幕間・ⅩⅥ
浜辺に転移されて戸惑う{player}の前に現れたのは、最後の七冠の幻境竜后であった。呼び出した理由はプリンセスナイトに勧誘するためだと言う彼女に対し、空から飛来してきたモノは──


-------------- situation:
come down visions
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 見覚えのない、美しいビーチで目を覚ます{player}。
混乱する彼の前に、竜の翼を持つ女性が舞い降りる──

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幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 ──はじめまして。
迷宮女王のプリンセスナイトさん。

Choice: (1) まさか、あなたがっ──
----- Tag 1 -----
--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2213098_001
ペコリーヌ:
【chara 105831 face 6 (surprised)】 『「幻境竜后」さん、って。
ラビリスタさんがガイド妖精に仕込んであった安全装置を
壊しちゃって、「懲役」の原因を作ったひと……なんですよね』

voice: vo_adv_2213098_002
希留耶:
【chara 106031 face 3 (anger)】 エリス倒してやっと平和になる~ってときにジャマしてくれたのも、
その幻境竜后ってやつよね……!
【chara 106031 face 6 (surprised)】 しかもこっちじゃヘンな粒子? 【chara 106031 face 3 (anger)】 ってのまで撒いてくれちゃって……!

--- Switch scene ---

Choice: (2) あなたが、幻境竜后さん……!?
----- Tag 2 -----
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幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 「さん」なんて……
そうですね。
あなたなら──

voice: vo_adv_2213098_004
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 『ヴィーちゃん』、と呼んでもいいですよ。

Choice: (3) …………
Choice: (4) お断りします。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_2213098_005
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 呼んでは……くれないみたいですね。
【chara 107411 face 4 (sad)】 ……残念。
【chara 107411 face 1 (normal)】 ファーストコンタクトとしては、いまひとつだったかしら。

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----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_2213098_006
幻境竜后:
【chara 107411 face 4 (sad)】 ……残念。
【chara 107411 face 1 (normal)】 ファーストコンタクトとしては、いまひとつだったかしら。

----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_2213098_007
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 ごめんなさい。
これまであまり、会話スキルを伸ばしてこなかったものだから。
【chara 107411 face 1 (normal)】 特に多感な男子高校生相手なんて、どう話を振ればいいかわからなくて。

voice: vo_adv_2213098_008
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 お詫びに、といってはなんだけど──
今から少しのあいだ、あなたからの質問に答えるわ。
【chara 107411 face 2 (joy)】 聞きたいこと、きっと多いでしょうし。

Choice: (6) 僕は、どうやってここに……?
Choice: (7) 会話スキルを、って……?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_2213098_009
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 それは当然、私の意志です。
協力者たちが、手を貸してくれたおかげでもありますが。

voice: vo_adv_2213098_010
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 あなたの座標を特定し
強制的な転移を行わせてもらいました。
テレポーテーション……空間跳躍と思ってもらって、構わないですよ。

Choice: (8) 会話スキルを、って……?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_2213098_011
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 ふふ。
さっそく、痛い所を突きますね。{player}。

voice: vo_adv_2213098_012
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 私はあまり、人前に出ないようにしているんです。
現代のようにネットインフラが発達していなければ、
私のコミュニケーション力はもっとひどいことになっていたでしょう。

voice: vo_adv_2213098_013
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 もちろん今も、とても緊張しているんですよ?
【chara 107411 face 2 (joy)】 表情筋が未熟なせいで、わかりにくいかもしれませんけれど。

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----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_2213098_014
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 ふふ。
さっそく、痛い所を突きますね。{player}。

voice: vo_adv_2213098_015
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 私はあまり、人前に出ないようにしているんです。
現代のようにネットインフラが発達していなければ、
私のコミュニケーション力はもっとひどいことになっていたでしょう。

voice: vo_adv_2213098_016
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 もちろん今も、とても緊張しているんですよ?
【chara 107411 face 2 (joy)】 表情筋が未熟なせいで、わかりにくいかもしれませんけれど。

Choice: (10) 僕は、どうしてここに……?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_2213098_017
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 それは当然、私の意志です。
協力者たちが、手を貸してくれたおかげでもありますが。

voice: vo_adv_2213098_018
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 あなたの座標を特定し
強制的な転移を行わせてもらいました。
テレポーテーション……空間跳躍と思ってもらって、構わないですよ。

----- Tag 9 -----
Choice: (11) あなたは、ドラゴン族なんですか?
Choice: (12) やっぱりミネルヴァさんに、似てる気が……
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_2213098_019
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 あなたがそう思うのは、無理のないことです。
ですが──

voice: vo_adv_2213098_020
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 それは、違います。
『族』と呼べる間柄の者は、私にはいないのですから。

Choice: (13) やっぱりミネルヴァさんに、似てる気が……
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_2213098_021
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 それも、当然のこと。
あなた方がミネルヴァと呼称する超AIの外見は、
私の顔を模したものなのだから。

voice: vo_adv_2213098_022
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 肖像権の侵害……と言いたいところですが。
嚮導老君としては、付き合いの悪い私への
戒めのつもりだったのかもしれませんね。

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----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_2213098_023
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 それも、当然のこと。
あなた方がミネルヴァと呼称する超AIの外見は、
私の顔を模したものなのだから。

voice: vo_adv_2213098_024
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 肖像権の侵害……と言いたいところですが。
嚮導老君としては、付き合いの悪い私への
戒めのつもりだったのかもしれませんね。

Choice: (15) ドラゴン族、なんですか?
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_2213098_025
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 あなたがそう思うのは、無理のないことです。
ですが──

voice: vo_adv_2213098_026
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 それは、違います。
『族』と呼べる間柄の者は、私にはいないのですから。

----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_2213098_027
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 他には?

Choice: (16) ……それじゃあ……
----- Tag 16 -----
Choice: (17) どうして、僕をここに?
Choice: (18) あなたの目的は、なんですか?
----- Tag 17 -----
----- Tag 18 -----
voice: vo_adv_2213098_028
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 少々無理を押してまで、私があなたにここまで来てもらった理由。
それは──

voice: vo_adv_2213098_029
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 勧誘のためです。

voice: vo_adv_2213098_030
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 私のプリンセスナイトになりませんか?
{player}。

Choice: (19) えっ……!?
----- Tag 19 -----
voice: vo_adv_2213098_031
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 私には、すでに二人のプリンセスナイトがいます。
うち一人は、あなたたちも対決したことがあるようですが。

voice: vo_adv_2213098_032
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 ゲームのルールをほんの少しだけ曲げれば
一つの冠の下に、複数の騎士をつけることは不可能ではありません。

voice: vo_adv_2213098_033
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 そして今。
かつての私の友の一人──遠野帆稀のものだった席が、空いています。
【chara 107411 face 2 (joy)】 そこへ、あなたに座ってほしいのです。

voice: vo_adv_2213098_034
幻境竜后:
【chara 107411 face 4 (sad)】 殿方を身近に置くのは、少々不安がありますけど……
【chara 107411 face 1 (normal)】 そんなリスクを呑む理由が何故かと言えば。
【chara 107411 face 2 (joy)】 あなたが英雄だからです、{player}。

Choice: (20) そんなのじゃ、ありません。
----- Tag 20 -----
voice: vo_adv_2213098_035
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 ふふ。
謙遜をするのですね。
ですが──

voice: vo_adv_2213098_036
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 我が同輩たる跳躍王を、誓約女君を、変貌大妃を、覇瞳皇帝を──
そして、ミネルヴァと同化した『世界の管理者』を。
【chara 107411 face 2 (joy)】 悉くねじ伏せたのは、あなたではありませんか。

Choice: (21) みんなの力があったからです。
----- Tag 21 -----
voice: vo_adv_2213098_037
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 だとしても。
その『みんな』を束ねる扇の要だったのは、他でもないあなた自身。
【chara 107411 face 2 (joy)】 一般的には、それは英雄と呼ばれるものだと思います。

Choice: (22) ……どうしてナイトが必要なんですか?
----- Tag 22 -----
voice: vo_adv_2213098_038
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 ……もしかして。
私が侵略のための手駒を集めていると思っていませんか。
【chara 107411 face 1 (normal)】 だとしたら、勘違いさせてしまったみたいですね。

voice: vo_adv_2213098_039
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 私があなたを、ナイトを求める理由。
それは、騎士とは主を守護るものだから。
【chara 107411 face 6 (surprised)】 そう──

voice: vo_adv_2213098_040
幻境竜后:
【chara 107411 face 4 (sad)】 私は、とても──とても、怖いんです。
ずっと、ずっと──
食事の味も感じないほど、恐ろしくてたまらないんです。

Choice: (23) 怖いって、何が?
Choice: (24) 魔物とか、他の七冠とか、国際警察が?
----- Tag 23 -----
----- Tag 24 -----
voice: vo_adv_2213098_041
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 国際警察の所属する国連は、かつては互恵関係とも呼べる間柄でしたが。
現在では血眼になって私を捕縛、
あるいは殺害しようとしているでしょう。

voice: vo_adv_2213098_042
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 私を除く、残り6人の七冠たち。
【chara 107411 face 1 (normal)】 彼らの才能は鮮烈で、純粋で、本当に──信じられないほど凄まじい。
【chara 107411 face 2 (joy)】 数十億年に渡る生命進化の、まさに最先端といえるでしょう。

voice: vo_adv_2213098_043
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 そして、もちろん。
{player}、あなたも
私にとっては、本当に恐ろしい相手なのですよ。

Choice: (25) 怖がってるようには、見えませんけど……
Choice: (26) 僕は、怖くないですよ?
----- Tag 25 -----
voice: vo_adv_2213098_044
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 嘘ではありません。
さっきも言ったように
私は感情を表すのが、とても下手なんです。

Jump to tag 27
----- Tag 26 -----
voice: vo_adv_2213098_045
幻境竜后:
【chara 107411 face 4 (sad)】 そうであったら、よかったのですが。
【chara 107411 face 6 (surprised)】 さっきも言ったように、あなたは七冠たちや
それに及ぶ傑物たちを倒してきた英雄。

----- Tag 27 -----
voice: vo_adv_2213098_046
幻境竜后:
【chara 107411 face 4 (sad)】 そして──現状、私の行為はあなたたちにとって
障害であり、敵対していると思われても仕方がないものですから。
【chara 107411 face 1 (normal)】 今すぐこの場で攻撃されても、不思議ではないと考えています。

voice: vo_adv_2213098_047
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 ですが私は、戦いを望みません。
それは、とても恐ろしいことだからです。

voice: vo_adv_2213098_048
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 なぜなら『私』は、この世界にただ一人きり。
【chara 107411 face 4 (sad)】 もし万が一にでも負ければ、後を継ぐ者などいません。
捲土重来も望めない、完全な敗北、ゲームオーバーです。

voice: vo_adv_2213098_049
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 だからこそ、これまでずっと身を潜めてきました。
カメラやマイクを介してではなく、こうして人前に姿を晒すなど……
【chara 107411 face 2 (joy)】 本当にいつ以来でしょう。帆稀にすら、見せたことはないのですよ。

voice: vo_adv_2213098_050
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 でも──そんな隠遁も、もう終わり。
【chara 107411 face 1 (normal)】 『試し』と『準備』は終わり、私は走り出した。
止めようとする者たちと、戦わなくてはならない時が来たのです。

voice: vo_adv_2213098_051
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 ──私の、願いのためにね。

Choice: (28) 願い、って……
----- Tag 28 -----
Choice: (29) まさか、『怖いもの』を『消す』……とか?
----- Tag 29 -----
voice: vo_adv_2213098_052
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 ふふ。
正解です──前半は。

voice: vo_adv_2213098_053
幻境竜后:
【chara 107411 face 1 (normal)】 私にとっての『怖いもの』。
──七冠。──国連。──人間。──動物。──空気。──食事。
それ以外にも、【chara 107411 face 6 (surprised)】 ありとあらゆるもの。

voice: vo_adv_2213098_054
幻境竜后:
【chara 107411 face 4 (sad)】 すべてが。
この世界の、すべてが怖いのです。

voice: vo_adv_2213098_055
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 何故ならば、『あなたたち』と違い。
この星は──私にとって、母なる星などではないのだから。

Choice: (30) ……えっと、それって……
Choice: (31) 裏世界の生まれだから、ってこと……?
----- Tag 30 -----
----- Tag 31 -----
voice: vo_adv_2213098_056
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 ……あら?
まだ、理解っていなかったのですか?

voice: vo_adv_2213098_057
幻境竜后:
【chara 107411 face 6 (surprised)】 私が、あなたを『ここ』に呼び寄せたのよ。
【chara 107411 face 1 (normal)】 協力者たちの手を借りて。ログアウトを強制して。
この地球の法則の外の力──【chara 107411 face 2 (joy)】 『超能力』を使って。

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voice: vo_adv_2213098_058
幻境竜后:
【chara 107411 face 2 (joy)】 そう、ここは──

movie: 221309801
still display end