目指せ! 忍者マスター
シャドウの力に頼らない戦い方を探すリリは、ニノンに導かれ忍者を目指すことに。アユミとアネモネを巻き込んだ修行の果て、忍者として成長できたかはさておき、リリの身体能力は若干向上したのだった。
-------------- situation:
目指せ! 忍者マスター
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
シャドウの力に頼らない戦い方を模索するリリは、
ジオ・ゲヘナのジャングルで技の鍛錬を行っていた。
voice: vo_adv_2207103_000
リリ:
【chara 125813 face 3 (anger)】
やあっ! はあっ! せいっ……!
voice: vo_adv_2207103_001
リリ:
【chara 125813 face 3 (anger)】
はぁ、はぁ…………
……ふぅ……
voice: vo_adv_2207103_002
リリ:
【chara 125813 face 4 (sad)】
……こうして、素振りをしてみても……
皆様方に追いつけるような未来は、まるで浮かびません……
わたくしの進むべき道は……いずこに……
voice: vo_adv_2207103_003
リリ:
【chara 125813 face 4 (sad)】
……強くなるには、どうしたらいいのでしょう……
voice: vo_adv_2207103_004
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
ハナシは聞かせてもらいマシタ!
強くなりたい……そう言いマシタね?
voice: vo_adv_2207103_005
リリ:
【chara 125813 face 4 (sad)】
ええ……ですが、その方法がわからず……
【chara 125813 face 6 (surprised)】
……っ、今のお声は?
voice: vo_adv_2207103_006
ニノン:
【chara 103011 face 3 (anger)】
シュバッ! 【chara 103011 face 1 (normal)】
お悩みとあらば即サンジョウ!
【chara 103011 face 2 (joy)】
このニノンにお任せアーレーデス!
voice: vo_adv_2207103_007
リリ:
【chara 125813 face 6 (surprised)】
ニノン様っ? どうして木の上からっ……
voice: vo_adv_2207103_008
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
安心してくだサイ!
【chara 103011 face 1 (normal)】
リリさんにオアツラエ向きの修行をワタシ知ってマス!
voice: vo_adv_2207103_009
リリ:
【chara 125813 face 6 (surprised)】
……ほ、本当ですか? 【chara 125813 face 3 (anger)】
それはどのような……
voice: vo_adv_2207103_010
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
ワタシと一緒に忍者を目指しまショウ!!
voice: vo_adv_2207103_011
リリ:
【chara 125813 face 6 (surprised)】
に、忍者…………??
voice: vo_adv_2207103_012
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
あの……ニノン様。
何故わたくしたちは温泉にいるのでしょう……?
【chara 125812 face 4 (sad)】
そして、今まさにわたくしの足へ結び着けられているこの道具は……?
voice: vo_adv_2207103_013
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
よくぞ聞いてくれマシタ!
今からリリさんに忍法・水走りの術を伝授しマス。
【chara 103011 face 1 (normal)】
これはそのための道具、その名も水グモ! デス!
voice: vo_adv_2207103_014
ニノン:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
【chara 103011 face 1 (normal)】
どんな状況でも動じないクールなハートを持ち、
あらゆる忍法・忍術を使いこなすトテモスゴいジョブ……
【chara 103011 face 2 (joy)】
それがワタシたちの目指す忍者!
voice: vo_adv_2207103_015
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
忍者修行は心・技・体を同時に鍛えられる
ベストプラクティスなのデス!
【chara 103011 face 1 (normal)】
ここまではお分かりいただけまシタか?
voice: vo_adv_2207103_016
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
な、なるほど…………なる……ほど……?
voice: vo_adv_2207103_017
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
というわけで、まずはこの水グモを使って
温泉を渡り切ってみまショウ!
最強ジョブ・忍者への第一歩を踏み出す時が来たのデス!
voice: vo_adv_2207103_018
リリ:
【chara 125812 face 3 (anger)】
は、はい……! では……参ります!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そして、水走りの術の習得に挑むリリだったが──
voice: vo_adv_2207103_019
リリ:
【chara 125812 face 3 (anger)】
第一歩……
まずは、水面にしっかりと立つ……
【chara 125812 face 4 (sad)】
しっかりと、た、立って……第一歩を……あぁっ!
voice: vo_adv_2207103_020
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
歩こうと踏みしめるから転んでしまう……
【chara 125812 face 3 (anger)】
なら、水面を流れるように……そーっと……【chara 125812 face 6 (surprised)】
と、とあぁっ!!
voice: vo_adv_2207103_021
リリ:
【chara 125812 face 3 (anger)】
こうなれば、沈んだり転ぶ前に渡り切ってしまいましょう!
踏み出した足が沈むより先に
反対の足を上げ、次はその逆を……!
voice: vo_adv_2207103_022
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
うぅ……やはり、わたくしは……
ニノン様が稽古をつけてくださっているというのに、この体たらく……
voice: vo_adv_2207103_023
ニノン:
【chara 103011 face 3 (anger)】
リリさん、諦めないでくだサイ!
初めての挑戦に失敗はつきものデス!
voice: vo_adv_2207103_024
ニノン:
【chara 103011 face 3 (anger)】
忍者とは、時に耐え時にシノビ……主を守るモノ。
必要とあらば、汗にまみれ泥にまみれ、
温泉にまみれる事もあるデショウ……
voice: vo_adv_2207103_025
ニノン:
【chara 103011 face 1 (normal)】
しかし、どんな状況でも諦めない……
【chara 103011 face 3 (anger)】
そんな雑草ダマシイこそ忍者には重要なのデス!
voice: vo_adv_2207103_026
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
ニノン様…………
【chara 125812 face 3 (anger)】
そのような鼓舞激励を頂戴しては、わたくしも
これ以上情けない姿をお見せするわけには参りません。
still display end
voice: vo_adv_2207103_027
リリ:
【chara 125812 face 3 (anger)】
すぅ……はぁ……
……あらためて。
いざ、参ります!
voice: vo_adv_2207103_028
リリ:
【chara 125812 face 3 (anger)】
一、二、三……【chara 125812 face 6 (surprised)】
向こう岸まではまだ遠いですが、
揺れる水面にも慣れてきました。【chara 125812 face 1 (normal)】
この調子であれば……!
voice: vo_adv_2207103_029
ニノン:
【chara 103011 face 1 (normal)】
見違えるような集中力デスね……!
残り半分を切りました、【chara 103011 face 2 (joy)】
その調子デス!
voice: vo_adv_2207103_030
リリ:
【chara 125812 face 1 (normal)】
諦めない事が肝心とニノン様も仰いました。
【chara 125812 face 3 (anger)】
この小さな一歩も万里一空……積み重ねれば、
一人前の忍者への道に繋がっているはず。
voice: vo_adv_2207103_031
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
そうなると……忍者になった暁には、
わたくしは兄様をお助けする者として
お仕えすることになるのでしょうか。
voice: vo_adv_2207103_032
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
兄様の側仕えとして、行住坐臥を共にし……
た、たとえば、湯あみでも警護が必要、ですよね?
【chara 125812 face 5 (shy)】
そそ、それはつまり、兄様のお背中を流したりなど──
voice: vo_adv_2207103_033
ニノン:
【chara 103011 face 6 (surprised)】
……リリさん! 前! 前を見てくだサイ!
voice: vo_adv_2207103_034
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
前? ──あっ!?
still display end
voice: vo_adv_2207103_035
ニノン:
【chara 103011 face 4 (sad)】
オオ……岩ショーにブツかってしまったようデスね。
大丈夫デスか?
voice: vo_adv_2207103_036
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
は、はい……
雑念が入ってしまったようです。
お恥ずかしい……
voice: vo_adv_2207103_037
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
? なんでしょう、妙な感触が──
still display end
voice: vo_adv_2207103_038
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
う、うぅぅ……やっと気づいてもらえましたぁ……
voice: vo_adv_2207103_039
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
きゃあぁぁぁぁっ!?
voice: vo_adv_2207103_040
ニノン:
【chara 103011 face 6 (surprised)】
アユミさん!
温泉の中に忍んでいたとは……
まさに水遁の術デスね!
still display end
voice: vo_adv_2207103_041
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
はあ……、【chara 105511 face 1 (normal)】
タオルありがとうございました……
voice: vo_adv_2207103_042
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
いえ、こちらこそ大変失礼いたしました……
【chara 125812 face 6 (surprised)】
ですがアユミ様、どうしてあのような場所に?
voice: vo_adv_2207103_043
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
え、えっと……
温泉に入っていたら、リリさんたちが来て……
【chara 105511 face 4 (sad)】
それで、邪魔にならないよう隅のほうに移動したんですけど……
voice: vo_adv_2207103_044
ニノン:
【chara 103011 face 4 (sad)】
さっき転んだ拍子に巻き込んでしまったという訳デスね。
誰もいないと思ってマシタが、申し訳ありまセン。
voice: vo_adv_2207103_045
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
いいんです、いつものことですから……
【chara 105511 face 4 (sad)】
私ってば居ても気づかれないほど影が薄いですし……
voice: vo_adv_2207103_046
ニノン:
【chara 103011 face 1 (normal)】
しかし、丁度良かったデス!
【chara 103011 face 6 (surprised)】
アユミさんに是非お願いしたい事があるのデスが……
voice: vo_adv_2207103_047
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
私にお願い……ですか?
voice: vo_adv_2207103_048
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
じゃ、じゃあ……やってみますね。
すぅーっ……
voice: vo_adv_2207103_049
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
これは……!
アユミ様の気配が消えて……!?
voice: vo_adv_2207103_050
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
ちゃ、ちゃんとここにいます~
voice: vo_adv_2207103_051
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
これぞまさしく『隠れ身の術』デス!
【chara 103011 face 1 (normal)】
ワタシもここまでの技を見たのは初めてデスね!
voice: vo_adv_2207103_052
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
えっと……【chara 105511 face 2 (joy)】
それじゃ、リリさんもやってみてください。
コツなんかは体験しながらの方が教えやすいと思うので。
voice: vo_adv_2207103_053
リリ:
【chara 125812 face 3 (anger)】
は、はいっ。よろしくお願いいたします。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そして、リリはアユミから手ほどきを受けると──
voice: vo_adv_2207103_054
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
すぅーっ…………
voice: vo_adv_2207103_055
ニノン:
【chara 103011 face 1 (normal)】
すっかり周囲に溶け込んでマスね……!
【chara 103011 face 6 (surprised)】
アユミさんみたいに消えてしまうほどではありマセンが、
【chara 103011 face 2 (joy)】
この短時間ですごい上達デス……
voice: vo_adv_2207103_056
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
それに、すごい集中力です……
私たちの話し声も聞こえてないみたいで……【chara 105511 face 6 (surprised)】
あれ?
voice: vo_adv_2207103_057
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
アユミ様にご教授いただいた呼吸のコツのおかげでしょうか……
とても静かな心持です……
voice: vo_adv_2207103_058
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
しかし、この熱気は……やはりジオ・ゲヘナというべきでしょうか。
心頭滅却すれば火もまた涼しと言いますが、
しかし、いささか暑すぎるような……?
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
グルルルルル……
voice: vo_adv_2207103_059
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
ぐるる?
…………【chara 125812 face 6 (surprised)】
っ!?
voice: vo_adv_2207103_060
ニノン:
【chara 103011 face 6 (surprised)】
あっ! リリさんが気付いたようデス!
【chara 103011 face 4 (sad)】
リリさん、まずは落ち着いてくだサイ!
voice: vo_adv_2207103_061
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
リ、リリさんが集中している間に、
魔物が近くに寄ってきちゃって……!
私たち、何度も声をかけたんですけど……!
voice: vo_adv_2207103_062
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
その、わたくしはどうすればよいのでしょうか?
このままだと危険なのは、間違いないと思われますが……!
voice: vo_adv_2207103_063
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
そ、その魔物は強力な毒を持ってるはずです……!
下手に動くと、噛まれちゃうかも……
voice: vo_adv_2207103_064
ニノン:
【chara 103011 face 3 (anger)】
リリさん、アユミさんの教えを思い出してくだサイ!
明鏡止水の心で、自然に己を溶け込ませるのデス!
voice: vo_adv_2207103_065
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
な、なるほど……!
【chara 125812 face 3 (anger)】
ここは動かずに耐え、魔物が去るのを待つ作戦ですね。
voice: vo_adv_2207103_066
リリ:
【chara 125812 face 3 (anger)】
嵐が過ぎ去るのをじっと待つように……
凪いだ水面のように、明鏡止水の心持で……
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
グルルルルル……
voice: vo_adv_2207103_067
ニノン:
【chara 103011 face 6 (surprised)】
ナ、ナント……魔物がリリさんのそばに腰を下ろしマシタ!
まったく警戒した様子がありまセン!
【chara 103011 face 3 (anger)】
ここまで自然に溶け込むとは……恐るべしデスね……
voice: vo_adv_2207103_068
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
これは、魔物とわたくしの根比べということでしょうか……
【chara 125812 face 3 (anger)】
しかし忍者は雑草魂、そうニノン様は仰いました。
ここは、なんとしても耐えてみせねばなりません……!
voice: vo_adv_2207103_069
リリ:
【chara 125812 face 3 (anger)】
心頭滅却すれば、火もまた涼し……!
心頭滅却すれば、火もまた涼し……!
【chara 125812 face 4 (sad)】
心頭……滅却、すれば……火……火も……また……
voice: vo_adv_2207103_070
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
火……も……きゅう~~~~っ……
voice: vo_adv_2207103_071
ニノン:
【chara 103011 face 6 (surprised)】
アアっ! リリさんがゆでだこになってしまいマシタ!
【chara 103011 face 4 (sad)】
さすがに気合で炎の熱は乗り越えられないデスか……
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
グルルッ!?
voice: vo_adv_2207103_072
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
ま、魔物もリリさんに気づいちゃいました!
【chara 105511 face 4 (sad)】
どど、どうしましょう!? と、とりあえず助けに……!
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_2207103_073
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
……あ、あれ……?
voice: vo_adv_2207103_074
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
不審者の通報を聞いて、パトロールに来てみれば──
voice: vo_adv_2207103_075
アネモネ:
【chara 129611 face 7 (special_a)】
何をやっているんですか──貴方たちは。
voice: vo_adv_2207103_076
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】
つまり──
温泉での騒ぎも、今の魔物に襲われていたのも、
全部その忍者とやらになるための修行だった──と。
voice: vo_adv_2207103_077
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
はい、お騒がせしてしまったみたいで申し訳ありません……
voice: vo_adv_2207103_078
アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】
いえ──そちらのお二人も
リリさんの知り合いということで承知しました。それでは。
voice: vo_adv_2207103_079
ニノン:
【chara 103011 face 3 (anger)】
アイヤ、ちょっとお待ちくだサイ!
voice: vo_adv_2207103_080
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】
…………まだ何か?
voice: vo_adv_2207103_081
ニノン:
【chara 103011 face 1 (normal)】
アネモネさん、と言いマシタね?
【chara 103011 face 2 (joy)】
優れた腕前にも関わらず、それを飾らぬ奥ゆかしさ……
【chara 103011 face 1 (normal)】
さぞ名のある武芸者とお見受けしマシタ。
voice: vo_adv_2207103_082
ニノン:
【chara 103011 face 3 (anger)】
先ほどの花手裏剣も見事なお手並み……
【chara 103011 face 1 (normal)】
ズバリ! あなたは歴戦の忍者! デスね?
voice: vo_adv_2207103_083
アネモネ:
【chara 129612 face 4 (sad)】
──意味がわかりません。
voice: vo_adv_2207103_084
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
隠さずとも良いのデス!
【chara 103011 face 1 (normal)】
タシカに忍者とは己の正体を隠すモノですが……
voice: vo_adv_2207103_085
ニノン:
【chara 103011 face 4 (sad)】
そんなアネモネさんを見込んでお願いがありマス。
是非、ワタシたちの師匠になってくれまセンか?
voice: vo_adv_2207103_086
アネモネ:
【chara 129612 face 4 (sad)】
──…………
voice: vo_adv_2207103_087
ニノン:
【chara 103011 face 6 (surprised)】
アアっ! どうかお待ちくだサイ!
voice: vo_adv_2207103_088
アネモネ:
【chara 129612 face 4 (sad)】
──なんで、私が……
それに師匠ってなんですか……
voice: vo_adv_2207103_089
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
あの、アネモネ様。
【chara 125812 face 3 (anger)】
わたくしからもどうかお願いいたします。
少しのお時間だけでも、どうかご教授いただけないでしょうか。
voice: vo_adv_2207103_090
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
あ、あの……私からもお願いします。
リリさん、本当にすごく修行を頑張ってて……それで……!
voice: vo_adv_2207103_091
アネモネ:
【chara 129612 face 4 (sad)】
──…………はぁ。
voice: vo_adv_2207103_092
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】
忍者──【chara 129612 face 7 (special_a)】
は、よく知りませんけど。
少しの時間だけなら、付き合ってあげます。
voice: vo_adv_2207103_093
ニノン:
【chara 103011 face 3 (anger)】
忍法・ヒャクレツ手裏剣! シュバババババッ!!
voice: vo_adv_2207103_094
ニノン:
【chara 103011 face 1 (normal)】
オオっ、アネモネさんの言う通りにしたら
命中率がグンと上がりマシタ!
voice: vo_adv_2207103_095
アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】
──ニノンさん、投擲武器で数に頼るなら
敵の逃げ道を塞ぐ軌道を紛れこませてください。
voice: vo_adv_2207103_096
リリ:
【chara 125812 face 1 (normal)】
あの……【chara 125812 face 2 (joy)】
ありがとうございます。アネモネ様。
修行に付き合っていただいて。
voice: vo_adv_2207103_097
アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】
──本意ではありません。
【chara 129612 face 4 (sad)】
こうしないと、あの忍者忍者うるさい人が
ずっと追いかけてきそうでしたし──
voice: vo_adv_2207103_098
リリ:
【chara 125812 face 1 (normal)】
それでも……【chara 125812 face 2 (joy)】
感謝申し上げます。
voice: vo_adv_2207103_099
アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】
──……変な人ですね、貴方。
voice: vo_adv_2207103_100
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
そ、そうでしょうか……?
voice: vo_adv_2207103_101
アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】
──はい。
まるで──貴方たちの仲間の、騎士のひとみたいです。
voice: vo_adv_2207103_102
リリ:
【chara 125812 face 5 (shy)】
そ、そんな……!
わたくしなどが、兄様と異体同心などっ……
恐れ多いにも、程がありますっ~……!
voice: vo_adv_2207103_103
アネモネ:
【chara 129612 face 4 (sad)】
──……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうして、指南役に迎えたアネモネに
一行が稽古をつけてもらい終わる頃には、
日はすっかり暮れてしまっていた。
voice: vo_adv_2207103_104
ニノン:
【chara 103011 face 1 (normal)】
リリさん、よくぞ厳しい修行に耐え抜きマシタ。
【chara 103011 face 2 (joy)】
これで忍者ビギナーの免許皆伝デス!
voice: vo_adv_2207103_105
リリ:
【chara 125812 face 2 (joy)】
はい……! ニノン様、ご指導ありがとうございました!
アユミ様、アネモネ様にも感謝いたします。
voice: vo_adv_2207103_106
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】
──あの、今更ですけど。
その忍者というのは──どういった存在なんですか?
voice: vo_adv_2207103_107
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
フッフッフ。
【chara 103011 face 1 (normal)】
忍者とは、トーゴクのトラディショナルなエージェント……
忍法と呼ばれる秘術を使うスーパー戦士、【chara 103011 face 2 (joy)】
それが忍者デス。
voice: vo_adv_2207103_108
ニノン:
【chara 103011 face 1 (normal)】
その中でも、特にマスタークラスの忍者チーム……
『センタイ』という五人衆の世直し物語は
今なお語り継がれる伝説だと、【chara 103011 face 2 (joy)】
この秘伝書にも書いてありマス!
voice: vo_adv_2207103_109
アユミ:
【chara 103011 face 1 (normal)】
【chara 105511 face 6 (surprised)】
…………センタイ、ですか?
ニノンさん、その本ちょっと見せてもらってもいいですか?
voice: vo_adv_2207103_110
ニノン:
【chara 103011 face 2 (joy)】
ハイ! どうぞ。
先日、オーエドのフリーマーケットで手に入れた
古式ゆかしい秘伝の書デス!
voice: vo_adv_2207103_111
アユミ:
【chara 103011 face 1 (normal)】
【chara 105511 face 6 (surprised)】
……秘伝書にしては、随分饒舌な語り口ですね……
それに、この荒唐無稽な内容……
あっ。巻末にかすれてますけど何か書いてあります。
voice: vo_adv_2207103_112
アユミ:
【chara 103011 face 6 (surprised)】
【chara 105511 face 6 (surprised)】
えぇっと……
「この物語はフィクションです。
実在の忍者・流派・団体とは一切関係がありません。」
4人:
【chara 3 face 1 (normal)】
………………
voice: vo_adv_2207103_113
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
……つまり、こういうことでしょうか?
【chara 125812 face 4 (sad)】
その本は忍者の秘伝書などではない子供向けの読み物で……
【chara 125812 face 6 (surprised)】
したがって、今日行ってきた修行の大半も……
voice: vo_adv_2207103_114
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
全くのフィクション、だったんですね……
voice: vo_adv_2207103_115
ニノン:
【chara 103011 face 4 (sad)】
ソ、ソンナ~ッ!?
voice: vo_adv_2207103_116
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】
──それに。
皆さんをそばで支えられるように、と。
リリさんは忍者を目指してるみたいですけど──
voice: vo_adv_2207103_117
アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】
主のためなら──
己が身を陰に潜め続けるのが密偵の在り方……
恐らく忍者も同じで。
voice: vo_adv_2207103_118
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】
それなら──皆さんと共にいたいリリさんが
本格的に忍者を目指すのは、そもそも悪手なんじゃないですか。
voice: vo_adv_2207103_119
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
あっ…………
voice: vo_adv_2207103_120
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
た、確かに……考えてみれば、
本物の忍者となり陰から兄様をお守りするというのは
【chara 125812 face 4 (sad)】
それは兄様と今以上にお近づきになれなくなるということ……
voice: vo_adv_2207103_121
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】
まあ──【chara 129612 face 7 (special_a)】
それでもというなら、ご自由に。
voice: vo_adv_2207103_122
リリ:
【chara 125812 face 4 (sad)】
い、いえ! 大変参考になりました。
仰る通り、他にもっと自分に合った道があるかもしれません。
voice: vo_adv_2207103_123
リリ:
【chara 125812 face 6 (surprised)】
今の段階でこれしかないと決めつけるには時期尚早ですし、
【chara 125812 face 3 (anger)】
もっと適性のある戦い方を模索するべきです。
【chara 125812 face 5 (shy)】
……け、決して兄様のことは関係ありませんので……はい。
voice: vo_adv_2207103_124
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】
──……やっぱり、変な人……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうしてリリの忍者への道は見直されることになった──
しかしニノンが行った厳しい修行によって、
彼女の身体能力はしっかり向上したのだった。