楽園の終幕
破天荒な方法でタマキとミフユの王国を破壊するアキノとユカリ。理想の世界を壊すなと言う二人を、欲望のスケールが小さいと叱るアキノ。ユカリの想いも伝わり、タマキとミフユは自分らしさを取り戻す。
-------------- situation:
楽園の終幕
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
タマキとミフユと{player}は、
手帳を見つけた後、今後のことを相談していた。
voice: vo_adv_5005005_000
ミフユ:
【chara 108011 face 4 (sad)】
これからどうするか……
私たちには二つの選択肢があるわ。
voice: vo_adv_5005005_001
ミフユ:
【chara 108011 face 4 (sad)】
一つは、島クジラに欲望を満たしてもらい、
贅沢の限りを満喫して、短い一生を終えるか……
voice: vo_adv_5005005_002
タマキ:
【chara 107911 face 4 (sad)】
そしてもう一つは、
島クジラを倒すか説得して現実の世界に帰るか、だにゃ……?
voice: vo_adv_5005005_003
ミフユ:
【chara 108011 face 4 (sad)】
どちらが私たちにとって幸せなのかしら……
voice: vo_adv_5005005_004
タマキ:
【chara 107911 face 1 (normal)】
一つだけ言えるのは……
【chara 107911 face 3 (anger)】
今の暮らしは、はっきり言って快適にゃ!
voice: vo_adv_5005005_005
ミフユ:
【chara 108011 face 1 (normal)】
そうね、なんでも好きなことをしてのびのび暮らせる。
まさに理想の世界だわ。
voice: vo_adv_5005005_006
タマキ:
【chara 107911 face 1 (normal)】
やっぱり……
ずっとここにいるのも、ありじゃないかにゃ……?
Choice: (1) でもまやかしだよ。
Choice: (2) 取り憑かれてるみたい。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5005005_007
タマキ:
【chara 107911 face 4 (sad)】
関係ないにゃ! 今の暮らしを失うなんて、
耐えられないにゃ……
voice: vo_adv_5005005_008
ミフユ:
【chara 108011 face 4 (sad)】
それは正直、同意するわ……
Jump to tag 3
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5005005_009
タマキ:
【chara 107911 face 3 (anger)】
そんなことないにゃ!
{player}は口出ししないでほしいにゃ!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5005005_010
ミフユ:
【chara 108011 face 1 (normal)】
とりあえず、この島でもう少し暮らしながら考えましょ!
【chara 108011 face 2 (joy)】
うふふ……
voice: vo_adv_5005005_011
タマキ:
【chara 107911 face 1 (normal)】
賛成にゃ! とりあえず、あたしたちは今日も
遊んでから帰るから、{player}は
のんびり帰ってくるといいにゃ。【chara 107911 face 2 (joy)】
にゃふふ……
voice: vo_adv_5005005_012
ミフユ:
【chara 108011 face 2 (joy)】
そうね、うふふ……
また鍛錬して、それからバーゲンセールに行くわよー!
じゃあね、{player}くん!
ナレーション:
【chara 107911 face 1 (normal)】
【chara 0 face 1 (normal)】
タマキとミフユと別れた{player}は、
洞窟の入り口でこれからどうすればいいか
考えていた。
voice: vo_adv_5005005_013
アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】
ふう、ふう……広い島ですわね……
【chara 103211 face 6 (surprised)】
あら? そこにいらっしゃるのは、
{player}さまではありませんの?
voice: vo_adv_5005005_014
ユカリ:
【chara 103411 face 2 (joy)】
あーっ、やっぱり{player}くんだ!
よかったあ、会えて!
voice: vo_adv_5005005_015
アキノ:
【chara 103411 face 1 (normal)】
【chara 103211 face 6 (surprised)】
こんなところで何をしてらっしゃいますの?
タマキさんとミフユさんは一緒なのではなくて?
Choice: (4) 実は……
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5005005_016
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】
ふむふむ……『願い事の叶う島』は、
島クジラという魔物だったのですね。事情はわかりましたわ。
voice: vo_adv_5005005_017
ユカリ:
【chara 103411 face 1 (normal)】
それで、あの二人はこの島の魅力に取り憑かれちゃってて、
キミはどうしたらいいか考えてくれてたんだ……
【chara 103411 face 2 (joy)】
それなら、ここからは私たちにまかせて! ね?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
それから二時間後……
voice: vo_adv_5005005_018
タマキ:
【chara 107912 face 4 (sad)】
ふにゃ~、今日も遊び疲れたにゃ~、
【chara 107912 face 1 (normal)】
何匹か猫でも雇ってタマキ御殿まで運んでもらうにゃ~
voice: vo_adv_5005005_019
タマキ:
【chara 107912 face 2 (joy)】
そこの猫ちゃーん!
このキャットコインで、御殿まで運んでほしいにゃ!
voice: vo_adv_5005005_020
タマキ:
【chara 107912 face 1 (normal)】
【chara 107912 face 6 (surprised)】
え? コインが使えない? な、なんでだにゃ?
あれ……浜辺の方に誰かいるにゃ!? あれは……アキノにゃ!?
voice: vo_adv_5005005_021
アキノ:
【chara 103211 face 2 (joy)】
おーっほっほっほ!
これでこの島の流通通貨はすべて私のものですわ!
私がすべて買い占めたのですから、もうこのコインは使えなくてよ!
voice: vo_adv_5005005_022
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】
これからは『キャットコイン』ではなく、私の名前を冠した
『アキノコイン』として市場に流しますわよー!
voice: vo_adv_5005005_023
タマキ:
【chara 107912 face 4 (sad)】
きゃ、キャットコインの経済圏が、
一人のめちゃくちゃな金持ちのせいで崩壊してるにゃー!
voice: vo_adv_5005005_024
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】
あらタマキさん! やっぱりここにいたのですわね!
ご無事でなによりですわ!
voice: vo_adv_5005005_025
タマキ:
【chara 107912 face 6 (surprised)】
アキノ……どうしてここにいるのにゃ!?
voice: vo_adv_5005005_026
アキノ:
【chara 103211 face 2 (joy)】
もちろん、お二人と{player}さまを助けに来ましたのよ!
ユカリさんと一緒に!
voice: vo_adv_5005005_027
タマキ:
【chara 107912 face 4 (sad)】
ユカリ? 姿が見えないけど、どこにいるにゃ?
voice: vo_adv_5005005_028
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】
ユカリさんなら、無人商店街の方へ行かれましたわ!
ミフユさんの目を覚ましていただくために!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その頃、無人商店街……
voice: vo_adv_5005005_029
ミフユ:
【chara 108012 face 2 (joy)】
ふふーん、今日はどのお店のバーゲンセールを
攻略しようかしら~
水着屋さんか、それとも薬草屋さんか……
voice: vo_adv_5005005_030
ミフユ:
【chara 108012 face 6 (surprised)】
あら? なにかしら……あそこの「気持ち良くなる水」屋さんから
物音がするわ……
voice: vo_adv_5005005_031
ミフユ:
【chara 108012 face 6 (surprised)】
な、中に誰かいるわ……あれは……ユカリさん……!?
voice: vo_adv_5005005_032
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
はふぅっ……この『気持ち良くなる水』……
ほんっとにきもちいいわぁ……もっとないのぉっ!?
voice: vo_adv_5005005_033
ミフユ:
【chara 108012 face 6 (surprised)】
ユカリさんが……べろべろになってるーーーっ!?
voice: vo_adv_5005005_034
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
あ~、ミフユさんらー! どこいってたの~?
この辺のお店にある飲み物、もうぜーーーんぶのんじゃっらよ~
もっと持ってきれよ~
voice: vo_adv_5005005_035
ミフユ:
【chara 108012 face 4 (sad)】
もっとって……【chara 108012 face 6 (surprised)】
嘘っ! このお店の飲み物、
飲み尽くしちゃったの!? 信じられないわ……
voice: vo_adv_5005005_036
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
あとね~、このお店、ちゅくりがオシャレでひょ~?
壁とか柱もビンや樽になってて……
voice: vo_adv_5005005_037
ミフユ:
【chara 108012 face 1 (normal)】
ええ。お店の一部に
飲み物を使うなんてお洒落なお店よね。
私も気に入ってるんだけど……
voice: vo_adv_5005005_038
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
どんな味かな~って、
がまんれきなくて……
その中身もね、のんじゃっらんらよね~
voice: vo_adv_5005005_039
ミフユ:
【chara 108012 face 6 (surprised)】
……え?
壁や柱の「気持ちよくなる水」を……飲んじゃったの?
voice: vo_adv_5005005_040
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
らからね、さっきからこのおみせ、
ぐらぐらしてるんらよね~
今にも、ぺひゃーってつぶえそうな……
voice: vo_adv_5005005_041
ミフユ:
【chara 108012 face 4 (sad)】
わわわ、ゆ、ユカリさん、逃げて、崩れるわーーーっ!
って、こんな状態じゃユカリさんを抱えて逃げるしかないか!
ああもう!
voice: vo_adv_5005005_042
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
あ、ミフユさん、急に動かさないれ、
気持ち悪くなっひゃう……
voice: vo_adv_5005005_043
ミフユ:
【chara 108012 face 4 (sad)】
ああーーーっ!
無人商店街が、ドミノみたいに崩れていくーーーっ!?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5005005_044
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
あら~、お店、ぜんぶ崩れちゃっらね~
voice: vo_adv_5005005_045
ミフユ:
【chara 108012 face 4 (sad)】
私の……バーゲンセールのバーゲンセールが……
うう……夢の商店街が~……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──それから十分後、タマキとミフユは
アキノとユカリの前で正座させられていた。
voice: vo_adv_5005005_046
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】
ふふふ。前にもこういう感じで、
タマキさんと私が、ミフユさんとユカリさんの前に
正座させられたことがありましたわね。
voice: vo_adv_5005005_047
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】
ミフユさんとは今回は立場が入れ替わりましたわよ。
【chara 103211 face 2 (joy)】
おーっほっほっほ!
voice: vo_adv_5005005_048
ミフユ:
【chara 108012 face 4 (sad)】
私もまさかこっち側に来るなんて……不覚だわ……
voice: vo_adv_5005005_049
タマキ:
【chara 107912 face 4 (sad)】
うぅ……そんなこと言われたら、今回も正座する側のあたしが
成長がないみたいだにゃ……
voice: vo_adv_5005005_050
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
そして、今回もお説教する立場の私……
まぁいっか。
voice: vo_adv_5005005_051
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
タマキさん、ミフユさん、あなたたち、あと少しで命が危なかったのよ。
ちょっとは反省した?
voice: vo_adv_5005005_052
タマキ:
【chara 107912 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_5005005_053
ミフユ:
【chara 108012 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_5005005_054
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】
まあ、とにかくお二人と{player}さまが見つかって
良かったですわ。
【chara 103211 face 2 (joy)】
さっそくこの島から抜け出しますわよ。
voice: vo_adv_5005005_055
タマキ:
【chara 107912 face 3 (anger)】
い、いやにゃ!
voice: vo_adv_5005005_056
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
タマキさん……?
voice: vo_adv_5005005_057
タマキ:
【chara 107912 face 3 (anger)】
あ、アキノ、ユカリ!
あたしたちは女王としてこの島を満喫してたにゃ!
あのままでも満足だったにゃ! 余計なことしないでほしいにゃ!
voice: vo_adv_5005005_058
ミフユ:
【chara 108012 face 3 (anger)】
そう、私たちは別にこのままでもよかったのに……!
voice: vo_adv_5005005_059
アキノ:
【chara 103211 face 6 (surprised)】
タマキさん、ミフユさん……私は……【chara 103211 face 3 (anger)】
がっかりですわ!
voice: vo_adv_5005005_060
タマキ:
【chara 108012 face 6 (surprised)】
【chara 107912 face 6 (surprised)】
が、がっかり……?
voice: vo_adv_5005005_061
アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】
そうですわ。
あなたたちの欲望は、こんなもので満たされるような安いものでは
ないはずですわよ!
voice: vo_adv_5005005_062
タマキ:
【chara 107912 face 6 (surprised)】
あたしたちの欲望は……
voice: vo_adv_5005005_063
ミフユ:
【chara 108012 face 6 (surprised)】
こんなものじゃない……?
voice: vo_adv_5005005_064
アキノ:
【chara 103211 face 3 (anger)】
こんなちっぽけな島で、陳腐な欲望を満たして……
それで満足しているようじゃ、スケールが小さいということですわ。
voice: vo_adv_5005005_065
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
そうらよー。この島で出てくるきもちい~水だけじゃ……
ぜんっぜん、ぜんっぜん私の欲望はみたされないのにっ!
voice: vo_adv_5005005_066
アキノ:
【chara 103211 face 1 (normal)】
何のために財団というものがありますの?
【chara 103211 face 2 (joy)】
協力し合って、利益を何倍にもするためです!
私たちの欲望は、合わせればもっともっと大きいはずですわ!
voice: vo_adv_5005005_067
タマキ:
【chara 107911 face 4 (sad)】
まったく、二人とも好き勝手言って……
【chara 107911 face 1 (normal)】
でも……言われてみればそうだにゃ。
voice: vo_adv_5005005_068
タマキ:
【chara 107911 face 2 (joy)】
こんな島じゃ物足りないにゃ!
あたしはもっと、見渡す限りの猫と遊びたいにゃ!
voice: vo_adv_5005005_069
ミフユ:
【chara 108011 face 1 (normal)】
私も、9割引きの9割引きで満足してしまっていたわ。
【chara 108011 face 2 (joy)】
9割引きの9割引きの9割引きのバーゲンセールも
世界のどこかにあるかもしれないものね!
voice: vo_adv_5005005_070
アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】
それに……私たちが
タマキさんとミフユさんを心配してここに来たのは
本当ですわよ。本当に……心配したんですのよ。
voice: vo_adv_5005005_071
ミフユ:
【chara 108011 face 4 (sad)】
アキノさん……ユカリさん……
そんなに、私たちのことを心配してくれて……
voice: vo_adv_5005005_072
ユカリ:
【chara 103411 face 8 (special_b)】
うう……心配したんだよお……!
タマキさん、ミフユさーーーん!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5005005_073
ミフユ:
【chara 108011 face 6 (surprised)】
わわっ! ゆ、ユカリさん、急にそんなに抱き着いて……
voice: vo_adv_5005005_074
ユカリ:
【chara 103411 face 4 (sad)】
ほんろよかっらよ~……ううう……
voice: vo_adv_5005005_075
ミフユ:
【chara 108011 face 4 (sad)】
ユカリさん……
voice: vo_adv_5005005_076
アキノ:
【chara 103211 face 4 (sad)】
私たち、お二人がいなくなってから
ここのところ、夜も眠れませんでしたわ。
【chara 103211 face 1 (normal)】
私たちは、一人でも欠けてはいけないのですわ!
voice: vo_adv_5005005_077
タマキ:
【chara 107911 face 2 (joy)】
あはは……そこまで心配してくれてたんだにゃ。
【chara 107911 face 1 (normal)】
みんな、心配かけてごめんにゃ。
voice: vo_adv_5005005_078
ミフユ:
【chara 108011 face 1 (normal)】
アキノさんとユカリさんが来て、
私たちの王国を、完膚なきまでに
破壊して……目を覚ましてくれて……
voice: vo_adv_5005005_079
ミフユ:
【chara 108011 face 2 (joy)】
ほんっとーに騒々しくて、迷惑で、めちゃくちゃだけど……
voice: vo_adv_5005005_080
タマキ:
【chara 107911 face 2 (joy)】
まったく退屈しないやつらだにゃ……!
voice: vo_adv_5005005_081
タマキ:
【chara 107911 face 2 (joy)】
やっぱり【メルクリウス財団】は、4人で最強にゃ~!
--- Switch scene ---
still display end
Choice: (5) 僕もいる。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_5005005_082
ユカリ:
【chara 103411 face 2 (joy)】
うん、そうだね~。{player}くんもいゆー!
5人あつまれば、もんじゃのちえ~! うふふー!
voice: vo_adv_5005005_083
ミフユ:
【chara 108011 face 2 (joy)】
あはは、何言ってるのユカリさん、あはは……
あはははは……! あれ、潮風が目に入ったかな、あはは……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
アキノとユカリの乱入により、タマキとミフユの王国は壊されたが、
二人は呆れつつも嬉しそうに笑っていたのだった。