3部 第4章 第3話
城外に現れた魔物退治に向かう一同。リンドたちはライラエルから住民の避難誘導を命じられたが、彼女を想い、皆で国を守ることを選ぶ。一同は心を一つにしたジオ・テオゴニアの人々と共に魔物に立ち向かっていく。
-------------- situation:
サボるリンド
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ライラエルや{player}たちは城の外に向かい、
キャッスル・オブ・パルフェの大広間には
リンドとヴルムが残されていた。
voice: vo_adv_2204003_000
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
ちょっと、私たちも急ぎましょヴルム……!
ライラエルさまから、
街の人たちの避難誘導を任されてるんだから……!
voice: vo_adv_2204003_001
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2204003_002
ヴルム:
【chara 193412 face 7 (special_a)】
……だる。
voice: vo_adv_2204003_003
リンド:
【chara 193312 face 8 (special_b)】
はぁっ!? こ、こんなときに……!
【chara 193312 face 3 (anger)】
だるいとか面倒とか、言ってる場合じゃないでしょう!?
【chara 193312 face 4 (sad)】
ライラエルさまたちが、戦いに出られているのに……!
voice: vo_adv_2204003_004
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
それは、そうだけど。
【chara 193412 face 1 (normal)】
……てか。
voice: vo_adv_2204003_005
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
王家の装備関係なしで。
うちのお姫さまは、ペコリーヌさんと違って
戦いに慣れてるワケじゃないって思う。
voice: vo_adv_2204003_006
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
そ、【chara 193312 face 3 (anger)】
そんなこと!
ヴルムに言われなくても、知ってるわよ……!!
【chara 193312 face 4 (sad)】
私だって、すっごい心配してるの!
voice: vo_adv_2204003_007
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
姫さまが、争いごとを好まれないのも知ってる!
クローチェさんたちみたいに戦えるなら、とっくに行ってるわよ!
でも……でも……!
voice: vo_adv_2204003_008
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
じゃあ、私になにができるっていうの……!
voice: vo_adv_2204003_009
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2204003_010
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
……姉貴もさ。
たまにはサボったらいいんじゃん。
voice: vo_adv_2204003_011
リンド:
【chara 193312 face 8 (special_b)】
だっ……
だから何言ってるの、こんなときにもうっ……!
私たちは、避難誘導を……
voice: vo_adv_2204003_012
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
それって、ほんとにしなきゃいけないこと?
voice: vo_adv_2204003_013
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
えっ……
voice: vo_adv_2204003_014
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
サボりのプロとして言わせてもらいますが。
【chara 193412 face 1 (normal)】
サボるってのは、怠けるだけじゃないですよ。
【chara 193412 face 2 (joy)】
姉さん。
voice: vo_adv_2204003_015
リンド:
【chara 193312 face 6 (surprised)】
っ──
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
キャッスル・オブ・パルフェへと続く街道。
『フレイヤ』と自称した謎の少女によって召喚された
無数のランドソルの魔物が周囲を埋め尽くしていた。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2204003_016
ライラエル:
【chara 126512 face 1 (normal)】
白雷蒼天……!
--- Switch scene ---
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
──ギャオオオオオッ!
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_2204003_017
ライラエル:
【chara 126511 face 4 (sad)】
っ……
voice: vo_adv_2204003_018
ライラエル:
【chara 126511 face 3 (anger)】
ま、まだ……!
voice: vo_adv_2204003_019
フレイヤ:
【chara 193711 face 6 (surprised)】
……なるほど。
【chara 193711 face 1 (normal)】
あれが王家の装備のひとつ、『傲慢』──
威力ならば、シリーズでも最大というだけのことはあるみたいね。
voice: vo_adv_2204003_020
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
けれど──
voice: vo_adv_2204003_021
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
その弱点は。
燃費の悪さより何よりも、
他者を見下すことによる脇の甘さでしょう……
voice: vo_adv_2204003_022
フレイヤ:
【chara 193711 face 3 (anger)】
──『命じる』
voice: vo_adv_2204003_023
フレイヤ:
【chara 193711 face 3 (anger)】
『革新。進化。圧制』
飛行する魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_2204003_024
ライラエル:
【chara 126512 face 6 (surprised)】
……!?
【chara 126512 face 3 (anger)】
我が罰に、耐えたと?
voice: vo_adv_2204003_025
ライラエル:
【chara 126512 face 3 (anger)】
小賢しい──
だが、何故急に──
voice: vo_adv_2204003_026
ライラエル:
【chara 126511 face 6 (surprised)】
この飛躍的な向上……
【chara 126511 face 4 (sad)】
そのものではなくとも、【chara 126511 face 6 (surprised)】
彼の能力に類似しているような……?
飛行する魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_2204003_027
ライラエル:
【chara 126511 face 4 (sad)】
っ……!
かはっ──
voice: vo_adv_2204003_028
クローチェ:
【chara 126412 face 6 (surprised)】
姫さまーっ!!
voice: vo_adv_2204003_029
クローチェ:
【chara 126412 face 1 (normal)】
魔物さんっ、隙ありですっ!
てえええーいっ!
飛行する魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_2204003_030
ライラエル:
【chara 126511 face 4 (sad)】
クロー、チェ……!
voice: vo_adv_2204003_031
クローチェ:
【chara 126411 face 6 (surprised)】
だいじょうぶですか姫さまっ!?
遅くなってごめんなさいっ!
voice: vo_adv_2204003_032
ライラエル:
【chara 126511 face 4 (sad)】
……助かりました。
ですが……
離れてください。
voice: vo_adv_2204003_033
ライラエル:
【chara 126511 face 4 (sad)】
いつ再び、『もう一人のわたし』が現れて。
あなたの手を、払いのけるかもしれないのですから──
voice: vo_adv_2204003_034
クローチェ:
【chara 126411 face 2 (joy)】
へーきですっ♪
どんな姫さまでも、わたしは怖くないですっ!
【chara 126411 face 1 (normal)】
それにそれにっ!
voice: vo_adv_2204003_035
クローチェ:
【chara 126411 face 1 (normal)】
姫さまの言うことを聞かないで、怒られちゃうときは。
【chara 126411 face 2 (joy)】
わたしだけじゃなく、他のみんなも一緒ですしっ!
voice: vo_adv_2204003_036
ライラエル:
【chara 126511 face 6 (surprised)】
みんな……?
……!
voice: vo_adv_2204003_037
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 3 (anger)】
──行っくぜぇお前らっ!
姫さんや嬢ちゃんたちばっか戦わせんな!
voice: vo_adv_2204003_038
巨人族の男:
【chara 9411 face 3 (anger)】
おお!
城の素材の菓子を造り続けた、
俺たちのパワーを見せてやる!
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_2204003_039
ライラエル:
【chara 126511 face 6 (surprised)】
皆、どうして……!?
【chara 126511 face 4 (sad)】
リンドたちを通じて、避難を命じたのに……!
voice: vo_adv_2204003_040
クローチェ:
【chara 126411 face 2 (joy)】
えへへっ♪
【chara 126411 face 1 (normal)】
それはですね──
-------------- place:
キャッスル・オブ・パルフェ~城前広場~
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──数分前──
voice: vo_adv_2204003_041
巨人族の男:
【chara 9411 face 4 (sad)】
な、なぁ!
魔物が攻めてくるんだって!?
しかも、ものすごくたくさん……!
voice: vo_adv_2204003_042
ハーフリングの女性:
【chara 9311 face 4 (sad)】
ええっ!?
どっ、どうしようかしらっ!?
voice: vo_adv_2204003_043
リンド:
【chara 193312 face 8 (special_b)】
──み、みなさん!
集まってください! 私の話、聞いてくださいっ!
voice: vo_adv_2204003_044
コボルトの老翁:
【chara 9211 face 1 (normal)】
おっ!?
リンドちゃんじゃないか。
voice: vo_adv_2204003_045
コボルトの老婆 :
【chara 9111 face 1 (normal)】
姫さまからの、伝言かのう……?
voice: vo_adv_2204003_046
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
リンドちゃん!
通信魔法で呼ばれちゃいましたけど、どうしたんですかっ!?
voice: vo_adv_2204003_047
クローチェ:
【chara 126411 face 6 (surprised)】
そうですよ~っ!
魔物さんがそこまで来てて、
姫さまはもう戦ってらっしゃるのにっ!
voice: vo_adv_2204003_048
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
えっと、えっと……
【chara 193312 face 3 (anger)】
そ、そうですみなさんっ!
ライラエルさまは今、戦っているんです!
voice: vo_adv_2204003_049
リンド:
【chara 193312 face 3 (anger)】
この国を、私たちを守るためにです!
【chara 193312 face 4 (sad)】
それなのに、私たちには隠れてろって言って……!
voice: vo_adv_2204003_050
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
私……これまでいつも、姫さまに言われたこと、
ぜんぶ守ってきました。
【chara 193312 face 3 (anger)】
でもっ……
voice: vo_adv_2204003_051
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
今日初めて、ライラエルさまの言いつけを破ってしまいたいって。
そう、【chara 193312 face 3 (anger)】
思っちゃったんです……!
voice: vo_adv_2204003_052
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
でも、そうしたらきっと、
怖い方の姫さまに怒られると思うんですけどっ……
voice: vo_adv_2204003_053
リンド:
【chara 193312 face 8 (special_b)】
だっ、だからっ……そのっ!
ヘンなお願いかもしれないですけど!
【chara 193312 face 3 (anger)】
みなさんも……!
voice: vo_adv_2204003_054
リンド:
【chara 193312 face 3 (anger)】
どうかみなさんも、私と一緒に戦って……怒られてくれませんかっ!?
voice: vo_adv_2204003_055
みんな:
【chara 1 face 1 (normal)】
……!
voice: vo_adv_2204003_056
みんな:
【chara 1 face 1 (normal)】
おおーーーっ!!
voice: vo_adv_2204003_057
ハーフリングの女性:
【chara 9311 face 2 (joy)】
そうね、リンドちゃん……!
大したことはできないけれど、私たちも戦うわ!
voice: vo_adv_2204003_058
巨人族の男:
【chara 9411 face 2 (joy)】
ああ!
俺たちの国で、俺たちの姫さんなんだからな。
ちっと怖ぇときもあるが、俺たちで守んなきゃな!
voice: vo_adv_2204003_059
ポポじいさん:
【chara 9212 face 2 (joy)】
がっはっは!
ワシの研究が役に立つ時が来たようじゃな!
スペッシャルな秘密兵器、ぶつけてやるぞい!
voice: vo_adv_2204003_060
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
いーかお前さんたち!
武器もってる男衆は、小っちぇえ魔物を3人1組で狙え!
強そうな魔物が来たら俺様かクローチェに回せ!
voice: vo_adv_2204003_061
リリ:
【chara 125812 face 1 (normal)】
ヴォルガーノ様。
僭越ながらわたくしたちにも、お手伝いさせてくださいませ……!
voice: vo_adv_2204003_062
プレシア:
【chara 126112 face 1 (normal)】
やるよ。
voice: vo_adv_2204003_063
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
すまねえな、嬢ちゃんたち。
アテにさせてもらうぜ……!
voice: vo_adv_2204003_064
クルル:
【chara 194112 face 6 (surprised)】
わ……わっ、わたしも……!
さっき、お姫さまのこと怖がっちゃいましたけどっ……
voice: vo_adv_2204003_065
クルル:
【chara 194112 face 3 (anger)】
でもでも、お姫さまには大変お世話になっておりますです!
是が非でもご恩返しさせていただきたいですです!
【chara 194112 face 4 (sad)】
てっ、ててて手伝ってもらえますですか! ヒーローさん……!
Choice: (1) いいけど、どうするの?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_2204003_066
クルル:
【chara 194112 face 2 (joy)】
はいです!
【chara 194112 face 8 (special_b)】
このまえオニギリさんに乗せてもらったときに、
思ったんですけどけどっ──
voice: vo_adv_2204003_067
オニギリちゃん:
【chara 9611 face 1 (normal)】
きゅ?
voice: vo_adv_2204003_068
ヴォルガーノ:
【chara 193511 face 1 (normal)】
──あと、ケンカしたことないやつは後ろで手当てとか頼む!
それか魔物に石をぶつけるんでも
通信魔法の連絡役でも、じゅうぶん助かるかんな!
voice: vo_adv_2204003_069
ハーフリングの女性:
【chara 9311 face 2 (joy)】
はいっ!
voice: vo_adv_2204003_070
ヴルム:
【chara 193412 face 1 (normal)】
……あーあ。
みんな、姉貴のヘタなアオリにのっちゃって。
【chara 193412 face 2 (joy)】
これじゃサボれそうにないですね。
voice: vo_adv_2204003_071
クローチェ:
【chara 126411 face 2 (joy)】
あははっ♪
なんだかすっかり、心はひとつっていう感じですねっ!
【chara 126411 face 1 (normal)】
でもみなさん、ムチャはしないでくださいっ!
voice: vo_adv_2204003_072
プレシア:
【chara 126112 face 1 (normal)】
ん。
voice: vo_adv_2204003_073
リリ:
【chara 125812 face 1 (normal)】
こんな状況だというのに……なんだか。
街の皆様は、目を輝かせていらっしゃいますね。
voice: vo_adv_2204003_074
クリア:
【chara 126012 face 1 (normal)】
そうですね。戦いは危ないってわかっていても
きっとこの国のひとたちの心がひとつになってるから……
なんでしょうね。
voice: vo_adv_2204003_075
キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
……そう、ね。
voice: vo_adv_2204003_076
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_2204003_077
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 6 (surprised)】
……いいなぁ……
still display end
voice: vo_adv_2204003_078
ジオ・テオゴニアの民:
【chara 1 face 1 (normal)】
うおおおお~っ!!
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_2204003_079
ライラエル:
【chara 126511 face 6 (surprised)】
このジオ・テオゴニアを──
そして、わたしを守るために。
こんなにも多くの皆が立ち上がってくれる。【chara 126511 face 4 (sad)】
……それに、騎士たちも……
voice: vo_adv_2204003_080
ライラエル:
【chara 126511 face 1 (normal)】
──クローチェ。どうやらわたしは、
王家の装備を使わずとも……【chara 126511 face 4 (sad)】
傲慢だったようです。
自分だけで、すべてを守ろうなど……
voice: vo_adv_2204003_081
ライラエル:
【chara 126511 face 7 (special_a)】
……っ……
voice: vo_adv_2204003_082
クローチェ:
【chara 126411 face 6 (surprised)】
ライラエルさまっ!?
しっかり~っ!
voice: vo_adv_2204003_083
ライラエル:
【chara 126511 face 4 (sad)】
だ、大丈夫……です。
しかし……後先を考えず、力を使い過ぎたかもしれません……
先走っておきながら、情けないですが……
voice: vo_adv_2204003_084
クローチェ:
【chara 126411 face 2 (joy)】
あとはわたしたちに、お任せくださいっ!
みんなで協力して、魔物さんたちを倒しちゃいますからっ♪
voice: vo_adv_2204003_085
フレイヤ:
【chara 193711 face 6 (surprised)】
──……
voice: vo_adv_2204003_086
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
……さて……
voice: vo_adv_2204003_087
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
プリンセス・ライラエルは前線から下がったようね。
代わりにユースティアナたちが来て……状況は少し変わりそう。
呼んでもいない闖入者が、手ぐすねを引いているようだし。
voice: vo_adv_2204003_088
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
やりすぎず、加減しすぎず──仕掛けを垂らしてやらなくては。
こちらの狙いを、悟られないように……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ラモリール平原を舞台に、ぶつかりあう魔物の群れと
『ジオ・テオゴニア』の人々、そして{player}一行。
そして──
voice: vo_adv_2204003_089
フブキ:
【chara 193912 face 1 (normal)】
──ひひっ♡
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
騒ぎに紛れ、宝を奪わんとする盗賊たちの姿があった。
still display end