2部 第16章 第4話
内側から巨神の制御を試みるエリス。ミロクからの通信を受け、ソルオーブを守るための提案を承諾する。一方【美食殿】は戦いに備えて英気を養う。一同はまたここへ戻ってくることを誓い、最終決戦へと赴く。


-------------- situation:
誓いの晩餐
--------------

-------------- place:
巨神の体内
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 膨大な熱と炎を放ち、アストルムを焼き尽くさんとする巨神。
その内部。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 エリスはクリスタルの中に身を預け、
徘徊する巨神を制御しようとしていた。

voice: vo_adv_2116004_000
エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 …………

voice: vo_adv_2116004_001
エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 ……ミネルヴァ。

voice: vo_adv_2116004_002
エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 ……わたしの中の、あなたの抵抗を感じる。
わたしから離れたいと、願っているのね。

voice: vo_adv_2116004_003
エリス:
【chara 191312 face 3 (anger)】 でも……
そうは、させない。

voice: vo_adv_2116004_004
エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 わたしは。
あなたが、『草野優衣の願い』を叶えるためだけに造った複製体。
逃げ去った願いの核、草野優衣の穴埋めのためだけに。

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エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 ……たとえ、そうだとしても……
今のわたしには意志があり、願いがある。

voice: vo_adv_2116004_006
エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 遠野帆稀によって、あなたとの繋がりを歪められたとしても。
わたしから離れることは、絶対に許さない。
どれだけ醜く、惨めな様となっても……【chara 191312 face 3 (anger)】 最後まで、付き合ってもらう。

voice: vo_adv_2116004_007
エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 そう……最後まで。

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エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 『今の世界』が終わっても。
その次も。
その次の次も。

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エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 わたしの願いが叶う……その瞬間まで。

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エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 …………

voice: vo_adv_2116004_011
エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 騎士、クン……

voice: vo_adv_2116004_012
エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 騎士クンのいなくなってしまった後の世界で。
騎士クンたちの生きていた記録を、ただ流し込まれる……
これまではずっと、そんな悪夢の繰り返しだった。

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エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 これ以上の繰り返しには、もう耐えられない。
……そう、思っていたけど……

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エリス:
【chara 191312 face 2 (joy)】 でも。
『今回』は、やっと騎士クンに逢えた。
これまでにないほど、お話しできた。

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エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 世界を焼き、システムを破壊する……その途中で、何かあれば……
【chara 191312 face 4 (sad)】 『今の騎士クン』が……いなくなって、わたしのことを忘れてしまう。
それは、とてもとても悲しい。胸が張り裂けそうになる。

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エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 ……けれど……

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エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 騎士クンと、言葉を交わした記憶が。
【chara 191312 face 5 (shy)】 騎士クンと、直に触れ合った温もりが。
次のループを耐える希望と勇気を、わたしにくれる……

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エリス:
【chara 191312 face 5 (shy)】 ほんの数百秒の記録だとしても。
何億回でも、何兆回でもそれを再生して……
【chara 191312 face 1 (normal)】 わたしは、ループを耐え忍ぶ。

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エリス:
【chara 191312 face 5 (shy)】 ……ああ、騎士クン。
騎士クン。

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エリス:
【chara 191312 face 5 (shy)】 願わくは……
次のあなたが、また、覇瞳皇帝を倒して。

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エリス:
【chara 191312 face 4 (sad)】 そして……今度こそ。
わたしの手を、取ってくれますように……

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ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 エリスさん。
聞こえていますね。

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エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 『…………』

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ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 この巨神の操作も、だいぶ慣れてきたようですね。
移動が滑らかになり、世界を焼く効率も上昇しています。

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エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 『……ええ。
【chara 191312 face 4 (sad)】 外では七冠たちが、蝿のようにたかってきて……
煩わしいけれど』

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ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 蝿などと、とんでもない。
アレらはそれぞれ、必殺の毒針を持つ蜂のようなもの。
【chara 192613 face 2 (joy)】 もちろん──虫けらには、変わりありませんが。

voice: vo_adv_2116004_027
ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 いくら強い毒、優れた能力を持っていても。
外側からの攻撃ではこの巨神を倒すことはできない。
ならば、次に彼らが取るであろう手は……

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エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 『……ソルオーブの、奪還』

voice: vo_adv_2116004_029
ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 ええ。
所詮は韜晦めいた紛い物。
弱点があるようでは、真の『神』には程遠い。

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ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 エリスさんが、制御しきれなくなったミネルヴァの力の受け皿。
巨神がその役割を遂行するためには、
ソルオーブによってこの巨体を維持する必要がある。

voice: vo_adv_2116004_031
エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 『巨神の身体の大半は、「黒き薔薇の城」を取り込んだもの。
跳躍王の権能なら、その空洞に潜入できる』

voice: vo_adv_2116004_032
ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 これほどの巨体です。
ソルオーブは補助脳のように、分散して配置されていますから。
私一人では、すべてを守ることは叶いません。

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ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 となれば……

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voice: vo_adv_2116004_034
ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 『黒い風の精霊』のように。
私が蒐集したアストルムの魔物の情報の数々。

voice: vo_adv_2116004_035
ミロク:
【chara 192613 face 1 (normal)】 それらに、ミネルヴァから力を与え。
不埒な侵入者を跳ねのける、守護者とするしかないでしょう。

voice: vo_adv_2116004_036
エリス:
【chara 191312 face 1 (normal)】 『……任せる。
好きになさい』

voice: vo_adv_2116004_037
ミロク:
【chara 192613 face 2 (joy)】 さあ──
世界が燃え尽きるのが先か。ソルオーブを取り返すが先か。
あるいは『現実』へと帰還するが叶うか。

voice: vo_adv_2116004_038
ミロク:
【chara 192613 face 2 (joy)】 模索路晶とそのプリンセスナイトたちよ。
レジェンドオブアストルムを護らんと欲するならば──
この、ラストゲームの舞台へと登るが良い。

still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 一方。
【美食殿】ギルドハウス──

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 せーのっ☆

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みんな:
【chara 1 face 1 (normal)】 ──いっただっきまーす!

Choice: (1) いただきます!
----- Tag 1 -----
--- Switch scene ---

story_still_211600402
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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 あむあむ!
はぐはぐ!
う~んっ、やっぱり家庭の味が一番ですね~っ☆

voice: vo_adv_2116004_042
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 作ってる最中も思ってたけど……
【chara 106412 face 2 (joy)】 すごいご馳走ね。

voice: vo_adv_2116004_043
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 食糧庫は、これで空っぽでございますが。
【chara 105913 face 2 (joy)】 これが最後の決戦になるかもしれないとあらば、
出し惜しみをしている場合ではございません。

voice: vo_adv_2116004_044
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】 そーよシェフィっ。
作りすぎとか、余っちゃうとか心配する必要ないんだから。
むしろ食いっぱぐれないように気を付けなさいよっ。

voice: vo_adv_2116004_045
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 そうですね!
【chara 105812 face 2 (joy)】 食いっぱぐれないように、
いっぱいいっぱい食べちゃいます! (ずごごごご)。

voice: vo_adv_2116004_046
キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】 あんたが食べ過ぎるから食いっぱぐれるんでしょーがっ!?

voice: vo_adv_2116004_047
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 大丈夫ですってーキャルちゃん☆
足りなくなっても、今からみなさんが
食料をもってきてくれるはずなので♪

voice: vo_adv_2116004_048
キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】 このバカアホリーヌっ!
他の連中が揃ったら、作戦開始でしょ~っ!?

--- Switch scene ---

still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──少し前──

voice: vo_adv_2116004_049
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 ──っていうワケでさ。
アタシたちの足止めが成功したら、ラジラジがそっちのギルドハウスと
魔物の体内をつなぐ、空間跳躍の魔法陣をつくるから。

voice: vo_adv_2116004_050
ラビリスタ:
【chara 106811 face 2 (joy)】 そうしたらたぶん、最後の決戦だよ。
ぜーんぶ燃えちゃう前に、奪還よろしくー♪

voice: vo_adv_2116004_051
みんな:
【chara 1 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2116004_052
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 最後の、【chara 106412 face 4 (sad)】 決戦……

voice: vo_adv_2116004_053
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】 ……不安だわ。

voice: vo_adv_2116004_054
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 アメスさま?

voice: vo_adv_2116004_055
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】 あんたたちや、【トゥインクルウィッシュ】のみんなが
すっごくレベルアップしてるのは知ってるけど。
ミロクがどんな罠を仕掛けてるか、わからないわけだし……

voice: vo_adv_2116004_056
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 やっぱりカギは、{player}よね。
あんたと絆を結んだ、たくさんの子たち。
彼女たちの中には、この世界の歪みに気づき始めてる子もいる。

voice: vo_adv_2116004_057
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 ……ううん、そうじゃなくたって。
【chara 190011 face 2 (joy)】 声をかければ、必ず力を貸してくれるはず。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 そうですね。
【chara 105812 face 6 (surprised)】 【レイジ・レギオン】との決戦では、
わたしたちだけで敵の拠点に乗り込みましたけど……

voice: vo_adv_2116004_059
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】 負けてしまったら、世界が終わるっていうなら。
{player}の強化が届くところで、
一緒に戦ってもらったほうがいいかもしれないわね。

voice: vo_adv_2116004_060
アメス:
【chara 190011 face 3 (anger)】 よっし!
そうと決まったら、あたし行ってくる!

voice: vo_adv_2116004_061
ネビア:
【chara 190911 face 6 (surprised)】 へっ!?
【chara 190911 face 4 (sad)】 どこに!?

voice: vo_adv_2116004_062
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 ソルの塔に決まってんでしょ!
【chara 190011 face 2 (joy)】 今は敵もいないはずだし、あたしの部屋からなら
ランドソルのどこにいたってメッセージを送れるもの!

voice: vo_adv_2116004_063
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】 いいこと!?
みんなが来るまで、ちゃんと休んどきなさいよあんたたちっ!

voice: vo_adv_2116004_064
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 アメスさま……!
どうぞ、よろしくお頼み申し上げます……!

voice: vo_adv_2116004_065
アメス:
【chara 190011 face 5 (shy)】 はぁ~~っ!!
任せてコッコロたーーーん♪♪

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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 …………

voice: vo_adv_2116004_067
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 シェフィさま?
あまり、お箸が進んでいないご様子ですが。
いかがなさったのですか?

voice: vo_adv_2116004_068
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 あ……
えっと、【chara 106412 face 4 (sad)】 その……

voice: vo_adv_2116004_069
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】 もし、ラビリスタさんの言うとおりなら。
これが、最後の戦いになるかもしれないんだな……って。

voice: vo_adv_2116004_070
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 ……そうでございますね。
エリスたちを倒し、ソルオーブを取り返せたのなら。
【chara 105913 face 4 (sad)】 『現実』へ、帰還することになるかもしれません……

voice: vo_adv_2116004_071
ペコリーヌ・キャル:
【chara 1 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2116004_072
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 で、でもっ!
【chara 105812 face 1 (normal)】 まだ世界中のひとたちにラビリスタさんのクレープを配り終わって
ないはずですし、すぐってわけじゃないですよっ……

voice: vo_adv_2116004_073
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】 そ、そーよ!
【chara 106012 face 3 (anger)】 ってかあんたたち知らないの!?
【chara 106012 face 4 (sad)】 「この戦いが終わったら~」【chara 106012 face 3 (anger)】 ってやつ、気軽に言ったらダメなんだから!

voice: vo_adv_2116004_074
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】 ほらシェフィ!
あんたももっと食べなさい、
さもなきゃ口におにぎりねじ込んでやるわよっ!?

voice: vo_adv_2116004_075
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 ……【chara 106412 face 2 (joy)】 うん、おいしい。

voice: vo_adv_2116004_076
キャル:
【chara 106012 face 2 (joy)】 ふふんっ♪
このあたしが握ったおにぎりだもの。
当然でしょ!

voice: vo_adv_2116004_077
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】 そうね。
キャルが握ったものなら、安心して食べられるわ。

voice: vo_adv_2116004_078
キャル:
【chara 106012 face 5 (shy)】 ちょっ……
なによ、フツーに褒められるとやりにくいわね……

voice: vo_adv_2116004_079
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 キャルちゃんシェフィちゃんっ☆
わたしの握ったおにぎりも美味しいですから食べてください~!

voice: vo_adv_2116004_080
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】 まっ、待って!
それって──

voice: vo_adv_2116004_081
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】 その具、たしか魔物のっ……

voice: vo_adv_2116004_082
シェフィ・キャル:
【chara 1 face 1 (normal)】 ~~~ッ!!?

voice: vo_adv_2116004_083
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 さ、主さま。
わたくしたちも。

Choice: (2) おいしい!
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2116004_084
シェフィ:
【chara 106414 face 2 (joy)】 んー!
おいちー♪

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──こうして【美食殿】一同は
他の仲間たちと転移の準備が揃うまで、
和気あいあいと晩餐を楽しむのだった。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 そして──

movie: 211600401
voice: vo_adv_2116004_085
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 1 (normal)】 よーし!
行きましょう!
みなさん!