モフモフの恋路はいちご味
魔物退治にやってきた【牧場(エリザベスパーク)】を出迎えたヴォルガーノは、その場でリマに一目ぼれする。リンやシオリから応援され、急遽、愛の告白に臨むヴォルガーノだが、その恋は儚く散ってしまうのだった。
-------------- situation:
モフモフの恋路はいちご味
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
魔物退治を依頼した【牧場(エリザベスパーク)】の
出迎えを任せられたヴォルガーノとヴルムは、
ジオ・テオゴニアの城下町で一行の到着を待っていた。
voice: vo_adv_2203104_000
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
……はあ。めんどくさ。
出迎えなんて、お貴族様じゃあるまいし……
voice: vo_adv_2203104_001
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
おいおい、いつまでふて腐れてんだ。【chara 193511 face 1 (normal)】
仕方ねえだろ?
お前さんの姉貴は出払ってるんだからよ。
voice: vo_adv_2203104_002
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
ヴォルさんだけで十分じゃないですか。
【chara 193412 face 1 (normal)】
仕事増やさないでほしいんですけど?
voice: vo_adv_2203104_003
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 2 (joy)】
ははっ。ま、いいじゃねえか。
【chara 193511 face 1 (normal)】
外回りなら小言を言われる心配もねえんだからよ。
voice: vo_adv_2203104_004
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
……はぁ。
【chara 193412 face 1 (normal)】
で?
今度はどんな変人さんが来るんですか。
voice: vo_adv_2203104_005
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
変人さんてお前。まぁたしかに、坊主の知り合いはどいつも
ちっとばかし変わっちゃいるが、芸人みたいに言うんじゃねーよ。
『ランドソル』てトコじゃあれくらいがデフォかもしんないだろ。
voice: vo_adv_2203104_006
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
それに今回くる連中は、たぶんマトモなんじゃねえか?
牧場を営んでるって話だし。
魔物の対処が得意な腕利きや、伝説のレンジャーもいるって話で──
voice: vo_adv_2203104_007
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
──お~~~いっ!! そこのなまらでっけえ猫のおっちゃん!
あんたがヴォルガーノさんだべか!?
voice: vo_adv_2203104_008
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
……あん? なまら?
【chara 193511 face 4 (sad)】
てか俺はおっちゃんなんて年齢じゃねーが……【chara 193511 face 1 (normal)】
嬢ちゃんは?
voice: vo_adv_2203104_009
マヒル:
【chara 103311 face 2 (joy)】
いやー、すまねぇすまねぇ!
危うく遅刻すっとこ、すっとこどっこいになるとこだったべ!
voice: vo_adv_2203104_010
マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
オラはマヒル! 【牧場(エリザベスパーク)】のマヒルだべ!
マヒルだけに時間感覚がマヒしてて……【chara 103311 face 2 (joy)】
つってな!
なんにせよ間に合ってよかったべ。【chara 103311 face 1 (normal)】
今日はよろしく頼むべよ!
voice: vo_adv_2203104_011
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
……
【chara 193412 face 4 (sad)】
腕利きって……もしかして腕利きの芸人、ってことですか?
voice: vo_adv_2203104_012
マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
お、めんこいメイドさん、よくわかっただな!
【chara 103311 face 2 (joy)】
オラは牧場以外に芸人稼業もやってんだ!
voice: vo_adv_2203104_013
マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
この土地……テオゴニアっつったべか?
【chara 103311 face 2 (joy)】
ここの人らにも、機会がありゃ取っておきのネタを披露させてくんろ!
voice: vo_adv_2203104_014
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
……ちょっと、ヴォルさん。
目的は魔物退治でしょう。芸人なんて呼んでどうするんです?
voice: vo_adv_2203104_015
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 4 (sad)】
んなこと俺に聞かれてもよ……【chara 193511 face 1 (normal)】
それよかマヒルの嬢ちゃん。
【chara 193511 face 6 (surprised)】
聞いてたよりずいぶん頭数が少ねぇみてぇだが……
voice: vo_adv_2203104_016
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
あー……それなんだども……
【chara 103311 face 6 (surprised)】
オラたちの仲間の一人が、ふらふら~っとどっか行っちまって……
【chara 103311 face 4 (sad)】
今、他の仲間で探しに行ってるとこなんだべ。
voice: vo_adv_2203104_017
マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
約束の時間になったら、一旦ここへ集まるよう言ってあっから。
もうじき来ると思うんだども……
voice: vo_adv_2203104_018
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 2 (joy)】
なーんだそういうことか!
【chara 193511 face 1 (normal)】
おいヴルム、しばらくサボってよさそうだぞ。
voice: vo_adv_2203104_019
ヴルム:
【chara 193412 face 2 (joy)】
いいですね。
でも約束の時間になっても来なかったら【chara 193412 face 1 (normal)】
帰りますから。
voice: vo_adv_2203104_020
マヒル:
【chara 103311 face 4 (sad)】
す、すまねぇ、メイドさん!
ほら、オラが即興で一発ネタ披露すっから、機嫌直してけれ!
voice: vo_adv_2203104_021
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 2 (joy)】
ははは、気にしなさんな、嬢ちゃん。
【chara 193511 face 1 (normal)】
澄ましたツラしちゃいるが、こいつはサボる口実ができて
内心小躍りしてるだろうからな。
voice: vo_adv_2203104_022
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
余計なことを言うとお城に
特大サイズの三味線が飾られることになりますけど?
voice: vo_adv_2203104_023
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 8 (special_b)】
いやああああっ!?
しゃもじでベンベン鳴らされちゃう~っ!!?
voice: vo_adv_2203104_024
マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
おおう、ナイスなツッコミとリアクションだべ!
【chara 103311 face 1 (normal)】
テオゴニア、あなどれねえべな……
voice: vo_adv_2203104_025
マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
……あっ! 間に合ったみてぇだ!
【chara 103311 face 2 (joy)】
シオシオ! リンリン! こっちだべー!
voice: vo_adv_2203104_026
リン:
【chara 102611 face 5 (shy)】
はあぁ……そこらじゅうから甘い香りがするぅ~……
うへへ、息をするだけで幸せ~
voice: vo_adv_2203104_027
シオリ:
【chara 103813 face 4 (sad)】
もう、ダメですってば、リンちゃん!
自分で歩いてください。待ち合わせ場所はこっちですよ。
voice: vo_adv_2203104_028
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
……あのお二人が、件のお仲間ですか?
voice: vo_adv_2203104_029
マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
んだんだ。
引きずってるほうがシオリで、引きずられてるほうがリンだべ。
voice: vo_adv_2203104_030
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
人生で初めて聞きましたよ、そんな紹介。
voice: vo_adv_2203104_031
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
──よう、お二人さん。
俺さまはヴォルガーノ。こっちの減らず口はヴルムってんだ。
【chara 193511 face 2 (joy)】
早速ジオ・テオゴニア観光を楽しんでくれてるみてぇだな?
voice: vo_adv_2203104_032
リン:
【chara 102611 face 6 (surprised)】
わあ……大変だよ、しおりん。でっかい猫ちゃんが喋ってる。
【chara 102611 face 4 (sad)】
きっとあたしすごく疲れてるんだ。さっきのとこ戻って休んでちゃダメ?
voice: vo_adv_2203104_033
シオリ:
【chara 103813 face 4 (sad)】
来る途中だってリマさんにおぶってもらってたじゃないですか。
……はぁ、あの、すみません。お待たせしてしまって……
voice: vo_adv_2203104_034
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
なに、約束の時間はまだ回ってないさ。
【chara 193511 face 6 (surprised)】
にしてもその弓、かなりの上物だな。【chara 193511 face 1 (normal)】
話に聞いた腕利きってのは、
もしかして嬢ちゃんのことかい?
voice: vo_adv_2203104_035
シオリ:
【chara 103813 face 6 (surprised)】
いえ、私はそんな……
【chara 103813 face 2 (joy)】
たぶんリンちゃんのことだと思います。
voice: vo_adv_2203104_036
マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
んだ! シオシオの弓の腕前だってピカイチだども……
【chara 103311 face 2 (joy)】
リンリンもこう見えて、なんまら腕が立つんだべ!
voice: vo_adv_2203104_037
マヒル:
【chara 103311 face 1 (normal)】
もともとは【自警団(カォン)】ってとこにいたんだども、
魔物退治の腕を買われて、オラたちの牧場を守ってくれてんだべさ!
voice: vo_adv_2203104_038
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
へえ、そいつは驚きだ。
【chara 193511 face 1 (normal)】
いつか手合わせ願いたいもんだぜ。
voice: vo_adv_2203104_039
リン:
【chara 102611 face 4 (sad)】
そんなたいそうなもんじゃないってば。
【chara 102611 face 1 (normal)】
ま、それで甘やかしてくれるなら大歓迎だけどね~
voice: vo_adv_2203104_040
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
リン……? なんか微妙に姉貴みたいな名前……
【chara 193412 face 1 (normal)】
中身は正反対っぽいけど。
voice: vo_adv_2203104_041
リン:
【chara 102611 face 1 (normal)】
おっ、かわいいメイドさんまでいるじゃん~
【chara 102611 face 5 (shy)】
至れり尽くせりだねえ。あたしもうここに住もうかな。
voice: vo_adv_2203104_042
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
……どうも。【chara 193412 face 6 (surprised)】
住むのは勝手ですけど、
ご自分の面倒はご自分で見てくれます?
【chara 193412 face 1 (normal)】
あたし、めんどくさいのはいやなので。
voice: vo_adv_2203104_043
リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】
奇遇だね。あたしもめんどくさいのはきらいだよ。
【chara 102611 face 1 (normal)】
お近づきのしるしに、これから一緒にサボるってのはどうどう?
voice: vo_adv_2203104_044
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
……悪くない提案ですね。考えておきます。
voice: vo_adv_2203104_045
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 2 (joy)】
はっはっはっは! サボり魔同士で気が合いそうだな。
【chara 193511 face 1 (normal)】
……で、お仲間はこれで全員か?
voice: vo_adv_2203104_046
シオリ:
【chara 103813 face 6 (surprised)】
あ、いえ、リマさんがまだ……
もうすぐ来ると思うんですけど【chara 103813 face 2 (joy)】
──あっ、来たみたいです。
voice: vo_adv_2203104_047
リマ:
【chara 105213 face 4 (sad)】
もー! リンちゃんったら!
すっごく捜したんだから! いったいどこに行ってたのよ~!
voice: vo_adv_2203104_048
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
おう。ようやく全員集まったか。
【chara 193511 face 8 (special_b)】
──なぁっ……!?
voice: vo_adv_2203104_049
シオリ:
【chara 103813 face 6 (surprised)】
? ヴォルガーノ……さん?
どうかしましたか?
voice: vo_adv_2203104_050
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 8 (special_b)】
な……な……なんて──
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2203104_051
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 8 (special_b)】
なんてマブいお嬢さんなんだ……っ!!
voice: vo_adv_2203104_052
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
……は?
voice: vo_adv_2203104_053
リン:
【chara 102611 face 4 (sad)】
リマごめん~
だってどこを見ても夢みたいな景色でさ。つい誘惑に負けちゃった。
voice: vo_adv_2203104_054
リマ:
【chara 105213 face 4 (sad)】
まったく、観光に来たんじゃないんだからねっ。
この土地の人たちを、魔物から守るために来たんでしょ?
もっと緊張感を持たないと!
voice: vo_adv_2203104_055
リマ:
【chara 105213 face 1 (normal)】
……あら? あなたがヴォルガーノさん?
【chara 105213 face 2 (joy)】
初めまして! 私、リマって言います!
voice: vo_adv_2203104_056
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
……お、おう。リマさんっていうのか……
【chara 193511 face 2 (joy)】
なんて美しい名前だ……耳が洗われるようだぜ……
voice: vo_adv_2203104_057
リマ:
【chara 105213 face 2 (joy)】
あら、お上手ね♪
……うふふ、【chara 105213 face 1 (normal)】
話には聞いてたけど、本当にもふもふなのね。
私とおんなじ!
voice: vo_adv_2203104_058
リマ:
【chara 105213 face 2 (joy)】
もふもふ同士、仲良くしましょ。ヴォルガーノさん♪
【chara 105213 face 1 (normal)】
早速だけど、宿屋さんに案内してもらえないかしら。
重い荷物を背負ってきたから、もうへとへとなの。
voice: vo_adv_2203104_059
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
……な、なら、道中の荷物持ちは俺さまに任せてくれ!
【chara 193511 face 2 (joy)】
腕っぷしには自信があるからな!
【chara 193511 face 1 (normal)】
それくらいお安い御用だぜ!
voice: vo_adv_2203104_060
リマ:
【chara 105213 face 1 (normal)】
まあ、ご親切にありがとう♪
【chara 105213 face 2 (joy)】
お言葉に甘えさせてもらうわね。
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_2203104_061
リン:
【chara 102611 face 6 (surprised)】
んんー……?
【chara 102611 face 2 (joy)】
これはこれは……もしかして、もしかするのかな?
voice: vo_adv_2203104_062
シオリ:
【chara 103813 face 2 (joy)】
リ、リンちゃんもそう思います? これってやっぱり、そうですよね……
ヴォルガーノさんは、リマさんに──
voice: vo_adv_2203104_063
リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】
うんうん。おもしろいことになってきたねぇ。
voice: vo_adv_2203104_064
マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
? 二人とも、何の話してんだ?
話ならお宿についてからにすっべよ!
voice: vo_adv_2203104_065
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
……はあ。
voice: vo_adv_2203104_066
リマ:
【chara 105213 face 1 (normal)】
──すごい! こんなところまでお菓子でできてるなんて……!
【chara 105213 face 2 (joy)】
リンちゃんも言ってたけど、本当に夢みたいなところね♪
voice: vo_adv_2203104_067
ヴォルガーノ:
【chara 105213 face 1 (normal)】
【chara 193511 face 2 (joy)】
ここはホテル・モンブランっつって……
城下町ではいちばんと評判の宿なんだ。
【chara 193511 face 1 (normal)】
……気に入ってくれたか?
voice: vo_adv_2203104_068
リマ:
【chara 105213 face 2 (joy)】
ええ、とっても!
お部屋を見るのが楽しみだわ!
voice: vo_adv_2203104_069
マヒル:
【chara 105213 face 1 (normal)】
【chara 103311 face 2 (joy)】
はー、ありがてぇ!
【chara 103311 face 1 (normal)】
オラ、こんな豪華なお宿に泊まるの初めてだべ!
voice: vo_adv_2203104_070
マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
したっけ、オラとリマリマでチェックインして荷物置いてくるから、
【chara 103311 face 1 (normal)】
シオシオはオラたちが戻るまで、リンリン見張っといてな!
voice: vo_adv_2203104_071
リマ:
【chara 105213 face 1 (normal)】
リンちゃん、いい子で待っててね~
【chara 105213 face 2 (joy)】
うふふ、どんな内装なのかしら。わくわくしちゃう♪
voice: vo_adv_2203104_072
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 5 (shy)】
……はぁ~
後ろ姿まで可憐だ……あの純白の毛並み、ふわふわの尻尾……
どっからどう見たって目の保養ってやつだぜ……
voice: vo_adv_2203104_073
リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】
──いやー、お熱いねぇ。
うちのリマに一目惚れとは、おっちゃんお目が高いよ~
voice: vo_adv_2203104_074
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
ああ、一目見た瞬間、ビビッと来ちまった……
こんな感覚は生まれて初めてで──
voice: vo_adv_2203104_075
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
ってオイ!
ななな、なに言い出すんだ嬢ちゃん!?
【chara 193511 face 4 (sad)】
お、俺は別に……そんなやましい気持ちなんざこれっぽっちも……!
voice: vo_adv_2203104_076
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
駄々洩れでしたよ。お客サマ相手に一目ぼれなんて……
【chara 193412 face 4 (sad)】
あたしのサボり癖をとやかく言えないんじゃないですか、ヴォルさん。
voice: vo_adv_2203104_077
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 4 (sad)】
ぐぬっ……! 【chara 193511 face 3 (anger)】
ち、違うっ!
俺さまはただ、遠路はるばる来てくれた客人を、
【chara 193511 face 4 (sad)】
労いたい一心でだな……
voice: vo_adv_2203104_078
シオリ:
【chara 103813 face 1 (normal)】
わ、私はいいと思います!
【chara 103813 face 2 (joy)】
ヴォルガーノさんとリマさん、もふもふ同士で、とってもお似合いで……
voice: vo_adv_2203104_079
リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】
うんうん。応援したくなっちゃうよね~
voice: vo_adv_2203104_080
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
──ほ、本当か!? 【chara 193511 face 4 (sad)】
いや、リマさんのあのマブさじゃ
俺なんぞ釣り合うワケねえことくらい百も承知だけどよ……
【chara 193511 face 6 (surprised)】
ほんのすこしでもお近づきになれたら……【chara 193511 face 4 (sad)】
なんて……
voice: vo_adv_2203104_081
リン:
【chara 102611 face 1 (normal)】
それなら、あたしたちが一肌脱いであげようじゃないさ。
【chara 102611 face 2 (joy)】
とびきりのロマンスを、リマにプレゼントしようよ。
voice: vo_adv_2203104_082
シオリ:
【chara 103813 face 2 (joy)】
わ、私もお手伝いします! いえ、させてください!
リマさんには、いつも助けてもらってるから……
voice: vo_adv_2203104_083
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 2 (joy)】
あ、ありがてぇ!
【chara 193511 face 1 (normal)】
よろしく頼むぜ、嬢ちゃんたち!
voice: vo_adv_2203104_084
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
盛り上がってるとこ悪いんですけど。
【chara 193412 face 1 (normal)】
あたしもう帰っていいですか? めんどそうなので。
voice: vo_adv_2203104_085
リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】
まあまあお澄ましなメイドさん、そう言わずにさ。
【chara 102611 face 1 (normal)】
……お城に戻ったら、また仕事させられちゃうかもしれないよ。
voice: vo_adv_2203104_086
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
……一理ありますね。
voice: vo_adv_2203104_087
リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】
形だけでもあたしらと一緒にいれば、仕事はしてたことになるし。
それにあの二人の恋路は、きっといい暇つぶしになるよ。
【chara 102611 face 1 (normal)】
……どう? 付き合わない?
voice: vo_adv_2203104_088
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
──なるほど。
【chara 193412 face 1 (normal)】
ま、あたしはサボれるならなんでもいいので。
【chara 193412 face 2 (joy)】
乗ります。
voice: vo_adv_2203104_089
リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】
よしきた! それじゃ早速、作戦会議をしなくちゃね~
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
数分後──お菓子でできた巨大な花束を手に、
リマが宿から出てくるのを今か今かと待ちわびるヴォルガーノ。
その姿を、一行は花壇の陰から見守っていた。
voice: vo_adv_2203104_090
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 3 (anger)】
──リ、リマさん……好きだ! 俺と付き合ってくれ!
【chara 193511 face 4 (sad)】
……い、いや、これはいくらなんでも率直過ぎるか……
voice: vo_adv_2203104_091
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
リマさん、あんたをイメージした花束を都合してみたんだが……
知ってるかい? この花の花言葉は……【chara 193511 face 4 (sad)】
えっと、【chara 193511 face 6 (surprised)】
その……
【chara 193511 face 4 (sad)】
くそ、ダメだダメだ、花言葉なんて洒落たもん知るかっての!
voice: vo_adv_2203104_092
リン:
【chara 102611 face 6 (surprised)】
──ねえ、しおりん。やっぱりほぼ初対面で
あのでっかい花束はさすがにやりすぎじゃない?
voice: vo_adv_2203104_093
シオリ:
【chara 103813 face 6 (surprised)】
そ、そうですか……?
【chara 103813 face 2 (joy)】
でも、お花をプレゼントするのはいいアイデアだと思うんです。
私が読んだ本にもそういうシーンがたくさんあったし……
voice: vo_adv_2203104_094
シオリ:
【chara 103813 face 2 (joy)】
それにリマさんはお花が好きですし、
とりあえず喜んではもらえるかなって……
voice: vo_adv_2203104_095
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
いいんじゃないですか。
【chara 193412 face 2 (joy)】
すくなくとも見てて退屈はしないですね。
voice: vo_adv_2203104_096
リン:
【chara 102611 face 1 (normal)】
それは言えてる。
【chara 102611 face 2 (joy)】
……あっ! リマとまっひ~が出てきた! お楽しみはここからだよ~
voice: vo_adv_2203104_097
リマ:
【chara 105213 face 2 (joy)】
──メルヘンなお部屋だったわね~。【chara 105213 face 1 (normal)】
あの甘い匂いのするベッド、
魔物退治が終わったら思う存分あの上でくつろぎたいわ。
voice: vo_adv_2203104_098
マヒル:
【chara 103311 face 2 (joy)】
まるで絵本に出てくる部屋みてぇだったべさ!
【chara 103311 face 6 (surprised)】
……ん? なした、ヴォルガーノさん?
そんなとこ突っ立って……その手に持ってるのはなんだべか?
voice: vo_adv_2203104_099
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 4 (sad)】
あ、あの、リマさん……この花束なんだけどよ……
voice: vo_adv_2203104_100
リマ:
【chara 105213 face 1 (normal)】
は、花束……それもこんなに大きな……?
【chara 105213 face 6 (surprised)】
! これってもしかして──
voice: vo_adv_2203104_101
リマ:
【chara 105213 face 6 (surprised)】
きゃーーーっ! うそでしょ!
両手いっぱいの花束……勘違いじゃないわよね!?
もしかして私、【chara 105213 face 9 (special_c)】
これから告白されちゃうのー!?
voice: vo_adv_2203104_102
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
お、俺さまも急な話だとは思うんだが、【chara 193511 face 4 (sad)】
折り入って、
あんたに話したいことが……【chara 193511 face 3 (anger)】
いや、伝えたい言葉があるんだ。
voice: vo_adv_2203104_103
リマ:
【chara 105213 face 6 (surprised)】
やだ、ヴォルガーノさんの目、とっても情熱的……!
【chara 105213 face 4 (sad)】
やっぱり勘違いなんかじゃないわ! どうしよう、
告白されるのなんて初めてで、私どうしたらいいか──
voice: vo_adv_2203104_104
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 3 (anger)】
リマさん……! もしあんたさえよけりゃ……
この花束を、俺さまの気持ちを受け取ってくれ!
俺は……俺さまは、あんたに──
Choice: (1) みんな、来てくれたんだね。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_2203104_105
マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
ん? 【chara 103311 face 1 (normal)】
おっ、あんちゃんでねぇか!
テオゴニアに着いて早々会えるなんて幸先いいべな!
voice: vo_adv_2203104_106
リマ:
【chara 105213 face 6 (surprised)】
──えっ!?
voice: vo_adv_2203104_107
リマ:
【chara 105213 face 6 (surprised)】
きゃーーーっ! 修羅場だわ!
私こういうのシオリちゃんの読んでる本で見たもの!
【chara 105213 face 4 (sad)】
大変! このままじゃ私を巡って泥沼の恋愛劇が始まっちゃうわ!
voice: vo_adv_2203104_108
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 8 (special_b)】
! リマさんの坊主を見るキラキラした瞳──
……ひょっとして! まさか!
そ、そ、そういうことなのかっ……!?
Choice: (2) この花束は?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2203104_109
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
へっ!? あっ、ああああこれか!?
これはだな……【chara 193511 face 1 (normal)】
ほほほ、ほら、あんたら長旅で疲れてんだろ?
【chara 193511 face 2 (joy)】
そういうときは甘えのが恋しいんじゃねえかって……
Choice: (3) 甘い物?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_2203104_110
マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
うおっ、ほんとだべ!?
花がお菓子でできてるべや!
【chara 103311 face 1 (normal)】
オラこんなきれえな砂糖細工見たことねぇだよ!
voice: vo_adv_2203104_111
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 4 (sad)】
お、俺さまの気持ち……まあ、心ばかりの差し入れだ。
リマさん──【chara 193511 face 6 (surprised)】
い、いや、【chara 193511 face 4 (sad)】
あんたらみんなで楽しんでくれ。
よかったら坊主も摘まんでけよ……
voice: vo_adv_2203104_112
マヒル:
【chara 103311 face 2 (joy)】
なんて粋な計らいだべ! なんからなにまであんがとな!
【chara 103311 face 1 (normal)】
どれどれ、オラにもお一つ食べさせてくんろ!
voice: vo_adv_2203104_113
リマ:
【chara 105213 face 6 (surprised)】
そ、そうだったの……?
【chara 105213 face 1 (normal)】
やだもう、私ったら早とちりしちゃった! 早速いただくわね!
【chara 105213 face 2 (joy)】
んん~! このお花、いちごの味がする! なんて素敵なの!
voice: vo_adv_2203104_114
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
お、おう。喜んでもらえたならなによりだぜ。
【chara 193511 face 4 (sad)】
は、はははは……
voice: vo_adv_2203104_115
マヒル:
【chara 103311 face 6 (surprised)】
……んん? ヴォルガーノさん、なして浮かねぇ顔してんだ?
それにリンリンとシオシオ、メイドさんはどこにいるんだべか?
voice: vo_adv_2203104_116
リン:
【chara 102611 face 6 (surprised)】
──あちゃー。惜しかった!
【chara 102611 face 4 (sad)】
もっとおもしろいことになりそうと思ったけど、
現実は非情だったねぇ。
voice: vo_adv_2203104_117
ヴルム:
【chara 193412 face 7 (special_a)】
はあ……あのヘタレ。一言添えればよかったでしょうに。
【chara 193412 face 1 (normal)】
ま、それなりに楽しめたからいいですけどね。
voice: vo_adv_2203104_118
リン:
【chara 102611 face 1 (normal)】
ま、心象は悪くなさそうだし。及第点でしょ及第点。今後に期待だね。
【chara 102611 face 2 (joy)】
早速、次の作戦を考えないと……
voice: vo_adv_2203104_119
マヒル:
【chara 103311 face 3 (anger)】
──リンリン。シオシオ。メイドさん。
そんな物影に隠れて……いったいなにしてんだべ?
voice: vo_adv_2203104_120
リン:
【chara 102611 face 6 (surprised)】
……げっ。見つかっちゃった。
【chara 102611 face 4 (sad)】
やばいやばい、まっひ~激おこじゃん。この場は一時撤退だ!
voice: vo_adv_2203104_121
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
承知しました。お説教なんて姉貴にされるのだけで十分ですし……
ではシオリさん、失礼します。また後ほど。
voice: vo_adv_2203104_122
シオリ:
【chara 103813 face 6 (surprised)】
えぇ~~っ!?
voice: vo_adv_2203104_123
マヒル:
【chara 103311 face 3 (anger)】
こら~、二人とも! なんで逃げんだ!
さてはまたろくでもねぇいたずらしてたんだべ!
今日という今日は許さねぇど! とっちめてやるだよ!
voice: vo_adv_2203104_124
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 4 (sad)】
……はーあ。やっぱり色恋なんざ、俺さまの柄じゃねぇよな。
慣れねえことはするもんじゃねぇってことか……
voice: vo_adv_2203104_125
シオリ:
【chara 103813 face 1 (normal)】
あの、ヴォルガーノさん……
【chara 103813 face 4 (sad)】
ごめんなさい。思ったような結果にならなくて……
voice: vo_adv_2203104_126
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
なんだ、慰めに来てくれたのか? ありがとうな。
だが嬢ちゃんが謝ることじゃねぇさ。
もともとリマさんは俺には高嶺の花だったんだ──
voice: vo_adv_2203104_127
シオリ:
【chara 103813 face 1 (normal)】
いえ、その……【chara 103813 face 3 (anger)】
きっとアプローチがよくなかったと思うんです!
順序というか、段取りというか……!
voice: vo_adv_2203104_128
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
……うん?
voice: vo_adv_2203104_129
シオリ:
【chara 103813 face 3 (anger)】
実際リマさんは喜んでくれましたし……
【chara 103813 face 2 (joy)】
こうやって段階を踏んでいけば、きっとヴォルガーノさんの
気持ちに気づいてくれるはずです!
voice: vo_adv_2203104_130
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
お、おう……
voice: vo_adv_2203104_131
シオリ:
【chara 103813 face 2 (joy)】
だから私、これからもヴォルガーノさんに協力します。
二人の恋路を、きっと成就させてみせますから!
voice: vo_adv_2203104_132
シオリ:
【chara 103813 face 2 (joy)】
任せてください。私、恋愛小説とか詳しいので……
きっとお力になれると思います! がんばりましょう!
voice: vo_adv_2203104_133
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
そ、【chara 193511 face 1 (normal)】
そうか……ありがとな。
voice: vo_adv_2203104_134
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 6 (surprised)】
な、なんつーか……
あのぐうたらの嬢ちゃんとヴルムが面白がってんのは察してたが……
【chara 193511 face 4 (sad)】
結局このお嬢ちゃんがいちばん楽しんでねぇか……?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
前途多難に始まったヴォルガーノの一目惚れ。
シオリたちからのアドバイスは、
それからしばらくのあいだ続いたのだった。