消えない遺恨
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の訓練が休みがちになっているマツリを心配し、トモは獣人居住区にある彼女の自宅へとやってきた。マツリを見つけたトモは事情を聞くため、繁華街にある飲食店に向かう。
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消えない遺恨
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の団員トモは、
ランドソルの辺縁に位置する獣人たちの居住区を歩いていた。
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
ふむ。獣人の居住区には初めて足を踏み入れたけど、
見たところ街並みは普通だよね。
まぁ獣人も、生活様式は私たちと同じような感じだから当然ではある。
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
実際、尻尾なんかの動物っぽい身体的な特徴があるだけで、
同じ人類だしね。
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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】
魔物とはちがう……
歩いているだけで、問答無用で襲いかかってきたりはしないはず。
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
とはいえ、いちおう警戒しとかないと。
獣人たちと私たち『王宮』勢力……とくに
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】とは、歴史的に折りあいが悪い。
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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】
長年に渡って迫害と、血で血を洗う抗争をしてきたんだ。
私が生まれる前の話だけど……
【chara 103711 face 1 (normal)】
親しい隣人、だとは思わないほうが吉だね。
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獣人の女:
【chara 413 face 3 (anger)】
…………
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獣人の男:
【chara 414 face 3 (anger)】
…………
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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】
ほら、何か睨まれてるし……
これが私たちに対する獣人の一般的な反応だとわかってはいるけど、
普通に険悪な態度をとられると哀しいなぁ。
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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】
茶化して、愛想を振って取り入ろうとしても難しいだろうね。
唾を吐かれて追い払われるのが関の山だ、う~ん……どうしよう?
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
道を聞きたいんだけどな。
武器に手を添えてるひとがおおいし、
迂闊に接触したら戦闘になっちゃいそう。
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
まぁいいか。
今日は訓練も任務もなくて休みだし、気長に探そう。
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
えぇっと……
おおきな柱時計のあるお店の横の十字路を、
北側に進んですこし歩く。
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トモ:
【chara 103711 face 6 (surprised)】
おっ、ここかな?
【chara 103711 face 1 (normal)】
この二階建てのおうちが、マツリちゃんの自宅?
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
……ほんとに獣人の居住区に住んでるんだね、あの子。
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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】
うあぁぁんっ、もう知らないッス!
【chara 100511 face 3 (anger)】
お母さんの分からず屋っ、絶対に絶対に絶対に……
ジュンさんは悪いひとじゃないッス!
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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】
自分の憧れのひとッスよ!
自分もいつか、ジュンさんみたいな正義の味方になるッス……!
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トモ:
【chara 103711 face 6 (surprised)】
……おお? マツリちゃん!
急に飛びだしてきちゃ危ないよ、
このへんでも普通に馬車の往来があるんだしさ?
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マツリ:
【chara 100511 face 6 (surprised)】
うひゃっ!?
あれっ、トモね~ちゃん!
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マツリ:
【chara 100511 face 6 (surprised)】
え? な、何でここに?
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
うん。マツリちゃん、最近なぜか訓練を休んでるでしょ?
何でかなぁって心配して、ちょっと様子を見に来たんだよ。
voice: vo_adv_5006001_020
トモ:
【chara 100511 face 1 (normal)】
【chara 103711 face 1 (normal)】
私、君のお世話を任されてるしね。【chara 103711 face 4 (sad)】
普通に疑問だったし……
君は健康優良児だから体調を崩したってこともなさそうだし、
真面目だから連絡も入れずに休むなんて有り得ない。
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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】
何かあったんじゃないか、って不安になったんだよ。【chara 103711 face 1 (normal)】
それで君が
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に提出してた書類に記された
住所まで足を運んだわけ。
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
貴重な休日を潰してね。
【chara 103711 face 2 (joy)】
でもまぁ成果はあったかな、元気そうで良かったよ。
voice: vo_adv_5006001_023
マツリ:
【chara 100511 face 6 (surprised)】
あ、あうっ? 【chara 100511 face 4 (sad)】
えっと、ちがうんスよ!
自分は獣人の居住区に住んでるけどべつに獣人ではなくてっ、
これには事情があるんスよ~……!?
voice: vo_adv_5006001_024
トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
ん~ 必死に隠したがってるから指摘しづらかったけど、
君が獣人だっていうことは一目見ればわかるよ。
そのフードの下には、獣の耳が生えてるんでしょ?
voice: vo_adv_5006001_025
マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】
ち、ちがうんスよ! 自分は獣人じゃないッス!
【chara 100511 face 1 (normal)】
それなら獣人と仲の悪い【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に入ろう~
なんて思わないッスからねっ!?
voice: vo_adv_5006001_026
トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】
う~ん……
【chara 103711 face 1 (normal)】
まぁいいか、君を追い詰めても仕方ないし。
voice: vo_adv_5006001_027
トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
それよりも。立ち話をするには気が休まらない環境だし、
どっかのお店にでも入って話さない?
ちょうどお昼時だしね、ごはんを食べがてら。
voice: vo_adv_5006001_028
トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
奢るよ。
【chara 103711 face 2 (joy)】
こないだ剣術の大会で優勝してさ、
賞金が入ったから懐があったかいんだ。
voice: vo_adv_5006001_029
マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】
えぇっ、そんなの悪いッスよ~?
でも、自分もトモね~ちゃんに相談したいことがあるし……?
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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】
ふふ。子供が遠慮しないの。
行こう……たぶんマツリちゃんのお母さんだろうひとが、
鬼の形相で追いかけてきてるし♪
voice: vo_adv_5006001_031
マツリ:
【chara 100511 face 6 (surprised)】
ひえぇっ、お母さんがあの顔をしてるときはやばいッス!
【chara 100511 face 1 (normal)】
前にお父さんと喧嘩したときに同じ顔をしてたッスけど、
怒りに我を失って家を半壊させたッスよ!
voice: vo_adv_5006001_032
トモ:
【chara 103711 face 6 (surprised)】
うひゃあ、おっかない……
【chara 103711 face 1 (normal)】
とっとと退散しようか。
voice: vo_adv_5006001_033
トモ:
【chara 103711 face 2 (joy)】
お手をどうぞ、お姫さま。
安全な場所までエスコートしてあげる♪
voice: vo_adv_5006001_034
マツリ:
【chara 100511 face 6 (surprised)】
わわっ、手ぇ握れば良いんスか?
【chara 100511 face 2 (joy)】
了解ッス、お手々を繋いでダッシュで逃げるッスよ~!