開かれた重き門戸
ヒーローショーの新しい主役に抜擢されたマツリは、観客席にクリスティーナたちの姿を見つける。微笑みを浮かべたマツリは舞台に飛び出すと、元気よく口上を述べながらヒーローの名乗りを上げるのだった。
-------------- situation:
開かれた重き門戸
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
【王宮騎士団(NIGHTMARE)】と獣人族の和平大使として
活動を終えたマツリとクリスティーナ。
二人は、久々の休日を楽しんでいた──
voice: vo_adv_5104007_000
トモ:
【chara 103712 face 1 (normal)】
思ったより、騒ぎになりませんでしたね。
マツリちゃんの衝撃告白。
voice: vo_adv_5104007_001
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
みんな見てないフリをしてただけで、
ほとんどの団員は既に知ってただろうからね。
voice: vo_adv_5104007_002
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
それでも、マツリちゃんが獣人族だって
初めて知ったらしい一部は衝撃を受けていたけれど……
大きなトラブルもなく、受け入れてくれてよかった。
voice: vo_adv_5104007_003
トモ:
【chara 103712 face 2 (joy)】
それじゃあ、ジュンさん。
私はこれからショーの手伝いがあるので失礼しますね。
voice: vo_adv_5104007_004
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
ああ、気を付けていってらっしゃい。
voice: vo_adv_5104007_005
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……平和だなぁ。今日はいい日になりそうだ。
voice: vo_adv_5104007_006
クリスティーナ:
【chara 107111 face 4 (sad)】
……ああ、最悪だ。
平和で退屈過ぎてうんざりする。
voice: vo_adv_5104007_007
クリスティーナ:
【chara 107111 face 4 (sad)】
こうも平和だと、何もせずにいるだけで
血管に煮詰めたシロップを流し込まれているような倦怠感がする。
voice: vo_adv_5104007_008
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
嗚呼、誰でもいい。ワタシの退屈を殺してくれ……♪
voice: vo_adv_5104007_009
ウサギ族:
【chara 8811 face 1 (normal)】
あっ、クリぴょん!
お久しぶりだぴょ~ん♪
voice: vo_adv_5104007_010
トラ族の族長:
【chara 8611 face 2 (joy)】
奇遇だな、達者にしてたか。
voice: vo_adv_5104007_011
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
あん? どこかで見た顔だと思えば……
オマエら、こんなところで何してるんだ?
voice: vo_adv_5104007_012
ウサギ族:
【chara 8811 face 1 (normal)】
これからマツぴょんのショーを見に行くんだぴょん!
【chara 8811 face 2 (joy)】
ショーを見るのは初めてだから楽しみだぴょん!
voice: vo_adv_5104007_013
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
ショー? ……ああ、そういえば
マツリちゃんがそんなことを言っていたな。
voice: vo_adv_5104007_014
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
それで、ショーに行く人間が何故こんなところにいる?
【chara 107111 face 1 (normal)】
開演前の物見遊山には、いささか地味過ぎるだろうに。
voice: vo_adv_5104007_015
トラ族の族長:
【chara 8611 face 4 (sad)】
いや、それはだな……
voice: vo_adv_5104007_016
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
それは、なんだ? もったいぶらず早く答えろ。
voice: vo_adv_5104007_017
ウサギ族:
【chara 8811 face 4 (sad)】
それは、迷子になってるからだぴょん!!
voice: vo_adv_5104007_018
マツリ:
【chara 123912 face 6 (surprised)】
うっ……?
【chara 123912 face 4 (sad)】
今、なんか猛烈に寒気がしたッス……!
voice: vo_adv_5104007_019
トモ:
【chara 103712 face 6 (surprised)】
大丈夫、マツリちゃん?
【chara 103712 face 1 (normal)】
初めての主役で緊張してるからじゃない?
voice: vo_adv_5104007_020
マツリ:
【chara 123912 face 4 (sad)】
そうッスかね……?
気のせいだったらいいッスけど。
voice: vo_adv_5104007_021
トモ:
【chara 103712 face 6 (surprised)】
でも、まさかマツリちゃんを
ヒーローショーの主役に抜擢するとはね。
【chara 103712 face 1 (normal)】
団長も思い切ったことをする。
voice: vo_adv_5104007_022
マツリ:
【chara 123912 face 1 (normal)】
同じ演目じゃ、見てる側も飽きちゃうッスからね。
【chara 123912 face 2 (joy)】
やっぱり新しい息吹を吹き込むのは必要ッス!
voice: vo_adv_5104007_023
マツリ:
【chara 123912 face 2 (joy)】
まあ自分は、ヒーロー役の人の動きや
殺陣の違いに興奮したりするタイプッスけど。
【chara 123912 face 1 (normal)】
小さい子はあんまり気にしないッスから。
voice: vo_adv_5104007_024
マツリ:
【chara 123912 face 1 (normal)】
今回のショーは、色んな種族のライバルや仲間たちと
協力し合って敵を討つ、【chara 123912 face 2 (joy)】
心をくすぐる熱いストーリー展開ッス……!
voice: vo_adv_5104007_025
トモ:
【chara 123912 face 1 (normal)】
【chara 103712 face 2 (joy)】
はいはい。熱血で気合が入るのはいいけど、
きちんとショーの準備を進めないとね。
voice: vo_adv_5104007_026
マツリ:
【chara 123912 face 6 (surprised)】
お世話になった人にチケットを配ったッスけど、
【chara 123912 face 4 (sad)】
みんな来てくれるッスかね……?
voice: vo_adv_5104007_027
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……ん? 誰か来たな。
voice: vo_adv_5104007_028
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
おい、こんなところで何をしている? 団長。
voice: vo_adv_5104007_029
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
やあ、クリスちゃん。
見ての通り、門番の仕事だよ。
voice: vo_adv_5104007_030
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
クリスちゃんは、マツリちゃんのショーを見に行かなくていいのかい?
私も、時間があれば行きたかったんだけどね……
voice: vo_adv_5104007_031
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
生憎と、青っ白い理想論や正義を語る
子どもだましのショーに興味はなくてね。
voice: vo_adv_5104007_032
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
乱入してかき回してみる、という悪戯も以前やったし……
【chara 107111 face 1 (normal)】
同じことをしても芸がないだろう?
voice: vo_adv_5104007_033
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
そうか。じゃあ、ここでおしゃべりでもしていくかい?
私はまだここを動けないけれど。
voice: vo_adv_5104007_034
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
ハッ! ワタシはそれを無理やり動かしに来たんだよ。
【chara 107111 face 3 (anger)】
その地面に突き立てている剣を抜け。
──フンッ!
voice: vo_adv_5104007_035
ウサギ族:
【chara 8811 face 6 (surprised)】
けっこうな人だかりだぴょん。
いつもこんなに人気ぴょんか~?
voice: vo_adv_5104007_036
マツリの母:
【chara 8511 face 6 (surprised)】
いいえ、普段はもっと少ないわ。
【chara 8511 face 1 (normal)】
今日は新しいショーをやるって聞いたから、
子どもたちが駆けつけてきてるのね。
voice: vo_adv_5104007_037
トラ族の族長:
【chara 8611 face 1 (normal)】
これだけの人数に囲まれて緊張してないといいがな。
voice: vo_adv_5104007_038
マツリの母:
【chara 8511 face 6 (surprised)】
そうですねぇ……
【chara 8511 face 4 (sad)】
それに、クリスティーナさんの姿も見えないし。
voice: vo_adv_5104007_039
ウサギ族:
【chara 8811 face 1 (normal)】
クリぴょんなら、自分たちを連れてきてくれた後、
用事がある~ってどっか行っちゃったぴょん。
voice: vo_adv_5104007_040
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
…………?
voice: vo_adv_5104007_041
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
クリスちゃん、地面に剣を突き立てて……
それは一体どういう……?
voice: vo_adv_5104007_042
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
ここはワタシに任せろ、という意味だ。
【chara 107111 face 1 (normal)】
団長はマツリちゃんのショーでも見に行ってくればいい。
voice: vo_adv_5104007_043
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
クリスちゃん……
voice: vo_adv_5104007_044
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
ワタシは正義だとかいうのはお腹いっぱいだからな。
ああいう甘ったるい話は、団長やお姫様にお似合いだよ。
voice: vo_adv_5104007_045
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
それに……オマエに認めてもらいたくて、
今回やけに張り切っていた小さいヤツがいるはずだ。
voice: vo_adv_5104007_046
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
そんな、部下の頑張りを認めてやるのも、
上司の立派な仕事の内だと、ワタシは思うがな。
voice: vo_adv_5104007_047
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……相変わらず押しが強いな、クリスちゃんは。
そういう強引なところは変わらないね。
voice: vo_adv_5104007_048
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
ただし、約束だけは忘れてくれるなよ。
次の非番の日には、ワタシと決闘してもらうからな。
voice: vo_adv_5104007_049
ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】
……ありがとう、クリスちゃん。恩に着る。
voice: vo_adv_5104007_050
クリスティーナ:
【chara 107111 face 4 (sad)】
着なくていいから、さっさと行け。
voice: vo_adv_5104007_051
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
……それで、坊やはどうしてここにいるんだ?
Choice: (1) チケット、渡しておこうと思って。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5104007_052
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
ああ、それはどうも。
voice: vo_adv_5104007_053
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
さて、ワタシも行くとするか。
Choice: (2) 門番の仕事は!?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5104007_054
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
確かに、ワタシに任せろとは言ったが。
【chara 107111 face 2 (joy)】
ワタシ自身が門番をする、とは一言も言っていないからな。
voice: vo_adv_5104007_055
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
おい、出てこい。【chara 107111 face 1 (normal)】
交代の時間だぞ。
voice: vo_adv_5104007_056
王宮騎士:
【chara 711 face 1 (normal)】
はっ! クリスティーナ副団長!
voice: vo_adv_5104007_057
クリスティーナ:
【chara 107111 face 4 (sad)】
どいつもこいつも……元・副団長だ。
【chara 107111 face 1 (normal)】
まあ、昔のコネというのは意外と便利なものでね。
voice: vo_adv_5104007_058
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
今回は、ワタシの任務の後始末で随分迷惑をかけたしな。
ま、これくらい便宜を図っておいて損はないだろうさ。
voice: vo_adv_5104007_059
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
アフターケアまで万事抜かりなく。
完璧に完遂してこそのクリスティーナさんだろう?
voice: vo_adv_5104007_060
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
じゃあ坊や、行くぞ。
【chara 107111 face 6 (surprised)】
あのお嬢ちゃんはビビリでどうしようもないからな。
【chara 107111 face 1 (normal)】
舞台の袖で緊張して震えあがってるかもしれん。
voice: vo_adv_5104007_061
マツリ:
【chara 123912 face 4 (sad)】
うぅ、お腹が痛くなってきた……ような気がするッス。
もうすぐ幕開けだっていうのに、足の震えが止まらないッスよ~!
voice: vo_adv_5104007_062
マツリ:
【chara 123912 face 6 (surprised)】
この感覚……あの時、族長と決闘した時みたいッス。
【chara 123912 face 4 (sad)】
でも、ここは自分一人で戦わなくちゃいけないッスよね……!
voice: vo_adv_5104007_063
トモ:
【chara 103712 face 6 (surprised)】
あっ、ジュンさんが来てる……?
【chara 103712 face 4 (sad)】
……クリスティーナと何か言い争いしてるな。
遠くて聞こえないけど、また何か仕組んだのか。
voice: vo_adv_5104007_064
マツリ:
【chara 123912 face 6 (surprised)】
えっ、ジュンさんが来てるんスか!?
クリスティーナおばさんも?
voice: vo_adv_5104007_065
トモ:
【chara 103712 face 6 (surprised)】
わっ、マツリちゃん。急に元気になったね……
【chara 103712 face 1 (normal)】
でも、その調子なら大丈夫そうかな。
voice: vo_adv_5104007_066
トモ:
【chara 103712 face 2 (joy)】
あの二人だけじゃなくて、
ほら、もう一人。
Choice: (3) マツリちゃ~ん!!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5104007_067
マツリ:
【chara 123912 face 2 (joy)】
ふふっ……まだショーが始まってないのに、
ヒーローを応援するのはご法度ッスよ?
voice: vo_adv_5104007_068
トモ:
【chara 123912 face 1 (normal)】
【chara 103712 face 1 (normal)】
よし、準備が整ったみたいだ。
【chara 103712 face 2 (joy)】
それじゃ、行っといでマツリちゃん。
もちろん、私も応援してるからね♪
voice: vo_adv_5104007_069
マツリ:
【chara 123912 face 2 (joy)】
……ありがとうッス、トモね~ちゃん!
【chara 123912 face 1 (normal)】
みんなが待ってるッス。【chara 123912 face 2 (joy)】
自分、行ってくるッス!!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5104007_070
マツリ:
【chara 123911 face 2 (joy)】
ふっふっふ……!
良い子のみんな、待たせたッスね!!
voice: vo_adv_5104007_071
マツリ:
【chara 123911 face 1 (normal)】
自分の名前は、ブレイブタイガー!
獣人族にして【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の……
voice: vo_adv_5104007_072
マツリ:
【chara 123911 face 2 (joy)】
みんなを守る、正義のヒーローッス!!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうして、マツリたちが和平の一歩を刻んだことで
今後、【王宮騎士団(NIGHTMARE)】はヒューマンだけでなく
様々な種族へと門戸を開き、一層の発展を遂げるのだった。
still display end
movie: 510400701