疑心暗鬼
トモに訓練を休んだ理由を問われたマツリは、近頃ジュンが獣人居住区に現れては暴れ回るため、母親に訓練の参加を止められていたのだと打ち明ける。最近のジュンの奇行はトモにも心当たりがあった。


-------------- situation:
疑心暗鬼
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 その後……
トモとマツリはランドソルの中心部にある飲食店街まで移動して、
そこで昼ご飯を食べることにした。

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トモ:
【chara 103711 face 2 (joy)】 はいマツリちゃん、メニューだよ。
好きなものを注文して良いからね。

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マツリ:
【chara 100511 face 2 (joy)】 うわぁい、自分はハンバーグが食べたいッス!
お肉を食べて強くなるッス☆

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 ハンバーグ定食ね、了解。
飲み物はどうする?
ハンバーグ定食だけだと栄養が偏っちゃうし、野菜ジュースとか頼む?

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 うええぇっ、お野菜は苦手ッス!
あのう、クリームソーダとか頼んじゃ駄目ッスかね……?

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トモ:
【chara 103711 face 2 (joy)】 ふふ。駄目ってことはないよ。
子供舌なんだね、マツリちゃんは……
私は旬の焼き魚定食と、煎茶をもらおうかな。

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マツリ:
【chara 100511 face 6 (surprised)】 渋い!
【chara 100511 face 1 (normal)】 トモね~ちゃん、前から思ってたけど好みがお年寄りくさいッス!

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 古風な家で育ったからねぇ、代々つづく剣術道場でさ……
まぁ、私のことはどうでもいいよ。

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 閑話休題。それが目的だったから質問させてもらうけど、
マツリちゃん……どうして近ごろ訓練を休んでたの?

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 …………

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トモ:
【chara 103711 face 6 (surprised)】 あっ、べつにお説教をするつもりはないからね。
【chara 103711 face 4 (sad)】 心配なんだよ、マツリちゃん……
【chara 103711 face 1 (normal)】 どうか心を開いて、素直に何でも話してほしいな。

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トモ:
【chara 100511 face 1 (normal)】 【chara 103711 face 1 (normal)】 君は【王宮騎士団(NIGHTMARE)】では
私といちばん年齢が近いから、妹みたいに思ってるんだ。
【chara 103711 face 2 (joy)】 なるべく良くしてあげたいし、悩みがあるなら相談に乗りたいよ。

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 ううん。私は、君のことがかわいいんだ。
だから、どうか頼ってほしい。

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 トモね~ちゃん……。【chara 100511 face 1 (normal)】 嬉しいッス。
自分もトモね~ちゃんのことを、
本当のお姉ちゃんみたいに思ってるッスよ。

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マツリ:
【chara 100511 face 1 (normal)】 ……あの、じゃあ正直に話すッスよ。
【chara 100511 face 4 (sad)】 変なことを聞くみたいッスけど、
近頃ジュンさんの様子がおかしくないッスか?

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 あぁ、君もそう思う?

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トモ:
【chara 100511 face 1 (normal)】 【chara 103711 face 1 (normal)】 私だけに態度が変なのかなぁと思ってたけど、
マツリちゃんも同じように感じてるのか……
【chara 103711 face 4 (sad)】 ジュンさん、近頃あからさまに挙動不審だよね?

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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】 あのひとは門番として、
常に『王宮』の正門前に鎮座してるはずなのに……

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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】 やたら町中で見かけるんだよね、
しかも人気(ひとけ)のない区画でうろうろしてたりするし。

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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】 気になって声をかけても、露骨に無視するしさ。

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 一度は何だか腹が立って、私、冗談めかして背後から
『ジュンさ~ん♪』って抱きついたりしてみたんだよ。

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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】 そうしたら、どうなったと思う?
ジュンさん、無言で私を思いっきり突き飛ばしたんだよ?

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 ほら、そのときに擦り剥いた膝の怪我がまだ癒えてないよ。
【chara 103711 face 4 (sad)】 心も傷ついて、しくしく痛む……
私、ジュンさんにはわりと気に入られてると思ってたんだけどなぁ?

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 あのひとは生真面目で寡黙で、だからこそ、からかうと面白いし……
【chara 103711 face 2 (joy)】 私がどれだけふざけたことをしても、
最後は優しく笑ってゆるしてくれる。

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トモ:
【chara 103711 face 2 (joy)】 そんなあのひとが、私は心から好きだよ。
【chara 103711 face 1 (normal)】 我らが【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の団長として、
信頼してるし敬愛もしてる。

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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】 でも、最近のジュンさんはどうにもおかしい……
まるで、鎧のなかに別人が入ってるみたいだ。

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 トモね~ちゃんにも、ジュンさんはそんなふうな態度なんスか……
自分の場合も同じような感じ、というかもっと酷いッス。

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 ジュンさん……近頃たびたび、
さっきまで自分たちがいた獣人の居住区に姿を見せるんスよ。
それで、大暴れをして去って行くんス。

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トモ:
【chara 103711 face 6 (surprised)】 えぇっ? まさか、ジュンさんがそんなことを……?
居住区で暮らしている獣人たちが、
何らかの犯罪をおかしたから討伐しにきたとか?

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マツリ:
【chara 100511 face 3 (anger)】 ありえないッス!
自分たちは素朴に、のんびり暮らしてるッス!

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 獣人には血の気がおおいひともたくさんいるから、
ちょっとした喧嘩ぐらいは日常茶飯事ッスけど……

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マツリ:
【chara 100511 face 1 (normal)】 犯罪なんかしないッス!
【chara 100511 face 4 (sad)】 それに、例えそうだとしてもジュンさんはやりすぎッス!
手当たり次第に建物を壊して、通行人を殴ったり蹴ったりしたッス!

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 いくらなんでも酷いッス!
幸いまだ誰も重傷を負ったり死んだりはしてないッスけど、
時間の問題な気がするッスよ~?

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 あぁ……。それで【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に対する
住民感情が、目に見えて悪くなってるのかな。
今日も私、道を歩いてるだけでやたら睨まれたし。

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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】 単に私たち【王宮騎士団(NIGHTMARE)】が、
獣人たちに嫌われてるせいかな~とも思ったんだけど。

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 た、たしかに嫌ってるひとがおおいッスけど。
最近はそれが目に見えて酷くなってるッスよ、
みんなで『王宮』に殴りこもう~みたいな話まででてきてるッス。

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マツリ:
【chara 100511 face 4 (sad)】 自分もそんな【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に出入りするのは、
危ないからって……
お母さんが心配して、ぜんぜん家から出させてくれなかったんスよ。

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 あぁ、だから君は訓練を休んでたんだね……
成る程、おおむね把握したよ。

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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】 しかし、わからないな。
ジュンさんは、何のつもりでそんな馬鹿げたことを?

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トモ:
【chara 103711 face 4 (sad)】 ジュンさんらしくない……
【chara 103711 face 3 (anger)】 これは本人に、事情を聞く必要がありそうだ。

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トモ:
【chara 103711 face 3 (anger)】 場合によっては、たとえ相手がジュンさんだろうが斬る。
罪なき人々を徒に傷つける輩を、私たちは看過できない。

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トモ:
【chara 103711 face 1 (normal)】 私たち【王宮騎士団(NIGHTMARE)】は、正義の味方だからね。