2部 第12章 第7話
ミネルヴァの提案に戸惑うシェフィたちのもとにラビリスタが現れ、ミネルヴァの正体がエリスだと暴く。彼女がエリスに取り込まれたミネルヴァに語りかけるなか、エリスは無情な管理者権限を発動する。


-------------- situation:
仮の面
--------------

--- Switch scene ---

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 夢の中。
意識が繋がったシェフィと共に、
{player}はミネルヴァと対峙していた。

voice: vo_adv_2112007_000
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 ──先程も言ったとおり、{player}。
あなたは七冠たちに、心を許してはなりません。

voice: vo_adv_2112007_001
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 3 (anger)】 彼女たちは一人残らず、利己的で傲慢。
独善で冷酷。
そして……

voice: vo_adv_2112007_002
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 3 (anger)】 疑いようもなく。
真の意味で、彼女らこそ諸悪の根源なのです。

Choice: (1) 諸悪の、根源……
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_2112007_003
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ど、どうして?
ラビリスタさんやネネカさんは、
そこまで悪い人には見えなかったけど……

voice: vo_adv_2112007_004
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 3 (anger)】 問題は、悪意の有無ではありません。
行動と結果が全てです。

voice: vo_adv_2112007_005
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 3 (anger)】 ごらんなさい。
悲劇の塊に、無自覚という薄皮一枚が張られたアストルムの世界を。
こんな有様が、想定外という言葉で済まされるべきではないのです。

voice: vo_adv_2112007_006
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 3 (anger)】 このような状況にならないよう、七冠は──開発者たちは、
検証と駆虫、安全対策に万全を期すべきだったのです。
そうでないなら、そもそも公開すべきではなかったのです。

Choice: (2) えっと……?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2112007_007
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 3 (anger)】 つまり──

voice: vo_adv_2112007_008
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 3 (anger)】 七冠が、この世界を創らなければ。
七冠が、この世界を万全に運営していれば。
『ミネルヴァの懲役』など、起きなかった。【chara 191112 face 4 (sad)】 悲劇は生まれなかった。

voice: vo_adv_2112007_009
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 3 (anger)】 ゆえに、彼らは大罪人。
草野優衣と同列に、糾弾されるべき諸悪の根源なのです。

Choice: (3) でも……!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_2112007_010
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 4 (sad)】 ……あなたが、彼女たちを擁護しようとする心理は、理解します。
ですから……

voice: vo_adv_2112007_011
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 4 (sad)】 ……彼女たちの罪である、この『懲役』を終わらせたいのなら。
【chara 191112 face 1 (normal)】 やはりあなたは、エリスと和解するべきなのです。

voice: vo_adv_2112007_012
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ま、待って……

voice: vo_adv_2112007_013
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 でも、確か。
ミソラは、こう言っていたわ。

voice: vo_adv_2112007_014
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 ……エリスの願いが叶ったら。
この世界が、壊れてしまうって……

voice: vo_adv_2112007_015
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 確かに。
それについては、解決策を見出さなくてはなりません。

voice: vo_adv_2112007_016
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 4 (sad)】 ですが、そもそもエリスと敵対したままでは
あなた方はいつ全滅したとしてもおかしくはないのですよ。

voice: vo_adv_2112007_017
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 …………

voice: vo_adv_2112007_018
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 どうしたら……いいのかしら……

voice: vo_adv_2112007_019
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 兄さんを殺したエリスには、許せないっていう気持ちは……ある。
でも……

voice: vo_adv_2112007_020
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 エリスと、手を組むことで……
兄さんやみんなが、助かるなら……

Choice: (4) シェフィちゃん……
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_2112007_021
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 ……{player}。
あなたは?
どうすれば、いいと思う……?

Choice: (5) 僕は……
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_2112007_022
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 …………

Choice: (6) わからない。
Choice: (7) エリスと和解する。
Choice: (8) ミネルヴァの案を呑む。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_2112007_023
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 悩むことはありません。
あなたが心を開けば、すべては解決に向かうのです。

voice: vo_adv_2112007_024
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 さあ、私の手を──

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----- Tag 7 -----
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_2112007_025
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 2 (joy)】 そうですか。
素晴らしい……とても賢明な判断です。

voice: vo_adv_2112007_026
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 あなたの選択は、必ずやこの世界を救うことでしょう。
さあ、私の手を──

----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_2112007_027
???:
【chara 1 face 1 (normal)】 はいはーい、ちょーっと待ったー

movie: 211200701
voice: vo_adv_2112007_028
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 …………

Choice: (10) ミネルヴァさんが、エリスに……!?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_2112007_029
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ネネカさんみたいに、変身していたのっ……!?

voice: vo_adv_2112007_030
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 いーや。
いま少年たちがお喋りしてたのは、
たしかに本物のミネルヴァだったよ。

voice: vo_adv_2112007_031
ラビリスタ:
【chara 106811 face 1 (normal)】 ……正確には。
『エリスによってエミュレートされたミネルヴァ』【chara 106811 face 2 (joy)】 だけどね。

voice: vo_adv_2112007_032
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 エミュ、レート……?

voice: vo_adv_2112007_033
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 要するに。
『ミネルヴァの容姿と性格』で、
『エリスの願望』を口にしていたってことさ。

voice: vo_adv_2112007_034
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 そ、それで、
{player}と和解しようだなんてことを……

voice: vo_adv_2112007_035
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2112007_036
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 迷宮女王は──
深刻な誤解をしている。

voice: vo_adv_2112007_037
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 なぜなら。
わたしの中にいるミネルヴァもまた、
『懲役』の終了を望んでいるゆえに。

Choice: (11) 確かに、ミネルヴァさんは……
----- Tag 11 -----
--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2112007_038
ミネルヴァ:
【chara 191111 face 7 (special_a)】 そう。
この状況は、世界の管理者である私としては不本意なのです。
人間らしい表現をするなら、【chara 191111 face 3 (anger)】 大変に不愉快です。

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2112007_039
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 だから、ミネルヴァが力を貸してくれるって言いたいのかな。
それはさすがにミスリードってやつじゃない?

voice: vo_adv_2112007_040
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2112007_041
ラビリスタ:
【chara 106811 face 1 (normal)】 だってさぁ。
キミの『懲役』の終わらせ方って、
この世界を破壊し尽くすことでしょう?

voice: vo_adv_2112007_042
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 そうでもしないと、キミは彼と結ばれないからね。
今のアストルムは『草野優衣ちゃんの願いが叶った世界』で。
ミネルヴァと一つになったキミは、その世界の運営装置なわけだから。

voice: vo_adv_2112007_043
ラビリスタ:
【chara 106811 face 1 (normal)】 ──でも。
七冠が作り上げた超AIは。
コッコロちゃんが情緒を育て上げたあの子は。

voice: vo_adv_2112007_044
ラビリスタ:
【chara 106811 face 3 (anger)】 世界の破滅なんかを、望んだりはしないはずだ。

voice: vo_adv_2112007_045
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2112007_046
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 にしても──

voice: vo_adv_2112007_047
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 やー、まさかね。
ミネルヴァが、キミに取り込まれてたなんて。エリス。

voice: vo_adv_2112007_048
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 アタシやネネカが一生懸命ミネルヴァを捜しても、
そりゃあ見つからないはずだよねー

voice: vo_adv_2112007_049
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 そちらこそ──
虚言を弄するのはやめなさい。
迷宮女王。

voice: vo_adv_2112007_050
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 『再構築』の折。
願いの核として必要だった草野優衣が奪われ、
欠落を埋めるために生み出されたのがこのわたし。

voice: vo_adv_2112007_051
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 あなたがそれを知るのなら。
わたしの状態は、意外などではなかったはず。

voice: vo_adv_2112007_052
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 ……ま、確信を持ったのはキミが少年たちの前に現れた時だけどね。
そんなとんでもない力を持ってる理由としちゃ、
ミネルヴァを支配下に置いているからとしか考えられない。

voice: vo_adv_2112007_053
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 その、とんでもない力を持つエリスが……
【chara 106412 face 6 (surprised)】 こうして接触してきたってことは。
{player}を、捕まえるつもりで……?

voice: vo_adv_2112007_054
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 大丈夫。あっちだって、今は本調子じゃない。
そもそもホントなら、少年かユイちゃんが
『願いを叶えられなくなる』かぎり出てこれないんだもんね。

voice: vo_adv_2112007_055
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 特に、夢の中じゃそんなにすごい手出しはできない。
わざわざミネルヴァをエミュレートしてたことが、その証拠だよ。

voice: vo_adv_2112007_056
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 迷宮女王。
【chara 129012 face 3 (anger)】 ミネルヴァの記憶にあったとおり……喧しい女。

voice: vo_adv_2112007_057
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 手出しができないのは、そちら側の話。
前提として、わたしとあなたでは力の差がありすぎるのだから。

voice: vo_adv_2112007_058
ラビリスタ:
【chara 106811 face 4 (sad)】 そりゃあ、力比べならアタシのほうが不利だけど。
【chara 106811 face 1 (normal)】 少なくとも、少年の精神を持ってかれちゃうのは防いであげられるし。
【chara 106811 face 2 (joy)】 それにー?

voice: vo_adv_2112007_059
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 喧しいなんて、褒めてもらったし。
もっともーっとうるさくしちゃおっかな。

voice: vo_adv_2112007_060
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 えっ……?

voice: vo_adv_2112007_061
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 ──ミネルヴァ!
聞こえてる!?

voice: vo_adv_2112007_062
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 アタシだ、模索路晶だよ!
やっと見つけたよ、久しぶり!

voice: vo_adv_2112007_063
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2112007_064
ラビリスタ:
【chara 106811 face 7 (special_a)】 いいかいミネルヴァ! 心を強く持つんだ!
【chara 106811 face 2 (joy)】 たとえ人工の存在だったとしても!
そんなことは関係ない!

voice: vo_adv_2112007_065
ラビリスタ:
【chara 106811 face 7 (special_a)】 なぜならキミには、コッコロちゃんから教わった聡明さがあって!
【トゥインクルウィッシュ】から学んだ優しさがあって!
【chara 106811 face 3 (anger)】 {player}が示したあきらめの悪さを、覚えているはずだよ!

voice: vo_adv_2112007_066
ラビリスタ:
【chara 106811 face 7 (special_a)】 キミが培った心を、無駄にしないためにも!
キミはそんなところで、エリスに取り込まれている場合じゃない!

voice: vo_adv_2112007_067
ラビリスタ:
【chara 106811 face 3 (anger)】 アタシや少年たちと一緒に、『懲役』を終わらせよう!
いいね、ミネルヴァ!

voice: vo_adv_2112007_068
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2112007_069
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 無駄よ。
あなたの声は、ミネルヴァに届かない。

voice: vo_adv_2112007_070
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 なーに。
ダメ元だろうがなんだろうが、
患者に声を掛けるのは医者の基本中の基本だからね。

voice: vo_adv_2112007_071
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 それに、アタシはミネルヴァを信じてる。
キミの内側で、彼女はきっと聞いている。
【chara 106811 face 7 (special_a)】 アタシの、そして、少年の心の声をね。

Choice: (12) ラビリスタさん……
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_2112007_072
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 ……戯言を。
七冠も所詮、この程度……

voice: vo_adv_2112007_073
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 言葉の力をあまく見ない方がいいよ、『エリスさま』。
なにせこの世界は、人類最強の道具──言語でできてるものなんだから。

voice: vo_adv_2112007_074
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 言語。
0と1。
ONとOFF。

voice: vo_adv_2112007_075
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 デジタル上の存在が、すべて二進法で描写されるなら。
【chara 129012 face 4 (sad)】 なぜアバターであるわたしが、こんなにも思い煩うのか──
この世界は──……

voice: vo_adv_2112007_076
ラビリスタ:
【chara 106811 face 1 (normal)】 エリス。
それは、キミが草野優衣ちゃんの……

voice: vo_adv_2112007_077
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 ──やはり、そちらには深刻な誤解がある。
迷宮女王。

voice: vo_adv_2112007_078
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 先ほど、あなたは
「今のわたしは、あなたたちに手を出せない」と、言った。
しかし──

voice: vo_adv_2112007_079
エリス:
【chara 129012 face 3 (anger)】 たとえ、夢の中だろうと。
力を溜めている状態だろうと。
あなたたちの抵抗など、わたしにとって0に等しい。

voice: vo_adv_2112007_080
ラビリスタ:
【chara 106811 face 6 (surprised)】 ──!

voice: vo_adv_2112007_081
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 管理者権限、実行。

voice: vo_adv_2112007_082
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 命じる。
迷宮女王を、消去せよ──

voice: vo_adv_2112007_083
エリス:
【chara 129012 face 1 (normal)】 ──『D型検体0005b』。

voice: vo_adv_2112007_084
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 えっ!?

voice: vo_adv_2112007_085
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 あ、ああああああっ!!!

voice: vo_adv_2112007_086
ラビリスタ:
【chara 106811 face 6 (surprised)】 っ!!