団長の孤独
王宮の正門前でため息をついていたジュン。聞けば最近、団員のマツリとトモがジュンを避けるようになってしまい、心当たりがなく悩んでいるのだという。そんな中、突如王宮の内部から騒音が聞こえてくる。


-------------- situation:
団長の孤独
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ある日……
{player}は、
『王宮』の正門前でため息をついているジュンを見かけた。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 彼女とは親しい間柄である{player}は、
心配して声をかけてみた。

voice: vo_adv_5006000_000
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 はぁぁあ、何でこんなことに……
私が何をしたというんだろう……?

Choice: (1) こんにちは、ジュンさん。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5006000_001
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……ん?
あぁ、こんにちは。

voice: vo_adv_5006000_002
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 少年、あまり『王宮』には近づいてはいけないと何度も言っただろう。
ここには高貴な方々が住まわれているし、警備が常に厳重なんだ。

voice: vo_adv_5006000_003
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 迂闊に付近をうろうろしていると、
不審者として取っ捕まって牢屋にぶちこまれるぞ。

voice: vo_adv_5006000_004
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 無知は罪ではないけれど、
哀しいことに疑わしきは罰するのが『王宮』の方針だ。

voice: vo_adv_5006000_005
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 私は君が良い子だと知ってるから、
問答無用で手荒な真似はしないけど。
必要ならば躊躇わないぞ、私には『王宮』を守る義務があるからな。

voice: vo_adv_5006000_006
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 はぁああ……

Choice: (2) ……どうしました?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5006000_007
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 あぁいや、ごめん。
ひとと喋ってるのに、ため息をつくなんて不作法だな。

voice: vo_adv_5006000_008
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……心配してくれてるのか、少年。
やっぱり、君は優しい良い子だね。

voice: vo_adv_5006000_009
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 んっと、実は近頃……。私が団長を務める、
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の同僚とうまくいっていなくて。

voice: vo_adv_5006000_010
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 私、ご覧のとおりの無骨者なので、
前からあまり誰とでも仲良くできる感じでもなかったんだけど。

voice: vo_adv_5006000_011
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 最近は、それなりに親しくお喋りできるような相手もできていたんだ。
副団長のクリスちゃんとか、新入りのトモちゃんとか、
見習いのマツリちゃんとか……

voice: vo_adv_5006000_012
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 仕事帰りに一緒にごはんを食べたり、
休日には連れ添って買い物に行ったりもしていた。
そういうふうに仲良くできるのって初めてで、嬉しかったんだけど。

voice: vo_adv_5006000_013
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 私、幼いころからこのように鎧などを身にまとってたから、
基本的に怖がられるんだよなぁ……
べつに悪さはしないし、なるべく温和に振る舞ってるつもりなんだが。

voice: vo_adv_5006000_014
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ともあれ。【王宮騎士団(NIGHTMARE)】のみんなは、
そんな私が運良く巡り逢えた仲間だ。
気軽に、普通に接することができるかけがえのない友人たちだ。

voice: vo_adv_5006000_015
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 それなのに……
最近、私はどうもみんなに避けられているようなんだ。

voice: vo_adv_5006000_016
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 前から一般的な団員にはやや遠巻きにされていたんだが、
最近はトモちゃんやマツリちゃんまで、よそよそしくて……

voice: vo_adv_5006000_017
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 私が挨拶するとビクッとして、口早に『おはようございます……』
とか何とかモゴモゴ言って逃げるように去る。
そんなあの子たちの私を見る目は、怯える小動物のようだった。

voice: vo_adv_5006000_018
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 何でだろう……。理由がわからないんだ、私が何かしただろうか?
そんな心当たりもないし、
事情を聞きたくても話しかける機会すらない。

voice: vo_adv_5006000_019
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 みんな、私を見ると怖がって遠ざかってしまう……
わけがわからない。
不安で哀しくて、ため息ばかりついてしまう。

voice: vo_adv_5006000_020
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 少年には、私が敬遠されている理由がわかるだろうか?
何がいけなかったのかなぁ、どうしてみんな私を怖がるんだろう?

Choice: (3) 僕はジュンさんを怖がりませんよ。
Choice: (4) やっぱり、その鎧や兜が怖いのでは?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5006000_021
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 あ、ありがとう……
実際、君は普通に接してくれて、救われる気持ちだ。

Jump to tag 5
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5006000_022
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 う~ん、やっぱりそうなのかなぁ……
もっと、かわいい鎧とかにすればいいんだろうか。

voice: vo_adv_5006000_023
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 でも私は『王宮』の警備を務める門番だし、
威圧感のある外見のほうがいいんだ。

voice: vo_adv_5006000_024
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 トモちゃんたちは、とっくに見慣れてるだろうし……
怖がられているのは、鎧や兜のせいじゃない気がする。

----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_5006000_025
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……ふふ。
少年と喋っていたら、ちょっとだけ落ちついてきた。

voice: vo_adv_5006000_026
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 みんなが私によそよそしくなった理由は、わからないけど。
ゆっくり事情を聞くなり、私が何かしたなら謝るなりして、
みんなとの関係を修繕していきたいと思う。

voice: vo_adv_5006000_027
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 独りぼっちは、寂しいからな。

voice: vo_adv_5006000_028
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 少年……良かったらまた、
どこかでたまたま会ったりしたら話を聞いてほしい。

voice: vo_adv_5006000_029
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 悩みや愚痴を聞いてもらえるだけで、だいぶ心が軽くなるから。
少年には迷惑かもしれないけど、どうかよろしく頼む。

voice: vo_adv_5006000_030
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……むっ?
何だろう、『王宮』の内部が騒がしいな。

voice: vo_adv_5006000_031
王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 ひいいいぃっ!
たた、助けて! 殺さないでくれぇええ!

voice: vo_adv_5006000_032
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 うわっ? ど、どうした?
何事だっ、状況を報告しろ!

voice: vo_adv_5006000_033
王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 あぁっ、えっ……?
ひいいっ、近づくなぁ!

voice: vo_adv_5006000_034
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 おっとっと、暴れるな!
仲間に刃を向けるとは何事だっ?
どうしたんだ本当に、私がわからないのか?

voice: vo_adv_5006000_035
王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 よ、鎧が! たくさんの鎧がっ!
仲間だと思ったのに、鎧はみんな化け物で……!?

voice: vo_adv_5006000_036
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 鎧……?
鎧がどうしたというんだ、落ちつけ! 一から説明しろ!

voice: vo_adv_5006000_037
王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】 う、うわぁああああ!
助けてくれぇえええ!

voice: vo_adv_5006000_038
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……あぁっ、逃げてしまった。
よくわからないけど、情けないな。
『王宮』を守るのが役目の騎士が、持ち場を離れて遁走するとは。

voice: vo_adv_5006000_039
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ……少年。
仔細は不明だが、どうも異常事態が発生しているらしい。
『王宮』の平和を守るのが我らの役目だし、放置もできない。

voice: vo_adv_5006000_040
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 大急ぎで、私は『王宮』内部の様子を見てくる。
危険かもしれないから、少年はすぐに帰るように。

voice: vo_adv_5006000_041
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 それではね、少年。
……話を聞いてくれてありがとう。