3部 第13章 第4話
傷を癒しながら次の策略を練るヤトガミたち。一方その頃、『第二回・プリンセス会議』で現実世界のことを知ったプリンセスたちは悩みながらも事実と向き合い、それぞれ決意を固めるのであった。
-------------- situation:
『会議』の後
--------------
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
ジオ・ニヴルヘル。
巨鯨城から遠く離れた、小さな廃村──
voice: vo_adv_2213004_000
ヤトガミ：
【chara 193611 face 3 (anger)】
…………
voice: vo_adv_2213004_001
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
──局長。
【chara 193712 face 6 (surprised)】
まだ動かれない方が良いのでは？
【chara 193712 face 4 (sad)】
かなりの負傷だったと聞いていますが。
voice: vo_adv_2213004_002
ヤトガミ：
【chara 193611 face 4 (sad)】
……負傷より、即時再生の乱用による消耗が厳しいところだ。
使わねば、何度か死んでいたが。
voice: vo_adv_2213004_003
ヤトガミ：
【chara 193611 face 1 (normal)】
だが、生き延びたおかげで
『こちら』における戦いというものが理解できた。
【chara 193611 face 3 (anger)】
忘れてしまわんうちに、身体に覚え込ませておきたい。
voice: vo_adv_2213004_004
グルーヌイ：
【chara 194312 face 2 (joy)】
いやはや。
局長も、LoAの面白さ奥深さを理解してくださったようで何より。
【chara 194312 face 1 (normal)】
これで更なるレベルアップが期待できますな。
voice: vo_adv_2213004_005
ヤトガミ：
【chara 193611 face 2 (joy)】
……フン。
【chara 193611 face 1 (normal)】
元プレイヤーとしてはどうだ？ グルーヌイ。
連中と戦ってみた感想は。
voice: vo_adv_2213004_006
グルーヌイ：
【chara 194312 face 4 (sad)】
口惜しいことに、まるで及ばずでしたな。
数多の手駒を用意しても、即興で対抗策を編み出しても
あっさりとその上をいかれてしまった次第で。
voice: vo_adv_2213004_007
グルーヌイ：
【chara 194312 face 4 (sad)】
油断したつもりは毛頭ありませんが、相当なインフレーション──
並びにゲームシステムの追加変更を実感しているところです。
わからん殺しをされたような心持ちも、無いといえば嘘になりますが。
voice: vo_adv_2213004_008
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
プリンセス・ユースティアナ一行は、七冠たちの庇護を受けています。
【chara 193712 face 6 (surprised)】
さらには元管理者のAI──『エリス』まで加わっているとなると……
【chara 193712 face 1 (normal)】
今後も間違いなく、こちらの予測を超える手を繰り出してくるでしょう。
voice: vo_adv_2213004_009
ヤトガミ：
【chara 193611 face 1 (normal)】
次はこちらも、連中の裏をかく手を講じねばならんということだな。
【chara 193611 face 3 (anger)】
夜討ち朝駆けは武士の習い──手段は選んでおれん。
voice: vo_adv_2213004_010
グルーヌイ：
【chara 194312 face 1 (normal)】
目には目を。升には升を。
【chara 194312 face 2 (joy)】
私としてはただの奇襲ではなく、
システムの盲点を突くような方策を探りたいですな。
voice: vo_adv_2213004_011
ヤトガミ：
【chara 193611 face 1 (normal)】
ああ。
【chara 193611 face 4 (sad)】
後は、七冠どもをどう陥れるかだが……
voice: vo_adv_2213004_012
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2213004_013
グルーヌイ：
【chara 194312 face 4 (sad)】
……あー、【chara 194312 face 6 (surprised)】
ロランド捜査官？
そんなところで黄昏れていないで、ミーティングに加わりたまえ。
【chara 194312 face 1 (normal)】
我々の中では、君が最も軽傷のはずだろう？
voice: vo_adv_2213004_014
ヤトガミ：
【chara 193611 face 4 (sad)】
──ロランド。
お前が搦め手を嫌うのは知っているがな。
そんな贅沢を言っていられる場合ではないぞ。
voice: vo_adv_2213004_015
ヤトガミ：
【chara 193611 face 4 (sad)】
特に今回は、相手にアドバンテージを握られている状態だ。
【chara 193611 face 3 (anger)】
そうだな、フェイスレス？
voice: vo_adv_2213004_016
フレイヤ：
【chara 193712 face 3 (anger)】
……ッ……
voice: vo_adv_2213004_017
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
……『相手』、ですか……
しかし……
voice: vo_adv_2213004_018
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
……フェイスレス。
お前は、知っていたのか？
敵の中に、アゾールド上級捜査官の娘さんがいることを。
voice: vo_adv_2213004_019
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
──……ええ。
voice: vo_adv_2213004_020
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
ならば、何故すぐ報告しない……！？
あやうく俺は、上級捜査官の娘さんを叩き殺すところだったんだぞ！
voice: vo_adv_2213004_021
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
……報告なら、しています。
【chara 193712 face 6 (surprised)】
そうですね、局長？
voice: vo_adv_2213004_022
ヤトガミ：
【chara 193611 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2213004_023
ヤトガミ：
【chara 193611 face 4 (sad)】
──あぁ。
voice: vo_adv_2213004_024
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
っ！？
なぜです局長！
そんな大事なこと、どうして教えてくれなかったんだ！？
voice: vo_adv_2213004_025
ヤトガミ：
【chara 193611 face 3 (anger)】
頭を冷やせ、ロランド捜査官。
言われなくてはわからんか？
voice: vo_adv_2213004_026
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
ッ……！
voice: vo_adv_2213004_027
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
……わかってます。
任務が優先だってんでしょう。
私情を挟むなって言うんでしょう……
voice: vo_adv_2213004_028
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
ロストしたって、これはゲームの中だから問題ないって……！
けど相手はまだ、小学生じゃないですか……！
voice: vo_adv_2213004_029
フレイヤ：
【chara 193712 face 6 (surprised)】
……子供だからといって、大罪を犯すはずがないとでも？
【chara 193712 face 3 (anger)】
むしろ分別がつかない分、
惨事を引き起こした例は枚挙にいとまがありません。
voice: vo_adv_2213004_030
フレイヤ：
【chara 193712 face 7 (special_a)】
お言葉ですが、少々考えが甘いのではありませんか。
ロランド捜査官。
voice: vo_adv_2213004_031
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
何をっ……！！
voice: vo_adv_2213004_032
ヤトガミ：
【chara 193611 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_2213004_033
グルーヌイ：
【chara 194312 face 6 (surprised)】
こらこらこら。
【chara 194312 face 4 (sad)】
ロランドもフェイスレスも、落ち着きたまえ。
仲間割れなどしている場合ではないだろう。
voice: vo_adv_2213004_034
グルーヌイ：
【chara 194312 face 6 (surprised)】
それに局長？
【chara 194312 face 4 (sad)】
私に喧嘩の仲裁などさせないでもらいたいものですな。
慣れないことをすると、背中が痒くて仕方がない。
voice: vo_adv_2213004_035
ヤトガミ：
【chara 193611 face 6 (surprised)】
……あぁ。
【chara 193611 face 4 (sad)】
ロランド──アゾールドの娘を助けたいなら、任務を遂行しろ。
【chara 193611 face 3 (anger)】
それが正解だと、お前自身分かっている筈だ。
voice: vo_adv_2213004_036
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
……ウス。
voice: vo_adv_2213004_037
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
……どちらへ？ ロランド捜査官。
voice: vo_adv_2213004_038
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
見回りと……ついでに、頭を冷やしてくる。
──局長、今後の作戦が決まったら呼んでください。
voice: vo_adv_2213004_039
ロランド：
【chara 194211 face 1 (normal)】
心配は要りません。
命令には従います──自分は、狂真咲捜査官とは違いますから。
voice: vo_adv_2213004_040
グルーヌイ：
【chara 194312 face 6 (surprised)】
……と、言われたものの。
【chara 194312 face 4 (sad)】
ロランド捜査官については、今後の使い道を考えねばなりませんな。
やれやれ、ただでさえ人手不足だというのに。
voice: vo_adv_2213004_041
ヤトガミ：
【chara 193611 face 4 (sad)】
……ああ。
肉体よりも、精神を鍛えるほうが難しい。
感情と命令の板挟みで潰れんよう、上手く動かさなくてはな。
voice: vo_adv_2213004_042
ヤトガミ：
【chara 193611 face 4 (sad)】
それに、ロランドもだが……【chara 193611 face 6 (surprised)】
フェイスレス。
先ほどの抗弁は、お前らしくなかったぞ。
【chara 193611 face 3 (anger)】
ユースティアナへの雪辱を果たす機会はまだある。切り替えることだ。
voice: vo_adv_2213004_043
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
……申し訳ありません。
気を付けます……
voice: vo_adv_2213004_044
グルーヌイ：
【chara 194312 face 6 (surprised)】
さて──次はいかがしますかな局長。
王女御一行は黒曜宮を離れ、ランドソルへ向かったようですが。
voice: vo_adv_2213004_045
ヤトガミ：
【chara 193611 face 6 (surprised)】
フム……かといって、
『鍵』を持つヴァイオレット姫を無防備にするはずはなかろう。
【chara 193611 face 1 (normal)】
だがこちらへの追撃をせず、守りに徹するなら好都合だ。
voice: vo_adv_2213004_046
ヤトガミ：
【chara 193611 face 1 (normal)】
グルーヌイが仕掛けた時間稼ぎが有効な今のうちに、
『もう一つの目的』を進めさせてもらうとしよう。
voice: vo_adv_2213004_047
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2213004_048
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
八斗神局長の目的──……表向きは、ロストした人々の救出。
それは七冠ではなく、ウォーロックが達成しなくてはならない。
【chara 193712 face 6 (surprised)】
あとはミネルヴァの確保と……そして……
voice: vo_adv_2213004_049
フレイヤ：
【chara 193712 face 1 (normal)】
認識の修正プログラム──
アイテール・モジュールの『こちら側』。
……でも……
voice: vo_adv_2213004_050
フレイヤ：
【chara 193712 face 7 (special_a)】
そう、上手くいくものではありませんよ。
局長──
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
……一方。
オーエドでは──
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
『第二回・プリンセス会議』から一夜明け。
裏世界の姫たちは、告げられた事実を受け止めるため
それぞれに思い悩んでいた。
voice: vo_adv_2213004_051
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
──……
voice: vo_adv_2213004_052
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
……朝を迎えても……
まだ、心の整理がつきませんわ。
まるで脳のほうまで、怠惰になってしまったかのよう……
voice: vo_adv_2213004_053
町人：
【chara 611 face 6 (surprised)】
……んん？
どうしたんだいお嬢ちゃん。
【chara 611 face 4 (sad)】
こんな気持ちのいい朝だってのに、暗い顔しちまって。
voice: vo_adv_2213004_054
町人：
【chara 611 face 1 (normal)】
せっかくオーエドまで観光に来たんだろ？
何があったかしらないけれど、楽しんでいっておくれよ。
【chara 611 face 2 (joy)】
そうだ、飴ちゃんやろうねぇ。
voice: vo_adv_2213004_055
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 6 (surprised)】
まぁ……
【chara 133111 face 2 (joy)】
あ、ありがとうございます。
うれしく思いますわ。
voice: vo_adv_2213004_056
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 6 (surprised)】
……
【chara 133111 face 1 (normal)】
騎士様に案内していただいたランドソルは、もちろんですけれど。
このオーエドも、とても素敵な場所……
voice: vo_adv_2213004_057
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 2 (joy)】
……本当に、この世界は……
なんと美しいのでしょう。
太陽の輝きも、緑の鮮やかさも、人々の心も……
voice: vo_adv_2213004_058
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
ですが……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2213004_059
ペコリーヌ：
【chara 105812 face 1 (normal)】
{player}くんも、手伝ってもらえますか。
プリンセスのみなさんに、『現実世界』のことを、お伝えするのを。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2213004_060
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
──……
voice: vo_adv_2213004_061
グレイス：
【chara 133012 face 6 (surprised)】
どうしたの、スミレ。
顔色が悪いわよ。
voice: vo_adv_2213004_062
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 6 (surprised)】
あ……グレイス……
voice: vo_adv_2213004_063
グレイス：
【chara 133012 face 4 (sad)】
安全そうな町だからといって、あまり一人でウロウロしてはダメよ。
もう貴女だけの身体ではないのだから。
voice: vo_adv_2213004_064
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
それは……ごめんなさい。
…………
voice: vo_adv_2213004_065
グレイス：
【chara 133012 face 6 (surprised)】
……何か、あったの？
昨夜の、ペコリーヌ姫たちとの話し合いで……
voice: vo_adv_2213004_066
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
……ペコリーヌ姫や騎士様からは、
あまり『現実』のことを言いふらさないようお願いされていましたが。
【chara 133111 face 6 (surprised)】
他ならぬグレイスが相手なのですし、少しくらいは……
voice: vo_adv_2213004_067
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
……で、ですが……
voice: vo_adv_2213004_068
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
グレイスは、幽霊で……わたくしは、ゾンビ。
『現実世界』では……どのような姿をしているのでしょうか？
生者であれば、この上ない幸せですが……それは、甘い望み……
voice: vo_adv_2213004_069
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
もし……わたくしたちに、『現実』での身体がなく。
皆様が、そちらの世界へ向かわれて……
そのまま、二度とお戻りにならないとしたら……
voice: vo_adv_2213004_070
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
今生はおろか……
死後でさえ、わたくしが騎士様と結ばれることは……
voice: vo_adv_2213004_071
ヴァイオレット：
【chara 133115 face 4 (sad)】
……はぁ……
voice: vo_adv_2213004_072
グレイス：
【chara 133012 face 4 (sad)】
スミレ。
顔色めっちゃ悪い。
めっっっちゃ。
voice: vo_adv_2213004_073
ヴァイオレット：
【chara 133115 face 6 (surprised)】
──あっ……！
【chara 133115 face 4 (sad)】
怠惰、怠惰……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2213004_074
グレイス：
【chara 133012 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_2213004_075
グレイス：
【chara 133012 face 1 (normal)】
言いたくないなら……無理には聞かないわ。
貴女の中で整理がついてから、話をして。
voice: vo_adv_2213004_076
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 4 (sad)】
……いいの？ グレイス。
それで……
voice: vo_adv_2213004_077
グレイス：
【chara 133012 face 2 (joy)】
ええ。
少し前なら、小粋なグレイスちゃんトークを駆使して
聞き出そうとしたかもしれないけれど──
voice: vo_adv_2213004_078
グレイス：
【chara 133012 face 1 (normal)】
でも……『今の』貴女が、まだ言えないと判断したのなら、
私は時が来るのを信じて待つし。待っているあいだは、
その判断が誤りだったと貴女が後悔してしまわないよう、行動するわ。
voice: vo_adv_2213004_079
グレイス：
【chara 133012 face 2 (joy)】
だって。
守護騎士だもの。
voice: vo_adv_2213004_080
ヴァイオレット：
【chara 133111 face 2 (joy)】
……ありがとう。
グレイス。
voice: vo_adv_2213004_081
グレイス：
【chara 133012 face 2 (joy)】
それじゃ、サツキたちのところに戻りましょ。
【chara 133012 face 7 (special_a)】
昨夜はすごかったんだから。
ユキノがシャーベットみたいになってしまって──
voice: vo_adv_2213004_082
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2213004_083
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
騎士たちが、ネネカという人物に聞いたところでは……
わたしたちの住む『裏世界』は、このアストルム世界と違い
本来『現実』からの立ち入りは不可能な場所……とのこと。
voice: vo_adv_2213004_084
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
もしそれが、真実であるなら。わたしの民のすべてが──
クローチェも、ヴォルガーノも、クルルも、ポポたちも……
ジオ・テオゴニアの者たちは皆、人ならざる者ということ……
voice: vo_adv_2213004_085
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
──……
voice: vo_adv_2213004_086
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
それも、当然かもしれません……
なぜならば、そう……
voice: vo_adv_2213004_087
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
『わたし』は、人の愛を信じ切ることができず……
かといって、全てを諦めることもできず──
『彼』の手を借り、出来たばかりのこの世界へと隠れたのですから……
voice: vo_adv_2213004_088
リンド：
【chara 127712 face 2 (joy)】
──失礼します。
ライラエルさま、お食事の用意ができたそうですよ。
voice: vo_adv_2213004_089
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_2213004_090
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
……『ノン・プレイヤー・キャラクター』。
リンドたちも、また……
voice: vo_adv_2213004_091
リンド：
【chara 127712 face 6 (surprised)】
……？
ライラエルさま……？
voice: vo_adv_2213004_092
ライラエル：
【chara 126511 face 4 (sad)】
……【chara 126511 face 1 (normal)】
ええ、ありがとうリンド。
参りましょうか。
voice: vo_adv_2213004_093
リンド：
【chara 127712 face 2 (joy)】
はい……
【chara 127712 face 4 (sad)】
ですけど、その前に──
voice: vo_adv_2213004_094
リンド：
【chara 127712 face 6 (surprised)】
ライラエルさま、ヴルムを見てませんか？
【chara 127712 face 4 (sad)】
起きたら布団にいなくって。
いま少し、近くを捜していたんですけれど……
voice: vo_adv_2213004_095
ライラエル：
【chara 126511 face 6 (surprised)】
ヴルムですか？
【chara 126511 face 1 (normal)】
それなら──
voice: vo_adv_2213004_096
ヴルム：
【chara 127812 face 1 (normal)】
Zzz……
voice: vo_adv_2213004_097
ライラエル：
【chara 126511 face 2 (joy)】
夜遅くに、わたしの布団に入ってきて。
今もそこで、丸くなっていますよ。
起こすのも忍びないので、そのままにしていましたが……
voice: vo_adv_2213004_098
リンド：
【chara 127712 face 8 (special_b)】
なっ！！！
ライラエルさまと一緒に寝るなんて、うらやま──
【chara 127712 face 3 (anger)】
じゃなくって、なんて失礼なっ……！
voice: vo_adv_2213004_099
リンド：
【chara 127712 face 3 (anger)】
もうっ、ヴルムったら！
起きなさーいっ！
voice: vo_adv_2213004_100
ヴルム：
【chara 127812 face 6 (surprised)】
はふ……
むにゃ……
voice: vo_adv_2213004_101
ヴルム：
【chara 127812 face 4 (sad)】
……ぅ～～っさぁ……
バふぁ、ぁねきぃ～……
voice: vo_adv_2213004_102
リンド：
【chara 127712 face 3 (anger)】
バカ姉貴って言わない！ さっさと起きる！
お布団畳んで顔洗って髪と羽と尻尾のお手入れして
着替えてごはん食べて歯みがき！ 10分！
voice: vo_adv_2213004_103
ヴルム：
【chara 127812 face 4 (sad)】
ぃやぁ～だぁ～
お城じゃないんだしぃ、もっとゴロゴロするぅ……
【chara 127812 face 6 (surprised)】
……ふぁぁ……
voice: vo_adv_2213004_104
リンド：
【chara 127712 face 3 (anger)】
こ～ら～っ！
お布団に戻っちゃダメ！ も～～っ！
voice: vo_adv_2213004_105
ライラエル：
【chara 126511 face 2 (joy)】
ふふ……
voice: vo_adv_2213004_106
ライラエル：
【chara 126511 face 1 (normal)】
……たとえ、彼女たちが。
ジオ・テオゴニアの民が、ヒトでなくても……
わたしは必ず、皆を守りましょう。
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ライラエル：
【chara 126511 face 1 (normal)】
仮初の世界の、仮初の存在であれど。
【chara 126511 face 2 (joy)】
間違いなくわたしは、皆を愛しているのですから……
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リンド：
【chara 127712 face 4 (sad)】
……はぁ、はぁ……
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リンド：
【chara 127712 face 3 (anger)】
もぅ、ヴルムったらぁ……
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リンド：
【chara 127712 face 6 (surprised)】
……昨日は、なんだか変だと思ったけど。
【chara 127712 face 2 (joy)】
大したこと、無かったのかな。
【chara 127712 face 6 (surprised)】
それならいいけど──
voice: vo_adv_2213004_111
ヴルム：
【chara 127812 face 4 (sad)】
…………
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
…………
……
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ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 6 (surprised)】
フム……
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ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 6 (surprised)】
騎士殿らの旅。
終局の序曲に至れり──
voice: vo_adv_2213004_114
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 2 (joy)】
『彼方』へと帰する前に胸襟を開かれた運び、
誠欣快、光栄至極に思う也。
voice: vo_adv_2213004_115
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 6 (surprised)】
騎士殿らの行道に、追陪したく願う気持ちも。
久方振りに、娑婆の空気を望む心持ちもあれど……
voice: vo_adv_2213004_116
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 4 (sad)】
ジオ・ゲヘナの『蓋』を務むる
わっちの役廻を鑑みれば、今は帰還は叶わぬ次第。
いと悲し、やんぬるかな。
voice: vo_adv_2213004_117
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 4 (sad)】
さりとて。
此の雲行きは──……
voice: vo_adv_2213004_118
ナーナ：
【chara 194612 face 1 (normal)】
あっ、ネラちゃんおっはよ♪
【chara 194612 face 2 (joy)】
ごはんたべよーっ♪
voice: vo_adv_2213004_119
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_2213004_120
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 1 (normal)】
──ナーナや。
昨晩の折、汝は新たな知己を……【chara 129711 face 2 (joy)】
友を得たそうだの？
voice: vo_adv_2213004_121
ナーナ：
【chara 194612 face 1 (normal)】
えっ？ 【chara 194612 face 2 (joy)】
うんっ♪
ジオ・ニヴルヘルのユキノちゃん！
おっきくて優しい子なの！ いっしょに温泉はいったんだ～♪
voice: vo_adv_2213004_122
ナーナ：
【chara 194612 face 4 (sad)】
あ、でもでも、ユキノちゃん
雪女？ ってゆー種族で、【chara 194612 face 7 (special_a)】
そのあとタイヘンだったけど……
voice: vo_adv_2213004_123
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 2 (joy)】
──雪女が、温泉へ？
冥府の地には、湯元は無きかと拝察されり。
voice: vo_adv_2213004_124
ナーナ：
【chara 194612 face 1 (normal)】
でもねでもね！
【chara 194612 face 2 (joy)】
今度、ジオ・ニヴルヘルのみんなと遊びに行く約束もしたんだよっ。
サツキちゃんやグレイスちゃんとも、お友だちになれたらいいな♪
voice: vo_adv_2213004_125
ナーナ：
【chara 194612 face 1 (normal)】
あとねあとね！
【chara 194612 face 2 (joy)】
メイデンちゃんたちともごはん食べに行くんだ♪
リンドちゃんヴルムちゃんたちとも、クルルちゃんのお話したいしっ♪
voice: vo_adv_2213004_126
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 1 (normal)】
善哉、善哉。
見上げた『こみゅ力』也。
【chara 129711 face 2 (joy)】
……怖畏の対象たる城の『核』にも、汝は頻く頻く語り掛けておった喃。
voice: vo_adv_2213004_127
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 6 (surprised)】
──フム……
voice: vo_adv_2213004_128
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 1 (normal)】
……ナーナや。
些とばかり、わっちの頼みを聞いてくれるかえ。
汝に預けておきたいモノがあって喃。
voice: vo_adv_2213004_129
ナーナ：
【chara 194612 face 1 (normal)】
えっ？
【chara 194612 face 2 (joy)】
うんいいよ♪
【chara 194612 face 1 (normal)】
なぁに？
voice: vo_adv_2213004_130
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 2 (joy)】
大したものでなし。
近う寄る也。
ほれ──……
--- Switch scene ---