと……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 ……ジュンさんは、ゴウシンさんみたいに
【chara 105812 face 3 (anger)】 『陛下は玉座にいてくだされ~!』【chara 105812 face 6 (surprised)】 ってカンジのことは
言わないんですか?

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……【王宮騎士団(NIGHTMARE)】が万全で、どのような
テロ行為にも対処できる確信があれば……きっと私も、そう言って
いたことでしょう。御身をお守りすることは、私の大事な職務ですから。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 しかし現状は、万全などとはとても言えない。
現にカリザという少年には、王宮の地下にまで侵入され、
魔物を放たれてしまいました。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 であれば……あえて陛下に戦場へ立っていただいて。
兵の士気を鼓舞し、市民から不安を取り除くことも、立派な策であると。
……そう考えています。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 うんうんっ☆
そうですよね!
【chara 105812 face 1 (normal)】 わたしもモチロン、そう考えてますっ。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……陛下。
立派な策だとは言いましたが、苦肉の策でもあることをお忘れなく。
私としても、出来ることなら、もっとマシな作戦を取りたいんです。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ……それはまぁ、はい……

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 それに。
これは、取り越し苦労かもしれませんが……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 街の様子が、このところ……どうも妙です。
人々の口から、おかしな風聞を耳にすることが増えました。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 風聞ですか?
たとえば、どういう?

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 そうですね。
『ソルの塔が落下してくる』だとか……
『死後に、本当の世界が待っている』だとかでしょうか。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ──『本当の世界』……? 

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 どれも、取るに足らない程度のウワサに過ぎないのかもしれません。
けれど、なぜか心に引っかかる。
まるで忘れていた古傷が、疼くように……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ……ジュンさんは、そのウワサを
誰かが悪意をもって流布したものだって……
そう思ってるんですね。

voice: vo_adv_2103003_023
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……はい。
街の中に、うっすらとした悪意がはびこりつつあるような……
そんな気がするんです。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 【レイジ・レギオン】という連中か。
それとも、別の何者かの仕業か。
まだ、そこまではわかりませんが……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 ……ありがとうございます、ジュンさん。
覚えておきますね。

voice: vo_adv_2103003_026
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 お願いします。
では、私はこれで……

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ──あっ、ジュンさん。
今の、ウワサの話なんですけど。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 はい。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ……その。
『本当の世界』っていうの……【chara 105812 face 1 (normal)】 ジュンさんは、あると思いますか?

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 …………

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……私は陛下と、このランドソルに仕える身であり。
守るべきものを守るだけで、精いっぱいです。
死後のことなど考える余裕は、ありません。

voice: vo_adv_2103003_032
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 …………

voice: vo_adv_2103003_033
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……ですが。
正直なところ……心のどこかが、惹きつけられるのを感じます。
そして同時に……

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ひどく……不安を掻き立てられます。
足元に、突如として穴があいたみたいに──……

-------------- place:
???
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──ランドソルから遠く離れた、ある砦──

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アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 ……はむ。
………………

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アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 ……うむ、これはなかなか。
ワタクシの召使たちも、さらに腕を上げたようですな。

voice: vo_adv_2103003_037
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】 ~……

voice: vo_adv_2103003_038
アゾールド:
【chara 191911 face 6 (surprised)】 おや? カリザ君。手が止まっているようですが……
パラス高原産の子牛のステーキはお口に合いませんかな?
【chara 191911 face 1 (normal)】 ドラゴンステーキとまではいいませんが、【chara 191911 face 2 (joy)】 極上の一品ですぞ?

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カリザ:
【chara 191911 face 1 (normal)】 【chara 191611 face 3 (anger)】 っせぇな!
もう腹ぁいっぱいだっつってんだよ!

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カリザ:
【chara 191611 face 4 (sad)】 さっきから寿司だのスキヤキだのロブスターだの、
どかどか食わせやがって!
……うっぷ……

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アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 ほっほっほ。
【chara 191911 face 1 (normal)】 若いうちから、ずいぶんと小食ですな。

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アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 良いですかカリザ君。
よく食べ、よく動き、よく眠ることです。
【chara 191911 face 2 (joy)】 そうすれば、ワタクシやゼーン君のように大きくなれます故。

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カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】 ざけんな!
ゼーンはともかく、あんたみてぇなデブにゃなりたくねーってのっ。

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カリザ:
【chara 191911 face 1 (normal)】 【chara 191611 face 1 (normal)】 ……っつーか。
いい加減本題に入れよアゾールド。
今日はなんでわざわざオレを呼びつけた?

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アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 ほっほ。
いいでしょう……

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アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 今日は……【chara 191911 face 3 (anger)】 なんと!
【chara 191911 face 2 (joy)】 フリガの北海で水揚げされたエンペラークラブが手に入ったのです!
これこそ本日のメインディッシュですぞ……!

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カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】 メシの本題じゃねーよっ!
なんの話をしようってのか聞いてんだ!
【chara 191611 face 4 (sad)】 っつーかまだ食う気なのかよっ!?

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アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 もちろんですとも。
ワタクシ、まだ腹六分といったところでありますし。
【chara 191911 face 1 (normal)】 ですが──

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アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 カリザ君が、それほどにワタクシの話を聞きたいとおっしゃるなら
是非もありません。順序を早めましょう。
【chara 191911 face 4 (sad)】 ……滅多に水揚げされない、最高級の蟹ではありますが……

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カリザ:
【chara 191611 face 1 (normal)】 ……ったく。
話があるっつったのはそっちだっつーの。

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アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 まあ、簡単な話です。
──そろそろ、カリザ君が再び
ランドソルへと乗り込まんとする頃合いかと思いましてな。

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カリザ:
【chara 191611 face 1 (normal)】 ……おう。
この前は様子見してミスったが、もう容赦ナシだ。
【chara 191611 face 3 (anger)】 今度こそ、ギッタギタにしてやんだよ……!

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アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 ふむふむ。
再戦を挑むというのであれば……策はお有りで?

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カリザ:
【chara 191611 face 2 (joy)】 ったり前だろ。
……簡単なこった。
結局、アイツらの要は──【chara 191611 face 6 (surprised)】 っとぉ!

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カリザ:
【chara 191611 face 2 (joy)】 言っとくけど、これ以上はヒミツだかんな。
タダメシくらいじゃ教えてやんねーぜっ?

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アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 結構けっこう。
無策で挑むわけでは無いと聞き、安心いたしました。

voice: vo_adv_2103003_057
カリザ:
【chara 191911 face 1 (normal)】 【chara 191611 face 1 (normal)】 フンっ。
まさか、「一口乗らせろ」とか
【chara 191611 face 2 (joy)】 「一緒に戦いますぞー」【chara 191611 face 1 (normal)】 とか言うんじゃねーだろうなァ?

voice: vo_adv_2103003_058
アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 いえいえ、そんな厚かましいことは申しませんとも。
【chara 191911 face 1 (normal)】 ワタクシでは、身軽なカリザ君の横に並ぶことは難しいでしょうし。

voice: vo_adv_2103003_059
カリザ:
【chara 191611 face 4 (sad)】 ……ま、アンタ見るからにトロそうだしな……

voice: vo_adv_2103003_060
アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 ワタクシが申し出たいのは、ほんのちょっとしたお手伝い。
後方支援というやつですな。

voice: vo_adv_2103003_061
カリザ:
【chara 191611 face 4 (sad)】 支援ンン?
【chara 191611 face 3 (anger)】 へッ、ナメんなよ。
ガキじゃねーんだ。子守りなんざいらねーよっ。

voice: vo_adv_2103003_062
アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 ええ、ええ。もちろんですとも。
子守りなどとんでもない──【chara 191911 face 1 (normal)】 カリザ君の年頃ともなれば、
目的を達するために最善の方法を選べるでしょう。

voice: vo_adv_2103003_063
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】 ……

voice: vo_adv_2103003_064
アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 相手はランファ嬢すら退ける切り札を持つ模様。
こちらも、手数はより多くあってしかるべきかと。
それに……

voice: vo_adv_2103003_065
アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 カリザ君自身はともかく。
配下の魔獣たちは
前回手ひどくやられた傷が完治していないのではありませんかな?

魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】 グォォ……

voice: vo_adv_2103003_066
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】 ……チッ。

voice: vo_adv_2103003_067
アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 ワタクシの得意とする錬金術は、治癒魔法にも応用が利きます。
後ろに控えていれば、何かとお役に立てましょうぞ。

voice: vo_adv_2103003_068
カリザ:
【chara 191611 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2103003_069
アゾールド:
【chara 191911 face 1 (normal)】 いかがですかな?

voice: vo_adv_2103003_070
カリザ:
【chara 191611 face 1 (normal)】 ……ひとつだけ、教えとく。
ランドソルのバカ王女は、
『変貌大妃』のロリババアと何かコネがあるらしい。

voice: vo_adv_2103003_071
アゾールド:
【chara 191911 face 6 (surprised)】 ほう?

voice: vo_adv_2103003_072
カリザ:
【chara 191611 face 1 (normal)】 前に戦ったとき、ソレっぽいコトを言ってたからな。
影武者でもしてるか、【chara 191611 face 6 (surprised)】 覇瞳皇帝を捕まえた牢屋の管理をしてるとか……
【chara 191611 face 1 (normal)】 大方そんなトコじゃねーの?

voice: vo_adv_2103003_073
アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 ほうほうほう。
貴重な情報、感謝いたしますぞ。

voice: vo_adv_2103003_074
カリザ:
【chara 191911 face 1 (normal)】 【chara 191611 face 1 (normal)】 フン。
ほんとならオレが『変貌大妃』も捕まえるつもりだったけど……
借りは作らねー。アンタにも誰にもな。

voice: vo_adv_2103003_075
アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 さすがはカリザ君。良き判断ですぞ。
【chara 191911 face 1 (normal)】 どのような経緯を辿ろうと、『七冠』を必要なだけ捕らえ……
我々全員の願いが叶えば、それが一番です。

voice: vo_adv_2103003_076
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】 ケッ。
ついてくるっつーんなら、足ひっぱんなよ?
そっちがヤバくなったって、オレは助けてやらねーかんな。

voice: vo_adv_2103003_077
アゾールド:
【chara 191911 face 2 (joy)】 ほっほ。
心配はご無用。
【chara 191911 face 1 (normal)】 それより──カリザ君。最後にお尋ねしたいのですが。

voice: vo_adv_2103003_078
カリザ:
【chara 191611 face 6 (surprised)】 あん?
ひとつだけって言ったろ。

voice: vo_adv_2103003_079
アゾールド:
【chara 191911 face 7 (special_a)】 大事なことです。
【chara 191911 face 2 (joy)】 ……デザートは、何になさいますかな?

voice: vo_adv_2103003_080
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】 いらねーよぉっ!