2部 第10章 第10話
ミロクの目的を聞いて憤るシェフィたち。そこへカリザが現れミロクに攻撃を仕掛けるが、一同はミロクが召喚したある人物に吹き飛ばされてしまう。一方、憔悴しきったユイのもとに駆け付ける者の姿があった。
-------------- situation:
慟哭
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
一方で──
ユイはミソラから、残酷な真実を突きつけられていた。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
…………
……
voice: vo_adv_2110010_000
ミソラ:
【chara 192014 face 6 (surprised)】
……あれっ?
【chara 192014 face 1 (normal)】
雨、降ってきちゃいましたねー
【chara 192014 face 2 (joy)】
カサ使いますか? ユイさん★
voice: vo_adv_2110010_001
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
…………
voice: vo_adv_2110010_002
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
もうっ、ユーイさーん?
さっきからずーっと黙ったまんまで……
【chara 192014 face 3 (anger)】
ちょっとはお返事してくださいよぅ、【chara 192014 face 1 (normal)】
会話はキャッチボールですよ?
voice: vo_adv_2110010_003
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……ぅ……
voice: vo_adv_2110010_004
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
ど……
voice: vo_adv_2110010_005
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
どういう……こと、なの……?
voice: vo_adv_2110010_006
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
騎士クンが……
『前の』騎士クンが、もう……
どこにも、いない……って……
voice: vo_adv_2110010_007
ミソラ:
【chara 192014 face 2 (joy)】
ふふ★
それはですね。
voice: vo_adv_2110010_008
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
簡単なコトです。『再構築』の前の騎士さんはですね?
【chara 192014 face 4 (sad)】
覇瞳皇帝との戦いで【トゥインクルウィッシュ】のみなさんを庇って、
死んじゃったそうなんです。
voice: vo_adv_2110010_009
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
……っ!!
voice: vo_adv_2110010_010
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
んー、死んじゃったっていうか、
【chara 192014 face 6 (surprised)】
『致命傷を負ったあとに、再構築に巻き込まれて精神と魂が消滅』、
が正しいっぽいんですけど。
voice: vo_adv_2110010_011
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
そのあと、世界を管理するAIが
騎士さんの元データをかき集めて、修復したわけなんですね。
voice: vo_adv_2110010_012
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
しゅう、ふく……
voice: vo_adv_2110010_013
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
そ、それなら……
騎士クンは、元に戻ったんじゃ……
voice: vo_adv_2110010_014
ミソラ:
【chara 192014 face 6 (surprised)】
えっ?
【chara 192014 face 4 (sad)】
ん~っと。
voice: vo_adv_2110010_015
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
ね、ユイさん。
ユイさんけっこう、思い出してきてるんですよね?
『再構築の前』のコトや、『現実』のコト。
voice: vo_adv_2110010_016
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
そ、それは……
voice: vo_adv_2110010_017
ミソラ:
【chara 192014 face 2 (joy)】
じゃあじゃあ、もっともっとよーく思い出してみてください。
voice: vo_adv_2110010_018
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
──ユイさんの、隣の席にいた騎士さんは。
──ユイさんが、好きになった騎士さんは。
──ユイさんのコトを、選んだ騎士さんは。
voice: vo_adv_2110010_019
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
『今の』騎士さんと……
まるっきりいっしょのひとでしたか?
voice: vo_adv_2110010_020
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
っ……!
……ぁ……!
voice: vo_adv_2110010_021
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
わたしは、残念ながら
『前の』騎士さんとお会いしたことありませんけれど。
【chara 192014 face 1 (normal)】
やっぱり、人となりとか、性格とか……変わっちゃってるんですね?
voice: vo_adv_2110010_022
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
そっ……それは……!
……その……
ぅ、ぅぅっ……
voice: vo_adv_2110010_023
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
あ……ぁぁ……っ!!
騎士クンッ……!
voice: vo_adv_2110010_024
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
騎士クンが……
わたしの、わたしのせいでっ……?
voice: vo_adv_2110010_025
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
考えてみれば……騎士さんも、とってもかわいそうですよねぇ。
【chara 192014 face 1 (normal)】
いつもカワイイ女の子に囲まれてるから、
あんまりそんなカンジしませんけど……
voice: vo_adv_2110010_026
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
模索路晶さんのプリンセスナイトに選ばれたせいで、
世界規模のトラブルに巻き込まれちゃって。
それに……
voice: vo_adv_2110010_027
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
ユイさんを、選んじゃったせいで。
命を無くして、記憶を無くして、人格を無くして。
【chara 192014 face 6 (surprised)】
挙句の果てに、閉じた世界のリセットボタンになっちゃうなんて……
voice: vo_adv_2110010_028
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
あっ。もちろん、騎士さんだけじゃなく。
ユイさんの願いの結果でかわいそうな目に遭っているひとは、
ユイさんのお知り合いにもいーっぱい、いるんですけど……ね?
voice: vo_adv_2110010_029
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
……え……、ぇ……?
voice: vo_adv_2110010_030
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
えーっと。
【chara 192014 face 1 (normal)】
そうですね、たとえば──
voice: vo_adv_2110010_031
シェフィ:
【chara 106411 face 3 (anger)】
……っ……
voice: vo_adv_2110010_032
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
……フフ。
voice: vo_adv_2110010_033
シェフィ:
【chara 106411 face 3 (anger)】
あなたっ……!
voice: vo_adv_2110010_034
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
お、落ち着きなさいシェフィ!
voice: vo_adv_2110010_035
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
迂闊に飛び出しちゃ、だめですよっ!
【chara 105811 face 4 (sad)】
わたしが言うのもなんですけど!
voice: vo_adv_2110010_036
ミロク:
【chara 192611 face 2 (joy)】
ごきげんよう、【美食殿】のみなさん──
【chara 192611 face 1 (normal)】
またお会いできて、とてもうれしいですよ。
voice: vo_adv_2110010_037
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】
ミロク、って言いましたね!
あなた、ここで何をしてるんですかっ!?
voice: vo_adv_2110010_038
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
ペコリーヌの代わりに
その玉座に座ってやろうとか、そういうつもりなワケ!?
voice: vo_adv_2110010_039
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
いいえ。
ソルの塔の攻略中だったのですが。
【chara 192611 face 2 (joy)】
これがなかなか難儀なもので。
voice: vo_adv_2110010_040
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
この場を借りて、ひと休みさせてもらっていたのです。
もう少し座り心地が良さそうな椅子でもあれば、
腰掛けていたところですが。
voice: vo_adv_2110010_041
シェフィ:
【chara 106411 face 6 (surprised)】
塔の、攻略……?
voice: vo_adv_2110010_042
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
ちょうど、この城はソルの塔の真下にありますので。
空間跳躍の結界を布陣するためには、都合が良いのです。
【chara 192611 face 2 (joy)】
なにせ縦軸の座標設定だけで済みますからね。
voice: vo_adv_2110010_043
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】
よ、よくわかんないですけど……
【chara 105811 face 6 (surprised)】
塔を攻略すると、何か良いことがあるんですか?
voice: vo_adv_2110010_044
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
【トゥインクル・ウィッシュ】の連中は、
願いが叶うかもしれないってウワサしてたけど……
voice: vo_adv_2110010_045
ミロク:
【chara 192611 face 6 (surprised)】
願いが叶う、ですか。
【chara 192611 face 1 (normal)】
私個人としては、自身の願望の達成を
他人の手に委ねるような真似はいたしませんが。
voice: vo_adv_2110010_046
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
ですが。
その過程として、エリスさんの願いを叶えて差し上げることは
やぶさかではありません。
voice: vo_adv_2110010_047
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
なにせ、彼女の願いを叶えるためには。
新しい世界を創造するためには。
このアストルムの世界を破壊しなくてはならないというのですから。
voice: vo_adv_2110010_048
シェフィ:
【chara 106411 face 6 (surprised)】
それじゃあ……
【chara 106411 face 3 (anger)】
あなたの目的は、この世界を破壊することなの……!?
voice: vo_adv_2110010_049
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
ええ。
──あらかじめ断っておきますが、『懲役』によって帰還できなくなった
人々を救うため、などではありませんよ。
voice: vo_adv_2110010_050
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
むしろ、その逆といえるでしょうね。
voice: vo_adv_2110010_051
シェフィ:
【chara 106411 face 3 (anger)】
それだけ聞かせてもらえたら、十分よ!
あなた、許さないから……!
voice: vo_adv_2110010_052
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
ちょっ……シェフィちゃん、【chara 105811 face 4 (sad)】
気持ちはわかりますけど……!
voice: vo_adv_2110010_053
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
{player}抜きで、太刀打ちできるかわかんないわよ!
【chara 106011 face 3 (anger)】
逃げること前提で考えなさい……!
voice: vo_adv_2110010_054
シェフィ:
【chara 106411 face 3 (anger)】
っ……!
でも……
あの男も、ゼーンの……兄さんの仇の一人なのにっ!
voice: vo_adv_2110010_055
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
ゼーンさん、ですか。
彼は──
voice: vo_adv_2110010_056
カリザ:
【chara 191611 face 1 (normal)】
よォ!
邪魔するぜテメーらッ!
スライムたち:
【chara 191612 face 1 (normal)】
ぷるぷる……!
voice: vo_adv_2110010_057
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
えっ!?
あの子は……!
voice: vo_adv_2110010_058
シェフィ:
【chara 106411 face 6 (surprised)】
カリザ!?
どうしてここに……!
voice: vo_adv_2110010_059
カリザ:
【chara 191611 face 2 (joy)】
へっ!
やぁっと一人見つけたぜ。
クソ猫どもをコソコソ尾行た甲斐があったってもんだ……!
voice: vo_adv_2110010_060
カリザ:
【chara 191611 face 1 (normal)】
なァおいテメー!
エリスの仲間の──たしかミロクっつったな!?
voice: vo_adv_2110010_061
ミロク:
【chara 192611 face 6 (surprised)】
おや。
【chara 192611 face 1 (normal)】
ご用があるのは、私ですか?
voice: vo_adv_2110010_062
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】
ったりめーだろッ!
【chara 191611 face 1 (normal)】
けどな、テメーだけじゃねェ!
voice: vo_adv_2110010_063
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】
テメーもエリスもミソラも! 他の連中も!
オレのコト舐めクサった連中は、残らずブチ殺してやんだよッ!
ついでにゼーンやアゾールド、クソ魔獣どもの仇討ちだ!
voice: vo_adv_2110010_064
ミロク:
【chara 192611 face 6 (surprised)】
ほう。
そちらのドラゴン族のお嬢さんだけでなく。
【chara 192611 face 1 (normal)】
あなたも私を仇と狙うのですね。
voice: vo_adv_2110010_065
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
……ほんの少し前まで、互いを競り落とそうと
鎬を削っていた方々が。
揃いも揃って、第三者であるはずの私を仇と呼ぶとは……
voice: vo_adv_2110010_066
ミロク:
【chara 192611 face 2 (joy)】
……フッ。
クク。
クククッ……
voice: vo_adv_2110010_067
シェフィ:
【chara 106411 face 6 (surprised)】
……な、【chara 106411 face 1 (normal)】
何がおかしいのっ……!
voice: vo_adv_2110010_068
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
……おっと。
これは失礼を。
あまりにも──
voice: vo_adv_2110010_069
ミロク:
【chara 192611 face 2 (joy)】
あまりにも、滑稽なものですから。
運命の糸が絡み合い、もつれ合い、心惹かれる模様を見せるとき──
私は神の存在を感じずにいられないのです。
voice: vo_adv_2110010_070
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】
アァン!? スカしてんじゃねーぞギザデコ野郎が!
オレ様が今すぐブチ殺してやっから、
神でも仏でも会いに行ってきやがれッ!
voice: vo_adv_2110010_071
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
ちょ、ちょっとチビガキ!
待ちなさいッ!
voice: vo_adv_2110010_072
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
えっとえっと……【chara 105811 face 3 (anger)】
そうですカリザくん!
敵の敵は味方ってことで!
ミロクと戦うつもりなら、わたしたちと手を組みませんかっ!?
voice: vo_adv_2110010_073
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】
ザケんじゃねェクソ猫、クソ王女ッ!
【chara 191611 face 1 (normal)】
テメーらだって順番が後回しになっただけで、
オレ様のブチ殺リストに入ってることにゃ変わりねーんだッ!
voice: vo_adv_2110010_074
カリザ:
【chara 191611 face 1 (normal)】
けど、それよりまず先に──
voice: vo_adv_2110010_075
カリザ:
【chara 191611 face 3 (anger)】
死ねオラァッ!
voice: vo_adv_2110010_076
ミロク:
【chara 192611 face 2 (joy)】
…………
voice: vo_adv_2110010_077
カリザ:
【chara 191611 face 6 (surprised)】
何っ!?
ムチが、届かねェ……!?
キイロ:
【chara 191615 face 1 (normal)】
ぷるっ……!?
voice: vo_adv_2110010_078
シェフィ:
【chara 106411 face 6 (surprised)】
な、なに今のっ?
voice: vo_adv_2110010_079
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
防御魔法──【chara 106011 face 4 (sad)】
じゃないわね。
カリザの魔力でできたムチが、
あいつに触れる前に消えたみたいだったけど……!
voice: vo_adv_2110010_080
ミロク:
【chara 192611 face 6 (surprised)】
フム。
【chara 192611 face 1 (normal)】
このまま、私が相手をして差し上げても構わないのですが……
voice: vo_adv_2110010_081
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
なんたる縁か、これだけの役者が揃ったのですから。
是非とももう一人……お招きしたい方がいるのです。
どうぞお付き合いのほどを。
voice: vo_adv_2110010_082
キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
あいつ、助けでも呼ぶ気っ!?
voice: vo_adv_2110010_083
ミロク:
【chara 192611 face 1 (normal)】
──……【chara 192611 face 2 (joy)】
movie: 211001001
voice: vo_adv_2110010_084
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
──ユイさんの願いの結果で
かわいそうな目に遭っているひとは、いーっぱいいるんですよ。
たとえば、【chara 192014 face 2 (joy)】
そう……シェフィさんと、ゼーンさんとか★
voice: vo_adv_2110010_085
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
シェフィ……ちゃん、が……?
voice: vo_adv_2110010_086
ミソラ:
【chara 192014 face 2 (joy)】
はい★
【chara 192014 face 1 (normal)】
ご存知の通り、シェフィさんのお兄さんは
ゼーンさんなわけなんですけど……
voice: vo_adv_2110010_087
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
二人とも、『再構築』に巻き込まれたすぐ後くらいに
本来のアバターを消失してしまって。
【chara 192014 face 2 (joy)】
記憶を無くしちゃったんですよ。
voice: vo_adv_2110010_088
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
ほんとうはゼーンさん、
シェフィさんを守るために
アストルムをはじめたそうなんですけどねー
voice: vo_adv_2110010_089
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
そ、それじゃあ……
アストルムの中に、閉じ込められなかったら……
【chara 100213 face 9 (special_c)】
シェフィちゃんたちは……
voice: vo_adv_2110010_090
ミソラ:
【chara 192014 face 2 (joy)】
はい。
兄妹で剣を向け合うこともなく……
【chara 192014 face 1 (normal)】
平和に、『あっち』で暮らしてたんじゃないですかね?
voice: vo_adv_2110010_091
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……そ、そんな……!
voice: vo_adv_2110010_092
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
まぁ、この件については、ユイさんだけじゃなく。
ゼーンさんに大事なことをヒミツにしていたわたしも悪いんですよ。
【chara 192014 face 2 (joy)】
だから罪は折半ですね、ユイさん♪
voice: vo_adv_2110010_093
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
……でも。
兄妹で殺し合うような悲劇すら、氷山の一角なわけです。
そうでしょ?
voice: vo_adv_2110010_094
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
ぇ……、え……?
voice: vo_adv_2110010_095
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
んも~。思考停止してないで。
【chara 192014 face 1 (normal)】
想像力、もっと働かせてみましょう?
【chara 192014 face 3 (anger)】
それともわからないフリですか?
voice: vo_adv_2110010_096
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
ち、ちがう……
わたし、本当に……
voice: vo_adv_2110010_097
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
……はぁ。
ん~
【chara 192014 face 1 (normal)】
それじゃ、ヒントをあげますね。
voice: vo_adv_2110010_098
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
ユイさんも、だんだん思い出しているとおり……
この世界は、『レジェンドオブアストルム』っていうゲームの中で。
プレイヤーさんは、身体を現実に残しているわけなんですけど──
voice: vo_adv_2110010_099
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
わかりますか? ユイさん。
当然ながら、プレイヤーのみなさん
一人一人、ご家族やお友達がいるんですよ。
voice: vo_adv_2110010_100
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
現実側のみなさんは……昨日まで元気だった
お子さんや兄弟、恋人やお友達が、いきなり意識不明の
昏睡状態になったら……どんな気持ちになるでしょう?
voice: vo_adv_2110010_101
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
……っ!
あ、ぁ……っ!
voice: vo_adv_2110010_102
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
ああぁっ……! そ、そんなっ!
それじゃあ……わたし……!
どれだけ、たくさんのっ……!
voice: vo_adv_2110010_103
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
閉鎖したサーバーにアクセスできるひとは、ごく例外……
【chara 192014 face 4 (sad)】
何百万、何千万もの普通のひとたちは、いつ目覚めるとも知れない
目覚めないかもしれない大切なひとたちを、【chara 192014 face 1 (normal)】
待つしかできないんです。
voice: vo_adv_2110010_104
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
それがいま、『現実』で起きているコト。
『ミネルヴァの懲役』が、どれくらいの悲しみを生んだのか……
【chara 192014 face 2 (joy)】
ちゃーんと考えて、推し量って。受け止めましょうね、ユイさん。
voice: vo_adv_2110010_105
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
ぅ、ぅぅっ……!
あぁっ……、ぅあぁぁぁぁっ……!
voice: vo_adv_2110010_106
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
んもう、また泣いちゃうんです?
【chara 192014 face 3 (anger)】
自分を甘やかしてばっかりじゃダメですよーユイさん。
voice: vo_adv_2110010_107
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
わたしっ……
なら、わたしはっ……!
voice: vo_adv_2110010_108
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
わたし……どうしたらいいの……!?
どうしたら、償えるの……!?
voice: vo_adv_2110010_109
ミソラ:
【chara 192014 face 6 (surprised)】
えっ?
償い……?
voice: vo_adv_2110010_110
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
……うーん。
【chara 192014 face 1 (normal)】
償う必要なんて、あるんですか?
voice: vo_adv_2110010_111
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
えっ……?
voice: vo_adv_2110010_112
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
そもそも、起きてしまったことを捻じ曲げるなんて
ゲームの世界でもない限り不可能なわけですし。
【chara 192014 face 3 (anger)】
償って、罪をチャラにしようって考え自体甘えなんじゃないですか?
voice: vo_adv_2110010_113
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……っ……
voice: vo_adv_2110010_114
ミソラ:
【chara 192014 face 2 (joy)】
まぁでも。
チャラにしちゃいたいってユイさんの気持ち……わかりますよ。
【chara 192014 face 1 (normal)】
さっきも言いましたけど──
voice: vo_adv_2110010_115
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
こんな重い罪を背負った、穢れた子が。
あんな素敵な騎士さんと、結ばれたいなんて……
ユイさん的に、ありえないって思ってるんですよね?
voice: vo_adv_2110010_116
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……っ、ぅっ、ぅぅっ……!
voice: vo_adv_2110010_117
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
でもですね。
わたしはそんなこと、気にしなくていいって思うんですよ。
voice: vo_adv_2110010_118
ミソラ:
【chara 192014 face 2 (joy)】
だってほら。騎士さんたちは、とっても心が広くて優しいですから。
【chara 192014 face 1 (normal)】
ユイさんが、どれだけ罪深くても。かわいそうな子でも。
ユイさんのことを、嫌ったりはしません。
voice: vo_adv_2110010_119
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
ごめんなさいってカオして、
反省してます【chara 192014 face 1 (normal)】
ってしおらしくすれば。
きっとユイさんを、許してくれますよ★
voice: vo_adv_2110010_120
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
…………
voice: vo_adv_2110010_121
ユイ:
【chara 100213 face 6 (surprised)】
……そ……
そう……なの、かな……
voice: vo_adv_2110010_122
ユイ:
【chara 100213 face 6 (surprised)】
みんな……許してくれる……かな……
【chara 100213 face 4 (sad)】
こんな、わたし……
voice: vo_adv_2110010_123
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……で、でも……
voice: vo_adv_2110010_124
ユイ:
【chara 100213 face 4 (sad)】
……そ、そうだよ……
レイちゃんやヒヨリちゃん……
お友達のみんなが、悪いことをしたとしても……きっと……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2110010_125
ユイ:
【chara 100211 face 6 (surprised)】
……うん。
罪人だなんて……【chara 100211 face 1 (normal)】
わたしたち、
キャルちゃんをそんなふうに思ったことないよ。
voice: vo_adv_2110010_126
ユイ:
【chara 100211 face 6 (surprised)】
それに……詳しくは聞かないけど、【chara 100211 face 1 (normal)】
きっと事情があったんだと思うし。
自分が悪かったって認めて、
ちゃんと反省してるキャルちゃんを責めるなんてこと、できないよ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2110010_127
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……あ、は。
voice: vo_adv_2110010_128
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
あはは……
そう、
そ、そうだよ……
voice: vo_adv_2110010_129
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
それに……おぼえてる。
……約束も、した……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2110010_130
ユイ:
【chara 100211 face 4 (sad)】
あのね、騎士クン……
もし……【chara 100211 face 6 (surprised)】
もしも、だよ。
voice: vo_adv_2110010_131
ユイ:
【chara 100211 face 4 (sad)】
もしも、わたしが、悪い子で。
この世で、いちばん悪い子だったとしても……
voice: vo_adv_2110010_132
ユイ:
【chara 100211 face 4 (sad)】
それでも……騎士クンのこと、呼んでいい?
騎士クンに、助けてほしいって……願っても、いい……?
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_2110010_133
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……そう……
voice: vo_adv_2110010_134
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
騎士クンは、あのとき……約束、してくれた……
わたしの『願い』を……聞いてくれた……
voice: vo_adv_2110010_135
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……だから、大丈夫……
なにが、あっても……
だ、だいじょう……
voice: vo_adv_2110010_136
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
…………ああ。
でも……
voice: vo_adv_2110010_137
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
わたしの。
わたしの『願い』のせいで。
騎士クンは、キャルちゃんは、シェフィちゃんたちは……ううん。
voice: vo_adv_2110010_138
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
せ、世界中の、数えきれないくらいの人たちが……今も、
たくさん傷ついてっ……
たくさん苦しんでっ……!!
voice: vo_adv_2110010_139
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
──いやっ……!
voice: vo_adv_2110010_140
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
いや、いや、いやあっ!!
いやあああああっ!!!!!!
voice: vo_adv_2110010_141
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
ごめんなさい、ごめんなさいっ!
そんなつもりじゃなかったのっ!!
こんなことになるなんて、思わなかったのぉぉっ!!!
voice: vo_adv_2110010_142
ユイ:
【chara 100213 face 10 (special_d)】
あああああっ! ごめんなさいぃっ!!
【chara 100213 face 9 (special_c)】
生まれてきて、ごめんなさいっ!
あんなこと願って、ごめんなさいぃぃっ!!!!
voice: vo_adv_2110010_143
ミソラ:
【chara 192014 face 3 (anger)】
…………
voice: vo_adv_2110010_144
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
はぁ……
もー
voice: vo_adv_2110010_145
ミソラ:
【chara 192014 face 3 (anger)】
あくまでも、罪を受け入れないで……悪い子にはならないで。
悲劇のヒロインぶっちゃうんですね。
【chara 192014 face 4 (sad)】
正直ガッカリです、ユイさん。
voice: vo_adv_2110010_146
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……っ、……
voice: vo_adv_2110010_147
ミソラ:
【chara 192014 face 4 (sad)】
そんなひととは、いくらかわいそうだからって
お友達になれそうもないですし……
voice: vo_adv_2110010_148
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
それじゃあ、予定どおり。
【chara 192014 face 2 (joy)】
エリスさまの願いのために、ユイさんとはお別れしちゃいましょっか。
voice: vo_adv_2110010_149
ユイ:
【chara 100213 face 9 (special_c)】
……っ……、ぁ……?
voice: vo_adv_2110010_150
ミソラ:
【chara 192014 face 1 (normal)】
──安全で、真っ暗で、誰もいない場所で。
死のうと思っても死ねないように。リセットの引金にならないように……
【chara 192014 face 2 (joy)】
ずーっとずーっと、眠っててくださいね……★
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