幕間・Ⅶ
地下牢に投獄されていたゴウシンを、救いと称して消滅させた謎の男・ミロク。一方、ミソラと対峙したクリスティーナ、そしてランドソルの玉座に腰かけるネネカにも、それぞれ闇から手が伸ばされ……
-------------- situation:
幕間・Ⅶ
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
反逆に失敗したゴウシン『元』議長は、
ランドソルの地下牢に投獄されていた。
voice: vo_adv_2107099_000
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2107099_001
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
むぅ……
voice: vo_adv_2107099_002
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
……ズズっ……
voice: vo_adv_2107099_003
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
……むぐっ!
【chara 191411 face 3 (anger)】
うむむむっ……!
voice: vo_adv_2107099_004
ゴウシン:
【chara 191411 face 3 (anger)】
な、なんという不味いスープだ……!
【chara 191411 face 4 (sad)】
このようなもの、人間の食べる物ではない!
voice: vo_adv_2107099_005
牢番:
【chara 711 face 1 (normal)】
おい!
贅沢言うな、この反逆者め!
voice: vo_adv_2107099_006
ゴウシン:
【chara 191411 face 3 (anger)】
き、貴様ッ!?
たかが一兵卒の牢番ごときが、この吾輩に向かって
なんたる口を……!
voice: vo_adv_2107099_007
牢番:
【chara 711 face 1 (normal)】
やかましい!
元はエライお貴族さまだったかもしれんが、
今はただの囚人でしかないだろう!
voice: vo_adv_2107099_008
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
ぐ、ぐぬぬぬっ……!
voice: vo_adv_2107099_009
ゴウシン:
【chara 191411 face 3 (anger)】
この吾輩を、カビ臭く穢れた場所に押し込めるとは……!
許さん、許さんぞユースティアナめッ……!
voice: vo_adv_2107099_010
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
だが……今後はどうなる?
【chara 191411 face 4 (sad)】
尋問か……あるいは……処刑かっ……?
voice: vo_adv_2107099_011
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
この吾輩が……処刑ッ!?
【chara 191411 face 4 (sad)】
そ、そのようなこと、あってはならぬ!
あってはならぬぞ……!
voice: vo_adv_2107099_012
ゴウシン:
【chara 191411 face 1 (normal)】
ゴホンッ!
【chara 191411 face 6 (surprised)】
なぁ、お前……【chara 191411 face 4 (sad)】
いや、キミ!
voice: vo_adv_2107099_013
牢番:
【chara 711 face 1 (normal)】
ああん?
voice: vo_adv_2107099_014
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
キミ……【chara 191411 face 1 (normal)】
何か、欲しいものはないかね?
財産、地位、権力……【chara 191411 face 2 (joy)】
なんでもくれてやる。
……吾輩を、ここから出してくれさえすれば……!
voice: vo_adv_2107099_015
牢番:
【chara 711 face 1 (normal)】
やかましい!
俺は王女やジュン団長を裏切ったりはせんっ!
voice: vo_adv_2107099_016
ゴウシン:
【chara 191411 face 3 (anger)】
ぐっ……!
な、何故だ!
あのような小娘たちを……!
voice: vo_adv_2107099_017
牢番:
【chara 711 face 1 (normal)】
あの方々はランドソルを守るため、懸命だからだ!
私利私欲にまみれた、お前ら貴族どもと違ってッ──
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2107099_018
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
……!?
voice: vo_adv_2107099_019
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
なっ……
何が起きた……?
あの牢番は、いったいどこへ……
voice: vo_adv_2107099_020
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
さぁ──
どこへ行ってしまったんでしょうね?
voice: vo_adv_2107099_021
ゴウシン:
【chara 191411 face 8 (special_b)】
──ヒッ!
voice: vo_adv_2107099_022
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
ごきげんよう、ゴウシンさん。
voice: vo_adv_2107099_023
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
す、す“救い手”さま……!
何故あなたがここに……
まさか吾輩を、始末するおつもりで!?
voice: vo_adv_2107099_024
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
お許しを! どうかお許しを!
吾輩はまだ、あなたのことを口外しておりません!
これからも決して……!
voice: vo_adv_2107099_025
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
おや、そうなのですか?
てっきり、何も聞かれないうちからべらべらと話しているとばかり。
voice: vo_adv_2107099_026
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
まあ、私としてはどちらでも構わないのですがね。
ですが……少々、哀れに思ったもので。
voice: vo_adv_2107099_027
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
私が手を差し伸べなくては……
貴方は一生、この檻の中で過ごすことになるでしょう。
それはあまりにも、不憫というものですから。
voice: vo_adv_2107099_028
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
お、おぉ……!
では……!
voice: vo_adv_2107099_029
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
ええ。
私が来たのは……
貴方を救って差し上げるためです、ゴウシンさん。
voice: vo_adv_2107099_030
ゴウシン:
【chara 191411 face 2 (joy)】
感謝いたします、“救い手”さま!
必ずやランドソル王家を転覆し、【chara 191411 face 3 (anger)】
あの小娘に復讐を!
【chara 191411 face 2 (joy)】
あなたのご助力さえいただければ……!
voice: vo_adv_2107099_031
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
……ふむ。
そういえば、そんな話でしたか。
voice: vo_adv_2107099_032
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
……?
ランドソル王家を滅ぼし、
塔の管轄権を手にするのが我々の目的では……
voice: vo_adv_2107099_033
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
──ソルの塔の、真の意味での『管轄権』。
それは、人間による政治などで左右できるようなものではありません。
voice: vo_adv_2107099_034
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
『偶像』を手入れし。『神託』に従う。そして、『塔』を侵食する。
──輪廻の円環に呑まれぬように、慎重に。
それゆえ、私は忙しいわけですが……
voice: vo_adv_2107099_035
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
で……では、なにゆえに?
【chara 191411 face 4 (sad)】
前陛下が倒れた後……あなたは何故、吾輩に声をかけたのですか。
【chara 191411 face 6 (surprised)】
他の貴族どもを脅し、議長へと押し上げたのですかっ……?
voice: vo_adv_2107099_036
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
……ふふ。
それは──貴方の知る由もないことですが。
そうですね……
voice: vo_adv_2107099_037
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
『貴方の性格が歪んでいたから』、とだけ言っておきましょうか。
voice: vo_adv_2107099_038
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
な、何を……【chara 191411 face 8 (special_b)】
ヒッ!
voice: vo_adv_2107099_039
???:
【chara 192612 face 1 (normal)】
何を、とは?
さきほど申した通り──
貴方を救って差し上げるのですよ、ゴウシンさん。
voice: vo_adv_2107099_040
ゴウシン:
【chara 191411 face 6 (surprised)】
……!
や、やめッ……
【chara 191411 face 4 (sad)】
おやめくださいッ……!
voice: vo_adv_2107099_041
ゴウシン:
【chara 191411 face 4 (sad)】
おやめください! ミロク様ッ────
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2107099_042
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2107099_043
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
どうぞ安らかに──ゴウシンさん。
voice: vo_adv_2107099_044
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
『神』が完全に目覚める前に。
これより先の地獄を見ずに済んだ貴方は──
【chara 192611 face 2 (joy)】
間違いなく、救われておりますよ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そして、一方。
ランドソルから遠く離れた、ある浜辺──
voice: vo_adv_2107099_045
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
…………
voice: vo_adv_2107099_046
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
……海、か。
voice: vo_adv_2107099_047
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
フン。
わざわざこんなところにまで出向くのなら、
水着でも持ってくるんだったかな。
voice: vo_adv_2107099_048
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
といっても。
【chara 107111 face 4 (sad)】
一人きりで海水浴など、退屈極まりないものに過ぎんが……
voice: vo_adv_2107099_049
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
なぁ──
そこのオマエ。
【chara 107111 face 2 (joy)】
さびしいさびしいクリスティーナさんと、一緒に遊んでくれないか?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2107099_050
ミソラ:
【chara 192011 face 1 (normal)】
えっ?
もしかして……わたし、ですかぁ?
voice: vo_adv_2107099_051
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
他に誰もいないだろう。
いたとしても、ワタシはオマエに声を掛けていたがな。
voice: vo_adv_2107099_052
ミソラ:
【chara 192011 face 2 (joy)】
わぁ~熱烈ぅ♪
【chara 192011 face 1 (normal)】
ひょっとして、アイドルのスカウト、とかですかぁ?
【chara 192011 face 2 (joy)】
うふふ、困っちゃいますねー★
voice: vo_adv_2107099_053
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
オマエにそのつもりがあるなら、
オーディションくらいはしてやってもいいが。
【chara 107111 face 3 (anger)】
しかし──
voice: vo_adv_2107099_054
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
ワタシの審査は少々過酷だぞ?
【レイジ・レギオン】。
voice: vo_adv_2107099_055
ミソラ:
【chara 192011 face 2 (joy)】
あは★
バレちゃってますかぁー♪
voice: vo_adv_2107099_056
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
とぼけるんじゃあない。
オマエが情報を流して、ワタシを誘い出したんだろうに。
voice: vo_adv_2107099_057
ミソラ:
【chara 192011 face 1 (normal)】
それはまぁ、そうなんですけどねー
【chara 192011 face 4 (sad)】
うーん。迷宮女王さんのほうは、
あんまり露骨な情報には食いついてくれないんですかねー
voice: vo_adv_2107099_058
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
なんだ。
ラビリスタが目当てだったか?
【chara 107111 face 1 (normal)】
だが済まないな、ここはワタシで満足してもらおう。
voice: vo_adv_2107099_059
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
観客がいないのは少々盛り上がりに欠けるが──
波飛沫が煌めいて、舞台としては悪くない。
【chara 107111 face 2 (joy)】
さぁ、宴と洒落込もうじゃないか!
voice: vo_adv_2107099_060
ミソラ:
【chara 192011 face 4 (sad)】
え~~~
わたし今、バカンス中なんですけどぉー
voice: vo_adv_2107099_061
クリスティーナ:
【chara 107111 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2107099_062
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
ま……ワタシとしても。
水着の相手に斬りかかるほど、無作法者ではないつもりだ。
5分だけ待ってやるから、着替えて準備のひとつもしてくるといい。
still display end
movie: 210709901
-------------- place:
玉座の間
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
……また一方。
誰もいない深夜の王宮では、ネネカの本体が玉座に腰かけ
静かにほくそ笑んでいた。
voice: vo_adv_2107099_063
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
……ふふ。
相変わらず、座り心地が良いですね。
真那の設えた、この玉座は。
voice: vo_adv_2107099_064
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2107099_065
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
……模索路晶。
【chara 107011 face 6 (surprised)】
食えない彼女のことですから……このあいだの情報共有の際、
虚言のひとつでも用いているかと思いましたが。
voice: vo_adv_2107099_066
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
街の外に出て以降の動向から察するに。
どうやら本当に……
ミネルヴァの探索を最優先しているわけではないようですね。
voice: vo_adv_2107099_067
ネネカ:
【chara 107011 face 3 (anger)】
だとするなら……貴方らしくもない。
愚かと言わざるを得ませんよ、晶。
voice: vo_adv_2107099_068
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
いみじくも、貴方自身が推察したとおり。
このまま『現実』へと戻れば……『レジェンドオブアストルム』の
開発者である私たちを待つのは世間の非難と、司法の追跡でしょう。
voice: vo_adv_2107099_069
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
『現実』の側でも、我々は常人を遥かに超える能力を持ちますが……
【chara 107011 face 4 (sad)】
さすがに、政府や国際組織を丸ごと敵に回しては分が悪いです。
【chara 107011 face 1 (normal)】
しかし……
voice: vo_adv_2107099_070
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
超AIであるミネルヴァを我が物にすることができさえすれば。
アストルムのみならず……
『現実』の側でも、絶対的な力を持つことができる。
voice: vo_adv_2107099_071
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
マスコミやSNSを牛耳ったり。
政府機関から七冠に関するデータを削除する程度……ミネルヴァなら、
朝飯前といったところでしょう。いえ、それどころか──
voice: vo_adv_2107099_072
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
仮想通貨を操作すれば、無尽の資産が。
通信機器を支配すれば、無限の情報が。
自律兵器を制御すれば、無敵の軍隊が……全てミネルヴァの所有物に。
voice: vo_adv_2107099_073
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
超高度にネットワークが発達した『現実』世界において、
ミネルヴァは核兵器よりも強大で危険な……いわば、
『意志を持たざる神』のごとき存在なのです。
voice: vo_adv_2107099_074
ネネカ:
【chara 107011 face 1 (normal)】
それほどの力を有する存在は、
強い意志を持った者によって正しく管理されねばなりません。
たとえば、【chara 107011 face 2 (joy)】
そう──
voice: vo_adv_2107099_075
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
私のような……ね。
voice: vo_adv_2107099_076
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
ふふっ……
voice: vo_adv_2107099_077
ネネカ:
【chara 107011 face 2 (joy)】
この玉座──ランドソルの実権同様。
ミネルヴァもまた、必ずや私のものに。
そして、{player}も……
movie: 210709902
voice: vo_adv_2107099_078
マサキ:
【chara 191011 face 3 (anger)】
──ネネカさまッッ!!
voice: vo_adv_2107099_079
マサキ:
【chara 191011 face 6 (surprised)】
なっ……!
これは一体……!!?
voice: vo_adv_2107099_080
謎の少女たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2107099_081
マサキ:
【chara 191011 face 3 (anger)】
貴公らッ!
我が主を離せ!
voice: vo_adv_2107099_082
謎の少女たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2107099_083
マサキ:
【chara 191011 face 3 (anger)】
問答に応じる気は無しか。
ならばこの剣に訴えるまで!
voice: vo_adv_2107099_084
マサキ:
【chara 191011 face 3 (anger)】
──おおおおおッ!
still display end
voice: vo_adv_2107099_085
謎の少女たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2107099_086
マサキ:
【chara 191011 face 4 (sad)】
ぐッ──!?
voice: vo_adv_2107099_087
マサキ:
【chara 191011 face 4 (sad)】
──ああああああああッ!!
voice: vo_adv_2107099_088
マサキ:
【chara 191011 face 4 (sad)】
……我……が……ある、じ……
voice: vo_adv_2107099_089
マサキ:
【chara 191011 face 4 (sad)】
…………