新進気鋭の印象派
生徒会の奸計によりしとやか組に成績不良者が集められていることが判明。しかしアート作品の展示でユニアートが教育関係者に認められ、しとやか組は高得点を得てきよらか組との点差を大きく縮める。


-------------- situation:
新進気鋭の印象派
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 なかよし部はグラウンドでひとしきり運動競技に精を出したあと、
校舎内に移動して「しとやか」組の学芸展示を見てまわっていた。

voice: vo_adv_5064002_000
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 なになに、「貴族制度がもたらす社会的功罪」……?
【chara 116411 face 1 (normal)】 ふうむ、学生らしい着眼といえば聞こえは良いが、
学術的観点から見れば取るに足らん子供の感想文だ。35点。

voice: vo_adv_5064002_001
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 「アストライア大陸の植生分布に見る自然の変容」か……
【chara 116411 face 3 (anger)】 ふん、既存の学術書を丸ごと写経したような内容だな。
こんな手垢まみれの題目で自由研究を謳うとは片腹痛い。8点。

voice: vo_adv_5064002_002
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 なんかユニ先輩、
壁に貼られた学芸展示を睨んでぶつぶつ言ってますけど。

voice: vo_adv_5064002_003
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】 しかもえらい辛口。
【chara 116211 face 4 (sad)】 パイセン、それ味方のやつじゃん。
採点すんならもうちょっとお手ヤワめにしてあげてくんない。

voice: vo_adv_5064002_004
ユニ:
【chara 116411 face 3 (anger)】 【chara 116411 face 4 (sad)】 ふん、そりゃあ投票権があるというなら、
「しとやか」の生徒にはみだりに満点を乱発してやるがな。
残念ながら、審査員はぼくではない。

Choice: (1) しんさいん……?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5064002_005
ユニ:
【chara 116311 face 1 (normal)】 【chara 116211 face 1 (normal)】 【chara 116411 face 1 (normal)】 周知のとおり、
聖学祭の演目はざっくり二種に大別される。
屋外での「運動競技」と、屋内での「学芸展示」だ。

voice: vo_adv_5064002_006
チエル:
【chara 116311 face 1 (normal)】 運動会的なやつと、文化祭的なやつですね。

voice: vo_adv_5064002_007
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】 前者については説明不要だろうが、後者に括られるものは多岐に亘る。
学術系の研究発表であったり、芸術系の作品展示であったり、
また社会勉強と来賓のもてなしを兼ねた模擬店形式での出展もある。

voice: vo_adv_5064002_008
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】 まあ運動系はシンプルに、
うちらの出した順位とか結果がまんま得点になるわけじゃん?
【chara 116211 face 6 (surprised)】 でも文化系の方は……なんだ、お客サンによる投票制っつーの?

voice: vo_adv_5064002_009
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】 うむ。
生徒たちの「作品」を鑑賞した父兄や来賓が、
既定の持ち点を配分する形で点を投じる──というシステムだ。

voice: vo_adv_5064002_010
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】 来賓の中でも教育関係者は他より持ち点が多い、
などといった細かいレギュレーションはあるが、
【chara 116411 face 2 (joy)】 まあ概要は大体そんなところだ。

voice: vo_adv_5064002_011
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 あっ……この小論文、ミィコさんのだ。

voice: vo_adv_5064002_012
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 ふむ、チエル君の年上の友人だったか。
たしか彼女も「しとやか」所属だったな。

voice: vo_adv_5064002_013
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 研究テーマは……「王都の発展と地方都市の変遷」。
【chara 116311 face 1 (normal)】 へー意外、なんかちゃんと問題提起してるー
【chara 116311 face 6 (surprised)】 中身は、えーっと──

voice: vo_adv_5064002_014
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】 ──ああ、うん、やっぱ意外じゃないですね。
字数稼ぎに何度も同じことばっか執拗に繰り返してるあたり、
とてもミィコさんらしい要点を得ない仕上がりです。

voice: vo_adv_5064002_015
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】 作文あるある。わかりみしかない。

voice: vo_adv_5064002_016
ユニ:
【chara 116411 face 4 (sad)】 ううむ……
運動競技で劣勢だった分、学芸展示には期待していたのだが……
いよいよ大丈夫だろうか、我が「しとやか」組は。

voice: vo_adv_5064002_017
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 実は問題児ばっかで固められてンじゃないの、こっち。

voice: vo_adv_5064002_018
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 そう言うクロエ君の自由研究は……ふむ、これか。
「オオドクマンドラゴラの観察日記」。

voice: vo_adv_5064002_019
クロエ:
【chara 116311 face 1 (normal)】 【chara 116211 face 6 (surprised)】 あッ! ちょ待っ……

voice: vo_adv_5064002_020
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 「ある日、私はお腹が空いていたのでお店屋さんに入りました」。
【chara 116411 face 1 (normal)】 ふむ、およそ学術論文とは思えない牧歌的な書き出しだ。

voice: vo_adv_5064002_021
チエル:
【chara 116311 face 1 (normal)】 エッセイかな?

voice: vo_adv_5064002_022
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 いいから。音読しなくていいから。
いや{player}も、黙読ならいいって意味じゃないから。
あーも、マジ勘弁……うち作文とか苦手なんだよ。

voice: vo_adv_5064002_023
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】 だろうな。
作文と論文の区別がついていない時点でおおむね察しはつく。

voice: vo_adv_5064002_024
チエル:
【chara 116311 face 1 (normal)】 でもチエル的には、気取ってなくてかわいい文章だと思いますよ?

voice: vo_adv_5064002_025
クロエ:
【chara 116211 face 5 (shy)】 こっちは100気取りに行ったつもりなんだよコレで。

voice: vo_adv_5064002_026
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】 人にはそれぞれ適性というものがある。端的に言えば向き不向きだ。
【chara 116411 face 2 (joy)】 クロエ君はすでに運動競技で十二分に能力を発揮している。
今日に限ればそれで良いではないか。

voice: vo_adv_5064002_027
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 慈悲深めの否定やめてもらっていいすか。
そろそろガチで居たたまれなくなってきたんで。

voice: vo_adv_5064002_028
チエル:
【chara 116311 face 1 (normal)】 それじゃあ口直しに、チエルの書いたやつでも見てってください。

voice: vo_adv_5064002_029
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】 誰が口汚しやねん。

voice: vo_adv_5064002_030
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】 ほほう、これがチエル君の小論文かね。
テーマは……【chara 116411 face 6 (surprised)】 ふむ、「通信魔法の未来とコミュニケーション概論」。

voice: vo_adv_5064002_031
チエル:
【chara 116311 face 2 (joy)】 そです。
【chara 116311 face 1 (normal)】 大人のひとたち、そういう学生らしいテーマ大好きじゃないですか。

voice: vo_adv_5064002_032
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 ふむふむ……演繹法に則った整然たる論調だな。
主題も明確で筋が通っている。
【chara 116411 face 1 (normal)】 端的に言って、批判するところがない。

voice: vo_adv_5064002_033
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】 そーいやこのピンク、見た目に反して成績優秀だったな。

voice: vo_adv_5064002_034
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 まあ、学校の授業で書かされる小論文なんて減点法ですからね。
【chara 116311 face 1 (normal)】 公平に客観評価を重視する以上、採点基準も透けて見えるし。
最小公約数的に逆算すれば「良い論文」程度は簡単に書けますって。

voice: vo_adv_5064002_035
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 簡単の定義おかしくね?

voice: vo_adv_5064002_036
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 ちなみに「しとやか」組の大本命、ユニちゃん博士の論文はどれです?

voice: vo_adv_5064002_037
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 論文? いや、ぼくは提出していないが?

voice: vo_adv_5064002_038
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】 ハ? なんでよ。
パイセンの得意分野じゃん、
そこはサボり癖出すとこじゃないでしょ。

voice: vo_adv_5064002_039
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 や、サボりも何も、
ユニ先輩っていつも授業出ないで論文書いてるんですよね?
ソレ出せばいいだけの話じゃないですか。

voice: vo_adv_5064002_040
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 どうだろうか。
ぼくにはその選択肢があったと思えない。
【chara 116411 face 2 (joy)】 何故なら、世界はそうして今日も回っているんだ。

voice: vo_adv_5064002_041
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】 クロエ先輩、あの子なに言ってんすか。

voice: vo_adv_5064002_042
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 いよいよ我が軍アレな生徒の寄せ集め疑惑が真実味を帯びてきたな。

voice: vo_adv_5064002_043
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】 ふむ……
では他の学芸展示も視察してみるとしよう。
【chara 116411 face 6 (surprised)】 そうだな、次はどこへ──

voice: vo_adv_5064002_044
呼び込みの生徒:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 【chara 116411 face 6 (surprised)】 【chara 116211 face 6 (surprised)】 【chara 1 face 1 (normal)】 こちらは、生徒たちの手によるアート作品の展示教室になります。
私たちの瑞々しい感性を、どうぞご覧になっていってくださいまし。

voice: vo_adv_5064002_045
ユニ:
【chara 116411 face 7 (special_a)】 むっ、聞いたかね諸君、これはいいぞ。
血の気の多い君たちに足りないのは、アートに触れる心の余裕だ。
いざ芸術のほとりへ、往くぞ若輩たち! 我に続け!

voice: vo_adv_5064002_046
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】 クロエ先輩、まじで何言ってるんですかあの子。

voice: vo_adv_5064002_047
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 このブースが「しとやか」の生徒たちの作品群か……
これは……【chara 116411 face 4 (sad)】 ううむ……

voice: vo_adv_5064002_048
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 んん……? どう、なの、コレ……?

voice: vo_adv_5064002_049
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】 どう……なんですかねえ……?

voice: vo_adv_5064002_050
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 や、うちゲージュツとかミリも知らんし、
自分で絵とか描けるわけじゃないから
こういうコト言うのもわりかしアレだけど……

voice: vo_adv_5064002_051
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 え、ぶっちゃけ下手くね?

voice: vo_adv_5064002_052
ユニ:
【chara 116411 face 4 (sad)】 芸術の本質は巧拙にあらず。
肝要なるは、鑑賞者の心に届くか否かなのだが……

voice: vo_adv_5064002_053
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】 そうですねえ。
鑑賞者の感想っていうなら、
どれもこれも「もうちょっとがんばりま賞」ってカンジですかねえ。

voice: vo_adv_5064002_054
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 あのさあ……え、待って、やっぱコレおかしくない?
いや、半分シャレで言ってたんだけど、
なんかマジで、チーム分け作為的なんじゃねって気ィしてきた。

voice: vo_adv_5064002_055
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 厳正なる抽選の結果──というのは生徒会の虚偽で、
実際は成績の優劣による選考制だったということかね?

voice: vo_adv_5064002_056
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】 え、正義の生徒会とか自称しちゃう潔白縛りの人たちが、
わざわざそんな絵に描いたようなチャチい不正します?

voice: vo_adv_5064002_057
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 や、でもコレとか見てみ? マジありえん出来じゃん。

--- Switch scene ---

story_still_506400201
voice: vo_adv_5064002_058
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 うわっ、何ですかこの不細工な粘土像!?
顔面融解してるじゃないですか!
顔面……【chara 116311 face 4 (sad)】 いや顔面なのかな、そもそも……

voice: vo_adv_5064002_059
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 こーっわ……これはひどい、子供泣くぞ。
むしろキッズの真っ白な心に、
どす黒めのトラウマを植え付けたい的な作者の悪意さえ感じるわ。

voice: vo_adv_5064002_060
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 そもそもコレ何ですか? 悪魔? 怨霊?

voice: vo_adv_5064002_061
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 さあ……
この世のあらゆる災厄を具現化した呪われし異形、とかじゃね。

Choice: (3) なかよし部のみんなに似てる。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5064002_062
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 ちょっ……!
先輩、縁起でもないこと言わないでくださいよ!?
世界の美少女ちえるんが呪われし異形なわけないじゃないですか!

story_still_506400202
voice: vo_adv_5064002_063
ユニ:
【chara 116411 face 7 (special_a)】 然り、解釈は鑑賞者それぞれの感性に委ねよう。
芸術は受け手の心を揺さぶった瞬間にこそ完成するものだ。
ぼくは送り手として、あえて語らず黙しておくさ。

voice: vo_adv_5064002_064
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 呪われし異形の作者ここにいたー!?

voice: vo_adv_5064002_065
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 うん、まあ、正直そんな気はしてた。
どっかで見覚えのあるキャラデザだったし。

voice: vo_adv_5064002_066
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 作画崩壊にも程なくないです?

voice: vo_adv_5064002_067
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】 ぼくは印象派だからな、心得のない者にはそうも見えよう。

voice: vo_adv_5064002_068
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】 だが、目に見た景色をただ再現するだけなら、転写魔法で事足りる。
芸術の必然性とは、心に感じた手触りそのままの発露だと思うのだよ。

voice: vo_adv_5064002_069
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 そうなんだ。

voice: vo_adv_5064002_070
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 クロエ先輩、なに飽きてるんですか!
ちゃんとユニちゃん先輩の長いボケにツッコんであげて!

voice: vo_adv_5064002_071
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 えっ、とくにボケた覚えはないけど?

voice: vo_adv_5064002_072
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 そもそもなんでユニ先輩は日ごろのマジメな研究ちゃーくて、
こんな前衛的な悪ふざけを出展しちゃったのよ。

voice: vo_adv_5064002_073
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】 言ったろう、大いなる真理を前に選択権など無いのだ。
学びから逃げた今日のぼくは、もはや学者でも賢者でもない。
新進気鋭のアーティストとでも思ってくれ。

voice: vo_adv_5064002_074
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】 新進気鋭のアーティスト。

voice: vo_adv_5064002_075
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】 うん。サイン要る?

voice: vo_adv_5064002_076
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】 おい、やべーぞチエル。
こっちの手札、マジで終わってる。
カード運どーなってんだよ。

voice: vo_adv_5064002_077
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】 不思議なぐらい最悪ですね。
それに引きかえ、向こうの「きよらか」ブースはと言えば──

--- Switch scene ---

still display end
voice: vo_adv_5064002_078
教育関係者1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】 ほう、ここに並んだ作品はどれもなかなか良くできている。

voice: vo_adv_5064002_079
教育関係者2:
【chara 511 face 2 (joy)】 学生レベルでこれは大したものですぞ。
然るべき評価を与えねばなりませんな。

voice: vo_adv_5064002_080
生徒会役員1:
【chara 1 face 1 (normal)】 こちらは、芸術科目で優秀な成績を収めている生徒たちの作品です。
先生方には必ずやご満足いただけると確信しておりました。

voice: vo_adv_5064002_081
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】 あ、もうコレ間違いないわ。
うん。やってンな、あいつら。

voice: vo_adv_5064002_082
ユニ:
【chara 116411 face 4 (sad)】 やってるな。
明らかにやってる。
端的に換言すれば確率操作だ。

voice: vo_adv_5064002_083
チエル:
【chara 116311 face 3 (anger)】 はァーーーッ! ずっちいなあ生徒会!
こっちは不正なんか考えもしないで正々堂々戦ってるっていうのに!

Choice: (5) アキノさんに不正させようとした件は?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_5064002_084
ユニ:
【chara 116411 face 3 (anger)】 未遂に終わった不正は不正ではない。
{player}後輩、いま我々は大人の話をしている。
子供はあっちで体育の自習でもしていなさい。

voice: vo_adv_5064002_085
チエル:
【chara 116311 face 3 (anger)】 チエル、不正なんてぜったい許せません!
あったまきた、出るとこ出ましょう! 開廷です、開廷!

voice: vo_adv_5064002_086
ユニ:
【chara 116411 face 4 (sad)】 そうは言っても、今は状況証拠しかない。
編成の極端な偏りも、確率論的には決してゼロじゃあないからな。
生徒会があくまでも抽選の結果だと言い張れば、それで閉廷だ。

voice: vo_adv_5064002_087
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】 まあ、たしかに、ユニ先輩もさっき替え玉がバレかけたとき、
証拠はあるのかねの一点張りでムリクリ逃げ切ったすもんね。

voice: vo_adv_5064002_088
ユニ:
【chara 116411 face 4 (sad)】 えっ、なになに? ユニよく覚えてない。

voice: vo_adv_5064002_089
教育関係者1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】 はああ! これは素晴らしいッ!

voice: vo_adv_5064002_090
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】 あ? 何だこのおっちゃんたち、いきなり横から。

voice: vo_adv_5064002_091
教育関係者2:
【chara 511 face 6 (surprised)】 はあぁぁ、なんということだ……!
我々のような凡人では、今この感銘を表す言葉が見つからない……!

voice: vo_adv_5064002_092
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 なんかユニ先輩の不細工粘土像、
通称ユニアートにかぶりついてわなわな震えてますね。

voice: vo_adv_5064002_093
生徒会役員1:
【chara 1 face 1 (normal)】 あ、あのう、先生方?
お出口はあちらですけど、いかがいたしまして?

voice: vo_adv_5064002_094
教育関係者1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】 おいおい、君は意地が悪いな。
我々にさんざん「よくできた習作」ばかり見せておいて、
【chara 2511 face 1 (normal)】 まさかこのような本物の芸術を隠していたとは……!

voice: vo_adv_5064002_095
生徒会役員1:
【chara 1 face 1 (normal)】 ほ、本物の芸術……?
いえ、ですが、そちらに並んでいる作品はすべて成績不良者の……

voice: vo_adv_5064002_096
教育関係者2:
【chara 511 face 3 (anger)】 出来・不出来で芸術が測れるものですか!
【chara 511 face 2 (joy)】 こういう型に嵌らない唯一無二の感性こそ我々が見たかったものです!

voice: vo_adv_5064002_097
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】 お気付きになられたか。
御仁、なかなかの審美眼をお持ちだな。

voice: vo_adv_5064002_098
教育関係者1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】 ん? なんだ、このしたり顔の児童は……小等部の生徒か?

voice: vo_adv_5064002_099
教育関係者1:
【chara 2511 face 1 (normal)】 それにつけても、ああ、この作品はいったい何なのだ……
とてもおぞましいのに不思議と目が離せない……

voice: vo_adv_5064002_100
教育関係者2:
【chara 511 face 2 (joy)】 ええ、さながら痛む虫歯をつい舌先で突いてしまうような、
なんとも悪趣味な中毒性があります……まさに魔性の芸術……

voice: vo_adv_5064002_101
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】 ちょっと何言ってるかよく分かんないですけど、
【chara 116311 face 1 (normal)】 とりあえずユニアートがあまりに不細工すぎて、
おじさんたちのツボに入ったってことみたいですね。

voice: vo_adv_5064002_102
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】 あー、アレね。
一生いいモンばっか食ってきた金持ちが、
生まれて初めてのジャンクフードに心躍らせる的な。

voice: vo_adv_5064002_103
教育関係者1:
【chara 2511 face 1 (normal)】 ああ、おぞましい……
素晴らしくおぞましい……
【chara 2511 face 2 (joy)】 私はこの悪魔の像に満点を投じるぞ!

voice: vo_adv_5064002_104
教育関係者2:
【chara 511 face 2 (joy)】 いやいや、
悪魔など到底この作品のおぞましさを形容するには足りますまい。
私もこの『名もなき芸術』に満点を投じますぞ!

voice: vo_adv_5064002_105
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】 え、まじ?
【chara 116411 face 2 (joy)】 ああいや、当然の結果だがな、もはは。

voice: vo_adv_5064002_106
チエル:
【chara 116311 face 2 (joy)】 やりましたねユニ先輩!
あのおじさんたちが
たまたまゲテモノ好きのマニアック趣味だったおかげで救われましたよ!

voice: vo_adv_5064002_107
クロエ:
【chara 116311 face 1 (normal)】 【chara 116211 face 2 (joy)】 ありがとう、ゲテモノ好きのマニアックおじさんたち……!

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ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】 ふっふ、どうやら我が軍にも勝負の流れが来たようだな。
諸君、勢いに乗じてこのまま「きよらか」を逆転するぞ!

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クロエ・チエル:
【chara 1 face 1 (normal)】 応ッ!!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 とくにこれといった策は何もないなかよし部だが、
とりあえずノリと勢いに任せて盛りあがるのだった。

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生徒会役員1:
【chara 1 face 1 (normal)】 会長、申し訳ございません……
私の失態でみすみす「しとやか」に点を流してしまいました。

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マリア:
【chara 7111 face 1 (normal)】 結構です。現在の戦況報告を。

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生徒会役員2:
【chara 1 face 1 (normal)】 あ、はい……
しとやか244点、きよらか274点、です。

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マリア:
【chara 7111 face 1 (normal)】 ……そうですか。

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マリア:
【chara 7111 face 1 (normal)】 そろそろ決定的な点差を付けて、
引導を渡してさしあげる予定でしたのに。
しぶとく喰らいつくものですね、なかよし部を名乗る帰宅部の方々は。

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生徒会役員1:
【chara 1 face 1 (normal)】 申し訳ございません……
会長の完璧な計画が、
ゲテモノ好きのマニアックおじさんたちのせいで……

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マリア:
【chara 7111 face 3 (anger)】 迂闊だったのは私です。
来賓の中にゲテモノ好きのマニアックおじさんが混在することぐらい、
生徒会長として当然把握しているべきでした。

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生徒会役員2:
【chara 1 face 1 (normal)】 あの、会長……私からもご報告が……

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生徒会役員2:
【chara 1 face 1 (normal)】 その、例によって保護者会やOG会から、
学院の風紀を問う陳情が……
今期の生徒会は何をしているのだと……

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マリア:
【chara 7111 face 1 (normal)】 ……どこの大人も好き勝手に喚いてくれるものです。
しかし、すべてはこの勝負を下せば解決する話。

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マリア:
【chara 7111 face 1 (normal)】 「しとやか」打倒の筋書きは十重二十重に編みこまれています。
多少の誤差で瓦解するものではありません。
このまま勝利を収め、私たちの手で学院の風紀を守ります。

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生徒会役員1:
【chara 1 face 1 (normal)】 はい!

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生徒会役員2:
【chara 1 face 1 (normal)】 もちろんですわ、完璧なるマリア会長!

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マリア:
【chara 7111 face 1 (normal)】 美徳と悪徳は表裏一体──
教務主任が彼女たちを容認しているのには
理由があると言っていましたが……

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マリア:
【chara 7111 face 3 (anger)】 私は認めません。
正義の名のもとに、必ずや断罪してみせます。
滅ぶべし、なかよし部──

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マリア:
【chara 7111 face 1 (normal)】 ……ああいえ、そう名乗っている帰宅部。