2部 第10章 第1話
目を覚ました一同は、マホたち【自警団（カォン）】にこれまでの経緯と現実世界のことを打ち明ける。その折、キャルは兄を失い傷心しているシェフィに寄り添い、まずは体を休めるよう言葉をかけるのだった。
movie: 211000001
-------------- situation:
その闇の先
--------------
--- Switch scene ---
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
…………
……
Choice: (1) ……ぅ……
Choice: (2) ……ここは……？
----- Tag 1 -----
----- Tag 2 -----
Choice: (3) ……真っ暗だ……
Choice: (4) ……誰も、いない……？
----- Tag 3 -----
----- Tag 4 -----
movie: 211000101
-------------- place:
セントールス～広場～
--------------
voice: vo_adv_2110001_000
カスミ：
【chara 101411 face 1 (normal)】
あ、ちなみにセントールっていうのは
別名ケンタウロスとも言って──
voice: vo_adv_2110001_001
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
カスミはん？
蘊蓄は、ひとまず置いといて……
voice: vo_adv_2110001_002
カオリ：
【chara 101711 face 1 (normal)】
あったかいお布団で、休ませてあげよ？
voice: vo_adv_2110001_003
カスミ：
【chara 101411 face 6 (surprised)】
おっと、私としたことが。
【chara 101411 face 1 (normal)】
悪かったね、助手くん……
voice: vo_adv_2110001_004
カスミ：
【chara 101411 face 5 (shy)】
……ああっ！ マホさんからの
やんわりはんなりとしつつも的確なツッコミ……！
た、たまらない……っ！
voice: vo_adv_2110001_005
マコト：
【chara 104311 face 4 (sad)】
……えっと。おまえたち、すげー大変だったみたいだけど……
【chara 104311 face 1 (normal)】
とりあえず、腹減ったろ？
消化に良いもん、作ってきてやるよ。
Choice: (6) ……ありがとう。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_2110001_006
コッコロ：
【chara 105913 face 4 (sad)】
──主さまっ！
voice: vo_adv_2110001_007
コッコロ：
【chara 105913 face 4 (sad)】
もうっ……！
ほんの少し目を離してしまったあいだに、
お休みになっている部屋からいなくなられて……！
voice: vo_adv_2110001_008
コッコロ：
【chara 105913 face 4 (sad)】
……あのようなことがあったばかりでしたから……
わたくし……わたくし……
Choice: (7) ごめんね。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_2110001_009
マホ：
【chara 101011 face 1 (normal)】
コッコロはん。
もう心配いらへんで。
ここは、ぜったい安全やさかい。
voice: vo_adv_2110001_010
カスミ：
【chara 101411 face 1 (normal)】
うんうん。
このお屋敷は、マホさんのご実家が所有しているものだからね。
さすが、セントールス一番の大富豪だけのことはある。
voice: vo_adv_2110001_011
カオリ：
【chara 101711 face 2 (joy)】
屋敷だけじゃなくって、街そのものがうちらの味方さ。
【chara 101711 face 1 (normal)】
獣人族のみんなはもちろん、そうじゃないひとたちも！
voice: vo_adv_2110001_012
マコト：
【chara 104311 face 6 (surprised)】
広さや人口はランドソルにちょっとばかり負けてるが、
【chara 104311 face 1 (normal)】
獣人の戦士たちは鍛え抜かれてる連中ばかりだしな。
国と国とでガチでやりあったとしても、どう転ぶかわからないぜ。
voice: vo_adv_2110001_013
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
……とはいっても。
【chara 101011 face 4 (sad)】
すんまへんけど……王女はんは、一人で外に出んといてな。
あんたはんの考えが覇瞳皇帝とは違うって、知ってる獣人も多いけど……
voice: vo_adv_2110001_014
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 1 (normal)】
はい。
【chara 105812 face 4 (sad)】
ランドソルの貴族のひとたちの中には、
獣人族に恨みを買うようなことをしてしまったひともいますからね。
voice: vo_adv_2110001_015
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 1 (normal)】
こうして手当てをしてくれて、
匿ってもらえてるだけで、十分ありがたいです。
Choice: (8) ペコさん、身体は平気？
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_2110001_016
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 2 (joy)】
……はい☆
わたし、これでも結構頑丈ですし……
【chara 105812 face 1 (normal)】
ジュンさんやトモちゃんたちが、庇ってくれましたので。
voice: vo_adv_2110001_017
マコト：
【chara 104311 face 6 (surprised)】
【王宮騎士団（NIGHTMARE）】の連中が
あんなにやられちまうなんて、信じられねーけど。
【chara 104311 face 4 (sad)】
他の連中も当分……絶対安静だな。
voice: vo_adv_2110001_018
マコト：
【chara 104311 face 4 (sad)】
……特に、ユイは……
voice: vo_adv_2110001_019
カオリ：
【chara 101711 face 6 (surprised)】
あっ、でも。
鎧の男の人と、半裸の男の人は
すっごく慌てたカンジで出てっちゃったさ。
voice: vo_adv_2110001_020
コッコロ：
【chara 105913 face 6 (surprised)】
鎧の男の人と、半裸の男の人……
【chara 105913 face 1 (normal)】
マサキさまと、ダイゴさまでしょうか。
voice: vo_adv_2110001_021
マホ：
【chara 101011 face 4 (sad)】
まだ手当ても途中やったんやけどねえ。
【chara 101011 face 6 (surprised)】
ランドソルに戻るまでのあいだに、
行き倒れとかにならへんかったらええけど……
voice: vo_adv_2110001_022
カスミ：
【chara 101411 face 4 (sad)】
戻れたとしたって、安全とは言い切れないよ。
ランドソルに残っている【動物苑】の連絡員からの通信魔法では、
あの街が今、とても混乱していると言っていたし。
voice: vo_adv_2110001_023
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 4 (sad)】
混乱……
……そう、ですよね……
voice: vo_adv_2110001_024
マコト：
【chara 104311 face 6 (surprised)】
そもそも大怪我の王女さんや兵士の隊長が
{player}たちと一緒に空間跳躍してくるなんて
【chara 104311 face 4 (sad)】
とんでもない緊急事態だもんな……
voice: vo_adv_2110001_025
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 4 (sad)】
わたしも、正直まだ……混乱しているみたいです。
あんまりにも、いろんなことがありすぎて……
voice: vo_adv_2110001_026
カオリ：
【chara 101711 face 6 (surprised)】
まだ、体調が戻ってないのに悪いけど……
【chara 101711 face 4 (sad)】
何があったのか、聞かせてほしいさ。
【chara 101711 face 1 (normal)】
きっと、力になれると思うし？
voice: vo_adv_2110001_027
カスミ：
【chara 101411 face 1 (normal)】
他人に説明をしてみるっていうのは、自分の頭の整理にもなるよ。
探偵が、推理の仮説を助手に聞かせるみたいにね。
voice: vo_adv_2110001_028
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
せやなぁ。
この際、国と国がどうとか、固っ苦しいことは抜きにしましょ。
【chara 101011 face 1 (normal)】
どんな話でも秘密にするって、約束するさかい。
voice: vo_adv_2110001_029
カオリ：
【chara 101711 face 1 (normal)】
うんっ！
今ここには、私たちしかいないしさ？
voice: vo_adv_2110001_030
ジュン：
【chara 104711 face 1 (normal)】
……失礼。
その話、私も交ぜていただけるとありがたいです。
voice: vo_adv_2110001_031
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 6 (surprised)】
ジュンさん！
起きて大丈夫なんですか？
voice: vo_adv_2110001_032
ジュン：
【chara 104711 face 1 (normal)】
はい。
トモちゃんやマツリちゃん、他の皆はまだ眠ったままですが……
私と私の鎧は、陛下以上に頑丈ですから。
voice: vo_adv_2110001_033
ジュン：
【chara 104711 face 1 (normal)】
何より、貴方がたの的確な処置に感謝を。
ご無沙汰しています、【自警団（カォン）】のギルドマスター
voice: vo_adv_2110001_034
マホ：
【chara 101011 face 1 (normal)】
大事にならなかったみたいで、良かったわぁ。
【chara 101011 face 6 (surprised)】
……久しぶりやし、ほんまはサレンはんの話とか、
聞かせてもらいたいとこやけど。【chara 101011 face 4 (sad)】
今は……
voice: vo_adv_2110001_035
マコト：
【chara 104311 face 4 (sad)】
……今は、それより先に。
聞かせてくれよ……
ユイやあんたたちに、一体何が起きたのか。
voice: vo_adv_2110001_036
ペコリーヌ・コッコロ：
【chara 1 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2110001_037
コッコロ：
【chara 105913 face 4 (sad)】
ペコリーヌさま……【chara 105913 face 1 (normal)】
ジュンさまはもちろん、【自警団】の方々には、
主さまとわたくしも以前、お世話になったことがあります。
十分に、信頼に足る方々と考えます。
voice: vo_adv_2110001_038
コッコロ：
【chara 105913 face 1 (normal)】
ここにいらっしゃるみなさまにであれば、
打ち明けても宜しいかと存じます……
【chara 105913 face 4 (sad)】
『現実』のことを。
voice: vo_adv_2110001_039
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 4 (sad)】
……そうですね。
どう考えても、その辺がうやむやのまま説明するのは無理っぽいです。
わたしたちを打ちのめした、あの人たちのことを話すためには。
voice: vo_adv_2110001_040
カスミ：
【chara 101411 face 6 (surprised)】
『現実』……？
voice: vo_adv_2110001_041
カオリ：
【chara 101711 face 6 (surprised)】
『あの人たち』……？
voice: vo_adv_2110001_042
コッコロ：
【chara 105913 face 1 (normal)】
みなさまの国へと転移してくる、少し前のこと。
わたくしたちは、ランドソルで破壊活動を繰り返していた
【レイジ・レギオン】というギルドと戦っていました。
voice: vo_adv_2110001_043
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 3 (anger)】
とても厳しい戦いでしたが、
なんとか勝利を収めることができて。
【chara 105812 face 4 (sad)】
これで平和になるはずだって、そう思ったんですけれど……
voice: vo_adv_2110001_044
コッコロ：
【chara 105913 face 6 (surprised)】
【レイジ・レギオン】の方々も、
どうやら利用されていただけのご様子で。
【chara 105913 face 4 (sad)】
つまり……彼らを操る、黒幕がいたのです。
voice: vo_adv_2110001_045
ジュン：
【chara 104711 face 1 (normal)】
黒幕……
あの、仮面の女性ですね。
エリスという……
voice: vo_adv_2110001_046
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 4 (sad)】
はい。
……でも、仮面の下の素顔は……
voice: vo_adv_2110001_047
カオリ：
【chara 101711 face 6 (surprised)】
素顔は？
voice: vo_adv_2110001_048
コッコロ：
【chara 105913 face 4 (sad)】
……ここから先は、わたくしもわからないことだらけなのですが。
エリスという方の素顔は……
……ユイさまに、とてもよく似ておられました。
voice: vo_adv_2110001_049
カスミ：
【chara 101411 face 6 (surprised)】
ユイさんにっ？
voice: vo_adv_2110001_050
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
ユイはんって確か、マコトはんたちのお友だちの……？
voice: vo_adv_2110001_051
マコト：
【chara 104311 face 6 (surprised)】
ああ！
いま、敵の大ボスの話をしてたんだろっ？
【chara 104311 face 4 (sad)】
なんでそこで、ユイが出てくるんだよっ……！
voice: vo_adv_2110001_052
コッコロ：
【chara 105913 face 6 (surprised)】
そ……それは。
【chara 105913 face 4 (sad)】
ミソラという、敵方の女性が言っていたことを
鵜呑みにするならばの話なのですが……
voice: vo_adv_2110001_053
カスミ：
【chara 101411 face 4 (sad)】
……裏取りはできてないってことかな。
【chara 101411 face 1 (normal)】
構わないよ。
こっちもそのつもりで、情報を吟味してみるから。
voice: vo_adv_2110001_054
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 4 (sad)】
……あの『エリス』と、ユイちゃんが、どうして似ているか。
ミソラちゃんが言うには……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2110001_055
ミソラ：
【chara 192011 face 1 (normal)】
お二人が、
【chara 192011 face 2 (joy)】
同じアバターデータだったから、です★
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2110001_056
カオリ：
【chara 101711 face 4 (sad)】
あ、痘痕……？
voice: vo_adv_2110001_057
ムイミ：
【chara 106113 face 1 (normal)】
アバター……
要するに、『もう一人の自分』ってやつさ。
voice: vo_adv_2110001_058
コッコロ：
【chara 105913 face 6 (surprised)】
ノウェムさま。
起こしてしまいましたでしょうか。
voice: vo_adv_2110001_059
ムイミ：
【chara 106113 face 2 (joy)】
気にするなっ。
【chara 106113 face 1 (normal)】
っていうか、寝こんでる場合じゃっ……！
【chara 106113 face 4 (sad)】
……あいったたた……
voice: vo_adv_2110001_060
ムイミ：
【chara 106113 face 6 (surprised)】
……くそ。
身体中、すっごく痛いけど……寝こんでる場合じゃなさそうだ。
【chara 106113 face 1 (normal)】
こんな大事な話をしてるんならな。
voice: vo_adv_2110001_061
カスミ：
【chara 101411 face 6 (surprised)】
ええと、ノウェムさん……でいいのかな。
【chara 101411 face 1 (normal)】
君からも情報を提供してくれるなら、助かるよ。
voice: vo_adv_2110001_062
マホ：
【chara 101011 face 1 (normal)】
このクッション使ってな。
いま、お茶淹れてあげるさかい。
voice: vo_adv_2110001_063
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 6 (surprised)】
正直なところ……アバターとか現実とか、
【chara 105812 face 4 (sad)】
わたしたちも、まだピンと来ていなくて。ムイミちゃん……
じゃなくて、ノウェムちゃんには、以前にもお話してもらったのに……
voice: vo_adv_2110001_064
ムイミ：
【chara 106113 face 1 (normal)】
……まぁ、それはしょうがないさ。
何せこの世界には、『認識を修正する力』ってのが
働いちゃってるからな。
voice: vo_adv_2110001_065
カスミ：
【chara 101411 face 3 (anger)】
……認識を、修正……
voice: vo_adv_2110001_066
マコト：
【chara 104311 face 3 (anger)】
……それはひとまずいいからよっ。
結局アバターってのは、一体なんなんだよっ？
【chara 104311 face 4 (sad)】
なんで、ユイがっ……！
voice: vo_adv_2110001_067
ムイミ：
【chara 106113 face 6 (surprised)】
お、落ち着けよオマエ。
【chara 106113 face 1 (normal)】
アバターっていうのは、要するに……
【chara 106113 face 6 (surprised)】
えっと……んっと……たとえば……
voice: vo_adv_2110001_068
ムイミ：
【chara 106113 face 1 (normal)】
……あっ、なぁオマエ。
ちょっとこのぬいぐるみ借りるぞ？
voice: vo_adv_2110001_069
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
うちのクマはん？
【chara 101011 face 1 (normal)】
ええよ。
voice: vo_adv_2110001_070
ムイミ：
【chara 106113 face 1 (normal)】
……たとえば、だ。
このぬいぐるみに、アタシの魂が入って。
ぬいぐるみになって、自由に動かせる。そんな魔法があるとする。
voice: vo_adv_2110001_071
ムイミ：
【chara 106113 face 2 (joy)】
このぬいぐるみが、アバターってやつだ。
【chara 106113 face 1 (normal)】
今、こうして話しているアタシたち全員。いや、この世界の人間の多くが
自分をこの世界の住人だと思い込んじゃってる……アバターなんだ。
voice: vo_adv_2110001_072
カオリ・マコト・マホ：
【chara 1 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2110001_073
ペコリーヌ・コッコロ：
【chara 1 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2110001_074
カオリ：
【chara 101711 face 6 (surprised)】
ええええ～～っ！！？
それじゃ今の私たちって、ぬいぐるみの身体ってことさ！？
voice: vo_adv_2110001_075
ムイミ：
【chara 106113 face 1 (normal)】
そうだ。
……正確には、仮想の電子データだけどな……
voice: vo_adv_2110001_076
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
い、いきなりそないなこと、言われてもな……
voice: vo_adv_2110001_077
カオリ：
【chara 101711 face 4 (sad)】
そ、そんなにすんなり、信じられないさっ……
voice: vo_adv_2110001_078
ムイミ：
【chara 106113 face 6 (surprised)】
……だよなぁ。
ごめんな、説明ヘタでさ……
voice: vo_adv_2110001_079
カスミ：
【chara 101411 face 3 (anger)】
……フム。
フムフム……
voice: vo_adv_2110001_080
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
……カスミはん？
voice: vo_adv_2110001_081
カスミ：
【chara 101411 face 3 (anger)】
ええと、ノウェムさん。
あなたの話が正しいなら、この世界は……
いわば「ぬいぐるみのおうち」みたいなものであって。
voice: vo_adv_2110001_082
カスミ：
【chara 101411 face 3 (anger)】
その「ぬいぐるみのおうち」の外側の世界に……
私たちの、本当の身体があると。
そういうことなのかな。
voice: vo_adv_2110001_083
ムイミ：
【chara 106113 face 2 (joy)】
おっ、良い例えだな！
さすが、ネネカの変身を見破っただけのことはあるなオマエ！
voice: vo_adv_2110001_084
カスミ：
【chara 101411 face 1 (normal)】
どうもありがとう。
【chara 101411 face 4 (sad)】
……その褒め言葉は、ちょっとよくわからないけどね。
voice: vo_adv_2110001_085
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 6 (surprised)】
でも、今……この世界は、おかしくなっちゃってて。
【chara 105812 face 4 (sad)】
わたしたちは、元の世界に戻れないって。
ノウェムちゃん、前はたしかそう言ってましたよね。
voice: vo_adv_2110001_086
ムイミ：
【chara 106113 face 2 (joy)】
そうそう、言った言った！
voice: vo_adv_2110001_087
カオリ：
【chara 101711 face 6 (surprised)】
え、え、ええええっ……
【chara 101711 face 4 (sad)】
戻れないって、それって……とっても大変さっ！？
【chara 101711 face 6 (surprised)】
……大変……だよね？
voice: vo_adv_2110001_088
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
そうやろけど、【chara 101011 face 4 (sad)】
でも……
voice: vo_adv_2110001_089
カオリ：
【chara 101711 face 4 (sad)】
この世界がおかしいなんて言われても、
ぜんぜん実感わかないさ……
voice: vo_adv_2110001_090
ジュン：
【chara 104711 face 1 (normal)】
世界がおかしくなった、といえば。
【レイジ・レギオン】を裏切った彼女……
ミソラはたしか、こう言っていましたね。
voice: vo_adv_2110001_091
ジュン：
【chara 104711 face 1 (normal)】
世界を運営する装置というものに、異常が発生してしまって。
その異常を解決するために、アバターを緊急で用意した。
それがエリスだ……と。
voice: vo_adv_2110001_092
ムイミ：
【chara 106113 face 1 (normal)】
ああ。
世界を運営する装置って、ミネルヴァっていうAI……【chara 106113 face 6 (surprised)】
じゃなくて
えっと、【chara 106113 face 1 (normal)】
ホムンクルスみたいなやつのことだろうけど。
voice: vo_adv_2110001_093
ムイミ：
【chara 106113 face 1 (normal)】
【トゥインクルウィッシュ】と真那が戦ってる最中に、
ミネルヴァは真那に乗っ取られそうになってたはずだから。
きっと、それでおかしくなっちゃったんだろうな。
voice: vo_adv_2110001_094
マコト：
【chara 104311 face 4 (sad)】
う、うぅぅーん……
voice: vo_adv_2110001_095
マコト：
【chara 104311 face 3 (anger)】
ああっ、こんがらがってきちまった！
【chara 104311 face 4 (sad)】
つまり──ミネルヴァってスゲーやつがいて。
そいつが覇瞳皇帝にやられかかって……
voice: vo_adv_2110001_096
マコト：
【chara 104311 face 4 (sad)】
どうにかしようとして、その場にいたユイと同じ身体を作った。
【chara 104311 face 6 (surprised)】
それがおまえらを倒した、エリスだってことか……？
voice: vo_adv_2110001_097
ムイミ：
【chara 106113 face 2 (joy)】
そうそう、そんな感じそんな感じ！
voice: vo_adv_2110001_098
カスミ：
【chara 101411 face 3 (anger)】
フム、しかし……その【トゥインクルウィッシュ】と
覇瞳皇帝の戦いは、いつのものだろう。
この前のランドソルでの戦いではないよね。
voice: vo_adv_2110001_099
カスミ：
【chara 101411 face 3 (anger)】
さっきノウェムさんは初対面の私に対して、まるで前に会ったことが
あるような褒め方をしたけど。【chara 101411 face 4 (sad)】
それってつまり……
私や他のみんなが忘れてしまった、何か大きな出来事があったのかな。
voice: vo_adv_2110001_100
カスミ：
【chara 101411 face 6 (surprised)】
いや。忘れたどころか、過去がすべて上書きされたとか。
【chara 101411 face 3 (anger)】
『認識の修正』とやらが行われる前と後の、『前』……
それがさっき言っていた、『おかしくなる前の世界』なのかな？
voice: vo_adv_2110001_101
ムイミ：
【chara 106113 face 6 (surprised)】
えっ！？ うわっ！
たったこれっぽっちしか話してないのに
そこまでわかっちゃうなんて──【chara 106113 face 2 (joy)】
スゴいな探偵！
voice: vo_adv_2110001_102
コッコロ：
【chara 105913 face 6 (surprised)】
本当に……驚嘆すべき洞察力でございます。
voice: vo_adv_2110001_103
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
うちらはまだぽかーんとしてるのに……
【chara 101011 face 1 (normal)】
カスミはん、さすがやわぁ。
voice: vo_adv_2110001_104
カスミ：
【chara 101411 face 6 (surprised)】
…………えっ？
今の仮説、合っているの？ 【chara 101411 face 4 (sad)】
わりと、あてずっぽうだったんだけど……
voice: vo_adv_2110001_105
カスミ：
【chara 101411 face 6 (surprised)】
えええっ！？ どうしようどうしよう本当にこの身体はアバターとかいう
仮のものなのかいっ！？ エリスっていう人の目的はなんなんだいっ！
君たちをまとめて退けるなんて、よほど強いってことだよね！？
voice: vo_adv_2110001_106
ムイミ：
【chara 106113 face 6 (surprised)】
ちょっオマエっ、襟を掴むなっ！
【chara 106113 face 4 (sad)】
……ぐえっ！
voice: vo_adv_2110001_107
カオリ：
【chara 101711 face 6 (surprised)】
カスミっ、落ち着くさ～っ！？
【chara 101711 face 4 (sad)】
首が締まっちゃってるさ～！
voice: vo_adv_2110001_108
コッコロ：
【chara 105913 face 1 (normal)】
ノウェムさまに代わって、
今のカスミさまの問いにお答えさせていただきますと。
【chara 105913 face 4 (sad)】
エリスの狙いは、その、どうやら……
voice: vo_adv_2110001_109
コッコロ：
【chara 105913 face 4 (sad)】
主さま、らしいのですが……
voice: vo_adv_2110001_110
マホ：
【chara 101011 face 6 (surprised)】
へっ？
王子はんを？
Choice: (9) うん……
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_2110001_111
カオリ：
【chara 101711 face 6 (surprised)】
なんでさー？
voice: vo_adv_2110001_112
マコト：
【chara 104311 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2110001_113
マコト：
【chara 104311 face 4 (sad)】
……それって、ひょっとして……
エリスとかいうやつが……『もう一人のユイ』だから、なのか……？
voice: vo_adv_2110001_114
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 4 (sad)】
エリスの強さについては……
やばいなんてものじゃ、ないですね。
次元が違うとしか、言いようがないです。
voice: vo_adv_2110001_115
コッコロ：
【chara 105913 face 4 (sad)】
【レイジ・レギオン】のギルドマスター、ゼーンさまは、
わたくしたちと【トゥインクルウィッシュ】のみなさまが総出で掛かって
どうにか引き分けに持ち込めるほどの実力の方でした。ですが……
voice: vo_adv_2110001_116
ジュン：
【chara 104711 face 1 (normal)】
あの男が、負傷していたとはいえ……
一方的に、葬り去られるなど。
この目で見ていなければ、到底信じられません……
voice: vo_adv_2110001_117
コッコロ：
【chara 105913 face 4 (sad)】
……はい。
それに……まさか、ゼーンさまが……
シェフィさまの……お兄様、だったとは……
voice: vo_adv_2110001_118
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 4 (sad)】
シェフィちゃん……
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
―マホ家の屋敷・別室―
voice: vo_adv_2110001_119
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2110001_120
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
シェフィ……
voice: vo_adv_2110001_121
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
その……だ、大丈夫……？
voice: vo_adv_2110001_122
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2110001_123
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
……ええ。
なんとか……
voice: vo_adv_2110001_124
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
さんざん、泣いちゃったし。
まだ全然、落ち着いてはいないけれど……
少なくとも……取り乱したりは、しないと思うわ。
voice: vo_adv_2110001_125
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
……そ、そう……
voice: vo_adv_2110001_126
キャル：
【chara 106012 face 1 (normal)】
なら、良かったわ。
【chara 106012 face 4 (sad)】
……事態はぜんぜん、良くないけど……
voice: vo_adv_2110001_127
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
……そう、ね……
voice: vo_adv_2110001_128
シェフィ：
【chara 106412 face 6 (surprised)】
でも……【chara 106412 face 2 (joy)】
ありがとう、キャル。
一緒にいてくれて……
voice: vo_adv_2110001_129
キャル：
【chara 106012 face 5 (shy)】
べっ、別にあたしはっ。
たまたま、目を覚ましたタイミングが近かっただけでっ！
あんたを心配してたってわけじゃ……
voice: vo_adv_2110001_130
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
……心配してたわけじゃないわけでも、ないかもだけど……
voice: vo_adv_2110001_131
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
……その。
本当なわけ？
ゼーンが、あんたの兄貴だって……
voice: vo_adv_2110001_132
シェフィ：
【chara 106412 face 1 (normal)】
……ええ。
voice: vo_adv_2110001_133
シェフィ：
【chara 106412 face 1 (normal)】
あの人は……私の、兄よ。
voice: vo_adv_2110001_134
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
全部、記憶が戻ったわけじゃないけれど。
……そう。
思い出した……
voice: vo_adv_2110001_135
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
……スケートの大会を見に来てくれたこと、とか……
……私に付き合って、あまりしないゲームをはじめたこと、とか……
voice: vo_adv_2110001_136
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
っ……！
あ、頭がっ……
voice: vo_adv_2110001_137
キャル：
【chara 106012 face 6 (surprised)】
シェフィっ……！
【chara 106012 face 3 (anger)】
無理すんじゃないわよっ、横んなんなさいほら！
voice: vo_adv_2110001_138
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
……へ、平気……
【chara 106412 face 6 (surprised)】
この頭痛がしたあとって……大事なこと、忘れちゃいそうになるの……
【chara 106412 face 1 (normal)】
でも……
voice: vo_adv_2110001_139
シェフィ：
【chara 106412 face 1 (normal)】
もう絶対、忘れたくないから。
兄さんのこと……
voice: vo_adv_2110001_140
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
そう、ね……
……もう、してやれることなんて。
忘れないでいてやることくらいしか……
voice: vo_adv_2110001_141
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2110001_142
シェフィ：
【chara 106412 face 1 (normal)】
……キャル。
あなた昨日、【レイジ・レギオン】のアジトで、こう言ってたわよね。
海に消えたゼーンを気にしていた私に……
voice: vo_adv_2110001_143
シェフィ：
【chara 106412 face 1 (normal)】
「ゼーンは普通じゃない、海に落ちた程度じゃ死なない」……って。
voice: vo_adv_2110001_144
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
ん……
voice: vo_adv_2110001_145
シェフィ：
【chara 106412 face 6 (surprised)】
あれ……今でも、そう思ってる？
voice: vo_adv_2110001_146
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
悪いけど……わかんないわ。
離れて見てたあたしにも、アレは致命傷だと思ったし。
ドラゴン族がどんだけタフでも、さすがにってね……
voice: vo_adv_2110001_147
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
ゼーンだけじゃなくて。他の【レイジ・レギオン】の生き残りも、
この獣人の国には空間跳躍してこなかったみたいだし。
ひょっとしたらあいつら全員、やられちゃってるかも……
voice: vo_adv_2110001_148
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
うん……
voice: vo_adv_2110001_149
シェフィ：
【chara 106412 face 2 (joy)】
……ありがとう。
はっきり言ってくれて。
【chara 106412 face 1 (normal)】
私も……ほとんど、キャルと同じ意見だわ……
voice: vo_adv_2110001_150
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
だ、だって……
最後にさわった兄さんは……もう、少し冷たくて……
voice: vo_adv_2110001_151
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
っ……
voice: vo_adv_2110001_152
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
シェフィ……
voice: vo_adv_2110001_153
シェフィ：
【chara 106412 face 4 (sad)】
……この街に空間跳躍してきたのが、本当に私たちだけなら。
まだ、兄さんが……ランドソルに残されているなら……
voice: vo_adv_2110001_154
シェフィ：
【chara 106412 face 1 (normal)】
……迎えに行って、あげなくちゃ……
voice: vo_adv_2110001_155
キャル：
【chara 106012 face 1 (normal)】
……そう、ね。
voice: vo_adv_2110001_156
キャル：
【chara 106012 face 4 (sad)】
でも……今はあたしもあんたも、他の連中もボロボロだし。
【chara 106012 face 1 (normal)】
まずは寝て、ケガをなんとかしましょ。
voice: vo_adv_2110001_157
キャル：
【chara 106012 face 1 (normal)】
ランドソルに戻るときは、
あたしも、ついてってあげるから。
voice: vo_adv_2110001_158
シェフィ：
【chara 106412 face 2 (joy)】
……うん。
……ありがとう、キャル。