孤独なきみに伝えたい
世界の果ての大樹を登った一行は目的地にたどり着く。しかし、ようやく会えたバロメッツは凶悪な獣の姿でマホたちの前に立ちはだかった。マホたちは、バロメッツの悲しみと向き合い説得を試みるのだった。
-------------- situation:
孤独なきみに伝えたい
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
過酷な木登りを経て、{player}たちはようやく、
樹冠の森に到着した。
voice: vo_adv_5100005_000
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
やっ……と……
voice: vo_adv_5100005_001
アヤネ:
【chara 123211 face 2 (joy)】
着いた!!
ここが、世界の果ての大樹の、上!
voice: vo_adv_5100005_002
アヤネ:
【chara 123111 face 1 (normal)】
【chara 123211 face 1 (normal)】
到着だね、お兄ちゃん、マホさん!!
【chara 123211 face 2 (joy)】
やったー!
voice: vo_adv_5100005_003
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
とはいえ……下の森とあんまり変わらないんだね。
樹の上に、森ができてるなんて、不思議な感じ。
voice: vo_adv_5100005_004
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
けど、ずっと昔からある森なんやろね。
木肌も苔むして……
静かなところやなあ。
voice: vo_adv_5100005_005
マホ:
【chara 123111 face 1 (normal)】
あの辺りなんて、ハンモックつるしたらお昼寝にちょうどよさそうや。
【chara 123111 face 2 (joy)】
な、王子はん。
Choice: (1) 水の音が聞こえるよ。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5100005_006
マホ:
【chara 123111 face 2 (joy)】
ほなお茶会もできるなあ。
ティーセットでも出しまひょか。
voice: vo_adv_5100005_007
マホ:
【chara 123111 face 1 (normal)】
今日のお茶は、フルーツの香りのと、花の香りのと【chara 123111 face 6 (surprised)】
どっちがええかなあ?
アヤネはん、カップの柄はなんにする?
【chara 123111 face 1 (normal)】
お花に鳥さんに。うちのおすすめは……
Choice: (2) 僕は鳥の柄がいいな。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5100005_008
アヤネ:
【chara 123211 face 1 (normal)】
じゃあ、私は……
【chara 123211 face 6 (surprised)】
って! 待って待って!
今、そういうことしてる場合じゃないよ!!
voice: vo_adv_5100005_009
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
アヤネはんの言う通りやったわ。
【chara 123111 face 1 (normal)】
あと一息……バロメッツはんに会いに、進みまひょ!
【chara 123111 face 2 (joy)】
お茶は、バロメッツはんと会ってからのお楽しみや。
voice: vo_adv_5100005_010
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
……でも。この樹冠の森も広そうやわ。
【chara 123111 face 4 (sad)】
それに、ずいぶんうっそうと茂って見通しも悪いなあ。
voice: vo_adv_5100005_011
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
ランドソルで買うた地図には、樹冠の森のことは描いてへんし、
【chara 123111 face 4 (sad)】
ぷうきちはんのレーダーを使うには、森が深すぎて……
voice: vo_adv_5100005_012
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
やっぱり手あたり次第捜すほか、ないやろか。
voice: vo_adv_5100005_013
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
うん、すごく広いけど、みんなで手分けをすれば
少しは早く捜せるんじゃないかな?
voice: vo_adv_5100005_014
アヤネ:
【chara 123211 face 1 (normal)】
ここまで来たら、あとちょっとだもん!
頑張ろうよ!
voice: vo_adv_5100005_015
マホ:
【chara 123111 face 1 (normal)】
せやなあ。うちはこっちを捜すさかい、王子はんはあっち、
アヤネはんとぷうきちはんはそっちで……
【chara 123111 face 2 (joy)】
捜し終わったらここに集合や。
voice: vo_adv_5100005_016
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『了解だぜ!』
voice: vo_adv_5100005_017
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
マホさん、お兄ちゃん。どうだった?
voice: vo_adv_5100005_018
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
うちの方にはおらへんかったわ……
voice: vo_adv_5100005_019
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
お兄ちゃんの方も? 【chara 123211 face 4 (sad)】
そっか……
行っても行っても同じような森ばっかりで。
ぷうきちが覚えててくれたから、迷子にはならなかったけど。
voice: vo_adv_5100005_020
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『こいつは危ねえ森だぜ。
右も左もだんだん分かんなくなってくる気がする』。
voice: vo_adv_5100005_021
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
もう羊さんの気配は感じないの?
voice: vo_adv_5100005_022
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『近くにいるのは伝わってくるんだがな……』
voice: vo_adv_5100005_023
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『…………
…………』
voice: vo_adv_5100005_024
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
ぷうきち? どうしたの?
voice: vo_adv_5100005_025
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『一つだけ、案があるんだ。あんまり気は進まねえが……
これしか手段がなさそうだ。
アヤネ、俺を地面にまっすぐ立ててくれ』。
voice: vo_adv_5100005_026
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
? ぷうきちレーダーじゃないの?
voice: vo_adv_5100005_027
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『ここだと、姫さんの移動魔法は使えねえだろ?
ぷうきちレーダーは、具体的な方角が分かるわけじゃねえからな。
その代わり……別の案がある、ってわけだ』。
voice: vo_adv_5100005_028
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
こんな感じかな……?
voice: vo_adv_5100005_029
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『おう。そんなところだ。
正確に羊の居場所を示すなら……やっぱり、
古来から伝わるこの方法が一番だろ?』
voice: vo_adv_5100005_030
アヤネ:
【chara 123211 face 4 (sad)】
古来から……?
voice: vo_adv_5100005_031
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『昔っから、迷ったときは、こうするもんなんだぜ?
よし、アヤネ。
手を放していいぞ。羊のいる方角は……』
voice: vo_adv_5100005_032
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
うん、じゃあ放すよ!
voice: vo_adv_5100005_033
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『おぶ!』
voice: vo_adv_5100005_034
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
ぷうきち!?
Choice: (3) 大丈夫?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5100005_035
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『おう、坊ちゃん悪いな。ちょうど顔面の向きだったぜ……
いいか! 羊の居場所は、こっちだ!』
voice: vo_adv_5100005_036
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
……ぷうきち、これってまさかの……
【chara 123211 face 4 (sad)】
棒倒しだったんだね……
voice: vo_adv_5100005_037
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『おう!
俺の顔面を犠牲にしたけどな。
綿、片寄ってないか?』
voice: vo_adv_5100005_038
アヤネ:
【chara 123211 face 1 (normal)】
うん、大丈夫みたいだよ!
voice: vo_adv_5100005_039
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『それじゃ、行くとするか!』
voice: vo_adv_5100005_040
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
はぁ、はぁ……
ぷうきちはんの教えてくれはった方角に進み始めて
もうしばらくになりますなあ。
voice: vo_adv_5100005_041
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
樹冠の森もずいぶんと広いっちゅうことやろか。
【chara 123111 face 4 (sad)】
行っても行っても深い森で……
行っても行っても、バロメッツはんの姿は見えへんの。
voice: vo_adv_5100005_042
マホ:
【chara 123111 face 3 (anger)】
けど、ぷうきちはんの教えてくれた方角はずれてへん。
【chara 123111 face 1 (normal)】
あとちょっと、気張っていきまひょ。
【chara 123111 face 2 (joy)】
きっと、もう少しや!
Choice: (4) 賛成!
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5100005_043
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
わわっ!
voice: vo_adv_5100005_044
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『うおお!? 大丈夫かアヤネ!』
voice: vo_adv_5100005_045
アヤネ:
【chara 123211 face 4 (sad)】
木の根っこにつまずいちゃって……
【chara 123211 face 6 (surprised)】
大丈夫、怪我はしてないから。
……って。
voice: vo_adv_5100005_046
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
ねえ、マホさん!
あれ……あそこにいる、後姿って。
すごく大きいけど……
Choice: (5) バロメッツだ!
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_5100005_047
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
想像してたのよりもずうっと大きいけど……
あの、ふわふわ……
ツタの生えた体……【chara 123111 face 3 (anger)】
間違いありまへん。あれは、バロメッツはんや!
voice: vo_adv_5100005_048
マホ:
【chara 123111 face 1 (normal)】
バロメッツはん!
ようやっと、ここまで来れた……!
voice: vo_adv_5100005_049
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『あっ、待てって! マホの姫さん!
いきなり行ったら……!』
voice: vo_adv_5100005_050
アヤネ:
【chara 123211 face 3 (anger)】
私たちも行こう! ぷうきち、お兄ちゃん!
voice: vo_adv_5100005_051
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『おう!』
voice: vo_adv_5100005_052
マホ:
【chara 123111 face 1 (normal)】
バロメッツはん!
バロメッツはん! うち、マホ言います。
【chara 123111 face 2 (joy)】
あんさんに会うために、森を抜けてここまで……
voice: vo_adv_5100005_053
マホ:
【chara 123111 face 1 (normal)】
ここまで、やってきたんどす。
おじいはんに、あんさんのお話を聞いて。
ずっと、ずっと会いたいって、思っとったの……!
voice: vo_adv_5100005_054
???:
【chara 16611 face 1 (normal)】
おじいさん?
voice: vo_adv_5100005_055
マホ:
【chara 123111 face 2 (joy)】
せや。おじいはんから、あんさんのお話を聞いて。
王子はんたちと、一緒に……あんさんに会いに来たんどす。
【chara 123111 face 1 (normal)】
ずうっと、バロメッツはんに、会いとうて……
voice: vo_adv_5100005_056
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
……バロメッツはん?
voice: vo_adv_5100005_057
???:
【chara 16611 face 1 (normal)】
…………おじいさんじゃない……
voice: vo_adv_5100005_058
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
えっ?
voice: vo_adv_5100005_059
???:
【chara 16611 face 1 (normal)】
おじいさんじゃないっ!
voice: vo_adv_5100005_060
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『危ない、姫さん! 下がれ!』
voice: vo_adv_5100005_061
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
きゃあ!?
voice: vo_adv_5100005_062
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
この地響きと揺れ……
もしかして、昨日のも!?
voice: vo_adv_5100005_063
アヤネ:
【chara 123211 face 4 (sad)】
ま、待ってってば!
私たち、あなたに会いに来たの!
voice: vo_adv_5100005_064
???:
【chara 16613 face 1 (normal)】
いらない!
いらない、いらない、いらない!
voice: vo_adv_5100005_065
???:
【chara 16613 face 1 (normal)】
本物じゃないなら、おじいさんじゃないなら、
ぜんぶいらない!
voice: vo_adv_5100005_066
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
いったい、これはどういう……
【chara 123111 face 4 (sad)】
うち、人違いしてもうたん?
voice: vo_adv_5100005_067
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
けど……
Choice: (7) 「おじいさん」って言ってたね。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_5100005_068
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
せやねん。「おじいはん」を待ってはるとすれば……
それは、バロメッツはんや。
【chara 123111 face 6 (surprised)】
けど! なんでこない急に、襲ってきはるの!?
voice: vo_adv_5100005_069
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
やっぱりあのおじいさんのこと、なのかな?
こんな深い森の奥の奥で木登りするおじいさんは、
たぶんそんなにはいないと思うけど……
voice: vo_adv_5100005_070
マホ:
【chara 123111 face 3 (anger)】
もしかしたら、3人くらいはいてはるかもしれんなあ。
voice: vo_adv_5100005_071
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
3人も!?
voice: vo_adv_5100005_072
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
ほな二人くらいやろか?
voice: vo_adv_5100005_073
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『あのな、そういう話じゃないと思うぞ、姫さん』。
voice: vo_adv_5100005_074
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
けど、困ったわぁ。
うちらおじいはんやあらへんし。
おじいはんにも、なれへんさかい。
voice: vo_adv_5100005_075
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
おじいはん以外帰れ言われたら
帰る以外あれへんし……
voice: vo_adv_5100005_076
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
ほな、変装でもしてみたらええの……?
Choice: (8) 変装するにしても、道具が……
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_5100005_077
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
それは置いといても……【chara 123111 face 3 (anger)】
うちらかて、そんな簡単には帰れまへん。
【chara 123111 face 1 (normal)】
だって、ここにいてはるんは、うちらがずうっと捜してきた
羊はんなんどす。
voice: vo_adv_5100005_078
マホ:
【chara 123111 face 3 (anger)】
ここまで来て……追い返されそうになったからって
そうやすやすと、帰るわけにはいきまへんやろ。
まだ、ちゃんと挨拶もしてへんのや……!
voice: vo_adv_5100005_079
マホ:
【chara 123111 face 3 (anger)】
すぐ帰れるほど、生半可な気持ちでここまで来たわけやないんよ。
【chara 123111 face 1 (normal)】
……そうやろ、アヤネはん。ぷうきちはん。
voice: vo_adv_5100005_080
ぷうきち:
【chara 123211 face 1 (normal)】
【chara 2113 face 1 (normal)】
『いいこと言うじゃねえか、マホの姫さん!』
voice: vo_adv_5100005_081
マホ:
【chara 123111 face 2 (joy)】
おおきに、ぷうきちはん。
voice: vo_adv_5100005_082
ぷうきち:
【chara 123111 face 1 (normal)】
【chara 2113 face 1 (normal)】
『…………姫さん。アヤネ、坊ちゃん。
こいつは、正真正銘、俺たちが会いに来た羊だ。
俺の感じてた気配が、すぐそばにあるんだ。目の前にな』。
voice: vo_adv_5100005_083
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
え……
じゃあ、どうして……
voice: vo_adv_5100005_084
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『大きくなっちまったんだろうな。
同時に、性格も変わっちまったのかもしれねえ。
理由は、分からねえが……』
voice: vo_adv_5100005_085
アヤネ:
【chara 123211 face 3 (anger)】
ねえ、マホさん!
やっぱり、私たち、羊さんとお話をしようよ。
voice: vo_adv_5100005_086
アヤネ:
【chara 123211 face 3 (anger)】
マホさんが来た理由も、おじいさんがここにいない理由も!
ちゃんと話を、したほうがいいよ!
わかってもらわなくちゃ!
voice: vo_adv_5100005_087
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
……おじいさんが、ここにいない理由?
そんなのいらない!
消えろ──!!
voice: vo_adv_5100005_088
アヤネ:
【chara 123211 face 4 (sad)】
きゃああ!
voice: vo_adv_5100005_089
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『……くっ……』
voice: vo_adv_5100005_090
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
ぷ、ぷうきち、大丈夫!?
voice: vo_adv_5100005_091
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『へ、平気さ。心配いらねえ。
けど、羊の感情が……いや、記憶、が……』
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5100005_092
老旅人:
【chara 511 face 2 (joy)】
……そうか、バロメッツというのか、坊主。
いい名前じゃの。
voice: vo_adv_5100005_093
バロメッツ:
【chara 16612 face 2 (joy)】
えへへ……
ぼくしかいないから、ぼくが種族の名前もらったんだ。
voice: vo_adv_5100005_094
老旅人:
【chara 511 face 2 (joy)】
種族の名前を継ぐのにふさわしい、お前は優しい子じゃ。
初めて会ったわしにも親切にしてくれるしのう。
voice: vo_adv_5100005_095
老旅人:
【chara 511 face 2 (joy)】
教えてもらった木の実はおいしかったぞ。
【chara 511 face 4 (sad)】
いやはや、こんな森の奥まで来たはいいものの……
食糧もつきかけておってなあ。【chara 511 face 2 (joy)】
いやあ、おかげで命拾いしたよ。
voice: vo_adv_5100005_096
バロメッツ:
【chara 16612 face 1 (normal)】
鳥が食べてておいしそうだなって思ったんだ!
【chara 16612 face 2 (joy)】
おじいさんが、気に入ってくれてよかった。
voice: vo_adv_5100005_097
老旅人:
【chara 511 face 2 (joy)】
気に入ったとも気に入ったとも。干して道中の食事にもできそうじゃ。
またこれで、旅に出る元気が湧いてきたよ。坊主のおかげだな。
voice: vo_adv_5100005_098
バロメッツ:
【chara 16612 face 1 (normal)】
──おじいさんはぼくを置いて、森を去っていった。
voice: vo_adv_5100005_099
バロメッツ:
【chara 16612 face 1 (normal)】
誰かがこの場所に来るたび、
ぼくはおじいさんが来てくれたのだと思って──
voice: vo_adv_5100005_100
バロメッツ:
【chara 16612 face 1 (normal)】
喜んで、歓迎した。
だけど……
voice: vo_adv_5100005_101
密猟者1:
【chara 911 face 2 (joy)】
いたぞ! これが伝説の……植物羊か!
voice: vo_adv_5100005_102
密猟者2:
【chara 811 face 2 (joy)】
よし、捕まえたぞ!!
オラ、こっちに来いよ!
voice: vo_adv_5100005_103
バロメッツ:
【chara 16612 face 6 (surprised)】
いたた……
な、何するの!
voice: vo_adv_5100005_104
密猟者1:
【chara 911 face 2 (joy)】
いいところに連れてってやる。
快適な檻の中で、たくさんの人に見てもらおうな?
voice: vo_adv_5100005_105
バロメッツ:
【chara 16612 face 4 (sad)】
……やだよ。ぼく、おじいさんを待ってるんだ。
おじいさんと一緒じゃなきゃ行かないよ!
voice: vo_adv_5100005_106
密猟者1:
【chara 911 face 1 (normal)】
……そのおじいさんが待ってるんだよ。
【chara 911 face 2 (joy)】
だから、俺たちが連れていってやる。
な?
voice: vo_adv_5100005_107
バロメッツ:
【chara 16612 face 6 (surprised)】
おじいさんが……?
ぼくを、待っててくれるの?
【chara 16612 face 2 (joy)】
ぼく、行くよ! おじいさんに会いたい! おじいさんは元気なの!?
voice: vo_adv_5100005_108
密猟者1:
【chara 911 face 2 (joy)】
ああ、元気さ。お前が来るのを待ってる。
だから準備しておけよ。明日出発だ。
voice: vo_adv_5100005_109
密猟者2:
【chara 811 face 4 (sad)】
おい、いいのかよ、あんなこと言って。
おじいさんって誰だよ。
voice: vo_adv_5100005_110
密猟者1:
【chara 911 face 4 (sad)】
知らねえよ。死んだとか適当にごまかせばいいだろ。
どうせ生きてたって会えやしねえのさ。【chara 911 face 1 (normal)】
それより早く寝ろ、いいな?
明日は日の出とともに下りるからな。
voice: vo_adv_5100005_111
密猟者1:
【chara 911 face 2 (joy)】
見世物師に売ったらいい金になる。
【chara 911 face 1 (normal)】
まったく、植物で羊なんて変な生き物がいたもんだよ。
【chara 911 face 2 (joy)】
ま、おかげで稼がせてもらえるんだ。ありがたいことだけどな?
voice: vo_adv_5100005_112
密猟者2:
【chara 811 face 1 (normal)】
しっかし乱獲でこいつが最後の一匹とはなあ。
voice: vo_adv_5100005_113
バロメッツ:
【chara 16612 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_5100005_114
バロメッツ:
【chara 16612 face 4 (sad)】
なんで。
voice: vo_adv_5100005_115
バロメッツ:
【chara 16612 face 4 (sad)】
なんでこんなことになるの?
ぼくが小さくて弱いから?
voice: vo_adv_5100005_116
バロメッツ:
【chara 16612 face 4 (sad)】
ぼくが怖がりでなんにもできないから?
voice: vo_adv_5100005_117
バロメッツ:
【chara 16612 face 4 (sad)】
──おじいさん。
一緒に行けばよかった。
行けなかったのは、ぼくが弱虫で、小さくて、怖がりだから……
voice: vo_adv_5100005_118
バロメッツ:
【chara 16612 face 1 (normal)】
だけど──だから──!
voice: vo_adv_5100005_119
バロメッツ:
【chara 16612 face 1 (normal)】
おじいさんが来るまで、ここにいなくっちゃ。
ここを、守らなくっちゃ……!
きっと、ぼくがちっちゃくて弱いから、いけないんだ……それなら……!
voice: vo_adv_5100005_120
密猟者2:
【chara 811 face 6 (surprised)】
お、おおおおお、おい!! あ、あああ、ああ、あれは何だよ!?
voice: vo_adv_5100005_121
密猟者1:
【chara 911 face 6 (surprised)】
で、でかいぞ!?
さっきの羊……なのか!?
voice: vo_adv_5100005_122
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
おじさんたち……
お願いだから、帰ってよ!!
voice: vo_adv_5100005_123
密猟者1:
【chara 911 face 4 (sad)】
やめろ、ここがどこだかわかってるのか!?
おおお、やめろって、な? 話せばわかる!
【chara 911 face 6 (surprised)】
おじいさんに、会いたいんじゃないのか? な? な!?
voice: vo_adv_5100005_124
密猟者1:
【chara 911 face 6 (surprised)】
俺の話を……
voice: vo_adv_5100005_125
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
聞くかーーーー!!
てええええええいっ!!
voice: vo_adv_5100005_126
密猟者1:
【chara 911 face 6 (surprised)】
ぎゃああああ──────!!
voice: vo_adv_5100005_127
密猟者2:
【chara 811 face 6 (surprised)】
落ちる~~~~~!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5100005_128
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『分かってる。伝わってくる。
おまえが本当にしたいのは、こんなことじゃないって、俺も分かるぜ』。
voice: vo_adv_5100005_129
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『つらいよな。
そういう感情ばっかり、この綿を通しておまえから伝わってくるんだ』。
voice: vo_adv_5100005_130
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『俺もアヤネに会うまでは──似たようなもんだったしな』。
voice: vo_adv_5100005_131
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『大丈夫だって、言ってやりたいけど……
きっと聞こえねえ。俺からあいつに伝えるのはたぶん、無理なんだ。
……くそっ』。
voice: vo_adv_5100005_132
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『マホの姫さんの気持ちは、本物なんだよ!
おまえに、会いに来たんだよ。アヤネだって、俺だって!
頼む、分かってくれよ……!』
voice: vo_adv_5100005_133
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
早く、どこかに行っちゃってよ……!
ぼく、これ以上誰も落っことしたくない!
だから!
voice: vo_adv_5100005_134
ぷうきち:
【chara 2113 face 1 (normal)】
『気をつけろ! こいつ、俺たちを木の下に落とすつもりだ!』
voice: vo_adv_5100005_135
アヤネ:
【chara 123211 face 6 (surprised)】
えっ!?
voice: vo_adv_5100005_136
バロメッツ:
【chara 16613 face 1 (normal)】
さよなら! ぼくはおじいさん以外、待たないんだから!!
Choice: (9) 危ないマホ姫!
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_5100005_137
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
……王子はん!?
Choice: (10) だ、大丈夫だった……?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_5100005_138
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
王子はん! うちは平気や。【chara 123111 face 4 (sad)】
けど……
いやや、いきなりこんな……!
voice: vo_adv_5100005_139
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
ぼくはもう、こうするしかないんだよ!
voice: vo_adv_5100005_140
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
だから、早くどっかに行って!
おじいさんじゃない人は、誰も、誰もいらないから!
voice: vo_adv_5100005_141
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
バロメッツはん……
なんで、こんなことになっとるの……?
voice: vo_adv_5100005_142
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
おじいはんに聞いた、あんさんのお話から……
一体何が、かわってしまったん……?
voice: vo_adv_5100005_143
バロメッツ:
【chara 16613 face 1 (normal)】
……っ!
voice: vo_adv_5100005_144
マホ:
【chara 123111 face 3 (anger)】
うち、分かりますえ。
あんさんが、昔っからそういうお人やなかったこと。
おじいはんのお話のバロメッツはんは、もっと……
voice: vo_adv_5100005_145
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
聞きたくない!
ぼくは昔から、ぼくだ!
なにも、なにも変わらないよ!
voice: vo_adv_5100005_146
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
ただ臆病で怖がりで弱虫で、どこにも行けない……
ただそれだけだ!
voice: vo_adv_5100005_147
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
だからぼくは、待ってるって決めたんだ!
voice: vo_adv_5100005_148
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
さあ、早く出ていって!
話すことなんて、一つもない!
さもないと……
voice: vo_adv_5100005_149
マホ:
【chara 123111 face 6 (surprised)】
ずうっと、待つんがおじいはんとの約束やったの?
voice: vo_adv_5100005_150
マホ:
【chara 123111 face 4 (sad)】
一人で待つんが?
voice: vo_adv_5100005_151
バロメッツ:
【chara 16611 face 1 (normal)】
だってしょうがないんだ!
ぼくにはそれしかできないんだから!
voice: vo_adv_5100005_152
アヤネ:
【chara 123211 face 4 (sad)】
マホさん逃げて!
voice: vo_adv_5100005_153
マホ:
【chara 123111 face 3 (anger)】
……逃げまへん! 【chara 123111 face 4 (sad)】
うぅっ……
voice: vo_adv_5100005_154
マホ:
【chara 123111 face 3 (anger)】
うちは、あんさんに話を聞いてもらうまで……
voice: vo_adv_5100005_155
マホ:
【chara 123111 face 3 (anger)】
うちは、絶対に、帰りまへん!