運命の糸を掴んで
国王の親戚という王族の女性と知り合った一行は、彼女を取り巻く国の事情と恋の悩みを解決するべく力を貸す。囚われていた青年を救い出し、二人を王宮に送り届けた一行は幸せな平穏を噛みしめるのだった。
-------------- situation:
運命の糸を掴んで
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
一同がオアシスの水遊びを堪能した翌日。
Choice: (1) ふあぁ……
----- Tag 1 -----
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5128003_000
ルカ:
【chara 127612 face 2 (joy)】
おはよう、お前さん。
voice: vo_adv_5128003_001
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
ゆっくり寝られたかい?
昨日はとんだ目に遭っちまったね。
voice: vo_adv_5128003_002
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
ええ、ほんとに……
【chara 127512 face 6 (surprised)】
ん? どうしたの、ぼーっとしちゃって。
Choice: (2) のんびりするのもいいなって。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5128003_003
サレン:
【chara 127512 face 2 (joy)】
ふふっ。そうね……
だったら、このまま二度寝しちゃいたいくらい。
voice: vo_adv_5128003_004
異国の子ども:
【chara 5313 face 1 (normal)】
みなさーん、起きてますか?
朝ごはんの時間ですよー?
voice: vo_adv_5128003_005
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
どうやら目覚ましの時間みたいだね。
【chara 127612 face 2 (joy)】
ほら、お前さんもちゃっちゃと起きる。
still display end
voice: vo_adv_5128003_006
国王:
【chara 1 face 1 (normal)】
おお、待っておったぞ。
オアシスの発見、まことに大儀であった。
盛大に祝う予定じゃから楽しみにしていてくれ。
voice: vo_adv_5128003_007
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
そんな……発見といっても、偶然です。
【chara 127512 face 4 (sad)】
遺跡で迷ったり魔物に襲われたり、たどり着くまでは大変でしたけど。
voice: vo_adv_5128003_008
女性:
【chara 1214 face 1 (normal)】
まるで本に描かれた冒険譚のようですわね。
【chara 1214 face 2 (joy)】
あなたたちのお話、もっと詳しく聞かせてもらえませんか?
voice: vo_adv_5128003_009
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
国王さま。この方は……?
voice: vo_adv_5128003_010
女性:
【chara 1214 face 1 (normal)】
ファリーダと申します。
みなさん、どうかお見知りおきを。
voice: vo_adv_5128003_011
国王:
【chara 1 face 1 (normal)】
ファリーダはわしの血筋──赤紋章の王家の娘でな。
よければ少しの間、冒険の話を聞かせてやってくれぬか。
そなたらの話を聞きたいと朝からごねられて困っておるのじゃ。
voice: vo_adv_5128003_012
国王:
【chara 1 face 1 (normal)】
異国の話となればずうっと聞いていられるような、
好奇心の旺盛な娘じゃ。一つ頼めるかの。
voice: vo_adv_5128003_013
ファリーダ:
【chara 1214 face 1 (normal)】
そういうわけで、みなさん。
【chara 1214 face 2 (joy)】
よろしければ、気軽にファリーダとお呼びください。
voice: vo_adv_5128003_014
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
じゃあ、ファリーダさん。
【chara 127512 face 6 (surprised)】
さっきから気になってたんだけど……その服、暑くないの?
ずいぶん注目を集めてるみたいだし。
voice: vo_adv_5128003_015
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
ええ……【chara 1214 face 1 (normal)】
でも、これは目印なんです。
【chara 1214 face 2 (joy)】
あの方がいつでもわたくしを見つけられるように……
voice: vo_adv_5128003_016
ルカ:
【chara 127612 face 6 (surprised)】
あの方……? いったい誰なんだいそれは?
voice: vo_adv_5128003_017
男性:
【chara 1012 face 6 (surprised)】
あの赤い服、あの髪、あの瞳……! 彼女だ……!
【chara 1012 face 1 (normal)】
ファリーダ! ……会えてよかった。
元気そうで何よりだよ。
voice: vo_adv_5128003_018
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
サイード! 【chara 1214 face 1 (normal)】
あなたも変わりないようで安心したわ。
【chara 1214 face 4 (sad)】
でも、こんなところまできて平気なの?
この辺りは赤紋章の王家の……
voice: vo_adv_5128003_019
白服の男性:
【chara 1012 face 6 (surprised)】
と。もう見つかっちゃったみたいだな……
voice: vo_adv_5128003_020
白紋章の兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】
サイード様、こんなところにいらしたのですか!
供の一人もつけずにこんな場所まで……
危険だと申し上げたはずですよ!
voice: vo_adv_5128003_021
サイード:
【chara 1012 face 4 (sad)】
すまないファリーダ、また今度。
【chara 1012 face 1 (normal)】
一目でも会えてよかった。
voice: vo_adv_5128003_022
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
サイード……気をつけて!
【chara 1214 face 1 (normal)】
わたくしもお会いできてうれしかった!
voice: vo_adv_5128003_023
白紋章の兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】
むっ、貴様は……国王派の。
サイード様に気軽に話しかけるな!
voice: vo_adv_5128003_024
ファリーダ:
【chara 1214 face 3 (anger)】
……わたくしはただ、散歩をしていただけですわ。
あの方も偶然通りかかっただけ。
voice: vo_adv_5128003_025
白紋章の兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】
ふん、いけしゃあしゃあと……
赤紋章の女狐め、いつか化けの皮を剥いでやる。
voice: vo_adv_5128003_026
ルカ:
【chara 127612 face 3 (anger)】
こいつはまた……
どうにも込み入った事情がありそうだね。
【chara 127612 face 6 (surprised)】
アンタたちはどうやら、好いた仲のように見えたけど。
voice: vo_adv_5128003_027
ファリーダ:
【chara 1214 face 4 (sad)】
ええ。彼はかつて王家から分かれた傍系の血統で……
わたくしたち現国王側の血統とは、別の派閥に属しているのです。
voice: vo_adv_5128003_028
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
同じ王家の血筋なのに、いがみ合ってるのね。
【chara 127512 face 4 (sad)】
さっきの兵士の態度を見るに、穏やかな関係ではないようだし。
voice: vo_adv_5128003_029
ファリーダ:
【chara 1214 face 4 (sad)】
はい……今でこそ、内乱など起きる事態は避けられていますが、
腹の底では、未だにいがみ合っています。
小さなころから目を合わすのもいけないと、しつけられてきました。
voice: vo_adv_5128003_030
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
ですが、わたくしは……
【chara 1214 face 4 (sad)】
彼のこと、周りの皆が言うように憎むことができなくて。
話してみたくなったのです。そして、何度も会ううちに、彼のことを……
voice: vo_adv_5128003_031
ルカ:
【chara 127612 face 6 (surprised)】
それで度々、偶然を装って相手さんと会ってたわけだね。
あの一瞬言葉を交わすためだけに……【chara 127612 face 1 (normal)】
健気だねえ。
voice: vo_adv_5128003_032
ファリーダ:
【chara 1214 face 1 (normal)】
もっと話したい……ゆっくり会いたいと思うこともあります。
【chara 1214 face 4 (sad)】
でも……二人の立場を考えたら、そう簡単にはいかないのです。
【chara 1214 face 1 (normal)】
ですが、いつかきっと……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その後、屋敷に戻った{player}たちは
ファリーダに詳しい話を聞いていた。
voice: vo_adv_5128003_033
ルカ:
【chara 127612 face 6 (surprised)】
現国王派の赤紋章一族と、傍系の白紋章一族、ねぇ……
それで、アンタらは何が原因で揉めてんだい。
国を割るほどの事情っていったら、相当なもんだろう?
voice: vo_adv_5128003_034
ファリーダ:
【chara 1214 face 4 (sad)】
すみません、わたくしも詳しくは……
なにせ現国王が即位するより何代も前の、
ずっと昔の話ですから。
voice: vo_adv_5128003_035
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
ただ、遥か昔のサラサリア王の時代……
【chara 1214 face 3 (anger)】
ある魔道具を巡っての騒動が、
両派を分かつきっかけだったと聞いています。
voice: vo_adv_5128003_036
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
これがロマンス小説なら話は簡単よ。
二人の愛で難題を乗り越えるだけだもの。
【chara 127512 face 4 (sad)】
……でも現実は、そう都合よくはいかないわ。
Choice: (3) 結婚したらいいんじゃないかな?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5128003_037
ファリーダ:
【chara 1214 face 4 (sad)】
そうです、結婚すれば……【chara 1214 face 6 (surprised)】
今なんと?
voice: vo_adv_5128003_038
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
お前さん、いいこと言うじゃないか! 【chara 127612 face 2 (joy)】
そうだよ、結婚しちまえばいい。
アタシたちみたいに家族になっちまうのさ。
【chara 127612 face 1 (normal)】
周りに気兼ねなんてしないでさ。簡単な答えだろ?
voice: vo_adv_5128003_039
ファリーダ:
【chara 1214 face 4 (sad)】
ですが、わたくしが勝手にそんなことをしたら、
後で周りがなんと言うか……
voice: vo_adv_5128003_040
ルカ:
【chara 127612 face 6 (surprised)】
その当人ですら原因を知らないような、大昔の話なんだろう?
【chara 127612 face 2 (joy)】
そんなもんにこだわるより、自分の心に──
voice: vo_adv_5128003_041
ルカ:
【chara 127612 face 6 (surprised)】
【chara 1214 face 6 (surprised)】
【chara 127612 face 4 (sad)】
って、誰だい。
こんな真面目な話の最中に、でかい腹の虫を鳴らすのは……
Choice: (4) ごめん。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5128003_042
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
ふぅ、まずはお昼ご飯にしましょうか。準備するわ。
【chara 127512 face 2 (joy)】
おなかが空いたままだと、気が滅入っちゃうしね?
voice: vo_adv_5128003_043
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
サレン、アタシも手伝うよ。
【chara 127612 face 2 (joy)】
食事の支度をしながら作戦会議といこう。
voice: vo_adv_5128003_044
サレン:
【chara 127512 face 2 (joy)】
ありがとう。【chara 127512 face 1 (normal)】
じゃあ、ルカさん。
そっちの魚料理をお願いできる?
voice: vo_adv_5128003_045
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
魚の扱いなら慣れたもんだ。
さ、腕によりをかけるとしようか。
腹を空かせた、うちの旦那のためにね。
voice: vo_adv_5128003_046
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
……あたしの、夫でもあるんだけど?
【chara 127512 face 2 (joy)】
やっぱり今日はあたしだけで作るから、
ルカさんは休んでていいわよ♪
voice: vo_adv_5128003_047
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
へぇ、そうかい?
でも働かせてばかりってのも気が引けるからね。
サレンこそ、こっちに任せてくれたっていいんだよ。
voice: vo_adv_5128003_048
サレン:
【chara 127512 face 2 (joy)】
いいえ? ばっちり元気だから全~然大丈夫♪
voice: vo_adv_5128003_049
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
すごい、あっという間に料理ができていくわ!
【chara 1214 face 2 (joy)】
二人とも、料理が上手なんですね……
voice: vo_adv_5128003_050
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
はい、あんたは味見。どう?
voice: vo_adv_5128003_051
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
お前さん、今度はこっちだ。どうだい?
Choice: (5) どっちもおいしい。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_5128003_052
サレン:
【chara 127512 face 2 (joy)】
おっけー、そんじゃ戻っていいわよ。
【chara 127512 face 1 (normal)】
今の勝負は引き分けってところね。
voice: vo_adv_5128003_053
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
なかなかやるじゃないか。
【chara 127612 face 6 (surprised)】
お前さん、味見で満腹にするんじゃないよ?
voice: vo_adv_5128003_054
異国の子ども:
【chara 5313 face 2 (joy)】
みなさん、すっかり夫婦っぷりが板についてきましたね!
voice: vo_adv_5128003_055
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
そ、そうかしら? 【chara 127512 face 2 (joy)】
ふふっ♪
voice: vo_adv_5128003_056
ルカ:
【chara 127612 face 6 (surprised)】
それはどうも。【chara 127612 face 4 (sad)】
……顔が熱いね。
voice: vo_adv_5128003_057
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
これが、夫婦……
【chara 1214 face 1 (normal)】
わたくしとサイードも、あなたたちみたいになれるのかしら……
【chara 1214 face 2 (joy)】
こんなふうに、幸せな時間を一緒に過ごせたら、どんなにいいか……
voice: vo_adv_5128003_058
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
……あれ、なんであたし照れてるのかしら?
【chara 127512 face 4 (sad)】
別に夫婦なんだから、なんでもないことのはず……よね?
voice: vo_adv_5128003_059
ルカ:
【chara 127612 face 6 (surprised)】
いつも通り夫婦として振る舞ってるだけ……
【chara 127612 face 4 (sad)】
なのに、どうにも調子が狂っちまうね。
voice: vo_adv_5128003_060
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
さ、食事が終わったら出発よ。
サイードさんに会いに行かなくちゃね。
voice: vo_adv_5128003_061
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
アンタもじっくり話したいだろ?
【chara 127612 face 2 (joy)】
アタシとサレンが警備の気を引いてるうちに
アンタとちっこいので、王子様を連れ出しておくれ。
voice: vo_adv_5128003_062
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
……わたくしに、できるでしょうか、そんなこと……
【chara 1214 face 4 (sad)】
今までだって、偶然を装って言葉を交わすのが精いっぱいだったのに。
voice: vo_adv_5128003_063
サレン:
【chara 127512 face 4 (sad)】
だけど、このままじゃ何も変わらない。
【chara 127512 face 6 (surprised)】
あたしたちみたいな……その、夫婦に、なりたいなら……
【chara 127512 face 1 (normal)】
あとはあなたの決断だけよ。
voice: vo_adv_5128003_064
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
乗り掛かった舟だ。
こうなったらとことん付き合ってやるさ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
サイード邸、正門前──
voice: vo_adv_5128003_065
ルカ:
【chara 127612 face 3 (anger)】
さあ、準備はいいかい?
こっから先は後戻りなしだ。
voice: vo_adv_5128003_066
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
二人の愛のためって言うと、聞こえはいいけど……
これ、絶対後で問題になるわよね。
【chara 127512 face 4 (sad)】
今から言い訳を考えておかないと。
voice: vo_adv_5128003_067
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
なら、一緒に来るのはやめとくかい?
voice: vo_adv_5128003_068
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
冗談言わないで。
【chara 127512 face 3 (anger)】
あたしが同じ立場だったら、絶対退かないもの。
voice: vo_adv_5128003_069
サレン:
【chara 127512 face 3 (anger)】
たとえ誰を敵に回したって……
{player}の手を掴みに行くわ。
voice: vo_adv_5128003_070
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
だってさ。そんな女がここに二人いるんだ。
【chara 127612 face 2 (joy)】
お前さんは幸せもんだね。
voice: vo_adv_5128003_071
ファリーダ:
【chara 127512 face 1 (normal)】
【chara 1214 face 3 (anger)】
わたくしも──覚悟はできました。
voice: vo_adv_5128003_072
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
それじゃ、行くわよ!
voice: vo_adv_5128003_073
異国の子ども:
【chara 5313 face 6 (surprised)】
そうだ、{player}おにいさん。
【chara 5313 face 1 (normal)】
この指輪を渡しておきますね。
Choice: (6) この指輪は……?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_5128003_074
異国の子ども:
【chara 5313 face 1 (normal)】
困った時には、この指輪に強く念じてください。
【chara 5313 face 2 (joy)】
きっとおにいさんの助けになるはずです。
Choice: (7) ありがとう。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_5128003_075
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
失礼、サイードさまにお目通り願いたいのだけど……
【chara 127512 face 3 (anger)】
お話ししたいことがあるの。大切な話よ。
voice: vo_adv_5128003_076
白紋章の兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】
ここは誰であっても通してはならぬと言われている。
特に……貴様らのようなどこの馬の骨とも知らぬものに。
voice: vo_adv_5128003_077
ファリーダ:
【chara 1214 face 3 (anger)】
では今一度伝えてください。
わたくし、ファリーダが会いに来ましたと。
voice: vo_adv_5128003_078
白紋章の兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】
馬鹿を言うな! 赤紋章の王族など、尚更通すわけにはいかん!
今すぐここを立ち去れ! さもなければ力ずくで……!
voice: vo_adv_5128003_079
サレン:
【chara 127511 face 3 (anger)】
……ってことだけど、どうする?
voice: vo_adv_5128003_080
ルカ:
【chara 127611 face 1 (normal)】
当然! 【chara 127611 face 3 (anger)】
悪いけど、お邪魔させてもらうよ!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
乱戦が始まった屋敷の奥深く──
敵対する国王派であるファリーダとの逢瀬が露見したサイードは、
身辺警護という建前の元、隠し牢に幽閉されていた。
voice: vo_adv_5128003_081
サイード:
【chara 1012 face 3 (anger)】
一体何の真似だ、お前たち。
僕をこんなところに閉じ込めて……
ファリーダと僕を、引き離そうというのか。
voice: vo_adv_5128003_082
白紋章の貴族:
【chara 1 face 1 (normal)】
ええ。サイード様が血迷われている間はここでお過ごしいただきますよ。
赤紋章の女狐に入れあげて、導くべき民をないがしろにしておられること
そろそろご自覚いただきたい。
voice: vo_adv_5128003_083
白紋章の貴族:
【chara 1 face 1 (normal)】
あなたは騙されておいでだ! 白紋章の王家の、
幾代にも及ぶ苦渋の日々を知らぬわけではありますまい。
今度はあなたを篭絡して、いったい何をたくらんでいるのやら……
voice: vo_adv_5128003_084
サイード:
【chara 1012 face 3 (anger)】
違う! 彼女はそんな人じゃない!
僕と彼女は純粋に、互いを想いあっているだけだ!
一族の確執なんか、関係ないっ!
voice: vo_adv_5128003_085
白紋章の貴族:
【chara 1 face 1 (normal)】
何を仰います。あなたは将来我らのトップに立つべき人間……
白紋章の誇りを背負い、赤紋章の連中と戦う定めなのですぞ。
voice: vo_adv_5128003_086
サイード:
【chara 1012 face 3 (anger)】
彼女とも、彼女の一族とも、戦うつもりはない。
閉じ込められたくらいで、僕の信念は変わらない!
僕は彼女との愛のためなら──命を賭したって構いはしない!
voice: vo_adv_5128003_087
白紋章の貴族:
【chara 1 face 1 (normal)】
はっ、大層なお覚悟で。
……恋に浮かれると、こうも愚かになるとは。
ならばもうしばらく、そこで頭を冷やして──うぉぉっ!?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5128003_088
サイード:
【chara 1012 face 4 (sad)】
ごほっごほっ……【chara 1012 face 6 (surprised)】
なっ、何が起きた!?
voice: vo_adv_5128003_089
ファリーダ:
【chara 1214 face 6 (surprised)】
サイード、無事だったのね!
【chara 1214 face 1 (normal)】
よかった……
voice: vo_adv_5128003_090
サイード:
【chara 1012 face 6 (surprised)】
ファリーダ!? 来てくれたのか……!
だがどうやって!? 厳重な警備体制だっただろう……?
voice: vo_adv_5128003_091
ファリーダ:
【chara 1214 face 1 (normal)】
ええ、でも来たの。
わたくし一人じゃないわ、手伝ってくれた人たちがいて……
【chara 1214 face 2 (joy)】
あなたを、ここから連れ出すために!
voice: vo_adv_5128003_092
サレン:
【chara 127511 face 6 (surprised)】
まさかこんな牢屋にいるなんて思わなかったけどね。
【chara 127511 face 3 (anger)】
ひどいわね、これ。
voice: vo_adv_5128003_093
サイード:
【chara 1012 face 6 (surprised)】
君たちは……あの時の? どうしてここが?
voice: vo_adv_5128003_094
サレン:
【chara 127511 face 1 (normal)】
そんなの簡単よ。
この屋敷中、ぜーんぶ探し尽くしたんだから!
voice: vo_adv_5128003_095
サイード:
【chara 1012 face 6 (surprised)】
なっ……!? この屋敷が、どれだけ広いと思って……
voice: vo_adv_5128003_096
ルカ:
【chara 127611 face 1 (normal)】
それが愛ってもんだろ? 【chara 127611 face 3 (anger)】
さ、急ごう。
ヤツらにつかまっちまったら、ここまでの苦労が水の泡だ。
Choice: (8) 早く脱出しよう。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_5128003_097
ファリーダ:
【chara 1214 face 3 (anger)】
サイード、わたくしの手を!!
voice: vo_adv_5128003_098
サイード:
【chara 1012 face 1 (normal)】
は、はは……【chara 1012 face 4 (sad)】
本当に規格外だな、君たちは。
【chara 1012 face 3 (anger)】
だが、恩に着る。僕も覚悟を決めるよ。
voice: vo_adv_5128003_099
異国の子ども:
【chara 5313 face 3 (anger)】
お二人はボクと一緒にこちらへ。
……【chara 5313 face 6 (surprised)】
で、いいんですよね? サレンおねえちゃん。
voice: vo_adv_5128003_100
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
ええ、お願い。あなたの土地勘が頼りよ。
二人を安全な場所に逃がしてあげて。
【chara 127512 face 3 (anger)】
あたしたちは時間を稼ぐわ。
voice: vo_adv_5128003_101
白紋章の兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】
侵入者め!!
白昼堂々押し入って、無事に帰れると思うなよ!
voice: vo_adv_5128003_102
サレン:
【chara 127511 face 3 (anger)】
さあ、もうひと暴れ必要みたいね。
【chara 127511 face 1 (normal)】
ルカさん、行けるかしら?
【chara 127511 face 3 (anger)】
せいっ!
voice: vo_adv_5128003_103
ルカ:
【chara 127611 face 1 (normal)】
当然!
聞くだけ野暮だろ?
【chara 127611 face 3 (anger)】
──はあぁっ!
voice: vo_adv_5128003_104
白紋章の兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】
なんだ、こいつらの強さは……!?
くっ、我が隊の精鋭がいとも簡単に……
白紋章の近衛兵を圧倒するだと!?
voice: vo_adv_5128003_105
ルカ:
【chara 127611 face 3 (anger)】
その程度じゃ、アタシの相手にもならないよ!
【chara 127611 face 1 (normal)】
さあて、お次は誰だい?
voice: vo_adv_5128003_106
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
それなら私と一手お願いできるかしら。
──ふっ!!
voice: vo_adv_5128003_107
ルカ:
【chara 127611 face 6 (surprised)】
なっ……! アンタは。
voice: vo_adv_5128003_108
ミフユ:
【chara 104811 face 1 (normal)】
こんな場所でまた会うなんて、妙な縁もあったものよね。
【chara 104811 face 3 (anger)】
衛兵のバイトを引き受けたと思ったら、
あなたたちと戦うことになるなんて。
voice: vo_adv_5128003_109
サレン:
【chara 127511 face 6 (surprised)】
ミフユさん、待って! これには事情が……っ!?
voice: vo_adv_5128003_110
ミフユ:
【chara 104811 face 6 (surprised)】
話ならちゃんと聞いてあげるわよ。
【chara 104811 face 3 (anger)】
ただし、みんなを捕まえたあとで……だけど。
voice: vo_adv_5128003_111
ミフユ:
【chara 104811 face 6 (surprised)】
私にも雇われた以上、立場っていうものがあるの。
違法じゃない、合法的な警備員として。
【chara 104811 face 2 (joy)】
その辺り、サレンさんなら分かってくれるわよね?
voice: vo_adv_5128003_112
サレン:
【chara 127511 face 3 (anger)】
ええ! それはもう……十分すぎるくらいにっ!
voice: vo_adv_5128003_113
サレン:
【chara 127511 face 6 (surprised)】
──止められたっ!?
voice: vo_adv_5128003_114
ミフユ:
【chara 104811 face 1 (normal)】
悪いわね、この稼業は信用が大事なの……
【chara 104811 face 3 (anger)】
痛くしないから、さっさと捕まっちゃいなさい!
voice: vo_adv_5128003_115
サレン:
【chara 127511 face 4 (sad)】
っ~~~!! なんって、馬鹿力なの!
【chara 127511 face 3 (anger)】
ああもう、敵に回すとこんなに厄介だなんて!!
voice: vo_adv_5128003_116
白紋章の兵士:
【chara 711 face 1 (normal)】
おお! あのアルバイト傭兵が奴らを止めたぞ!
この隙に奴らを囲め! 絶対に逃がすな!
voice: vo_adv_5128003_117
ルカ:
【chara 127611 face 3 (anger)】
お前さん、どうする? 手加減できる相手じゃないよ。
【chara 127611 face 4 (sad)】
このままじゃ本気でやりあう羽目になっちまう。
Choice: (9) この場さえ脱出できれば……!
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_5128003_118
サレン:
【chara 127511 face 6 (surprised)】
……ねえ、あんた。
その指、なんか光ってない?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5128003_119
ルカ:
【chara 127611 face 6 (surprised)】
なっ、指輪が絨毯になった……!?
しかもこれ、う、浮いてないかい?
Choice: (10) みんな乗って!
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_5128003_120
ミフユ:
【chara 104811 face 6 (surprised)】
なっ、空飛ぶ絨毯ですって!?
【chara 104811 face 4 (sad)】
そんなものが本当に存在するっていうの!?
voice: vo_adv_5128003_121
サレン:
【chara 127511 face 1 (normal)】
さすがは魔鉱石と魔道具の国ね。
助かったわ!
【chara 127511 face 2 (joy)】
全員乗った!? 行くわよ!
voice: vo_adv_5128003_122
ミフユ:
【chara 104811 face 6 (surprised)】
……はっ、まずい!
【chara 104811 face 3 (anger)】
みんな、早く彼らを捕まえて! 逃げられるわよ!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5128003_123
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
空までは追ってこないだろう……
【chara 127612 face 4 (sad)】
久しぶりに肝を冷やしたよ。
voice: vo_adv_5128003_124
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
だけど、これで一安心ね。
【chara 127512 face 6 (surprised)】
見て、ミフユさんもさすがに諦め──
voice: vo_adv_5128003_125
ミフユ:
【chara 104811 face 3 (anger)】
レヴィアタンラーーーンス!!
voice: vo_adv_5128003_126
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
そんなっ!? 水のない場所でこのレベルの技をっ!?
voice: vo_adv_5128003_127
ルカ:
【chara 127612 face 3 (anger)】
お前さん、全速力だ!
【chara 127612 face 6 (surprised)】
ミフユのヤツ、本気の目をしてるよ!
絨毯に穴をあけられたらおしまいだ!
voice: vo_adv_5128003_128
ミフユ:
【chara 104811 face 3 (anger)】
こらーーー!! 待ちなさーーーーーい!!!!
voice: vo_adv_5128003_129
ファリーダ:
【chara 1214 face 1 (normal)】
ああっ、みなさん!
voice: vo_adv_5128003_130
サイード:
【chara 1012 face 2 (joy)】
無事だったのか! よかった……!
voice: vo_adv_5128003_131
サレン・ルカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_5128003_132
サレン:
【chara 127512 face 4 (sad)】
本っ当に、無事でよかったわね……
voice: vo_adv_5128003_133
ルカ:
【chara 127612 face 4 (sad)】
絨毯にかすった時なんか肝が冷えたよ、まったく……
voice: vo_adv_5128003_134
異国の子ども:
【chara 5313 face 4 (sad)】
た、大変だったんですね……
voice: vo_adv_5128003_135
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
ちゃんと、二人で話はできた?
voice: vo_adv_5128003_136
サイード:
【chara 1012 face 1 (normal)】
はい。みなさんのおかげで。
二人で国王陛下のところに行くつもりです。
Choice: (11) じゃあ、絨毯に乗ってみんなで行こう。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_5128003_137
国王:
【chara 1 face 1 (normal)】
ファリーダ、どうした?
ドレスが砂だらけじゃないか。擦り傷も……
voice: vo_adv_5128003_138
ファリーダ:
【chara 1214 face 3 (anger)】
陛下。
わたくしたち、結婚のご報告に参りました。
voice: vo_adv_5128003_139
サイード:
【chara 1012 face 3 (anger)】
赤紋章の国王陛下。
僕たちはいがみ合う二つの王家の血筋なれど、互いを強く想っていると
確認しあいました。彼女と人生を共にしたいのです。
voice: vo_adv_5128003_140
サイード:
【chara 1012 face 3 (anger)】
そして、赤紋章の民も、白紋章の民も──
いがみ合うことなく協力し合って生きていくことができたら、と……
voice: vo_adv_5128003_141
国王:
【chara 1 face 1 (normal)】
ふむ、ずいぶんと急な話じゃの。
現王家と白紋章の血筋。周囲の反対も多かろう。
それでもか?
voice: vo_adv_5128003_142
ファリーダ:
【chara 1214 face 1 (normal)】
はい。わたくしはもう決めたのです。
他の者たちが何と言おうと、彼と添い遂げます。
【chara 1214 face 3 (anger)】
たとえ陛下が反対されても。
voice: vo_adv_5128003_143
ファリーダ:
【chara 1214 face 4 (sad)】
でないと、顔向けできませんもの。
【chara 1214 face 1 (normal)】
二人でここにたどり着くため尽力してくれた、あの方たちに。
voice: vo_adv_5128003_144
国王:
【chara 1 face 1 (normal)】
そなたらが、自分で決めたことなんじゃな。
あの者たちが、背中を力強く押してくれたか……
茨の道であろうが──恐れるでないぞ、二人とも。
voice: vo_adv_5128003_145
ファリーダ:
【chara 1012 face 6 (surprised)】
【chara 1214 face 6 (surprised)】
陛下、それでは……!
voice: vo_adv_5128003_146
国王:
【chara 1 face 1 (normal)】
その覚悟があるならば、わしに否やはない。
みなに伝えよ、祝砲を鳴らせ! 長きにわたる遺恨を洗い流し、
新たなサラサリアへ向けて、歩みだすときが来たと!
voice: vo_adv_5128003_147
国王:
【chara 1 face 1 (normal)】
ファリーダ、サイード。
お前たちがこの結論にたどり着いてくれたことを、
国王としてもうれしく思うぞ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5128003_148
サレン:
【chara 127512 face 2 (joy)】
あの二人、うまくいったみたいね。
voice: vo_adv_5128003_149
ルカ:
【chara 127612 face 2 (joy)】
ここまで骨を折ったんだ、そうじゃなきゃ困るさ。
voice: vo_adv_5128003_150
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
街の方も、なんだかお祭りでも始まりそうな雰囲気ね。
【chara 127512 face 2 (joy)】
あちこちから楽しそうな声が聞こえるわ。
voice: vo_adv_5128003_151
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
ねぇ、この絨毯って{player}が動かしてるの?
【chara 127512 face 2 (joy)】
よかったらこのまま、この街を巡ってみたいわ。
Choice: (12) お願いしたら飛んでくれる。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_5128003_152
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
へえ、じゃあ……
国中を見渡せるくらい、高くまで頼むよ。
voice: vo_adv_5128003_153
ルカ:
【chara 127612 face 2 (joy)】
あははっ♪ こりゃ便利だね。
夜の遊覧飛行としゃれこもうじゃないか。
voice: vo_adv_5128003_154
サレン:
【chara 127512 face 6 (surprised)】
わっ? 今度はなに? 花火?
voice: vo_adv_5128003_155
ルカ:
【chara 127612 face 1 (normal)】
横から見たのなんて初めてだよ。
【chara 127612 face 2 (joy)】
へぇ、本当に花が咲いてるみたいだ……
Choice: (13) きれいだね。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_5128003_156
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
……それって花火のこと?
それともあたしたちに向けて? 【chara 127512 face 2 (joy)】
どっちかしら♪
voice: vo_adv_5128003_157
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
両手に花を持つなら、
水だって十分に与えてくれないとね。
voice: vo_adv_5128003_158
ルカ:
【chara 127612 face 2 (joy)】
そうだね、たまにはお前さんの口からも
「愛の言葉」ってやつを聞かせてもらわないと。
voice: vo_adv_5128003_159
サレン:
【chara 127512 face 1 (normal)】
そうよ、ちゃんと言葉にしてくれないと。
【chara 127512 face 2 (joy)】
ねえ? あたしたちの──
voice: vo_adv_5128003_160
サレン・ルカ:
【chara 1 face 1 (normal)】
旦那さま♪
旦那様♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
夜空に咲く花火に照らされた二人に向けて、
しどろもどろになりながら、もう一度同じ言葉を伝える
{player}なのだった。
still display end