掟破りの和平交渉
獣人族の首長会議に列席したマツリたち。反ヒューマン感情の高まる空気の中、クリスティーナは獣人族とヒューマンの異文化交流を提案する。こうして波乱万丈の和平活動の幕が上がるのだった。
-------------- situation:
掟破りの和平交渉
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
和平大使として、獣人族の首長会議に参加するため、
ランドソル内の獣人族の居住区を訪れたマツリたち。
voice: vo_adv_5104001_000
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
いつぶりだろうな、この地区を訪れるのは。
voice: vo_adv_5104001_001
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
き、緊張してきたッス……
voice: vo_adv_5104001_002
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
フン、何を怯えることがあるものか。
こんな市街地で襲われることなんて、そうそうあるまいよ。
voice: vo_adv_5104001_003
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
おばさんは考え方が物騒すぎるッスよ!
【chara 100512 face 3 (anger)】
ここに何しに来たか、ちゃんと覚えてるッスよね?
Choice: (1) 和平交渉、でしょ?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5104001_004
マツリ:
【chara 100512 face 1 (normal)】
そう、和平……【chara 100512 face 6 (surprised)】
って、なんで{player}さんが
ここにいるッスか!?
voice: vo_adv_5104001_005
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
おや、予想よりお早いおつきだな。
voice: vo_adv_5104001_006
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
あれ? なんでクリスティーナおばさんは驚いてないんスか?
Choice: (2) 手伝いに来たよ。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5104001_007
マツリ:
【chara 100512 face 1 (normal)】
……あ!!
ジュンさんが呼んだ、今回手伝ってくれる人って
{player}さんのことだったんスね!!
voice: vo_adv_5104001_008
マツリ:
【chara 100512 face 2 (joy)】
そうッスよねー!
クリスティーナおばさんが手伝いなんて、
なーんかおかしいと思ったんスよ!
voice: vo_adv_5104001_009
クリスティーナ:
【chara 100512 face 1 (normal)】
【chara 107111 face 6 (surprised)】
相手を言いなりにさせる手段を熟知しているクリスティーナさんの
なにがおかしいと言うんだ。
voice: vo_adv_5104001_010
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
言いなりって……
【chara 100512 face 6 (surprised)】
頼むから、絶対に揉め事を起こさないでくださいッスよ!?
voice: vo_adv_5104001_011
クリスティーナ:
【chara 107111 face 4 (sad)】
ああ、分かった分かった。分かったから早く案内しろ。
【chara 107111 face 1 (normal)】
遅れては礼を失するからな。
voice: vo_adv_5104001_012
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
どの口で言ってるんスか……
voice: vo_adv_5104001_013
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
でも、{player}さんが来てくれてよかったッスよ。
【chara 100512 face 1 (normal)】
正直、ちょっと安心したッス。
voice: vo_adv_5104001_014
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
いざという時、自分一人で
クリスティーナおばさんを止められるか不安だったッスから。
Choice: (3) 二人なら大丈夫かな?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5104001_015
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
うっ……そ、それは厳しいかもしれないッスけど……
【chara 100512 face 4 (sad)】
でも、やってみなくちゃ分かんないッス!
voice: vo_adv_5104001_016
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
えっと、首長会議はこの先の会館で行われてるみたいッス。
voice: vo_adv_5104001_017
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
自分たちは【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の代表ッスから
【chara 100512 face 6 (surprised)】
くれぐれも失礼の無いようにお願いするッスよ?
Choice: (4) おみやげを用意してあるよ。
Choice: (5) 名刺の準備はばっちり。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5104001_018
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
贈り物をするという発想は悪くないが、それっぽっちで足りるのか?
【chara 107111 face 1 (normal)】
どうせなら質と量、どちらも両立させて圧倒するべきだろう♪
voice: vo_adv_5104001_019
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
ということで、極上の希少食材を使った名産品を用意したぞ。
ワタシの舌で吟味した、舌の上でとろける至高の逸品だ☆
voice: vo_adv_5104001_020
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
あの、それって買収っていうんじゃないッスか?
……【chara 100512 face 6 (surprised)】
ダメッスよ! アウトッス!!
voice: vo_adv_5104001_021
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
もー、二人とも自分より大人なんスから
しっかりしてほしいッスよ……
Jump to tag 6
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_5104001_022
マツリ:
【chara 100512 face 1 (normal)】
あ、これはどうもよろしくお願いしますッス……
【chara 100512 face 6 (surprised)】
って、自分たちはビジネスをしに来たんじゃないッスよ!
voice: vo_adv_5104001_023
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
両手で名刺を差し出されても困っちゃうッスよ?
確かに、顔と名前は覚えてもらえるかもッスけど……却下ッス!
voice: vo_adv_5104001_024
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
ああ。たかが名刺一枚、されど名刺一枚。
所作一つ見てとっても、相手のレベルが図れるものだ。
voice: vo_adv_5104001_025
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
手の角度はこう! 頭を下げるには腰から!
体幹をブレさせるな、常に美を意識しろ! そのまま5秒キープ!
voice: vo_adv_5104001_026
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
熱血指導やってる場合じゃないッスよ!
【chara 100512 face 4 (sad)】
この調子じゃ、先が思いやられるッス……
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_5104001_027
マツリ:
【chara 100512 face 3 (anger)】
それじゃ、二人とも準備はいいッスか?
会場に突入するッスよ!
voice: vo_adv_5104001_028
獣人族1:
【chara 1 face 1 (normal)】
なあ、あそこの……【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の?
voice: vo_adv_5104001_029
獣人族2:
【chara 1 face 1 (normal)】
ああ、元副団長のクリスティーナだ。
よくもこの場に顔を出せたな……
voice: vo_adv_5104001_030
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
う……空気がピリピリしてるッス……
なんか、みんながこっちを睨んでる気がするッスよぉ……
voice: vo_adv_5104001_031
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
何をビクビクしている。
怯えを顔に出すな。【chara 107111 face 1 (normal)】
ナメられんよう胸を張れ。
voice: vo_adv_5104001_032
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】より和平大使として参上仕った。
クリスティーナだ。よろしく頼む。
voice: vo_adv_5104001_033
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
お、同じく【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の
マツリと言いますッス! よろしくお願いしますッス!
voice: vo_adv_5104001_034
???:
【chara 8611 face 1 (normal)】
……王宮から大使を出すと聞いていたが、
よりにもよって噂の副団長が来るとは。
voice: vo_adv_5104001_035
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
ほう、ワタシをご存じだったとは光栄だな。
【chara 107111 face 1 (normal)】
しかし元副団長だ。認識を改めてもらえると助かる。
voice: vo_adv_5104001_036
トラ族の族長:
【chara 8611 face 6 (surprised)】
これは失礼した。「元」副団長殿。
【chara 8611 face 1 (normal)】
ワシがこの会議を取りまとめておるトラ族の族長だ。
voice: vo_adv_5104001_037
トラ族の族長:
【chara 8611 face 1 (normal)】
お前たちの名はランドソルの外まで届いているとも。
我ら、獣人族の耳はよく聞こえるものでな。
voice: vo_adv_5104001_038
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
ひっ……!?
な、なんかすごい気迫を感じるッス……!
voice: vo_adv_5104001_039
トラ族の族長:
【chara 8611 face 1 (normal)】
それで、【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の人間が
何故この場所にいる?
voice: vo_adv_5104001_040
トラ族の族長:
【chara 8611 face 1 (normal)】
これは獣人族の未来を決めるための会議だ。
首を突っ込まれる謂れはない。席を外してもらおうか。
voice: vo_adv_5104001_041
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
まあそう言うな。過ぎたことを水に流せとは言わないが、
未来に向けて前向きに話し合おうじゃないか。
voice: vo_adv_5104001_042
補佐:
【chara 8711 face 3 (anger)】
……これまでさんざん獣人族を虐げておきながら、
今さら和平の申し入れとは、片腹痛い。
voice: vo_adv_5104001_043
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
あん? なんだ、キサマは。
voice: vo_adv_5104001_044
補佐:
【chara 8711 face 1 (normal)】
私はトラ族の族長の補佐として、
此度の首長会議に帯同させてもらっている。
voice: vo_adv_5104001_045
補佐:
【chara 8711 face 3 (anger)】
そも、我々がランドソルで首長会議を行っているのは、
改めて王宮への抗議を表明するために他ならない。
voice: vo_adv_5104001_046
補佐:
【chara 8711 face 3 (anger)】
それを言うに事欠いて和平などと世迷言を……
voice: vo_adv_5104001_047
補佐:
【chara 8711 face 3 (anger)】
族長、お気をつけください。
奴らは我々を油断させて騙し討ちするつもりかもしれません。
voice: vo_adv_5104001_048
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
ちょっと待ってほしいッス!
自分たちは本当に和平の申し入れに来たんスよ!
voice: vo_adv_5104001_049
補佐:
【chara 8711 face 3 (anger)】
信じられるものか。
いつ、その狂犬に噛みつかれるか分かったものではない。
voice: vo_adv_5104001_050
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
うぐっ……た、確かにおばさんなら……
【chara 100512 face 6 (surprised)】
い、いや! そんなことない……ッスよね?
voice: vo_adv_5104001_051
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
ほう。族長補佐ともなれば、
相手を正しく評価する力を持っているようだ。
【chara 107111 face 2 (joy)】
そこらのボンクラとは一味違うというわけか。
voice: vo_adv_5104001_052
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
ちょっと、クリスティーナおばさん!?
voice: vo_adv_5104001_053
トラ族の族長:
【chara 8611 face 3 (anger)】
お前たちのそういう態度が、
我らを軽んじていると言っている。
voice: vo_adv_5104001_054
トラ族の族長:
【chara 8611 face 1 (normal)】
過去から積み上げられてきた怒りや因縁……
それは、どの種族も一つとして同じではない。
voice: vo_adv_5104001_055
トラ族の族長:
【chara 8611 face 1 (normal)】
それを一緒くたに和平などとほざいている段階で
話を聞くに値しない。我らを舐めているのか?
voice: vo_adv_5104001_056
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
確かに、不遜な物言いと言われても仕方がないな。
voice: vo_adv_5104001_057
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
そう言われれば、我々も見せねばなるまい。
本当の誠意というものをな。
voice: vo_adv_5104001_058
トラ族の族長:
【chara 8611 face 6 (surprised)】
誠意だと……?
voice: vo_adv_5104001_059
補佐:
【chara 8711 face 1 (normal)】
なんだ、頭を下げて謝罪でもしてくれるというのか?
【chara 8711 face 3 (anger)】
貴様の頭一つで水に流せるほど、我らの恨みは──
voice: vo_adv_5104001_060
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
人は理解できないものを恐れる。
かつて我々は歴史的な断絶に隔てられ、憎み合ってきた。
その壁の向こうにいる相手のことをロクに知らないままだ。違うか?
voice: vo_adv_5104001_061
トラ族の族長:
【chara 8611 face 6 (surprised)】
それは、そうかもしれんが……
voice: vo_adv_5104001_062
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
なれば、行うべきは一つしかあるまい。
相手を理解することが恐怖を拭い去らせる。
voice: vo_adv_5104001_063
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
ここは──獣人族とヒューマン、
相互理解を育むための異文化交流といこうじゃないか!
voice: vo_adv_5104001_064
トラ族の族長:
【chara 8611 face 6 (surprised)】
異文化…………
voice: vo_adv_5104001_065
マツリ:
【chara 100512 face 6 (surprised)】
交流……ッスか?
voice: vo_adv_5104001_066
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
形なき思い込みや迷信を殺すのは、いつも絶対の真実だ。
同じ釜の飯を食い、互いの文化を知り、理解する。
voice: vo_adv_5104001_067
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
ワタシたちは獣人族の各居住区を回り、
そちらの文化を知ろう。
voice: vo_adv_5104001_068
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
代わりにオマエたちはランドソルの文化に触れるといい。
きちんともてなすようにペコリーヌには伝えておこう。
voice: vo_adv_5104001_069
獣人族1:
【chara 1 face 1 (normal)】
クリスティーナの誠意だと?
あの狂犬にそんな殊勝なものが存在するのか?
voice: vo_adv_5104001_070
獣人族2:
【chara 1 face 1 (normal)】
オレは反対だ! ヒューマンの文化など知る必要もない。
獣人族は獣人族で固まればいいだろう。
voice: vo_adv_5104001_071
獣人族3:
【chara 1 face 1 (normal)】
だが、言い分には一理あるのも事実……
試してみるくらいはいいんじゃないか?
voice: vo_adv_5104001_072
補佐:
【chara 8711 face 3 (anger)】
おい、話を勝手に進めるな!
大体、そんな用意などすぐにできるわけが──
voice: vo_adv_5104001_073
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
それを可能にしてこそ、このクリスティーナさんだよ☆
【chara 107111 face 1 (normal)】
なに、面倒な手続きはすべてワタシに任せろ。
voice: vo_adv_5104001_074
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
言葉より、頭を下げるよりも明確で疑いようのない、
このクリスティーナさんの誠意というものをお見せしよう♪
voice: vo_adv_5104001_075
トラ族の族長:
【chara 8611 face 1 (normal)】
獣人族の全体に関わることだ、ワシの一存では決めかねる。
返事はしばし待て。
voice: vo_adv_5104001_076
トラ族の族長:
【chara 8611 face 1 (normal)】
こうなっては簡単に収拾は付かんぞ。
会議も紛糾するだろう……やってくれたな、ヒューマンの女。
voice: vo_adv_5104001_077
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
ハッ、お褒めにあずかり光栄だ♪
voice: vo_adv_5104001_078
マツリ:
【chara 100512 face 4 (sad)】
あぁ、なんかとんでもないことになっちゃった気がするッス……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうして、クリスティーナの提案した和平活動──
獣人族との異文化交流が幕を開けるのだった。