3部 第9章 第5話
エリスたちの妨害に怒り心頭のアラクネは、更なる力の発現のためフレイヤたちに時間稼ぎを命じる。一方ホウオウは、操られカノンを斬ったことにトラウマを抱えるナーナに対し、自分の足になる権利を渡す。
-------------- situation:
魔蛛の激怒
--------------
voice: vo_adv_2209005_000
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
──…………
voice: vo_adv_2209005_001
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2209005_002
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
……【バンディ・シスターズ】。
貴方たちは下がって。
voice: vo_adv_2209005_003
フブキ:
【chara 193915 face 3 (anger)】
はぁー?
命令すんじゃねーしー
voice: vo_adv_2209005_004
ヤマト:
【chara 193813 face 1 (normal)】
……フン。
いいのかい?
voice: vo_adv_2209005_005
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
貴方たちが残っていたら、火に油を注ぐだけなので。
早く。
voice: vo_adv_2209005_006
ヤマト:
【chara 193813 face 1 (normal)】
……行くよ、お前たち。
voice: vo_adv_2209005_007
ワカナ:
【chara 194013 face 4 (sad)】
し、失礼しますっ……
voice: vo_adv_2209005_008
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2209005_009
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】
……
voice: vo_adv_2209005_010
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】
……その。レディ──
voice: vo_adv_2209005_011
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
──クッ。
voice: vo_adv_2209005_012
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
ククク……
カカ、カカカッ……
voice: vo_adv_2209005_013
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
──カァアッ!!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2209005_014
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
…………
異なる世界から、これほどの防御魔法を発動するとは。
この娘と所縁ある者だとしても、生半に出来ることではあるまい。
voice: vo_adv_2209005_015
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
……同感です、レディ──
still display end
voice: vo_adv_2209005_016
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
誤魔化すでない、御用聞き……!
貴様の世界に、これほどの使い手がいるという情報──
知らなかったなどとは言わさぬぞ……!
voice: vo_adv_2209005_017
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】
お怒りはごもっともです……
が、お聞きいただけますか、レディ。
voice: vo_adv_2209005_018
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
あの女性はかつての、世界の管理者とされる存在。
貴方が就くべき座を占拠していたモノ。
voice: vo_adv_2209005_019
フレイヤ:
【chara 193711 face 4 (sad)】
……ただ。
本来は、消滅していたはずなのですが……
voice: vo_adv_2209005_020
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
消滅?
フン……その割に、ずいぶんと元気そうだったではないか。
voice: vo_adv_2209005_021
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
いえ……お言葉ですが、
元の性能は、あの程度ではありません。
あちらの世界においては、それこそ神の如き権能の持ち主でした。
voice: vo_adv_2209005_022
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
……我の上を行く者だった、と?
voice: vo_adv_2209005_023
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
──……
voice: vo_adv_2209005_024
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
……ククッ、クカカ……
voice: vo_adv_2209005_025
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
……面白い。
面白いではないか。
voice: vo_adv_2209005_026
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
我が望みは、我を閉じ込めるこのジオ・ゲヘナを支配し。
世界と世界を遮る『壁』を破壊すること。
voice: vo_adv_2209005_027
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
その先に待つ世界にて、
貴様の言うほどの権能が、輝きが在るというのなら──
必ずや奪い取り、我が物にしてくれようぞ。
voice: vo_adv_2209005_028
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
……お望みのままに、レディ。
voice: vo_adv_2209005_029
フレイヤ:
【chara 193711 face 1 (normal)】
では我々は再び、鬼岩城塞の攻略を──
voice: vo_adv_2209005_030
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
待たぬか、この痴れ者が。
voice: vo_adv_2209005_031
フレイヤ:
【chara 193711 face 6 (surprised)】
ッ……
voice: vo_adv_2209005_032
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
なんという迂闊にして粗忽ぶりか。
いずれは我が物となる城塞なれど、いま攻め落として何になる。
鉄媛が釘付けとされている、この好機を逃す手はなかろうて。
voice: vo_adv_2209005_033
フレイヤ:
【chara 193711 face 6 (surprised)】
……好機? 【chara 193711 face 1 (normal)】
では……
voice: vo_adv_2209005_034
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
貴様とあの盗賊どもは子蜘蛛らと共に、
プリンセス・ユースティアナの襲来を食い止めよ。
その間、我は──
voice: vo_adv_2209005_035
レディ・アラクネ:
【chara 195111 face 1 (normal)】
蜘蛛らしく、皮を脱ぐ用意をするとしようではないか。
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
…………
……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
一方。
『鬼岩城塞』付近の避難所──
voice: vo_adv_2209005_036
リザードマンの男:
【chara 50811 face 4 (sad)】
いてて……
クソ、なんなんだあの糸っ……
voice: vo_adv_2209005_037
バジリスクの男:
【chara 50711 face 4 (sad)】
媛さまが助けてくれなきゃ、同士討ちでくたばってたな……
voice: vo_adv_2209005_038
リンド:
【chara 193312 face 1 (normal)】
あの、良かったら手当てさせてください。
【chara 193312 face 4 (sad)】
簡単ですけど……
voice: vo_adv_2209005_039
リザードマンの男:
【chara 50811 face 4 (sad)】
すまねぇな、嬢ちゃん……
他所から来た客なのに、巻き込んじまって。
voice: vo_adv_2209005_040
リンド:
【chara 193312 face 2 (joy)】
私たちは、大丈夫です。
【chara 193312 face 4 (sad)】
でも……
voice: vo_adv_2209005_041
ヴルム:
【chara 193412 face 6 (surprised)】
……姉貴。
また「力があればー」とか思ってる?
【chara 193412 face 4 (sad)】
ないものはないんだから、しょうがないって。
voice: vo_adv_2209005_042
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
……でもっ……
ライラエルさまや騎士さんたちの力になりたいって、
ヴルムは思わないの!?
voice: vo_adv_2209005_043
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
……そりゃ、思うけど。
【chara 193412 face 1 (normal)】
見たでしょ、あの蜘蛛のおっきい魔物とか。
voice: vo_adv_2209005_044
ヴルム:
【chara 193412 face 3 (anger)】
あたしや姉さんなんかが、
ちょっとくらい戦えるようになったからって。
あんなの相手にしたら、命が100個あっても足りねーっての。
voice: vo_adv_2209005_045
リンド:
【chara 193312 face 3 (anger)】
……だからって。
【chara 193312 face 4 (sad)】
敵わなくたって、危なくったって。
戦わなくちゃいけない時はいつか来るって……そう思うの。
voice: vo_adv_2209005_046
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
姉貴……
voice: vo_adv_2209005_047
バジリスクの男:
【chara 50711 face 2 (joy)】
そうそう!
イイコト言うな~青いほうの嬢ちゃん。
voice: vo_adv_2209005_048
ヴルム:
【chara 193412 face 3 (anger)】
……悪いですけど、口を挟まないでもらえますか。
身内のコトなので。
voice: vo_adv_2209005_049
バジリスクの男:
【chara 50711 face 4 (sad)】
おっ!
おう……
voice: vo_adv_2209005_050
リンド:
【chara 193312 face 3 (anger)】
ヴルムっ!
そんな言い方しないの!
voice: vo_adv_2209005_051
ヴルム:
【chara 193412 face 3 (anger)】
……うるっさい、バカ姉貴っ……
こっちの気も知らないで……
voice: vo_adv_2209005_052
リンド:
【chara 193312 face 3 (anger)】
もうっ!
誰がバカですって──
voice: vo_adv_2209005_053
ホウオウ:
【chara 194812 face 3 (anger)】
ケンカしちゃだめです~っ!
voice: vo_adv_2209005_054
リンド・ヴルム:
【chara 1 face 1 (normal)】
っ……
voice: vo_adv_2209005_055
ホウオウ:
【chara 194812 face 3 (anger)】
己の力不足に苛々する気持ちは、お察ししますが!
今は姉妹でケンカなんかしている場合ではありませんよ!
【chara 194812 face 1 (normal)】
わかりますね、リンドさんヴルムさん!
voice: vo_adv_2209005_056
リンド・ヴルム:
【chara 1 face 1 (normal)】
……すみません
voice: vo_adv_2209005_057
ホウオウ:
【chara 194812 face 6 (surprised)】
それに──
voice: vo_adv_2209005_058
ナーナ:
【chara 194612 face 8 (special_b)】
ぐすっ、ぐすっ……
ぴぐぴぐぴぐ……
voice: vo_adv_2209005_059
ホウオウ:
【chara 194812 face 3 (anger)】
ナーナさんもっ!
いつまで隅っこで泣いているんですか!
voice: vo_adv_2209005_060
ナーナ:
【chara 194612 face 8 (special_b)】
ぅ、ぅぅ……
voice: vo_adv_2209005_061
ナーナ:
【chara 194612 face 9 (special_c)】
ナーナ、もうだめ……
もうだめだよぅ……
voice: vo_adv_2209005_062
ナーナ:
【chara 194612 face 8 (special_b)】
あの……あの糸を見るとっ、
足が、足がすくんじゃって……
からだ、ぜんぜん、動かなくなっちゃってぇ……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2209005_063
ナーナ:
【chara 194612 face 2 (joy)】
──しんでね! カノンちゃんっ♪
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_2209005_064
ナーナ:
【chara 194612 face 8 (special_b)】
もうやだっ、操られるの、もうやだっ……
voice: vo_adv_2209005_065
ナーナ:
【chara 194612 face 8 (special_b)】
あのときみたいに……
また、お友だちを傷つけちゃうくらいなら……
ナーナがっ……
voice: vo_adv_2209005_066
ナーナ:
【chara 194612 face 9 (special_c)】
もう、ナーナが、しんじゃったほうがっ……
voice: vo_adv_2209005_067
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
ナーナさん……
voice: vo_adv_2209005_068
ホウオウ:
【chara 194812 face 3 (anger)】
──しっかりしなさーい!!
voice: vo_adv_2209005_069
ナーナ:
【chara 194612 face 6 (surprised)】
ぴいっ!?
voice: vo_adv_2209005_070
ホウオウ:
【chara 194812 face 3 (anger)】
あなたが死んでも、誰も喜びませんっ!
そもそも気持ちで負けてしまって、どうするんですか!
voice: vo_adv_2209005_071
ナーナ:
【chara 194612 face 8 (special_b)】
でもっ、ほーちゃんっ……
ナーナはっ、とっても、よわっちくってっ……
voice: vo_adv_2209005_072
ホウオウ:
【chara 194812 face 3 (anger)】
戦えとは言いません!
【chara 194812 face 1 (normal)】
でも、あなたにはあなたなりの善きところがあるはずです。
そうでなくては、この世界で生きていけるはずないでしょう!
voice: vo_adv_2209005_073
ホウオウ:
【chara 194812 face 6 (surprised)】
それにナーナさん……
カノンさんに、言われたんですよね?
【chara 194812 face 1 (normal)】
仇を取ってくれ、って。
voice: vo_adv_2209005_074
ナーナ:
【chara 194612 face 8 (special_b)】
えぅっ……
カノンちゃん……
voice: vo_adv_2209005_075
ホウオウ:
【chara 194812 face 4 (sad)】
私も今の神力では、仇討ちどころか
まともに戦うことだってできませんが……
【chara 194812 face 3 (anger)】
このまま黙っているつもりはありません。
voice: vo_adv_2209005_076
リンド:
【chara 193312 face 4 (sad)】
そんな……【chara 193312 face 3 (anger)】
危ないですよ、鳳凰さん!
voice: vo_adv_2209005_077
ヴルム:
【chara 193412 face 4 (sad)】
……さっきまで戦いたがってた姉貴がそれ言う……?
voice: vo_adv_2209005_078
ホウオウ:
【chara 194812 face 4 (sad)】
危険は百も承知です……いえ。
私だけじゃ、すぐあの糸に捕まってしまいます。
だから……
voice: vo_adv_2209005_079
ホウオウ:
【chara 194812 face 6 (surprised)】
私を手伝ってくれませんか、ナーナさん。
【chara 194812 face 1 (normal)】
カノンさんと同じく、私を友達だって思ってくれるなら。
voice: vo_adv_2209005_080
ナーナ:
【chara 194612 face 4 (sad)】
ほーちゃん……っ、
【chara 194612 face 8 (special_b)】
で、でも……
voice: vo_adv_2209005_081
ナーナ:
【chara 194612 face 8 (special_b)】
ど……すれば、いーの?
【chara 194612 face 4 (sad)】
ナーナでも……できること、あるの……?
voice: vo_adv_2209005_082
ホウオウ:
【chara 194812 face 2 (joy)】
ふっふっふ。
【chara 194812 face 1 (normal)】
ナーナさん、あなたには──
voice: vo_adv_2209005_083
ホウオウ:
【chara 194812 face 2 (joy)】
私の足になる、権利をあげます!
voice: vo_adv_2209005_084
ナーナ:
【chara 194612 face 6 (surprised)】
え゙え゙ぇ゙っ゙!?!