3部 第12章 第4話
分断された{player}たちの前に立ちはだかったヤトガミはダイブしたばかりとは思えない強さでヴァイオレットたちを窮地に追いやっていく。サツキとグレイスは手を組み、対抗しようとするが……
-------------- situation:
ウォーロックinアストルム
--------------
--- Switch scene ---

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──『レジェンドオブアストルム』。
--- Switch scene ---

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
西暦2033年、
正に革命的な完成度と没入感により世界中で大流行したVRゲーム。
……だが……
--- Switch scene ---

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
開発者である『七冠』たちの野望と諍いは、
超AIの反乱、そして──『ミネルヴァの懲役』、
プレイヤーのログアウト不能という大混乱を引き起こす。
--- Switch scene ---
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}たちは、世界が『創られたもの』だと知らぬまま
仲間たちと絆を深め、ランドソルの王位を簒奪した七冠・覇瞳皇帝や
ミネルヴァと融合し世界の管理者となったアバター・エリスと戦う。
--- Switch scene ---

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そして──
--- Switch scene ---
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}たちは長い冒険の末、
ついに旅の目的──ロストしたプレイヤーの魂が眠るという
ジオ・ニヴルヘルの中枢、『黒曜宮』へと辿り着いた。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
だが、そこで待ち構えていたのは……
movie: 221200401
voice: vo_adv_2212004_000
ユイ:
【chara 180211 face 6 (surprised)】
に、忍法……!?
voice: vo_adv_2212004_001
ヒヨリ:
【chara 180111 face 6 (surprised)】
じゃあ、このひとって──忍者なのっ!?
voice: vo_adv_2212004_002
レイ:
【chara 180311 face 3 (anger)】
いいや。
ただの忍びが、こんな場所にいるはずがない。
ましてや、ジオ・ニヴルヘルの住人というわけでもないようだし。
voice: vo_adv_2212004_003
レイ:
【chara 180311 face 4 (sad)】
……聞くところによると、『現実』側では
{player}や七冠たちは
ある組織に付け狙われているとのことだけど……
voice: vo_adv_2212004_004
グルーヌイ:
【chara 194311 face 1 (normal)】
フム。
当然こちらの素性は心当たりがあるか。
voice: vo_adv_2212004_005
グルーヌイ:
【chara 194311 face 2 (joy)】
あらためて、自己紹介をしておこう。
私は──
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2212004_006
ギルド受付嬢:
【chara 1211 face 1 (normal)】
──新設ギルド【ウォーロック】の、グルーヌイさ~ん?
クエスト結果の査定、終わりましたよ~♪
voice: vo_adv_2212004_007
グルーヌイ:
【chara 194312 face 2 (joy)】
やぁ。
ずいぶん急いでくれたみたいで、助かるよ。
【chara 194312 face 1 (normal)】
たくさん持ち込んでしまって済まないね。
voice: vo_adv_2212004_008
ギルド受付嬢:
【chara 1211 face 2 (joy)】
いえいえ、こちらこそ!
難しいクエストをたくさん解決してくれて、ありがとうございます!
【chara 1211 face 6 (surprised)】
でも、すごいですね~……
voice: vo_adv_2212004_009
ギルド受付嬢:
【chara 1211 face 1 (normal)】
ワイバーンの群れの討伐に、海神の砦の攻略とか……
ベテラン冒険者のパーティでも苦戦間違いなしのクエストを、
お一人で完璧にこなしちゃうなんて!
voice: vo_adv_2212004_010
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
メルシー・ボクー
【chara 194312 face 7 (special_a)】
昔取った杵柄というものさ。
【chara 194312 face 6 (surprised)】
それに──
voice: vo_adv_2212004_011
グルーヌイ:
【chara 194312 face 6 (surprised)】
これから先、魔物などより余程手ごわい連中を相手しなくてはだからね。
【chara 194312 face 1 (normal)】
勘を取り戻すことができて良かったよ。
なにせ約半年ぶりのダイブなものでね。
voice: vo_adv_2212004_012
ギルド受付嬢:
【chara 1211 face 6 (surprised)】
えっ?
……え~っと……?
voice: vo_adv_2212004_013
グルーヌイ:
【chara 194312 face 2 (joy)】
あぁ、こちらの話だよ。
【chara 194312 face 1 (normal)】
すまないがそろそろ人と落ち合う時間なのでね、
このへんで失礼させてもらおうかな。
voice: vo_adv_2212004_014
ギルド受付嬢:
【chara 1211 face 2 (joy)】
いえいえ、クエストお疲れさまでしたっ!
これからも、ぜひよろしくお願いしま~す!
voice: vo_adv_2212004_015
グルーヌイ:
【chara 194312 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_2212004_016
グルーヌイ:
【chara 194312 face 7 (special_a)】
あぁ──そうだね。
voice: vo_adv_2212004_017
グルーヌイ:
【chara 194312 face 7 (special_a)】
…………
voice: vo_adv_2212004_018
???:
【chara 194211 face 1 (normal)】
……グルーヌイ上級捜査官。
voice: vo_adv_2212004_019
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
やぁロランド。
【chara 194312 face 2 (joy)】
初めてのお使いは上手くいったかな?
voice: vo_adv_2212004_020
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
……ウス。
言われたとおり、ターゲットの山賊どもを
50人ばかりのしてきましたが──
voice: vo_adv_2212004_021
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
あいつら全員、
プレイヤーではない……んですよね?
殴った感触は、どうしてもその……
voice: vo_adv_2212004_022
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
エヌ・ピー・シー。もちろんノン・プレイヤー・キャラクターだとも。
判別できるよう、そのメットに特殊なコード……【chara 194312 face 6 (surprised)】
おっと。
【chara 194312 face 2 (joy)】
『魔法』をかけておいただろう?
voice: vo_adv_2212004_023
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
まだ初心者の君が、『事故』を起こしてしまわないように。
【chara 194312 face 2 (joy)】
……ただでさえ君の能力に負けないよう調整した改造アバターだ、
【chara 194312 face 1 (normal)】
時間のないところ済まないが、早く慣れてもらわなくてはな。
voice: vo_adv_2212004_024
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
……ウス。
……善処します。
voice: vo_adv_2212004_025
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
ですが……そんなノンビリしてて、本当にいいんすか?
俺らがこうしてる間にも、
『あっち』じゃログアウトできたはずのプレイヤーたちが、ふたた──
voice: vo_adv_2212004_026
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
──ロランド。
焦る気持ちはわかるがな。
voice: vo_adv_2212004_027
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
!
局長……
voice: vo_adv_2212004_028
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
ブリーフィングで言ったとおり。
今回の任務は重要度は高いが、リスクも高い。
片道切符になるかもしれんのだ。迂闊な数合わせは連れて来れん。
voice: vo_adv_2212004_029
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
故に──
潜入任務で、あらかじめ現地の言葉や風習を下調べするように。
まずは我々も、この世界の法則に馴染むところから始めなくてはならん。
voice: vo_adv_2212004_030
グルーヌイ:
【chara 194312 face 6 (surprised)】
あぁ法則といえばロランド。
【chara 194312 face 1 (normal)】
時間の心配はさほど要らないよ。
フェイスレスが既に動いてくれているし、何より──【chara 194312 face 2 (joy)】
認識時間が違う。
voice: vo_adv_2212004_031
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
懲役前、『Ver1』の世界では『こちら』の1日が『あちら』の
8時間程度だったが、現在ではさらに何倍も加速しているようだからね。
草野優衣を核とした『Ver2』の状態よりは遅くなっているが。
voice: vo_adv_2212004_032
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
ウス……
けど、そんな差があって脳みそは混乱したりしないんですか?
頭蓋骨の内側の耐久性は、鍛え方を知らないんですが。
voice: vo_adv_2212004_033
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
多少は問題ないとも。
【chara 194312 face 2 (joy)】
生き物というのは、なかなかに柔軟でしぶといものだからね。
記憶喪失──忘れることで自身を守る現象もままある話だ。
voice: vo_adv_2212004_034
グルーヌイ:
【chara 194312 face 6 (surprised)】
あぁもちろん?
【chara 194312 face 1 (normal)】
懲役以降の、全ての記録を保持させられたのなら発狂もありうるが──
voice: vo_adv_2212004_035
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
確かに、今回の任務に明確なタイムリミットは無い。
【chara 193611 face 4 (sad)】
だが、いくらでも時間をかけられるというわけでもない。
七冠たちの何人かは既にダイブしているし、『あちら』の問題もある。
voice: vo_adv_2212004_036
ヤトガミ:
【chara 193611 face 4 (sad)】
しかし、最上位プレイヤーだったグルーヌイはともかく
俺とロランドの場慣れと上達は必要不可欠だ。
【chara 193611 face 1 (normal)】
この任務を成功させるためには──
voice: vo_adv_2212004_037
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
……いや。
今は任務ではなく、『クエスト』と言うべきか。
郷に従うのなら。
voice: vo_adv_2212004_038
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
上達を、『レベルアップ』というならより良いかと。
【chara 194312 face 6 (surprised)】
──レベリングは順調ですかな局長? 【chara 194312 face 4 (sad)】
ほぼ初期レベルの初期装備で
ソルの塔にソロで挑むなど、無謀の極みに思えましたが──……
voice: vo_adv_2212004_039
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
なぁに。序盤こそ苦戦はしたが……頂上まで問題なく辿り着けたよ。
『あちら』で鍛えた運動反射や体捌き、動体視力を
そのまま持ち込めるのがこのゲームの良いところだ。
voice: vo_adv_2212004_040
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
それに武器など、その場で現地調達すればいい。
【chara 193611 face 2 (joy)】
ああ……宝箱を開けるのは、少しばかり愉快だったがな。
voice: vo_adv_2212004_041
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
一体どこの誰が、ご丁寧に武具を迷宮の箱に仕舞うというのか。
【chara 193611 face 2 (joy)】
そんなことも疑問に思わないこの世界の者たちが、
どのような認識の修正を受けているのか……フフ。
voice: vo_adv_2212004_042
グルーヌイ:
【chara 194312 face 2 (joy)】
楽しんでいただけているようで何より。
【chara 194312 face 6 (surprised)】
しかしその様子ですと、レベリング以外の目的──
ミネルヴァの確保は、空振りに終わってしまったようですな。
voice: vo_adv_2212004_043
ヤトガミ:
【chara 193611 face 4 (sad)】
あぁ。残念ながら、行方を辿れる手がかりもない……【chara 193611 face 1 (normal)】
となると。
やはりまずは、フェイスレスの報告にあった
プレイヤーの魂を格納するという施設へ、直接向かう必要があるな。
voice: vo_adv_2212004_044
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
ウス。
ロストしたプレイヤーの救出は、最優先の任務──クエストですからね。
voice: vo_adv_2212004_045
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
……そうだな。
voice: vo_adv_2212004_046
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
恐らくユースティアナ元王女らも、同様の目的で動いているだろうが……
【chara 194312 face 2 (joy)】
協力しあえるとは思わないことだよロランド。
何せ彼女らの背後には、七冠たちが糸を引いているのだから。
voice: vo_adv_2212004_047
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
……わかってます。
おかげで何度も煮え湯を飲まされましたから。
voice: vo_adv_2212004_048
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
特に『こちら』では、連中に一日の長がある。
華奢な見た目でも、どんな技能を持っているかわからん。
それに──
voice: vo_adv_2212004_049
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
グルーヌイの言った通り。
より骨が折れるのは王女たちの後の──七冠の捕獲だ。
たとえ遠回りでも、準備を怠るなど以ての外だろう。
voice: vo_adv_2212004_050
グルーヌイ:
【chara 194312 face 7 (special_a)】
やれやれまったく、【chara 194312 face 1 (normal)】
『長老』も余計なことをしてくれたものですな。
【chara 194312 face 4 (sad)】
『あちら』で事が済んでいれば、久しぶりのレジェンドオブアストルムを
素直に、心置きなく楽しむことができたというのに。
voice: vo_adv_2212004_051
ロランド:
【chara 194211 face 1 (normal)】
『長老』もですが。
それを言うなら自分は、幻境竜后のほうが許しがたいですが──
voice: vo_adv_2212004_052
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
──七冠どもが互いに蹴落とし合ってくれるなら、願ってもない話だ。
我々は遠慮なく、その隙を突かせてもらうとしよう。
voice: vo_adv_2212004_053
グルーヌイ:
【chara 194312 face 2 (joy)】
『正義のために』ですな。
【chara 194312 face 1 (normal)】
では──
voice: vo_adv_2212004_054
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
そろそろ冒険へ繰り出すことにしましょうか。
【chara 194312 face 2 (joy)】
かつてのレジェンドオブアストルムでは踏み入ることのできなかった
特殊エリアの数々──実に興味をそそられる。
voice: vo_adv_2212004_055
ヤトガミ:
【chara 193611 face 4 (sad)】
目的の施設のある場所は、廃棄データの世界……とのことだが。
名はなんと言ったかな。
voice: vo_adv_2212004_056
グルーヌイ:
【chara 194312 face 1 (normal)】
region名称──『ニヴルヘル』。
古エッダの詩編、暗い国から名前を取った
冥府の如きエリアだそうですよ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
黒曜宮の最下層を目指していたものの、
グルーヌイの操る触手が作りだした転移魔法陣によって
宮殿のあちこちに飛ばされてしまった一同。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}、ヴァイオレット、グレイス、サツキは
長い回廊を下った末、奇妙な地下空間へと辿り着く。
そこで待ち構えていたのは……
movie: 221200402
voice: vo_adv_2212004_057
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 6 (surprised)】
あなたは……!?
voice: vo_adv_2212004_058
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
……ユースティアナ王女は、一緒ではないようだな。
フェイスレスの奴も、只ではやられなかったということか。
voice: vo_adv_2212004_059
サツキ:
【chara 195311 face 3 (anger)】
……おう。
【chara 195311 face 1 (normal)】
それなりの貫目の御仁と見受けるが、名乗りの作法は知らねぇのかい。
voice: vo_adv_2212004_060
ヤトガミ:
【chara 193611 face 2 (joy)】
あぁ、失礼。
【chara 193611 face 1 (normal)】
俺は【ウォーロック】のギルドマスター、ヤトガミという。
……『こちら』の流儀で名乗るならば、な。
Choice: (1) 【ウォーロック】……!
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_2212004_061
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
模索路晶のプリンセスナイトとは、初対面になるな。
『あちら』では部下たちが、世話になった。
voice: vo_adv_2212004_062
グレイス:
【chara 133011 face 6 (surprised)】
ギルドマスター……
【chara 133011 face 1 (normal)】
つまりこの人物が、騎士氏らの敵の元締めですか。
【chara 133011 face 3 (anger)】
鎧の男も怪物じみていましたが──成程、迫力がありますね。
voice: vo_adv_2212004_063
サツキ:
【chara 195311 face 1 (normal)】
仁義あんがとよ。ヤトガミさんよ。
俺ぁ鬼のサツキってもんだ。夜露死苦な。
【chara 195311 face 3 (anger)】
……でもって──
voice: vo_adv_2212004_064
サツキ:
【chara 195311 face 3 (anger)】
こんな地べたの底の底で通せんぼたぁ、どういう了見だい。
立ち入り禁止の札でもなきゃ、侵入るなっつうのが
わかんねえわけでもあるめえに。
voice: vo_adv_2212004_065
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
やれやれ。
口数を費やさなくては、わからないわけでもあるまいに……
【chara 193611 face 2 (joy)】
まあいい。
voice: vo_adv_2212004_066
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
グルーヌイ──俺の部下曰く。
このすぐ先に鎮座する巨大な結晶柱こそ、ジオ・ニヴルヘルのシステムを
司る礎との事だが。【chara 193611 face 4 (sad)】
プロテクトが強固で、解放に難儀しているそうでな。
voice: vo_adv_2212004_067
グレイス:
【chara 133011 face 6 (surprised)】
……!
voice: vo_adv_2212004_068
サツキ:
【chara 195311 face 6 (surprised)】
……ずいぶんとまぁ、詳しいじゃねぇか……
voice: vo_adv_2212004_069
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
そして──もう一人の部下、フェイスレスからは
そちらの姫君が封印の『鍵』を手にしたという報告も受けている。
【chara 193611 face 3 (anger)】
故に……
voice: vo_adv_2212004_070
ヤトガミ:
【chara 193611 face 3 (anger)】
渡してもらおうか。
『黒曜宮の鍵』とやらを。
voice: vo_adv_2212004_071
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 6 (surprised)】
……【ウォーロック】の、ヤトガミ様。
あなた様も、騎士様たちと同じく
ランドソルという場所から参られた来訪者と拝察いたしますが──
voice: vo_adv_2212004_072
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 4 (sad)】
目的のほうも、騎士様たちと同じなのでしょうか?
還れなくなった数多の人々の魂を、助け出したいと……
voice: vo_adv_2212004_073
ヤトガミ:
【chara 193611 face 2 (joy)】
勿論だ。
さもなくば、こんな最果ての地まで降りたりはせんよ。
Choice: (2) ……なら、僕たちと協力できるんじゃ……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2212004_074
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
……ああ。
そちらが矛を収めるつもりなら、交渉は吝かではないとも。
voice: vo_adv_2212004_075
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
『あちら』での今後も、極力の便宜を取り計らおう。
【chara 193611 face 4 (sad)】
器物破損、公務執行妨害の数々を、すべて不問にすることは難しいが……
【chara 193611 face 1 (normal)】
国選でよければ、弁護士も紹介してやる。
Choice: (3) なら、ペコさんたちも……?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_2212004_076
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
……いいだろう。
最も厄介な【トゥインクルウィッシュ】とは
すでに交戦中のようだが、直ちに手を止めさせるとも。
voice: vo_adv_2212004_077
ヤトガミ:
【chara 193611 face 6 (surprised)】
そちらの姫君は如何か?
【chara 193611 face 1 (normal)】
世界を代表する者ならば、
無駄な争いの道は避けて通るべきではないかね。
voice: vo_adv_2212004_078
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 4 (sad)】
……っ……
voice: vo_adv_2212004_079
サツキ:
【chara 195311 face 3 (anger)】
……ちっ。
voice: vo_adv_2212004_080
グレイス:
【chara 133011 face 1 (normal)】
ヤトガミ氏──少々お待ちを。
voice: vo_adv_2212004_081
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 6 (surprised)】
グレイス……?
voice: vo_adv_2212004_082
グレイス:
【chara 133011 face 6 (surprised)】
貴方に『鍵』の件を報告した部下とやらは、
我々の城に潜入したフレイヤという女性……ですね?
voice: vo_adv_2212004_083
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
ああ。
『こちら』では、そう名乗っているそうだな。
voice: vo_adv_2212004_084
グレイス:
【chara 133011 face 3 (anger)】
ならば私たちは、彼女の身柄の引き渡しを要求します。
フレイヤは私と姫を暗殺し、臣下たちに虚言を吹き込んで内紛を起こさせ
賓客であるペコリーヌ姫たちも深く傷つけられました。
voice: vo_adv_2212004_085
グレイス:
【chara 133011 face 1 (normal)】
ここまでされてしまったら、すべて不問にすることは難しいわ。
【chara 133011 face 6 (surprised)】
命を取るとまでは言わないけれど……
【chara 133011 face 2 (joy)】
しばらく久遠氷河で、かき氷でも食べていてもらおうかしら。
voice: vo_adv_2212004_086
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
……フゥム。
独断専行だったとはいえ、部下の不始末は俺の不始末も同然だが。
それでも、彼女の身柄を求めるというのなら──……
voice: vo_adv_2212004_087
ヤトガミ:
【chara 193611 face 2 (joy)】
そちらの少年と、交換といこうか。
Choice: (4) えっ!? 僕!?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_2212004_088
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 6 (surprised)】
騎士様を……!?
voice: vo_adv_2212004_089
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
人質の交換とみるなら、妥当なところではないかな。
この場の人間で最も価値があるのは、当然ながらそちらの姫君だが……
voice: vo_adv_2212004_090
グレイス:
【chara 133011 face 3 (anger)】
渡すはずがないでしょう。
オキアミで鯨を釣られるようなものです。
Choice: (5) でもどうして、僕を……?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_2212004_091
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
無論のこと、お前が七冠らに大きく関与する人物だからだ。
【chara 193611 face 3 (anger)】
──悪いがこれ以上、譲歩はできないぞ。
Choice: (6) …………
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_2212004_092
グレイス:
【chara 133011 face 4 (sad)】
騎士氏……
voice: vo_adv_2212004_093
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 4 (sad)】
騎士様……
Choice: (7) ……わかり、ま──
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_2212004_094
サツキ:
【chara 195311 face 6 (surprised)】
──待ちな、騎士公。
Choice: (8) えっ?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_2212004_095
サツキ:
【chara 195313 face 1 (normal)】
……
voice: vo_adv_2212004_096
サツキ:
【chara 195313 face 3 (anger)】
「えっ?」じゃぁねぇよ。
面ぁ合わせたばっかの奴の話を、頭っから信じ込むんじゃねぇ。
フレイヤの親玉だっつんなら、尚更だ。
voice: vo_adv_2212004_097
ヤトガミ:
【chara 193611 face 6 (surprised)】
ホウ。
【chara 193611 face 1 (normal)】
では、どうすれば信じてもらえると?
茶飲み話でもすればいいのかな。
voice: vo_adv_2212004_098
サツキ:
【chara 195313 face 3 (anger)】
ハッ。
刃物みてぇな殺気飛ばしといて、何言ってやがる。
端っから手前、『そのつもり』だろうが──
voice: vo_adv_2212004_099
ヤトガミ:
【chara 193611 face 3 (anger)】
…………
voice: vo_adv_2212004_100
サツキ:
【chara 195313 face 3 (anger)】
…………
voice: vo_adv_2212004_101
グレイス:
【chara 133011 face 6 (surprised)】
……姫。
【chara 133011 face 3 (anger)】
少し下がったほうがいいわ。
騎士氏も。
voice: vo_adv_2212004_102
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 6 (surprised)】
えっ──
voice: vo_adv_2212004_103
サツキ・ヤトガミ:
【chara 1 face 1 (normal)】
「──だぁっ!」
「──ふっ!」
voice: vo_adv_2212004_104
ヤトガミ:
【chara 193611 face 3 (anger)】
っ……!
【chara 193611 face 1 (normal)】
やる。
voice: vo_adv_2212004_105
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
その細腕で、俺の部下に比肩する剛力とは──驚きだな。
物理法則に囚われてはいけないと、痛感する。
voice: vo_adv_2212004_106
サツキ:
【chara 195313 face 3 (anger)】
ちっ……褒めてる場合かよ。
【chara 195313 face 6 (surprised)】
手前、丈夫風はガワだけか?
太刀筋は上の上だが、他はてんでじゃねぇか。
voice: vo_adv_2212004_107
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
あぁ。
【chara 193611 face 3 (anger)】
では、もう一手──
voice: vo_adv_2212004_108
サツキ:
【chara 195313 face 6 (surprised)】
──っ!!?
Choice: (9) サツキさん、今度は押し負けた……!?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_2212004_109
サツキ:
【chara 195313 face 3 (anger)】
……おい。
さっきとは別モンじゃねぇか。
手ぇ抜いてたってのか?
voice: vo_adv_2212004_110
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
いいや。
ただ、動きを修正させてもらった。
voice: vo_adv_2212004_111
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 6 (surprised)】
……修正?
voice: vo_adv_2212004_112
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
なにせ『この身体』になって、まだ5日程度なものでな。
最初は魔力とやらの存在すら感じられなかったが──
voice: vo_adv_2212004_113
グレイス:
【chara 133011 face 6 (surprised)】
!
【chara 133011 face 3 (anger)】
危ない、騎士氏……!
Choice: (10) ありがとう、グレイスさん……!
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_2212004_114
グレイス:
【chara 133011 face 2 (joy)】
御礼はツケで。
【chara 133011 face 4 (sad)】
ですが……
voice: vo_adv_2212004_115
サツキ:
【chara 195313 face 6 (surprised)】
影の刃──カマイタチみてぇなもんか。
voice: vo_adv_2212004_116
ヤトガミ:
【chara 193611 face 1 (normal)】
幼い頃。
棒切れで遠くのものを切断したり、手から気功を放つことに
憧れたものだが……【chara 193611 face 2 (joy)】
こんな形で、実践が叶うとはな。
voice: vo_adv_2212004_117
グレイス・サツキ:
【chara 1 face 1 (normal)】
……っ!
voice: vo_adv_2212004_118
サツキ:
【chara 195313 face 3 (anger)】
一太刀飛ばすごとに、精度も威力も段違いに増してきやがる。
こいつぁ……
voice: vo_adv_2212004_119
グレイス:
【chara 133011 face 3 (anger)】
──サツキ。
手を貸すわ。
voice: vo_adv_2212004_120
サツキ:
【chara 195313 face 3 (anger)】
しゃしゃんな、グレ公。
【chara 195313 face 6 (surprised)】
って、言いてぇとこだが──
voice: vo_adv_2212004_121
グレイス:
【chara 133011 face 3 (anger)】
相手は一瞬ごとに、実力を上げている。
しかも上限がまるで見えない……となれば。
速攻が鉄板。
voice: vo_adv_2212004_122
グレイス:
【chara 133011 face 3 (anger)】
騎士氏。お願いします。
私たちの強化と──【chara 133011 face 6 (surprised)】
それと、姫のお守りを。
Choice: (11) 分かった……!
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_2212004_123
ヴァイオレット:
【chara 195014 face 4 (sad)】
グレイス、無理しないで……!