嘆く者と救う者
カスミの狙い通りレース中に現れた嘆きの女神。呪詛をまき散らす嘆きの女神にアユミは強い気持ちをぶつけながら戦い、カスミたちと力を合わせて撃破するのだった。
-------------- situation:
嘆く者と救う者
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
馬車レース当日──
voice: vo_adv_5012006_000
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
馬車の走らせ方もいっぱい練習しましたし、
【chara 105511 face 2 (joy)】
今日は頑張りましょうね、先輩!
voice: vo_adv_5012006_001
女性:
【chara 411 face 1 (normal)】
さぁ、やってまいりました馬車レース!
【chara 411 face 3 (anger)】
今回も命知らずの猛者たちが、レースの英雄を目指して集っております!
voice: vo_adv_5012006_002
観客:
【chara 1 face 1 (normal)】
うおぉおおおお!!
voice: vo_adv_5012006_003
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
きゃっ!? す、すごい歓声ですね。
【chara 105511 face 4 (sad)】
うう、緊張してきちゃった……
voice: vo_adv_5012006_004
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
あ、あの、先輩。
【chara 105511 face 4 (sad)】
先輩とペアを組むのは、私でよかったんでしょうか?
Choice: (1) アユミが適任。
Choice: (2) どうしてそう思うの?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5012006_005
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
そ、そうですか? 【chara 105511 face 2 (joy)】
えへへ、先輩にそう言ってもらえると、
頑張れそうな気がしてきました。
voice: vo_adv_5012006_006
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
よぉし、足手まといにならないようにしないと……!
Jump to tag 3
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5012006_007
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
だって、運動神経がいいのはどう考えてもマコトさんですし。
voice: vo_adv_5012006_008
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
カスミさんは、私が嘆きの女神の出現を誰よりも先に
感じ取れるはずだって言ってましたけど、正直不安で……
voice: vo_adv_5012006_009
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
でも、弱気じゃダメですよね……
【chara 105511 face 3 (anger)】
みなさんの期待に応えないと!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5012006_010
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
よぉし……集中、集中だよアユミ。
深呼吸、深呼吸……すぅぅ、はぁぁ。
voice: vo_adv_5012006_011
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
か、考えてみたら、ふっ、二人きりで馬車に乗るんだよね。
【chara 105511 face 2 (joy)】
先輩が、こんなに近くにいるなんて、夢みたい……!
voice: vo_adv_5012006_012
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
って、だ、ダメっ。【chara 105511 face 5 (shy)】
先輩は命を狙われてるんだから、
そんな時に自分のことばっかり考えて……【chara 105511 face 3 (anger)】
私のばかばかっ!
voice: vo_adv_5012006_013
アユミ:
【chara 105511 face 5 (shy)】
でも、でもっ、時々腕が触れ合ったりして……
うう、恥ずかしいけどうれしいかもぉ……!
voice: vo_adv_5012006_014
女性:
【chara 411 face 1 (normal)】
それでは馬車レース! 【chara 411 face 3 (anger)】
レディ、ゴー!!
voice: vo_adv_5012006_015
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
えっ!? やだ、始まっちゃった!?
【chara 105511 face 3 (anger)】
いい、行きましょう!!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5012006_016
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
このレースのどこかで、嘆きの女神は必ず先輩を狙ってくる。
【chara 105511 face 2 (joy)】
それを逆に待ち伏せしようなんて……カスミさんってば、
見た目は穏やかそうなのに、大胆な方ですね。
voice: vo_adv_5012006_017
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
馬車レースは、
市街地から郊外へ抜けて、再び市街地に戻ってくる長丁場。
【chara 105511 face 1 (normal)】
その中でも、市街地の広場付近は、最も人が集まる場所で……
voice: vo_adv_5012006_018
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
襲撃予想ポイントは、その広場。
【chara 105511 face 3 (anger)】
だけど、郊外へ抜ける時は、まだ仕掛けてこないはず。
voice: vo_adv_5012006_019
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
レースが盛り上がって、人々の注目が高まる終盤。
郊外から市街地に戻ってきた時に攻撃があるに違いない……【chara 105511 face 1 (normal)】
でしたよね。
Choice: (4) 一緒に頑張ろう。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5012006_020
アユミ:
【chara 105511 face 2 (joy)】
はいっ、先輩!
voice: vo_adv_5012006_021
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
……あ、あの。
【chara 105511 face 2 (joy)】
少し、おはなしを聞いてもらってもいいですか?
voice: vo_adv_5012006_022
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
私、自分の気持ちを表現するのが下手だし、
話題にできるようなものを何も持ってませんから、
【chara 105511 face 4 (sad)】
昔から集団にうまくとけ込めなくて……
voice: vo_adv_5012006_023
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
でも最近、ちょっと変わってきた気がして……
【chara 105511 face 2 (joy)】
ギルドのみんなもそうですし、今回知り合ったみなさんも。
voice: vo_adv_5012006_024
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
マコトさんは、初対面の私のことを、
まるで付き合いの長い仲間みたいに接してくれました。
voice: vo_adv_5012006_025
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
カスミさんは、私が先輩を見続けていたことが、
先輩を助ける力になる、って言ってくれました。
【chara 105511 face 2 (joy)】
私はただ、先輩を眺めていただけなのに……
voice: vo_adv_5012006_026
アユミ:
【chara 105511 face 2 (joy)】
この幸せな気持ちは、先輩がくれたものなんです。
先輩が、私とみなさんをつないでくれたから……
voice: vo_adv_5012006_027
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
だからこそ、守りたいんです。
先輩と、先輩がくれた幸せを。
voice: vo_adv_5012006_028
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
えへへ。【chara 105511 face 2 (joy)】
私、精一杯頑張ります!
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_5012006_029
アユミ:
【chara 105511 face 1 (normal)】
町に戻ってきましたね。
【chara 105511 face 3 (anger)】
先輩! そろそろ広場です!
voice: vo_adv_5012006_030
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
絶対……絶対に、先輩を傷つけさせたりなんかしません!
カスミさんと、マコトさんと、【chara 105511 face 5 (shy)】
わ、私……【chara 105511 face 3 (anger)】
みんなの力で!
movie: 501200601
voice: vo_adv_5012006_031
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
おのれ……誰かと思えば、あの夜の……
驚いたわ。なにもできない子だと思っていたのに、読み違えたかしら。
voice: vo_adv_5012006_032
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
けれども、楽しみが増えたわ!
健気に彼を守ろうとして、それでも守れない……
そんな絶望の味も、たまらなく魅力的ね!
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_5012006_033
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
待って! お願いです、話を聞いてください!!
voice: vo_adv_5012006_034
カスミ:
【chara 101411 face 3 (anger)】
あなたのことは、調べさせてもらったよ。
【chara 101411 face 4 (sad)】
あなたがこうなってしまった、悲しい出来事も。
voice: vo_adv_5012006_035
マコト:
【chara 104311 face 4 (sad)】
もういいじゃねえか。
【chara 104311 face 3 (anger)】
これ以上、憎しみを積み重ねるんじゃねえ!
voice: vo_adv_5012006_036
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
はっ……はっはっは! 人間風情が知ったふうな口をきくな!
voice: vo_adv_5012006_037
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
この積年の悔恨! 絶望へ至る苦悶!
貴様らなどに理解できるものか!
voice: vo_adv_5012006_038
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
悲嘆に暮れた日々など、とうに忘れた!
今この肉体にあるのは、絶望を欲する心のみ!
voice: vo_adv_5012006_039
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
さあ、貴様らも後悔と慟哭を無様に垂れ流せ!
そして絶望を貪る我が眷属として、
永遠の闇へその身を堕とすがよいわぁああ!
voice: vo_adv_5012006_040
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
このっ……わからずやー!!
voice: vo_adv_5012006_041
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
なに!? この一撃を弾くだとっ!?
voice: vo_adv_5012006_042
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
これは、先輩がくれた大切な力!
あなたを救うための力だよ!!
voice: vo_adv_5012006_043
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
あなたが愛した人のことを、私たちは知らないけど……
大好きな人には笑っていてほしいよ!!
voice: vo_adv_5012006_044
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
今のあなたを見て、その人が笑っているとは思えない!!
voice: vo_adv_5012006_045
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
知ったふうな口をきくなと言っている!
私の心は、私しか知らぬ!!
voice: vo_adv_5012006_046
カスミ:
【chara 101411 face 3 (anger)】
アユミさん。残念だけど、彼女は在りし日の王女ではない。
絶望の中で魔物へとその身を堕とした、怨念そのものだ。
voice: vo_adv_5012006_047
マコト:
【chara 104311 face 3 (anger)】
言葉で分かり合えないなら、身体でぶつかり合うしかねぇだろ。
voice: vo_adv_5012006_048
マコト:
【chara 104311 face 1 (normal)】
{player}! とびっきりの強化を頼むぜ!
頭でっかちの王女様に、【chara 104311 face 2 (joy)】
お説教してやらねぇとな!!
voice: vo_adv_5012006_049
マコト:
【chara 104311 face 1 (normal)】
うぉお、力がみなぎってゾクゾクするぜ!!
【chara 104311 face 3 (anger)】
おぉりゃぁああ!!
voice: vo_adv_5012006_050
アユミ:
【chara 105511 face 3 (anger)】
絶対に、あなたを助けてみせる……!!
てやぁあああー!!
voice: vo_adv_5012006_051
カスミ:
【chara 101411 face 3 (anger)】
嘆きの女神……あなたは十分苦しんだはずだ。
私たちがあなたを、その呪縛から解放してみせる!
voice: vo_adv_5012006_052
カスミ:
【chara 101411 face 3 (anger)】
神妙にお縄につくがいい!!
これで、捜査終了だぁあああ!!
voice: vo_adv_5012006_053
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
まさか……こんな、ことが……
人ごときに、私が……
voice: vo_adv_5012006_054
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
そう、か……
もう、絶望を欲しなくてもいいのね……
なぜかしら、晴れやかな気分だわ……
voice: vo_adv_5012006_055
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
……ねぇ、あなた。
voice: vo_adv_5012006_056
アユミ:
【chara 105511 face 6 (surprised)】
え? 私!? は、はいっ!
voice: vo_adv_5012006_057
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
遠い記憶の私にそっくりなあなた……
でも、そうじゃなかったのね……
あなたには、信じ合える仲間がいた……
voice: vo_adv_5012006_058
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
私にも、そんな仲間がいれば……
あなたたちみたいに生きる未来があったのかしら……
voice: vo_adv_5012006_059
アユミ:
【chara 105511 face 4 (sad)】
それは、あの……
voice: vo_adv_5012006_060
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
戯言よ。
最後に、伝えておくわ……
voice: vo_adv_5012006_061
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
私の思念は消えても、呪いは消えぬ……
抱えに抱えた慟哭は、収束することなく残る……
voice: vo_adv_5012006_062
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
遠くないうちに、絶望を求める意思なき呪詛が……
あなたたちの前に現れるでしょうね……
voice: vo_adv_5012006_063
カスミ:
【chara 101411 face 3 (anger)】
構わないよ。
【chara 101411 face 1 (normal)】
何度だって、相手になろうじゃないか。
voice: vo_adv_5012006_064
マコト:
【chara 104311 face 1 (normal)】
そうだな。まだ気持ちが収まんねぇってんなら、
何度でもお説教してやるよ。
voice: vo_adv_5012006_065
嘆きの女神:
【chara 11111 face 1 (normal)】
ふふ。それは、頼もしいわね……
お願いするわ……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その言葉を最後に、嘆きの女神は、
晴れゆく霧のようにその姿を散らすのだった。