3部 第8章 第3話
ネアたちとの連絡が途絶えてしまい、その身を案じる{player}たち。レディ・アラクネも暗躍する中、ジオ・ニヴルヘルの姫であるヴァイオレットはネアの作った異世界へ通じる門を目指していた。


-------------- situation:
ヴァイオレットとグレイス
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ライラエルたちがジオ・ゲヘナにやってきてから、
早くも数日が経過していた──

voice: vo_adv_2208003_000
リンド:
【chara 127712 face 6 (surprised)】 ……(じー)。

voice: vo_adv_2208003_001
アサルトジャガーの女:
【chara 50611 face 6 (surprised)】 ん?
【chara 50611 face 1 (normal)】 なんか見られてるって思ったら……
違う世界から来たっていうお嬢ちゃんか。

voice: vo_adv_2208003_002
リンド:
【chara 127712 face 8 (special_b)】 あっ、ごめんなさい!
私ったら、知らない人をじろじろと……

voice: vo_adv_2208003_003
アサルトジャガーの女:
【chara 50611 face 2 (joy)】 別にいーよ。
【chara 50611 face 1 (normal)】 あんたらの世界じゃ、
やっぱあたしみたいなカッコの奴は珍しいんだろ?

voice: vo_adv_2208003_004
リンド:
【chara 127712 face 2 (joy)】 いえ……実は私たちの世界にも、歩く猫の人がいるんです。
【chara 127712 face 4 (sad)】 ほんとは来たがってたんですけど、門番の仕事があったので……

voice: vo_adv_2208003_005
アサルトジャガーの女:
【chara 50611 face 6 (surprised)】 ふぅん? 【chara 50611 face 1 (normal)】 どんなやつ? イケ猫?
……【chara 50611 face 4 (sad)】 え……カオだけじゃなく、全身毛むくじゃらなの?
【chara 50611 face 2 (joy)】 それはちょっとシュミじゃないかなぁ~。ははっ!

voice: vo_adv_2208003_006
リンド:
【chara 127712 face 4 (sad)】 ……はぁ。

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ヴルム:
【chara 127812 face 2 (joy)】 姉さんってば。
もうホームシック?

voice: vo_adv_2208003_008
リンド:
【chara 127712 face 4 (sad)】 そうじゃないけど。
でも……

voice: vo_adv_2208003_009
リンド:
【chara 127712 face 4 (sad)】 ジオ・ニヴルヘルっていう世界のお姫さま、いつ来るんだろう……?
あんまり長いあいだ、ライラエルさまがキャッスル・オブ・パルフェを
離れるわけにもいかないのに……

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ヴルム:
【chara 127812 face 6 (surprised)】 そりゃ、そうだけど。
【chara 127812 face 4 (sad)】 これまで往復ルートも確保されてなかったらしいし、
多少時間がかかるのはしょうがないって。

voice: vo_adv_2208003_011
リンド:
【chara 127712 face 4 (sad)】 ……ん……

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ヴルム:
【chara 127812 face 6 (surprised)】 ……ま。
ちょい退屈ってのは、間違いないかもね。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──そして、その日の夜……

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}は、
ネフィ=ネラから秘密の呼び出しを受けていた。

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アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】 ──連れてきました。
媛。

voice: vo_adv_2208003_014
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 1 (normal)】 御苦労。モネ。

Choice: (1) こんばんは、ネフィ=ネラさん。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_2208003_015
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 2 (joy)】 騎士殿や。
夜分の御足労、誠に痛み入り申す。

voice: vo_adv_2208003_016
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 4 (sad)】 然れど、些ばかり。
内々に先触れしたき御話がありますれば。

Choice: (2) 何か、あったんですか?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2208003_017
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 4 (sad)】 耳目を憚るは、他でもありませぬ。
この『四世界プリンセス会議』──
始まる前から、早速雲行きが怪しい様子になりまして喃。

voice: vo_adv_2208003_018
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 4 (sad)】 率直に、申し上げますれば。
わっちの妹子からの連絡が、此処数日途絶えておりまする。

Choice: (3) ネアさんが?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_2208003_019
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 1 (normal)】 世界と世界を跨ぐ通信魔法など、本来世迷い言のようなものなれど。
あれはその種の手管に、並外れて長けておりまして喃。
【chara 129711 face 6 (surprised)】 ……フム。何と云うておったか……

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アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】 ──確か、『メッセンジャー』とか。

voice: vo_adv_2208003_021
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 2 (joy)】 然り、然り。
【chara 129711 face 1 (normal)】 その『めっせんじゃー』なる妖しの術にて
逐次の報せを寄越すよう、重ねて言い含めておりんした。【chara 129711 face 4 (sad)】 が……

Choice: (4) それが、来なくなったと……
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_2208003_022
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】 ──道草じゃないですか?
いつもの。

voice: vo_adv_2208003_023
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 4 (sad)】 ジオ・ニヴルヘルなる世界が、
幼き子だらけの地であるなら
さもあろうと云ったところであるが……

voice: vo_adv_2208003_024
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 1 (normal)】 こちらの文を読みなんし、モネ。
【chara 129711 face 2 (joy)】 騎士殿にも聞こえるよう、一言一句感情篭めてはっきりと。

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アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】 「おねーちゃんへ。
ヴァイオレットたんゲットしたわー
ちょいお茶してから戻んねー」──……

voice: vo_adv_2208003_026
アネモネ:
【chara 129612 face 4 (sad)】 これ──ネアさんからの、メッセージ……ですか。

Choice: (5) ヴァイオレットたん、って……
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_2208003_027
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】 ジオ・ニヴルヘルの──プリンセスの、名前……?

voice: vo_adv_2208003_028
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 6 (surprised)】 恐らくは、喃。
その『めっせーじ』が届いたのは、ライラエル姫らが来る少し前で
ありんしたが……【chara 129711 face 4 (sad)】 それ以降はぷっつりと。という次第であり申す。

voice: vo_adv_2208003_029
アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】 ──では。
ジオ・ゲヘナに戻る間のどこかで
何かトラブルがあったかも──ですね。

Choice: (6) 助けに行ったほうが……?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_2208003_030
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 4 (sad)】 此の侭待てど暮らせど音沙汰無しなら、
それも考えねばなりませぬが。現状の手がかりでは
『木乃伊取りが木乃伊に』の落ちが関の山でありんしょう。

voice: vo_adv_2208003_031
アネモネ:
【chara 129612 face 6 (surprised)】 じゃあ──どうするんですか。

voice: vo_adv_2208003_032
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 4 (sad)】 ライラエル姫たちも、何時までも此処へ逗留できる訳でも無し。
となれば──

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ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 4 (sad)】 一先ず『四世界』でなく、
三世界でのプリンセス会議と参るしかあるまいの。
【chara 129711 face 6 (surprised)】 そうと決まれば、明日にでも。

voice: vo_adv_2208003_034
アネモネ:
【chara 129612 face 7 (special_a)】 ──了解。

Choice: (7) ネアさん、大丈夫かな……
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_2208003_035
ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 4 (sad)】 不徳の妹が御心配お掛けし、誠に申し訳ありませぬ。
【chara 129711 face 1 (normal)】 されどあれは、只では起きぬ娘ゆえ。
形はどうあれ、何れ戻ってくるかとは思いまするが……

voice: vo_adv_2208003_036
アネモネ:
【chara 129612 face 4 (sad)】 ──むしろ。
あのカリザという五月蠅い子どもが
向こうの姫たちに、迷惑をかけてないといいですけど……

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 …………
……

-------------- place:
アラクネの巣
--------------

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2208003_037
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】 …………

voice: vo_adv_2208003_038
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】 戻ったか、御用聞き。

voice: vo_adv_2208003_039
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】 ……はい。レディ──

voice: vo_adv_2208003_040
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】 ……ふぅ……

voice: vo_adv_2208003_041
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】 我が前で、溜め息など。
豪胆なものだな? フレイヤよ?

voice: vo_adv_2208003_042
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】 これは……無様な所をお見せしてしまい……申し訳ありません。
レディ。

voice: vo_adv_2208003_043
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】 ふむ──顔色が優れぬな。
世界から世界へと渡るため、力を行使し過ぎたか?
あまり無理をしすぎるでないぞ。

voice: vo_adv_2208003_044
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】 ……そのようなお言葉をいただけるとは。
【chara 193711 face 2 (joy)】 先に手に入れた『鳳凰の権能』は、
どうやら無事に消化できつつあるようですね。

voice: vo_adv_2208003_045
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】 ククク。
応とも──

voice: vo_adv_2208003_046
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】 程なく、見せてやろうとも。
貴様だけでなく、このジオ・ゲヘナの遍くに
真なる『糸』の遣い方というものを──クク。クカカカ……

voice: vo_adv_2208003_047
フレイヤ:
【chara 193711 face 2 (joy)】 楽しみにしております、レディ。

voice: vo_adv_2208003_048
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】 その折には、貴様にも働いてもらうでな。
心積もりを忘れるでないぞ。

voice: vo_adv_2208003_049
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】 はっ──

voice: vo_adv_2208003_050
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】 …………

voice: vo_adv_2208003_051
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】 別に、いいけれど──我ながら、働き者だこと。

voice: vo_adv_2208003_052
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】 汗水垂らして、鳳凰の羽根を回収して。
王家の装備をエサに、盗っ人たちを釣って。
【chara 193711 face 6 (surprised)】 それから……

voice: vo_adv_2208003_053
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】 プリンセス・ユースティアナたちに対する『人質』を得るため、
ジオ・ニヴルヘルへ渡り……『宮殿』を攻略して。
【chara 193711 face 6 (surprised)】 その、帰り際には……

voice: vo_adv_2208003_054
フレイヤ:
【chara 193711 face 6 (surprised)】 ……ああ、レディ。
ひとつ報告が。

voice: vo_adv_2208003_055
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】 申せ。

voice: vo_adv_2208003_056
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】 ジオ・ニヴルヘルでの仕事の帰り際。
おそらくジオ・ゲヘナへと向かおうとする、
プリンセス・ヴァイオレットを発見したため──……

voice: vo_adv_2208003_057
フレイヤ:
【chara 193711 face 7 (special_a)】 暗殺しました。
他の世界と手を組まれた場合、
面倒なことになるのは間違いありませんので──

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 …………
……

-------------- place:
ジオ・二ヴルヘル~遺灰砂漠~
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──少し前。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 裏世界『ジオ・ニヴルヘル』のプリンセスは
彼女の守護騎士と共に、旅の途中にあった。

story_still_220800301
voice: vo_adv_2208003_058
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 2 (joy)】 ──ふふっ……

voice: vo_adv_2208003_059
グレイス:
【chara 194912 face 6 (surprised)】 人の背中で思い出し笑いなんて。
はしたないわよ、スミレ。

voice: vo_adv_2208003_060
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 2 (joy)】 ごめんなさい、グレイス。
【chara 195014 face 1 (normal)】 ですが……

voice: vo_adv_2208003_061
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 1 (normal)】 ネア様という、【chara 195014 face 6 (surprised)】 ダークエルフ……【chara 195014 face 1 (normal)】 ではなくて、スライムのお嬢様。
それに付き人のカリザくん、とても元気な男の子……

voice: vo_adv_2208003_062
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 1 (normal)】 ジオ・ゲヘナという世界から来た、あの二人組。
【chara 195014 face 2 (joy)】 とても愉快なひとたちだったものだから……ふふっ。

voice: vo_adv_2208003_063
グレイス:
【chara 194912 face 4 (sad)】 使者としては、騒がしすぎたけど。
【chara 194912 face 6 (surprised)】 芸人としては、良かったかもね。

voice: vo_adv_2208003_064
グレイス:
【chara 194912 face 3 (anger)】 ただ。
どこまで、信用していいやら。
異世界へと繋がる『門』を作っただなんて。

voice: vo_adv_2208003_065
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 4 (sad)】 ……もう。
サツキもグレイスも、疑り深すぎでは?
あの二人が、邪悪な存在に見えた?

voice: vo_adv_2208003_066
グレイス:
【chara 194912 face 6 (surprised)】 善人にも見えなかったけど。
【chara 194912 face 4 (sad)】 それに、『門』を作れるのなら
私たちの城の、近くに作ってくれたらよかったのに。

voice: vo_adv_2208003_067
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 6 (surprised)】 確かに……
【chara 195014 face 4 (sad)】 巨鯨城から出て遺灰砂漠を抜けるのは、少し遠出になるけれど。
【chara 195014 face 1 (normal)】 でも……

voice: vo_adv_2208003_068
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 1 (normal)】 ……この暗い、影の世界から。
【chara 195014 face 2 (joy)】 光射す世界へ出ることができるなんて……

voice: vo_adv_2208003_069
グレイス:
【chara 194912 face 6 (surprised)】 意外だわ。
怖がりな貴女が、そんな憧れに突き動かされるなんて。

voice: vo_adv_2208003_070
グレイス:
【chara 194912 face 1 (normal)】 そんなにうまくいくものじゃないって。
わかっているでしょう?
スミレ。

voice: vo_adv_2208003_071
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 2 (joy)】 ……ふふっ。
【chara 195014 face 1 (normal)】 今日のグレイスは、本当に心配性ね。

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