紺碧の秘密
自分の秘密ブツを無事回収したネネカ。それはかつて記録した{player}の教育日誌。だが{player}への淡い想いが吹き込まれたそれを、ネネカは明かすことなく葬ってしまうのであった。
-------------- situation:
紺碧の秘密
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
美しい海水を取り戻したオーマの海──
voice: vo_adv_5122007_000
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
ユカリさんマサキさん!
【chara 126711 face 2 (joy)】
カズマサさんが、面白い漁法を披露してくださるって!
voice: vo_adv_5122007_001
カズマサ:
【chara 6411 face 2 (joy)】
へっへーん。これがシークラッカーよ。
【chara 6411 face 1 (normal)】
見てろよ? こいつでトゥンヌスを誘導して──【chara 6411 face 4 (sad)】
おっと!
voice: vo_adv_5122007_002
カズマサ:
【chara 6411 face 6 (surprised)】
あふんっ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
バッチャーン!
voice: vo_adv_5122007_003
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
シ、シークラッカー、箱ごと海に落ちましたわよ!?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──ドパアアアアアアアン──ッ!!
voice: vo_adv_5122007_004
マサキ:
【chara 191011 face 6 (surprised)】
す、水上花火並みの大爆発ーー!
voice: vo_adv_5122007_005
マサキ:
【chara 191011 face 6 (surprised)】
……けどその波で、トゥンヌスが一挙に浜に上がった!?
【chara 191011 face 1 (normal)】
おお、大漁だ。
voice: vo_adv_5122007_006
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
す、すごいですわ!
【chara 126711 face 1 (normal)】
カズマサさん、もしかして最初からこれが狙いで……?
voice: vo_adv_5122007_007
カズマサ:
【chara 6411 face 4 (sad)】
…………あ、うん。ソウダヨ?
voice: vo_adv_5122007_008
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
……!
ユカリさん! あの方相当おデキになりますわよ。
【chara 126711 face 2 (joy)】
是非うちの外部顧問にスカウトいたしましょう!
voice: vo_adv_5122007_009
ユカリ:
【chara 126811 face 4 (sad)】
アキノさんそれは………………【chara 126811 face 2 (joy)】
グッドアイデアね!
voice: vo_adv_5122007_010
カズマサ:
【chara 6411 face 4 (sad)】
お、おまえさんたち……
色々あった反動で、バカンス脳が弾けちゃってんだな……
悪ぃことは言わねえ。そのアイデアはいったん持ち帰れ。
voice: vo_adv_5122007_011
マサキ:
【chara 191011 face 1 (normal)】
細かいことはいい! とにかく捌こうじゃないか!
【chara 191011 face 3 (anger)】
曖昧模糊味には、もうウンザリだ!
【chara 191011 face 2 (joy)】
バキッと目も覚めるようなトゥンヌスをいただこう!
voice: vo_adv_5122007_012
3人:
【chara 1 face 1 (normal)】
さんせ~!
voice: vo_adv_5122007_013
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
……ふふ。みなさん楽しそうですね。
よかったです。美しいオーマが戻って。
Choice: (1) ネネカさんのおかげだね。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5122007_014
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
いいえ。
アキノさんたちの、執念とも言える根気のおかげです。
voice: vo_adv_5122007_015
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
……私が他人を褒めるなんて珍しい?
【chara 126611 face 2 (joy)】
……ふふ。
voice: vo_adv_5122007_016
ネネカ:
【chara 126611 face 7 (special_a)】
…………
voice: vo_adv_5122007_017
ネネカ:
【chara 126611 face 1 (normal)】
人と人は、どこまでいっても一人ずつ。
voice: vo_adv_5122007_018
ネネカ:
【chara 126611 face 1 (normal)】
手と手を繋いで、たとえ繋がった気になれたとしても……
誰しもが持つ心の隠し部屋の扉は、絶対に開かない。
voice: vo_adv_5122007_019
ネネカ:
【chara 126611 face 3 (anger)】
開いてはいけない。
暴いては、いけない。
voice: vo_adv_5122007_020
ネネカ:
【chara 126611 face 3 (anger)】
それが、私の思う、この世の理です。
Choice: (2) だから海の浄化に反対したの?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5122007_021
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
……まぁ、そんなところですね。
Choice: (3) でも、結果は違った、よね?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5122007_022
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
……ええ。
驚くべきことに。
voice: vo_adv_5122007_023
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
私の反対を押し切ったアキノさんたちは、
満身創痍になりながらも、あの向こう見ずな信念でこの世の理を穿ち、
ついには人々の心の扉を開けてしまった。
voice: vo_adv_5122007_024
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
……痛快としか言いようがありません。
voice: vo_adv_5122007_025
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
……
どうやら今回は、「秘密主義者ネネカ」の、負けのようです。
Choice: (4) 暴露、してみる?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5122007_026
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
……え?
Choice: (5) ネネカさんの秘密も。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_5122007_027
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
……!
なぜ貴方がそれを。
Choice: (6) マサキさんから聞いたよ。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_5122007_028
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
……なるほど。
【chara 126611 face 2 (joy)】
ふふ、マサキもずいぶん焦っていましたから。
貴方なら詮索せず一緒に捜してくれる、そう思ったのでしょう。
voice: vo_adv_5122007_029
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
リスクとリターンの分岐点を正しく計算し、
最大限主人の意に沿う策を打てる。
【chara 126611 face 2 (joy)】
さすが我が従僕。迂闊なところもありますが、従者の鑑です。
Choice: (7) ……もしかして、手に持ってるそれ?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_5122007_030
ネネカ:
【chara 126611 face 1 (normal)】
……ええ。
voice: vo_adv_5122007_031
ネネカ:
【chara 126611 face 1 (normal)】
この情報記録装置が、私の秘密です。
【chara 126611 face 2 (joy)】
とても小さいでしょう?
voice: vo_adv_5122007_032
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
でも、重たいんです。
voice: vo_adv_5122007_033
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_5122007_034
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
手放してみたいですね……
全て手放して、明かしたら、
どんなに自由か……
Choice: (8) 僕でよければ聞くよ。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_5122007_035
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
……
voice: vo_adv_5122007_036
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
……不思議ですね。
分かるような気がしてしまう。
voice: vo_adv_5122007_037
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
貴方になら話せる。知ってほしいと、
心のタガを外してしまいそうになる、少女たちの気持ちが……
voice: vo_adv_5122007_038
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
包容力、というのでしょうか。
voice: vo_adv_5122007_039
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
ふふ……かつては記憶と知能を失った貴方を、
私が教育する立場だったのに……
まるで今は逆のようですね。
voice: vo_adv_5122007_040
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
………………
voice: vo_adv_5122007_041
ネネカ:
【chara 126611 face 1 (normal)】
──でも。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──
--- Switch scene ---
Choice: (9) 秘密ブツが……貝になった!?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_5122007_042
ネネカ:
【chara 126611 face 1 (normal)】
自分以外のモノの姿を変えるのは、本来の能力ではないので。
たくさんは無理ですが、これ一つくらいなら。
voice: vo_adv_5122007_043
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
いいえ、擬態ではありません。
【chara 126611 face 1 (normal)】
存在そのものを貝に変えました。
【chara 126611 face 2 (joy)】
ほら、ふふ、ちゃんと水管があるでしょう?
voice: vo_adv_5122007_044
ネネカ:
【chara 126611 face 1 (normal)】
もう二度と、元の姿に戻ることはありません。
機密など背負っていない、ただの静かな二枚貝です。
voice: vo_adv_5122007_045
ネネカ:
【chara 126611 face 1 (normal)】
……
voice: vo_adv_5122007_046
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
貝なら、悪さをすることもないでしょう。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──ちゃぽん。
voice: vo_adv_5122007_047
ネネカ:
【chara 126611 face 7 (special_a)】
ゆ~らゆ~ら……【chara 126611 face 2 (joy)】
ふふ、沈んでいきますね。
voice: vo_adv_5122007_048
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
……
voice: vo_adv_5122007_049
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
そんな顔をしないでください。
貴方を信じていないということではありません。
Choice: (10) 世界の安寧と調和を守るため?
Choice: (11) ネネカさんのは、第一級機密だもんね。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_5122007_050
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
……ええ。
Jump to tag 12
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_5122007_051
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
……その通りです。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_5122007_052
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
そんじょそこらの秘密では、ありませんから。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──
voice: vo_adv_5122007_053
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『──あ、あ』
voice: vo_adv_5122007_054
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『──知能及び生活能力を失った彼の、教育係をすることになった』
voice: vo_adv_5122007_055
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『まだ未知の部分が多い彼の生態を正確に記録するため、
これより音声にて”教育日誌”を記録する』
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──
voice: vo_adv_5122007_056
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『──今日は、繰り上がりの足し算を練習する。が、不出来。
思わず厳しく指導してしまうが、言われるがまま必死で解いている。
幼児退行しているとはいえ、素直過ぎて張り合いがない』
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5122007_057
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『──やっと繰り上がりの足し算ができるようになる。
思わずハイタッチなどしてしまい、教育係としての威厳を
危うくしそうになる。素直というのは感染性なのだろうか……』
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──
voice: vo_adv_5122007_058
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『──彼が体調を崩したらしく、今日の授業は休み。
よってこの教育日誌も、今日は休み』
voice: vo_adv_5122007_059
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『彼は共に暮らす少女たちに手厚く看病されているはずで、
私には他にやるべき仕事が山ほどある』
voice: vo_adv_5122007_060
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『……なのに。
なぜか私は上の空で何も手につかず、
こうして記録するべきこともない教育日誌を、漫然と記録している』
voice: vo_adv_5122007_061
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『記録……?
私はいったい、何を記録したいというのだろう……』
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──
voice: vo_adv_5122007_062
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『──授業、最終日。
計算も一般常識も、問題なし。もう生活には困らないはず。
今日をもって彼の教育係を終えることにした』
voice: vo_adv_5122007_063
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『ここからは彼が自ら切り開いていくべき彼の人生である。
これ以上の個人的関わりを持つ理由も、必要も、皆無』
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_5122007_064
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『ましてや、「心配」を理由にこの先も彼を自分の管理下に置こうなど、
………没論理も甚だしい思い付きである』
voice: vo_adv_5122007_065
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『…………』
voice: vo_adv_5122007_066
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『……離れるのが、寂しい?』
voice: vo_adv_5122007_067
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『彼を、自分だけのものに……したい……?』
voice: vo_adv_5122007_068
ネネカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
『──この教育日誌は第一級機密とする』
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──
voice: vo_adv_5122007_069
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_5122007_070
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
明かせる道理がないでしょう……?
voice: vo_adv_5122007_071
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
あんなにも、
貴方に心をかき乱されている少女が、大勢いるというのに。
voice: vo_adv_5122007_072
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
世界は……
voice: vo_adv_5122007_073
ネネカ:
【chara 126611 face 4 (sad)】
もう十分に混沌だというのに。
voice: vo_adv_5122007_074
ネネカ:
【chara 126611 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_5122007_075
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
…………自由だといいですね、海の中は。
voice: vo_adv_5122007_076
ネネカ:
【chara 126611 face 2 (joy)】
…………
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
海中で自由を謳歌する小さな貝を想像し、
そっとほほ笑む、ネネカであった。
movie: 512200701