祭りのあとで
イベントの撤収作業中、エージェントたちが現れ古代遺物のその後を語る。ドライな反応を見せるクレジッタにペコリーヌは、クレジッタの本当の優しさを説き二人の絆がいっそう深まるのだった。


-------------- situation:
祭りのあとで
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 クリスマスを終えたランドソルでは、
イベントの撤収作業が進められていた。

voice: vo_adv_5132007_000
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 ──はいそこ! 大きな資材は一人で扱わない!
作業中はちゃんと声かけを徹底するんですわよ!

voice: vo_adv_5132007_001
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 いいですこと? 撤収完了帳簿完成までがイベントですわ!
陛下の幸せなクリスマスを台無しにしないためにも、
事故や怪我など絶対にしてはなりませんわよ!

voice: vo_adv_5132007_002
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ……クレジッタさん、りっちゃんと会った日から
ほとんど休まず働きっぱなしで、今日も現場に立ち会ってます。

voice: vo_adv_5132007_003
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 撤収作業は他の人に任せて、お休みしてもいいのに……

voice: vo_adv_5132007_004
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】 やらせてあげてください。ああ見えてりっちゃんとお別れしたことが
存外ショックだったみたいなので。

voice: vo_adv_5132007_005
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 ちょっとちょっと! おやめなさい、風評被害ですわよ!
わたくしは手掛けた仕事の責任を最後まで果たしているだけですわ。

voice: vo_adv_5132007_006
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 だいたい貴女も見たでしょう? パーティーの終わりに
赤ん坊の姿から小さな古代遺物に戻るところを。

voice: vo_adv_5132007_007
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 そもそも人ですらなかったのですから、
情なんか湧くはずもありませんわよ。
【chara 118011 face 3 (anger)】 なのであれはお別れではなくただの返却ですわ。

voice: vo_adv_5132007_008
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】 ……左様ですか。

voice: vo_adv_5132007_009
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 結局エージェントさんにりっちゃんを預けちゃいましたけど、
ちゃんと帰れたのでしょうか……

voice: vo_adv_5132007_010
エージェントV:
【chara 51111 face 1 (normal)】 ふむ、あれの行方が気になるか王女よ。

voice: vo_adv_5132007_011
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 それはもちろん……【chara 105812 face 6 (surprised)】 って、エージェントさん!?

voice: vo_adv_5132007_012
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 貴方たち……【chara 118011 face 4 (sad)】 古代遺物の回収は終わったのでしょ?
なんでいるんですのよ。

voice: vo_adv_5132007_013
エージェントQ:
【chara 51011 face 4 (sad)】 哀しいね。せっかく戦友が事後報告に来てあげたんだ、
【chara 51011 face 1 (normal)】 もう少し歓迎してくれてもいいと思うよ。

voice: vo_adv_5132007_014
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 貴方たちのポカのせいで余計な労働と出費を強いられたのに、
戦友とか言える胆力、ちょっとうらやましいですわよ……

voice: vo_adv_5132007_015
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 それで、りっちゃんは……

voice: vo_adv_5132007_016
エージェントV:
【chara 51111 face 1 (normal)】 ああ、『自律型幸福具現機』は回収後、改めて厳重に封印された。
【chara 51111 face 3 (anger)】 よほどのことがない限り、あれが表に出ることはあるまい。

voice: vo_adv_5132007_017
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 わざわざそれだけを言いに来たんですの?
【chara 118011 face 4 (sad)】 ご苦労なことですわね。

voice: vo_adv_5132007_018
エージェントQ:
【chara 51011 face 1 (normal)】 重要なのはそこじゃないよ。封印される間際に一言、発したんだ。
「くえいった」、とね。

voice: vo_adv_5132007_019
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 ……

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エージェントV:
【chara 51111 face 1 (normal)】 寂しいか? 身なりの派手な女性よ。

voice: vo_adv_5132007_021
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 別に。【chara 118011 face 1 (normal)】 でも安心しましたわ、
これでようやく終わったんですのね。

voice: vo_adv_5132007_022
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 本当は諸々の損害やわたくしの胃の痛みとかの
請求もしたかったところですが?
まあ許してあげますわ。わたくし寛大ですので。

voice: vo_adv_5132007_023
エージェントQ:
【chara 51011 face 6 (surprised)】 ずいぶんとドライなんだね、身なりの派手な女性。

voice: vo_adv_5132007_024
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 当然ですわ。成り行きで母親役みたいな感じになっておりましたけど、
【chara 118011 face 4 (sad)】 あれは多分若い陛下よりわたくしの方が母親に向いてそうだから、
という現実的な理由ですわ。

voice: vo_adv_5132007_025
エージェントV:
【chara 51111 face 1 (normal)】 まあたしかに、『自律型幸福具現機』はより強く幸福を欲する者を選び
その幸福を叶えるという。
【chara 51111 face 2 (joy)】 それだけあんたが幸せに飢えていたってことだろう。

voice: vo_adv_5132007_026
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 ……散々な言われようですが、否定する気もおこりませんわね。
だからわたくしもあの子になんの感情もありませんわ。

voice: vo_adv_5132007_027
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 それは……ちょっと違うと思います。

voice: vo_adv_5132007_028
クレジッタ:
【chara 118011 face 5 (shy)】 え、陛下?

voice: vo_adv_5132007_029
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 あのとき、誰よりも早くりっちゃんの元に
駆けつけたのはクレジッタさんです。

voice: vo_adv_5132007_030
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 だから分かってたんだと思います。
クレジッタさんが本当は優しくて、お母さん役に相応しい人だって。

voice: vo_adv_5132007_031
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 それにエージェントさんも言ってましたよね?
りっちゃんはより強く幸福を欲する者を選ぶって。

voice: vo_adv_5132007_032
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 その理屈なら、きっとりっちゃんはわたしを選んだと思います。
【chara 105812 face 2 (joy)】 なんたって王女ですから、常に国民の幸せを願ってるのにです!

voice: vo_adv_5132007_033
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】 そう言われれば確かに。

voice: vo_adv_5132007_034
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 りっちゃんは今回赤ちゃんの姿になっていました。
【chara 105812 face 1 (normal)】 それなら王女のわたしじゃなく、
【chara 105812 face 2 (joy)】 お母さん役のクレジッタさんを幸せにしたいと選ぶのは当然ですよ!

voice: vo_adv_5132007_035
エージェントQ:
【chara 51011 face 6 (surprised)】 なるほどね。厄介な自動機械だと思っていたけど、
存外ウェットなとこもあったんだね。【chara 51011 face 2 (joy)】 面白いなぁ。

voice: vo_adv_5132007_036
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 陛下……【chara 118011 face 4 (sad)】 お恥ずかしい限りですわ。
わたくしのことを、そうまで理解なされて……

voice: vo_adv_5132007_037
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 あとクレジッタさんって、目的のためなら手段を選ばない
冷徹な商人ぶっていても、【chara 105812 face 1 (normal)】 本当に悪いことや人を傷付けることは
できないじゃないですか? 【chara 105812 face 2 (joy)】 少なくとも今は。

voice: vo_adv_5132007_038
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 甘ちゃんの王女一人暗殺できないお人よしなんですから。
【chara 105812 face 2 (joy)】 あの子もそんなところに惹かれたんですよ☆

voice: vo_adv_5132007_039
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】 よかったですね、クレジッタさま。褒められてますよ。

voice: vo_adv_5132007_040
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 ……大変、複雑極まりない心情ですが……
【chara 118011 face 1 (normal)】 良しといたしましょう。
万事丸く収まったことですし。

voice: vo_adv_5132007_041
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 エージェントさんも、わざわざ教えてくれてありがとうございます!
【chara 105812 face 2 (joy)】 おかげでちょっと安心しました。

Choice: (1) こういうのって秘密にすると思ってた。
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voice: vo_adv_5132007_042
エージェントV:
【chara 51111 face 6 (surprised)】 鋭いな、地味な少年。【chara 51111 face 1 (normal)】 そう、古代遺物は本来
一般人には秘匿されるべき存在だ。

voice: vo_adv_5132007_043
エージェントQ:
【chara 51011 face 1 (normal)】 そのために僕らのようなエージェントがいるわけなんだけど、
【chara 51011 face 4 (sad)】 今回のように知られてしまうケースも多々ある。

voice: vo_adv_5132007_044
エージェントV:
【chara 51111 face 3 (anger)】 その場合、対象者の記憶の改ざんを行い、
古代遺物に関する情報を消去している。

voice: vo_adv_5132007_045
クレジッタ:
【chara 118011 face 5 (shy)】 貴方たち、まさか……

voice: vo_adv_5132007_046
エージェントV:
【chara 51111 face 3 (anger)】 そのとおり。どうせ消してしまうんだ、
いくらしゃべっても問題ないだろ。

voice: vo_adv_5132007_047
エージェントQ:
【chara 51011 face 2 (joy)】 安心してよ、痛みもなく一瞬で終わるから。
【chara 51011 face 1 (normal)】 さあ、お別れだよ。

voice: vo_adv_5132007_048
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 くっ……!
せめて陛下だけでもお逃げください!
ここはわたくしが──!

voice: vo_adv_5132007_049
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 いいえ、りっちゃんの記憶はクレジッタさんが持ってなきゃだめです!
ここはわたしが──

voice: vo_adv_5132007_050
秘書:
【chara 6111 face 4 (sad)】 あの、こういうのは一瞬で終わるものではないのでしょうか?

voice: vo_adv_5132007_051
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 そ、そういえば……何も、起きませんわね。
【chara 118011 face 3 (anger)】 ちょっとちょっと、どうなってるんですの?

voice: vo_adv_5132007_052
エージェントQ:
【chara 51011 face 4 (sad)】 ふぅ、困ったねエージェントV。どうやら装置が故障したみたいだ。

voice: vo_adv_5132007_053
エージェントV:
【chara 51111 face 4 (sad)】 それは困ったなエージェントQ。これでは記憶の改ざんができないぞ。
仕方ない、替えの装置を持ってくるとするか。

voice: vo_adv_5132007_054
エージェントQ:
【chara 51011 face 1 (normal)】 待ってよエージェントV。僕たちは明日から冬休みだ。

voice: vo_adv_5132007_055
エージェントV:
【chara 51111 face 6 (surprised)】 なんてことだ……【chara 51111 face 1 (normal)】 そういうわけだ、我々は当分来れないので、
古代遺物のことは他言無用だ。

voice: vo_adv_5132007_056
エージェントV:
【chara 51111 face 2 (joy)】 約束したぞ、戦友たち。ではまた。

voice: vo_adv_5132007_057
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 ……行っちゃいました。見逃して、くれたんでしょうか?

voice: vo_adv_5132007_058
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 本当にただのポンコツの可能性も捨てきれませんが、【chara 118011 face 1 (normal)】 まあ……

voice: vo_adv_5132007_059
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 それならよかったです。だって今回のクリスマスは
【chara 105812 face 2 (joy)】 りっちゃんがいたからこそ、最高になったんですから。

voice: vo_adv_5132007_060
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 りっちゃんがいてくれたから、身近な人をより深く知ることができたし、
強い絆で結ばれることができたんです。

voice: vo_adv_5132007_061
ペコリーヌ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 【chara 105812 face 1 (normal)】 わたしにとって、このクリスマス自体が【chara 105812 face 2 (joy)】 最高のプレゼントでした!

voice: vo_adv_5132007_062
クレジッタ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 【chara 118011 face 5 (shy)】 陛下、その身近な人というのはもしかして……

voice: vo_adv_5132007_063
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 ふふ☆ さあ、片付けを進めましょう。
そのあとはみんなでごはんです☆

voice: vo_adv_5132007_064
クレジッタ:
【chara 118011 face 5 (shy)】 へ、陛下、【chara 118011 face 2 (joy)】 お待ちください、陛下ー!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 こうして、ペコリーヌとクレジッタの幸せなクリスマスは
幕を下ろすのだった。

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