カネとボインと現実と
クレアはLoAにリダイブする仲間の勧誘に奔走していた。もはや自身がダイブする気はないが、「旧主」への想いも捨てられない。その葛藤を見抜き寄り添う美里に励まされ、クレアは再びダイブを決意する。


-------------- situation:
カネとボインと現実と
--------------

--- Switch scene ---

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かすみ:
【chara 101431 face 2 (joy)】 ──もし仮に。
真琴先輩は{player}先輩と
レジェンドオブアストルムの中でしか会えないとしたら、どうしますか?

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真琴:
【chara 104331 face 6 (surprised)】 は?
そりゃ、またダイブするに決まって──【chara 104331 face 5 (shy)】 ってオイ!
何言わすんだカスミこらッ!!?

--- Switch scene ---

still display end
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ペコリーヌ:
【chara 105831 face 2 (joy)】 『……あはは。【chara 105831 face 1 (normal)】 たしかにそれなら……
わたしも{player}くんに会うために、
ダイブしちゃいます』

voice: vo_adv_2213104_003
伊緒:
【chara 101831 face 4 (sad)】 ──大変たいへん、大変よ~!
【chara 101831 face 6 (surprised)】 あっ、真琴ちゃん!

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真琴:
【chara 104331 face 2 (joy)】 どうしたんだよ、先生さん?
ははっ、なんだなんだそんなに慌てて。
いつも廊下は走るなって言ってんのは先生さんのほう──

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伊緒:
【chara 101831 face 3 (anger)】 さっきカリンちゃんから連絡があったの、それで……
【chara 101831 face 4 (sad)】 {player}君が──

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真琴:
【chara 104331 face 6 (surprised)】 ──はぁ!?
あいつ、あたしを置いてダイブしちまっただって!?
【chara 104331 face 3 (anger)】 くっ、こうしちゃいられねぇ、【chara 104331 face 4 (sad)】 あたしも行かねぇと──

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伊緒:
【chara 101831 face 6 (surprised)】 ちょっと、真琴ちゃん? 真琴ちゃんっ!?
【chara 101831 face 4 (sad)】 まさか、本当にダイブしちゃったの!?
【chara 101831 face 3 (anger)】 大変っ、すぐ助けないと──【chara 101831 face 4 (sad)】

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──『ミネルヴァの懲役』終了後の平和も束の間。
幻境竜后の撒いたM4粒子により、
世界中でLoAの元プレイヤーが昏睡状態に陥る事件が発生する。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 一方、嚮導老君の組織に所属するエージェントたちは、
{player}を助けるため素敵な仲間を集めていた。
そのエージェントは、佳凛だけではなく──

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クレア:
【chara 118031 face 3 (anger)】 『あ~も~あ~も~っ、なんでなんでっ、
なんでわたくしがこのようなことを~っ!』

voice: vo_adv_2213104_009
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『はぁ…… わたくしたちが迎えにいく前から、
あっちでごろん、こっちでごろん。
お子様のように勝手気ままにっ! 【chara 118031 face 3 (anger)】 待つということができませんの~!』

voice: vo_adv_2213104_010
クレア:
【chara 118031 face 3 (anger)】 『輸送担当のエージェントさん! 貴方たちは、こちらの先生を
搬送してくださいな。【chara 118031 face 6 (surprised)】 あ、次の担架はこちらに……そうそう、
ご苦労さまですわ。【chara 118031 face 3 (anger)】 くれぐれも丁重にお願いしますわね。』

voice: vo_adv_2213104_011
女性エージェント:
【chara 1 face 1 (normal)】 かしこまりました。早急に対応します。

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クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『……はあ~~~っ……
まったく信じられませんわ。
どなたもこなたも、ちゃんとお話を聞いておりませんでしたのっ。』

voice: vo_adv_2213104_013
クレア:
【chara 118031 face 3 (anger)】 『「M4粒子が撒かれた今の地球上では、
強い感情次第でLoAへダイブしてしまう」、と!!』

voice: vo_adv_2213104_014
美里:
【chara 101533 face 2 (joy)】 うふふ。
みんな、{player}君たちのことが心配なのね~
【chara 101533 face 1 (normal)】 クレジッタさん、私は何をしたらいいかしら?

voice: vo_adv_2213104_015
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『心配って言いましてもねえ! 【chara 118031 face 3 (anger)】 理性! 理性というモノがっ。
あるでしょうにっ……ええ、言っても詮無いこと──わかってますとも。
……ミサトさんは、カリンさんへ状況報告をお願いしますわ。』

voice: vo_adv_2213104_016
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『……まったく、こういうときのための
秘書1号でしょうに、あの子ったらどこをほっつき回ってるんだか……
【chara 118031 face 3 (anger)】 見つけ次第とっちめてやりますわ!』

voice: vo_adv_2213104_017
美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 あらあら~。優しいのね、クレジッタさんは。
【chara 101533 face 2 (joy)】 そのご親友さんの行方を捜してもらうのを条件に、
今、お手伝いしてくださってるって聞きましたよ。

voice: vo_adv_2213104_018
クレア:
【chara 118031 face 5 (shy)】 『ご親友ー!? 【chara 118031 face 2 (joy)】 ……フン。オッホホホホホ!
気をつけたほうがいいですわよ。
ミサトさん、貴女、だまされやすいタイプですわね。』

voice: vo_adv_2213104_019
クレア:
【chara 118031 face 1 (normal)】 『わたくしは投資家。投資家というものは、
つねに利益と損失のみを天秤にかけて判断するものです。
捜すというのも、因縁のあの子にた~っぷりと恩を着せるため!』

voice: vo_adv_2213104_020
クレア:
【chara 118031 face 3 (anger)】 『……って、なんですのその微笑みは?
言っておきますけれどミサトさん、たまたま組むことになりましたが……
貴女のことだって、信用したわけではございませんのよ。』

voice: vo_adv_2213104_021
クレア:
【chara 118031 face 3 (anger)】 『ゲームはゲーム。始めた頃ならともかく、【chara 118031 face 4 (sad)】 もはや今となっては、
ダイブしたところで儲け話にもなりませんでしょう?
【chara 118031 face 3 (anger)】 VRの中での生活は、ただの思い出、ですわよ?』

voice: vo_adv_2213104_022
美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 うん、そうよ、思い出。
みんなでいっしょに、泣いて、笑って、戦って……
そんなかけがえのない思い出が詰まった場所が、LoA。

voice: vo_adv_2213104_023
美里:
【chara 101533 face 4 (sad)】 そんな場所で出会った仲間たちが、同じ場所でまた戦っている……
私だって、すぐにでもダイブしていきたいわ。
でもね、まだ、すぐには行けないの。

voice: vo_adv_2213104_024
美里:
【chara 101533 face 4 (sad)】 私には……子どもたちがいるから。

voice: vo_adv_2213104_025
クレア:
【chara 118031 face 5 (shy)】 『えっ!?!?
あ、あ、あ、あなたお子さんがいらっしゃるんですのっ?
わたくしより5つも年下なのにっ!?』

voice: vo_adv_2213104_026
美里:
【chara 101533 face 4 (sad)】 ……お父さんやお母さんがダイブしちゃって、取り残された子どもたち。
まずは、あの子たちの面倒を見て、長老さんの組織の保育施設で
安心できるくらいになったら……私が行くのは、それからよ。

voice: vo_adv_2213104_027
クレア:
【chara 118031 face 6 (surprised)】 『あ、そ、そうでしたわ。
貴女は保育士のお仕事をされているんでしたわね。
【chara 118031 face 4 (sad)】 ……一瞬、ドキッとしてしまいましたわ……』

voice: vo_adv_2213104_028
クレア:
【chara 118031 face 3 (anger)】 『あ~あ~、辛気臭いお顔をなさって。
【chara 118031 face 4 (sad)】 本当は今すぐ行きたいのでしょう? わたくしにはわかりませんわね~
ゲームで築いた人間関係が、役に立つものですかっ。』

voice: vo_adv_2213104_029
美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 クレジッタさんには、思い出はないのかしら?
役に立つとか立たないとか、そういうのと関係ない、
【chara 101533 face 2 (joy)】 あの世界の、楽しかった思い出。

voice: vo_adv_2213104_030
クレア:
【chara 118031 face 6 (surprised)】 『……楽しい? 【chara 118031 face 1 (normal)】 フン、わたくしはあちらの世界でも
バリバリ稼いで稼ぎまくる、それだけが信条でしたもの。』

voice: vo_adv_2213104_031
美里:
【chara 101533 face 2 (joy)】 あなたはいつも、ペコリーヌちゃんのそばにくっついてましたよね。
【chara 101533 face 1 (normal)】 そんなときのあなたは、とてもキラキラして見えましたけど……?

voice: vo_adv_2213104_032
クレア:
【chara 118031 face 5 (shy)】 『……っ。【chara 118031 face 2 (joy)】 フッ、フフフ。そう、あのお方に仕える第一の忠臣、
クレジッタ・キャッシュとはわたくしのこと! 【chara 118031 face 3 (anger)】 ──なんて、
もしや誤解されてなくって? それはあくまでLoAの中でのこと。』

voice: vo_adv_2213104_033
クレア:
【chara 118031 face 6 (surprised)】 『たしかに聞くところによれば、
現実では今、アストライア王国は厄介な騒動の渦中にあるとか。
【chara 118031 face 4 (sad)】 まあ、お気の毒ではありますけれど……』

voice: vo_adv_2213104_034
クレア:
【chara 118031 face 6 (surprised)】 『けれども、わたくしなどいなくても、
あの子の仲間を名乗るような者たち……
【chara 118031 face 3 (anger)】 そう、あの少年なども一緒にダイブしているのですから。』

voice: vo_adv_2213104_035
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『あの方──あの子の、あちらでのお名前……
ユース……え~っと、【chara 118031 face 6 (surprised)】 な~んでしたっけ? もう忘れましたわね。
どっちにしろ、今すぐその身がどうこうされるとは……』

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2213104_036
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 クレジッタさん!
ご無事ですかっ!

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2213104_037
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 2 (joy)】 おにぎりです!
クレジッタさん、お腹すいてるみたいですし☆

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_2213104_038
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『ッ……
……前言撤回ですわ。』

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クレア:
【chara 118031 face 2 (joy)】 『すぐに誰かに騙されて泣いているに決まってますわ~♪
あの甘ちゃんお姫さまはっ!
【chara 118031 face 6 (surprised)】 ……だ、だ、【chara 118031 face 4 (sad)】 だとしてもっ──』

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クレア:
【chara 118031 face 3 (anger)】 『あのなんの利益もないクソ忙しい日々に戻るなんてまっぴらですのよ!
わたくしの投資活動には、ま~ったく! 関係のないことですからっ!
わたくしがダイブする理由は、これっぽっちも……【chara 118031 face 5 (shy)】 むぐむぐっもごっ?』

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美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 いいのよ、クレアちゃん。

voice: vo_adv_2213104_042
クレア:
【chara 118031 face 5 (shy)】 『「クレアちゃん」!? ひょ、ひょっほひょっほ、
いひなり抱きしめて、なんのつもり──わっぷ!』

voice: vo_adv_2213104_043
美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 いいの、我慢なんてしなくても。
【chara 101533 face 4 (sad)】 そんなふうにつらそうな顔してると、私もつらいわ。

voice: vo_adv_2213104_044
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『……っ!?
だ、誰が、つらそうな顔なんて……』

voice: vo_adv_2213104_045
美里:
【chara 101533 face 4 (sad)】 あなたが泣きやむまで、いつまでもこうしていてあげるから。
独りでずっと耐えていたのね。
えらいわね。いい子いい子。よーしよし。

voice: vo_adv_2213104_046
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『……この……やわらかい感触は……
……ああ~~♪ 人がダメになる感触ですわ~~♪
【chara 118031 face 5 (shy)】 ……じゃなくってっ!』

voice: vo_adv_2213104_047
クレア:
【chara 118031 face 3 (anger)】 まったく、なんなんですの……!
人をこんなふうに……【chara 118031 face 4 (sad)】 つらそうだの泣いてるだの、
勝手に決めつけて……

voice: vo_adv_2213104_048
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 ……こんなふうに……
勝手に優しくして……
勝手に……信じて……母親が子どもにするみたいに……

voice: vo_adv_2213104_049
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『……あーあー。そう、そうですわよ。
……あちらでの暮らしは、クソ忙しくて、クソ危なくって、
泥まみれで、まわりは馬鹿ばっかりで、そして……』

voice: vo_adv_2213104_050
クレア:
【chara 118031 face 2 (joy)】 『……楽しい日々でしたわ。
【chara 118031 face 1 (normal)】 忘れられるわけがありませんわ……ユースティアナ陛下。
わたくしがいなければすぐに騙される、さんざん世話の焼ける……』

voice: vo_adv_2213104_051
クレア:
【chara 118031 face 1 (normal)】 『今も馬鹿みたいに、わたくしが追ってくるなどと
信じているのかもしれませんわ。【chara 118031 face 4 (sad)】 でも……わたくしは……
クレジッタでなく投資家クレア。信じられるのは銀行残高のみで……』

voice: vo_adv_2213104_052
美里:
【chara 101533 face 6 (surprised)】 あなたは怖いのかもしれないわ。【chara 101533 face 4 (sad)】 裏切り、というものが。
【chara 101533 face 1 (normal)】 でもね、あなたの行動は、けしてあなた自身を裏切ることには
ならないと思うの。あなたが自分の心で決めるかぎり……

voice: vo_adv_2213104_053
美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 それに、そうやって迷って、いったりきたりするあなただからこそ、
【chara 101533 face 2 (joy)】 まっすぐな彼女の、その道案内をしてあげられるんじゃないかしら。

voice: vo_adv_2213104_054
クレア:
【chara 118031 face 4 (sad)】 『……っ……』

voice: vo_adv_2213104_055
美里:
【chara 101533 face 6 (surprised)】 ……あらっ? カリンちゃんから連絡だわ。
え?
【chara 101533 face 1 (normal)】 うん、一緒にいるけど……【chara 101533 face 6 (surprised)】 ええっ? 秘書さんが……見つかった!?

voice: vo_adv_2213104_056
クレア:
【chara 118031 face 5 (shy)】 『なんですって!?
無事なんですのっ? どこにいますのっ! あの秘書1号は!?』

voice: vo_adv_2213104_057
美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 外傷はないそうよ。【chara 101533 face 4 (sad)】 でも、意識不明──つまり、ダイブしているのね。
そして、あちらの世界ではまだ行方不明……

voice: vo_adv_2213104_058
クレア:
【chara 118031 face 5 (shy)】 『はああっ!?
【chara 118031 face 4 (sad)】 何やってますのあのアホ1号は!?』

voice: vo_adv_2213104_059
美里:
【chara 101533 face 2 (joy)】 ふふっ、もうわかってるんじゃない、クレアちゃん?
【chara 101533 face 1 (normal)】 きっと、あっちでなら会えると思ったんじゃないかしら。
因縁の……大切なお友だちに。

voice: vo_adv_2213104_060
クレア:
【chara 118031 face 1 (normal)】 『フッ……フフフフッ……!
【chara 118031 face 2 (joy)】 しかたありませんわね~ッ! まったくもって世話の焼ける子ですわ!
改めて、元・雇い主のありがたさを教育して差し上げなければ!』

voice: vo_adv_2213104_061
美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 あらあら、クレアちゃん?
どこへ……?

voice: vo_adv_2213104_062
クレア:
【chara 118031 face 2 (joy)】 『なにをやってるんですの、ミサトさん!
さっさとメンバーを根こそぎ集めつくして、
とっととダイブ! しますわよ! わたくしたちも!』

voice: vo_adv_2213104_063
美里:
【chara 101533 face 1 (normal)】 あらあら、【chara 101533 face 2 (joy)】 うふふっ、やっぱり優しい人。
【chara 101533 face 1 (normal)】 ……{player}君、秘書1号さん、みんな、そして──

voice: vo_adv_2213104_064
美里:
【chara 101533 face 4 (sad)】 ペコリーヌちゃん。
あとちょっとだけ待っていてね。
【chara 101533 face 1 (normal)】 もうすぐそちらへ、【chara 101533 face 2 (joy)】 あなたの第一の忠臣が到着するから……♪

voice: vo_adv_2213104_065
クレア:
【chara 118031 face 1 (normal)】 『待っていてくださいましね~!
【chara 118031 face 2 (joy)】 わたくしの、わたくしの陛下っ! ユースティアナ陛下ぁ~!!』