メイド・イン・ドラゴン
ドラゴン族の仲間を求めジオ・テオゴニアに来たカヤとイノリ。だがリンドとヴルムが不当に労働させられていると勘違いしたイノリの暴走で城への不法侵入がバレ、罰としてメイド服でお掃除する羽目になった。
-------------- situation:
メイド・イン・ドラゴン
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ある日……
『ジオ・テオゴニア』の城下町にある二人が訪れた。
voice: vo_adv_2202103_000
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
ふっふっふ……
ここが『ジオ・テオゴニア』ですか。
お兄さんに聞いた通り、甘ったるそうな街ですね……!
voice: vo_adv_2202103_001
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
ドアの一つでも食べてやりたくなるです。
【chara 106611 face 6 (surprised)】
あ、この辺なんかチョコたっぷりでおいしそうですよ!
【chara 106611 face 2 (joy)】
どれどれ、ガブッと──♪
voice: vo_adv_2202103_002
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
待て待て。【chara 106511 face 4 (sad)】
騒ぎ起こすようなことすんじゃねえよ。
今日はケンカ売りに来たわけじゃないんだからな?
voice: vo_adv_2202103_003
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
えっ!? そうなんですか?
【chara 106611 face 1 (normal)】
カヤぴぃのことだから、新しい世界へケンカしに来たのかと……
voice: vo_adv_2202103_004
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
そりゃしたいけど、そうも言ってらんないんだよ。
【chara 106511 face 4 (sad)】
ボスがいなくなってから人手不足で、
ギルドの運営に追われてばっかでさ……くうう~、ケンカしてえ……
voice: vo_adv_2202103_005
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
けど、今は人手不足解消が先だ!
【chara 106511 face 6 (surprised)】
{player}の話じゃ、
あの城にドラゴン族がいるらしいからな。
voice: vo_adv_2202103_006
イノリ:
【chara 106611 face 1 (normal)】
新メンバーを勧誘しにきたってことですか。
【chara 106611 face 2 (joy)】
たしかにあたしも、そろそろ子分がほしいところですね。
「イノリ親分」……いい響きじゃねーですか!
voice: vo_adv_2202103_007
イノリ:
【chara 106611 face 2 (joy)】
よーし!
じゃあさっそくそのドラゴン族を仲間にしてやるですよー!
突撃です~っ!!
voice: vo_adv_2202103_008
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
あ、コラ! 【chara 106511 face 3 (anger)】
騒ぎ起こすなって言ってんのに、
正面からツッコむヤツがいるか! 今日は裏口からだ!
voice: vo_adv_2202103_009
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
ったく……仕事が多い原因の半分くらいは、
イノリが好き勝手やるせいなんだよなぁ……
はぁ……オレもひと暴れしたいぜ……
voice: vo_adv_2202103_010
リンド:
【chara 193312 face 1 (normal)】
ヴルム。次は大広間の掃除よ。
急いで終わらせましょう。
voice: vo_adv_2202103_011
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
はぁ……【chara 193412 face 7 (special_a)】
だる……
voice: vo_adv_2202103_012
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
あ、いましたです! ドラゴン族ですよ!
voice: vo_adv_2202103_013
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
へえ、双子なんて初めて見るな。
二人で部屋の掃除をしてるみたいだけど……
voice: vo_adv_2202103_014
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
ぴいぃ……! 掃除なんて、
ボスにビシバシこき使われてた頃を思い出します……!
【chara 106611 face 3 (anger)】
あいつらも、城のヤツらにパシられてるですね!?
voice: vo_adv_2202103_015
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
待ってろです……!
おまえたちは未来の子分!
このあたしが今、自由にしてやりますよ!
voice: vo_adv_2202103_016
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
おいおい。待てよ。
こき使われてるかどうかは、オレたちにゃ分かんないだろ?
望んでここにいるかもしんないし……
voice: vo_adv_2202103_017
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
えー? 【chara 106611 face 3 (anger)】
でも、掃除なんて誰もしたくないはずです。
絶対やらされてますよー! あたしはそうでしたっ!
voice: vo_adv_2202103_018
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
そりゃおまえの話だろ。
【chara 106511 face 1 (normal)】
いいから、まずは様子見だ。仲間に引き込めるかどうかな。
voice: vo_adv_2202103_019
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
むぅ~……分かったです~
voice: vo_adv_2202103_020
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
……さてと。
とはいえ、ちゃんと注意して観察しなくちゃな。
ドラゴン族は珍しいから、人身売買されることも多いし。
voice: vo_adv_2202103_021
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
どんな事情でメイドしてんのか……
探らせてもらうぜ。嬢ちゃんたち。
voice: vo_adv_2202103_022
リンド:
【chara 193312 face 1 (normal)】
あ、ヴルム!
【chara 193312 face 3 (anger)】
そんな雑に掃き掃除しちゃダメでしょう。
ここはただでさえ人通りが多くて、埃が舞いやすいんだから。
voice: vo_adv_2202103_023
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
でも、姉さんさ。
明日もこの部屋、掃除するでしょ?
どうせ。
voice: vo_adv_2202103_024
リンド:
【chara 193312 face 3 (anger)】
そう言って、昨日も一昨日も手を抜いたんでしょう?
【chara 193312 face 4 (sad)】
だからこんなに埃がたまっちゃうの!
【chara 193312 face 1 (normal)】
今日という今日は徹底的にやるわよ。
voice: vo_adv_2202103_025
ヴルム:
【chara 193412 face 7 (special_a)】
……はぁ……
voice: vo_adv_2202103_026
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
う~ん……
【chara 106611 face 3 (anger)】
あの子、やっぱり掃除を嫌がってるですね……!?
voice: vo_adv_2202103_027
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
いや、面倒くさがってるだけじゃねえか?
voice: vo_adv_2202103_028
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
そんなことないです!
【chara 106611 face 3 (anger)】
あんなに嫌そうに掃除してるですよ!?
voice: vo_adv_2202103_029
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
……ぱぱぱっと。
はい、終わりましたよ? 姉さん。
voice: vo_adv_2202103_030
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
本当に? 【chara 193312 face 1 (normal)】
じゃあチェックするからね。
この前もメイド長に
「掃除が行き届いてない」って怒られてたし。
voice: vo_adv_2202103_031
ヴルム:
【chara 193412 face 7 (special_a)】
あの人、うるさいんだよな……巨人族なのに。
voice: vo_adv_2202103_032
リンド:
【chara 193312 face 3 (anger)】
もうっ、そういうこと言っちゃダメでしょう?
メイド長も責任ある立場なんだから。
voice: vo_adv_2202103_033
ヴルム:
【chara 193412 face 2 (joy)】
うるさいことは否定しないんだ。
voice: vo_adv_2202103_034
リンド:
【chara 193312 face 8 (special_b)】
っ! そ、そういう揚げ足をとらないの!
voice: vo_adv_2202103_035
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
ほらほら、嫌なヤツにやらされてるって話してますよ!
【chara 106611 face 3 (anger)】
あの真面目ぶってるほうも、ホントは不満そうな感じです!
voice: vo_adv_2202103_036
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
あれくらい、ただ愚痴ってるだけだろ。
voice: vo_adv_2202103_037
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
もー、カヤぴぃ!
【chara 106611 face 4 (sad)】
それでも【ドラゴンズネスト】ですか?
ドラゴン族の保護も仕事の一つじゃねーですか!?
voice: vo_adv_2202103_038
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
大きい声出すなって……!
【chara 106511 face 4 (sad)】
もうちょい観察しねえと分かんねえって言ってるだけだろうが。
voice: vo_adv_2202103_039
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
むむむ~……!!
voice: vo_adv_2202103_040
リンド:
【chara 193312 face 6 (surprised)】
あ……ヴルム、待って。
【chara 193312 face 1 (normal)】
リボンが曲がってるわ……【chara 193312 face 4 (sad)】
まったく、いつも適当に着てるわね。
voice: vo_adv_2202103_041
ヴルム:
【chara 193412 face 7 (special_a)】
姉貴はこだわりすぎ。
こんなの誰も気にしないって。
voice: vo_adv_2202103_042
リンド:
【chara 193312 face 1 (normal)】
ヴルム……わかってると思うけどこのメイド服は
ドラゴン族の私たちのために、ライラエルさまが『特注』で用意して
くださった服なんだから。【chara 193312 face 3 (anger)】
こんな服なんて言っちゃダメでしょう!
voice: vo_adv_2202103_043
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
ぴぇっ!?
カヤぴぃ、カヤぴぃ……!
voice: vo_adv_2202103_044
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
ん? なんだよ?
voice: vo_adv_2202103_045
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
なんだよ、じゃないですよ……!
あいつらのボス、ろくでもないですっ!
面倒な掃除を押しつけ、叱って分からせ、あげくの果てに……
voice: vo_adv_2202103_046
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
ドラゴン族に無理やり特注のメイド服を着せる……
ド変態野郎なのですーっ!?
voice: vo_adv_2202103_047
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
え、ええっ?
【chara 106511 face 6 (surprised)】
たしかに聞こえようによっちゃそうだけど……
【chara 106511 face 4 (sad)】
聞こえようによっちゃ、な……?
voice: vo_adv_2202103_048
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
この期に及んでなーにぐずぐず言ってるですかぁ!
こんなヤバイの放置してたらドラゴン族の危機です!
あたしたち【ドラゴンズネスト】の名折れですよー!
voice: vo_adv_2202103_049
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
ええい、ラチ明かねーです!
こうなったら牙の抜けたカヤぴぃの代わりに……
あたしがあいつらを連れて逃げるですっ!
voice: vo_adv_2202103_050
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
わ、イノリっ!?
見つかったらまず……って、【chara 106511 face 4 (sad)】
あ~、行っちまった……!
voice: vo_adv_2202103_051
イノリ:
【chara 106611 face 3 (anger)】
未来の子分たちーっ!!
【chara 106611 face 2 (joy)】
もう大丈夫ですよ! あたしが助けにきてやったです!
voice: vo_adv_2202103_052
二人:
【chara 1 face 1 (normal)】
「えっ?」
「は?」
voice: vo_adv_2202103_053
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
あーあ、見つかっちまった……!
【chara 106511 face 3 (anger)】
イノリっ! ちょっと落ち着け!
voice: vo_adv_2202103_054
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
【chara 106611 face 4 (sad)】
放してください、カヤぴぃ~!
ド変態の魔の手から、
こいつらを助けてやりたいとは思わないですか~っ!?
voice: vo_adv_2202103_055
リンド:
【chara 193312 face 8 (special_b)】
ド変態の魔の手……?
【chara 193312 face 6 (surprised)】
あ……! というかそれより、【chara 193312 face 3 (anger)】
何なんですかあなたたちは!?
voice: vo_adv_2202103_056
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
ごめん……!
オレたち、ちょーっと事情があって……!
【chara 106511 face 1 (normal)】
悪気があったわけじゃないんだ!
voice: vo_adv_2202103_057
イノリ:
【chara 106611 face 6 (surprised)】
ですです!
【chara 106611 face 3 (anger)】
あたしたちは子分たちのことを想って、
決死の救出に来たですよ!
voice: vo_adv_2202103_058
カヤ:
【chara 106511 face 3 (anger)】
話をややこしくすんな!
【chara 106511 face 4 (sad)】
てか、まだ子分じゃねえっての……!
voice: vo_adv_2202103_059
リンド:
【chara 193312 face 8 (special_b)】
あ、暴れないでください!
ここは今私たちが掃除中で……!
voice: vo_adv_2202103_060
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
…………あ。
足元。
voice: vo_adv_2202103_061
カヤ&イノリ:
【chara 1 face 1 (normal)】
へ?
voice: vo_adv_2202103_062
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
集めたゴミ、ぐちゃぐちゃ……
靴もドロだらけだし……
voice: vo_adv_2202103_063
リンド:
【chara 193312 face 8 (special_b)】
な、な、な……
なんてことするんですかーっ!!
voice: vo_adv_2202103_064
リンド:
【chara 193312 face 1 (normal)】
──ライラエルさまに、事情を説明してきました。
無断で侵入した件は許してくださるそうです。
【chara 193312 face 4 (sad)】
ライラエルさまの恩情に感謝してくださいね?
voice: vo_adv_2202103_065
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
わりぃ……ありがとな。
voice: vo_adv_2202103_066
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
それで?
あたしたちをギルドの仲間にしたい、とか言ってましたけど?
voice: vo_adv_2202103_067
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
ああ。そのつもりで来たんだ。
【chara 106511 face 1 (normal)】
けど、その話はもういいよ。
おまえたち、この城のプリンセスに望んで仕えてるんだろ?
voice: vo_adv_2202103_068
リンド:
【chara 193312 face 2 (joy)】
ええ。ライラエルさまにはとてもよくしていただいています。
【chara 193312 face 1 (normal)】
あなたがたが心配していたような誘拐や人身売買で
ここに来たわけではありません。
voice: vo_adv_2202103_069
カヤ:
【chara 106511 face 2 (joy)】
ならよかったよ。
【chara 106511 face 1 (normal)】
勝手に勘違いして悪かったな。
【chara 106511 face 6 (surprised)】
ほら、イノリも謝れ。
voice: vo_adv_2202103_070
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
むー……ごめんなさい……
voice: vo_adv_2202103_071
リンド:
【chara 193312 face 1 (normal)】
いえ。ライラエルさまがお許しになったことなので。
【chara 193312 face 6 (surprised)】
ですが……ドラゴン族の仲間、ですか。
【chara 193312 face 4 (sad)】
探すのは大変そうですね……
voice: vo_adv_2202103_072
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
たしかに。
あたしらも、あなたたち以外のドラゴン族に会ったことありません。
voice: vo_adv_2202103_073
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
へえ……こっちでもドラゴン族は珍しいんだな。
【chara 106511 face 1 (normal)】
分かった、ありがとう。
ま、地道に探すことにするよ。
voice: vo_adv_2202103_074
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
ふぅ、結局骨折り損でしたね。
【chara 106611 face 1 (normal)】
世話になったです、じゃああたしたちは帰るですよ。
voice: vo_adv_2202103_075
リンド:
【chara 193312 face 6 (surprised)】
あ、いえ。待ってください。
ライラエルさまから言づてが。
【chara 193312 face 4 (sad)】
あなたたちに一つ、お願いがありまして……
voice: vo_adv_2202103_076
カヤ&イノリ:
【chara 1 face 1 (normal)】
お願い?
voice: vo_adv_2202103_077
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
な、な、なっ……
voice: vo_adv_2202103_078
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
なんですかこの格好はーーーっ!
voice: vo_adv_2202103_079
リンド:
【chara 193312 face 2 (joy)】
少しお掃除を手伝ってもらったら仲良くなれるのでは?
……と、ライラエルさまがおっしゃったので。
私たちも、掃除の邪魔をされたぶんは手伝ってもらえると助かります。
voice: vo_adv_2202103_080
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
も、もちろん手伝うのはいいんだけどさ……
【chara 106511 face 6 (surprised)】
服が汚れるからって、こんな格好……
【chara 106511 face 4 (sad)】
うう、ギャング団のヤツらにゃ見せらんねえ……
voice: vo_adv_2202103_081
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
……こっち。
まだ埃残ってますので。
voice: vo_adv_2202103_082
イノリ:
【chara 106611 face 4 (sad)】
うぬぬ~……
子分にするはずが、こき使われるとは……
voice: vo_adv_2202103_083
イノリ:
【chara 106611 face 7 (special_a)】
あたしはただ助けてやろうとしただけなのに~~~っ!!
voice: vo_adv_2202103_084
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
は~あ……
暴れてぇ……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
一日メイドとなったイノリとカヤは、
大広間がピカピカになるまで掃除する羽目になったのだった……
still display end