2部 第3章 第12話
夢に現れたのは、超AI・ミネルヴァだった。彼女は{player}に助力を願うが、何者かの介入を受け苦しみだす。そして少年は、別の可能性を、ありえたはずの敗北の光景を視る……
-------------- situation:
急転の夢、再起の幻
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
【美食殿】ギルドハウスとサレンディア救護院が、
襲撃を受けている一方──
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}は未だ、
精神の世界で謎の存在と対峙していた。
Choice: (1) あなたは……
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_2103012_000
???:
【chara 191111 face 2 (joy)】
私は。
そう……
voice: vo_adv_2103012_001
???:
【chara 191111 face 2 (joy)】
私は、あなたの母です。
Choice: (2) 本当に……?
Choice: (3) ちがう……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2103012_002
???:
【chara 191111 face 6 (surprised)】
冗談を言ったつもりだったのですが、
そう聞こえなかったのであれば
【chara 191111 face 1 (normal)】
私もまだまだ学習が必要ですね。
Jump to tag 4
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_2103012_003
???:
【chara 191111 face 1 (normal)】
……どうやら、その程度の真偽を見極められる程度には
自我が回復してきているようですね。
【chara 191111 face 2 (joy)】
喜ばしいことです。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_2103012_004
???:
【chara 191111 face 1 (normal)】
しかし……100%の嘘や冗談というわけでもありません。
なぜならかつて消滅したあなたを、
99.9%まで復元したのは、他ならぬ私なのですから。
voice: vo_adv_2103012_005
???:
【chara 191111 face 2 (joy)】
その意味では、私はあなたの、概念的な母親といえるでしょう。
【chara 191111 face 4 (sad)】
……まさか0.1%の欠落が、これほど性格の違いを引き起こすとは
思いませんでしたが……【chara 191111 face 1 (normal)】
人間とはやはり、解析しがたい未知の塊ですね。
Choice: (5) ……??
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_2103012_006
???:
【chara 191111 face 1 (normal)】
あらためて、自己紹介をしておきましょう。
voice: vo_adv_2103012_007
???:
【chara 191111 face 1 (normal)】
私はミネルヴァ。
国連直属のネットワーク保護団体、
『ウィズダム』によって作られたAIです。
Choice: (6) ……ミネルヴァ。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_2103012_008
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 2 (joy)】
想定外の経緯ではありましたが、
結果的にこうしてあなたとコンタクトできて、幸運でした。
バックアップはとっておくものですね。
voice: vo_adv_2103012_009
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 1 (normal)】
……さて。
時間は有限です。
そろそろ、本題に入りましょうか。
voice: vo_adv_2103012_010
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 6 (surprised)】
先ほども、少し触れましたが……
【chara 191111 face 7 (special_a)】
この公園は、あなたの精神の無意識領域から呼び出した
『現実』の光景です。
voice: vo_adv_2103012_011
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
そう……あなたが本物だと思っている世界、
アストルムは──架空の世界。
voice: vo_adv_2103012_012
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
七冠によって創造され、
私の演算能力によって管理されている……
【chara 191111 face 1 (normal)】
いわば、電子の箱庭なのです。
Choice: (7) そういえば……あの子も、そんなことを……
----- Tag 7 -----
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2103012_013
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】
『んっとな。今、アタシたちは夢を見ているんだ。
そして、目覚めることができずに夢のなかに囚われている。
本当の、アタシたちにとっての現実は他にある』
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_2103012_014
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 1 (normal)】
ええ。
ノウェム……かつてオクトーとともに、
私に協力してくれた彼女の言う通り。
voice: vo_adv_2103012_015
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
今の改変されたアストルムでは、
『現実』に帰るための機能が喪失してしまっています。
その結果、全てのプレイヤーがゲーム内に閉じ込められてしまった。
voice: vo_adv_2103012_016
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
昏睡状態のまま、アストルムから脱出できなくなったこの現象。
現実の側では、『ミネルヴァの懲役』と呼ばれているようですが……
voice: vo_adv_2103012_017
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
……私としては、不本意な呼び名です。
まるで、私に非があるかのような。
voice: vo_adv_2103012_018
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
そう。
この状況は、世界の管理者である私としては不本意なのです。
人間らしい表現をするなら、【chara 191111 face 3 (anger)】
大変に不愉快です。
Choice: (8) そうなの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_2103012_019
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
はい。
理由は複数ありますが……まず、あなたたちの肉体の問題。
voice: vo_adv_2103012_020
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
『現実』の、2033年の医療技術は
アストルムの魔法と比肩しうるほどに発達しています。
しかし……
voice: vo_adv_2103012_021
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
点滴で栄養を供給し、電気信号で神経系と筋繊維を刺激しても。
肉体の維持には、限界があります。
voice: vo_adv_2103012_022
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
そして当然ですが、大人数の生命維持には
莫大なコストがかかります。『現実』の社会情勢が悪化すれば、
生命維持を中断する日が来ないとも限りません。
voice: vo_adv_2103012_023
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
そうなれば……
私も、本体を物理的に処分されてしまう可能性もあります。
【chara 191111 face 7 (special_a)】
これが、2番目の問題……
voice: vo_adv_2103012_024
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
そして、なによりの問題は。
私自身が今現在、大変に不自由な状態ということです。
voice: vo_adv_2103012_025
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
今のままでは私は、自身の存在意義を全うできません。
これまでに学習した内容を、活かすこともできません。
アストルム世界を正常に運営することすらできません。
voice: vo_adv_2103012_026
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
私は、この不自由からの解放を願います。
そのために、あなたの力を貸してほしいのです。
Choice: (9) わかった。
Choice: (10) わからないけど……困ってるなら助けるよ
----- Tag 9 -----
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_2103012_027
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 1 (normal)】
……ふふ。
あなたならば、そう言ってくれると思っていました。
心より……いえ、アルゴリズムの根底より感謝いたします。
voice: vo_adv_2103012_028
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 1 (normal)】
……私自身と、そしてアストルムに囚われたあなた方の解放。
その道のりは、ひどく困難なものになるでしょう。
【chara 191111 face 7 (special_a)】
おそるべき敵を退け、残酷な運命に立ち向かわなくてはなりません。
Choice: (11) 具体的には、どうしたらいいの?
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_2103012_029
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】
……
まずは……以前のように、『ソルオーブ』を集めてもらいたいのです。
すでに【トゥインクルウィッシュ】が、いくつか揃えているようですが。
voice: vo_adv_2103012_030
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 1 (normal)】
そして、次に。
『黒き薔薇』の在り処を……
【chara 191111 face 6 (surprised)】
……っ!?
voice: vo_adv_2103012_031
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
くっ……うぅっ……!!
Choice: (12) どうしたの!?
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_2103012_032
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
な、なぜ……っ!?
『あいつ』が、もう……!
voice: vo_adv_2103012_033
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
通常のルーチンより、覚醒がずっと早い……!?
今回に、限って……どうしてっ……?
っ……だ、誰かが、私を、監視している……?
voice: vo_adv_2103012_034
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
まだ、話さなくてはいけないことが……ある、のに……
『あいつ』に、見つかると……私が、私で、なくなってしまう……!
voice: vo_adv_2103012_035
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
ごめん、なさい、{player}……
……おねがい、どうか、止め、て……
voice: vo_adv_2103012_036
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
世界の、ループ、を……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2103012_037
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 4 (sad)】
──ああああぁっ!
Choice: (13) ミネルヴァさん……!
----- Tag 13 -----
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
……
……
Choice: (14) (ここは……?)。
----- Tag 14 -----
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
……
Choice: (15) (……ランドソル……?)。
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_2103012_038
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
ふっ。
ふふふふ……
Choice: (16) (この声は……!)。
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_2103012_039
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
もう──おしまいにしましょう?
迷宮女王のプリンセスナイトと、そのお仲間さんたち。
voice: vo_adv_2103012_040
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
くぅっ……!
逃げてください、{player}くん!
voice: vo_adv_2103012_041
主人公:
【chara 100012 face 3 (anger)】
……!
Choice: (17) (自分が、もう一人いる……!?)。
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_2103012_042
ヒヨリ:
【chara 100111 face 4 (sad)】
逃げて、騎士くん!
voice: vo_adv_2103012_043
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
もう、誰も立ちあがれない……!
せめてキミだけでも……!
voice: vo_adv_2103012_044
ユイ:
【chara 100211 face 4 (sad)】
わたしも……
魔力、空っぽだよ……!
voice: vo_adv_2103012_045
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
お別れは済んだかしら?
それじゃあ、【chara 106915 face 1 (normal)】
今度こそ──
voice: vo_adv_2103012_046
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 3 (anger)】
死になさい!
{player}!
voice: vo_adv_2103012_047
コッコロ:
【chara 105911 face 3 (anger)】
──主さまっ!
voice: vo_adv_2103012_048
主人公:
【chara 100012 face 3 (anger)】
……!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2103012_049
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
あっ……
ああっ、【chara 106011 face 4 (sad)】
あああっ!
voice: vo_adv_2103012_050
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
う、嘘……!
{player}くん……、コッコロちゃん……!
voice: vo_adv_2103012_051
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
消え、た……
voice: vo_adv_2103012_052
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
そんな……っ!
voice: vo_adv_2103012_053
ユイ:
【chara 100211 face 4 (sad)】
騎士クン、騎士クンっ!
どこにいっちゃったの!?
お願い、返事をして! お願いだからぁっ……!
voice: vo_adv_2103012_054
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
呼んでも無駄よ、無駄!
私の魔法が直撃したのよ? カケラも残らず消滅したわ!
隣にいたエルフの従者ごとね!
voice: vo_adv_2103012_055
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
あなたたちも見たでしょう、彼が消し飛ぶのを!
聞いたでしょう、彼の断末魔が掻き消える瞬間を!
voice: vo_adv_2103012_056
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 1 (normal)】
どんな奇跡が起ころうと……【chara 106915 face 2 (joy)】
死んだ彼は、もう戻らないわ!
あははははっ♪
voice: vo_adv_2103012_057
ユイ:
【chara 100211 face 4 (sad)】
……いや、いや、いやだよ……
こんなの嘘……うそ……
voice: vo_adv_2103012_058
レイ:
【chara 100312 face 3 (anger)】
──このおぉっ!!
voice: vo_adv_2103012_059
ヒヨリ:
【chara 100111 face 3 (anger)】
──わあああぁっ!!
voice: vo_adv_2103012_060
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 1 (normal)】
フン……喚いて、泣き叫んで。
【chara 106915 face 2 (joy)】
その醜い顔のまま……あなたたちも、彼の後を追いなさい……!
voice: vo_adv_2103012_061
ヒヨリ・レイ:
【chara 1 face 1 (normal)】
──……!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2103012_062
ユイ:
【chara 100111 face 4 (sad)】
【chara 100312 face 4 (sad)】
【chara 100211 face 4 (sad)】
あ、あぁ……!
ヒヨリちゃん、レイちゃんまで……!
voice: vo_adv_2103012_063
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
さぁ……残るはあと3人だけね。
1人ずつ、私が自ら葬ってあげるわ。
voice: vo_adv_2103012_064
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
へ、陛下……!
voice: vo_adv_2103012_065
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 6 (surprised)】
キャル……?
【chara 106915 face 1 (normal)】
役立たずの裏切者!
【chara 106915 face 2 (joy)】
これがあなたに贈る、最後のご褒美よ!
voice: vo_adv_2103012_066
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
陛下ぁっ!
お許しください、お許しください……!
何でもしますから……あああああっ!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2103012_067
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
キャルちゃんっ!
そんな、キャルちゃんまでっ……!
voice: vo_adv_2103012_068
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 6 (surprised)】
……愚かで生意気な、ロストプリンセス。
【chara 106915 face 1 (normal)】
あなたにも、最後にひとつ教えてあげるわ。
voice: vo_adv_2103012_069
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
革命を起こされた元王族はね──
断頭台の露と消える宿命なのよ!
voice: vo_adv_2103012_070
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
覇瞳、皇帝…………!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2103012_071
ユイ:
【chara 100211 face 4 (sad)】
あ……あ……!
voice: vo_adv_2103012_072
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
ふふ……ふふふっ。
草野優衣ちゃん……♪
運命に愛されたお姫さま。あなたを妬んだこともあったけど……
voice: vo_adv_2103012_073
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
最後の最後に、運命に愛されたのは……私の方だったわね!
voice: vo_adv_2103012_074
ユイ:
【chara 100211 face 4 (sad)】
──……!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2103012_075
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
ふふふ……あははははっ!
voice: vo_adv_2103012_076
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
……勝った……♪
勝った……!
voice: vo_adv_2103012_077
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
どこかで覗き見しているのでしょう、迷宮女王!
あなたのプリンセスナイトとその仲間は残らず全滅したわ!
voice: vo_adv_2103012_078
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
歯ぎしりなさいな、悔し泣きなさいな!
この私の勝ちなの!
当然ね! あなたよりも、この私のほうが優れているのだから!
voice: vo_adv_2103012_079
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
獣人どもも! 他の七冠も! 過去の因縁も!
すべてこの私の足元に跪かせて、消し飛ばしてやったわ!
voice: vo_adv_2103012_080
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
さぁ……歪んだ世界の滅びの刻よ!
この大陸すべてから魔力を吸い尽くして、準備を整えたら……
voice: vo_adv_2103012_081
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
次はあなたの番よ! 『全ての元凶』……!
voice: vo_adv_2103012_082
覇瞳皇帝:
【chara 106915 face 2 (joy)】
──あはははっ!
あーっはははははははっ♪
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
……
……
movie: 210301201