すれ違いの昼下がり
レイの仕事に付き合い牧場へとやってきたシナツは、サボって昼寝をしているリンを見かける。自分の世界では凄腕の警備員だったリンに対して警戒心を見せるシナツ。はたしてリンはそれに気づいているのか……


-------------- situation:
すれ違いの昼下がり
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 シナツは、配達の仕事を引き受けたレイに同行し、
牧場を訪れていた。

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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】 動物たちが平和に暮らす牧場の景色……【chara 129211 face 2 (joy)】 悪くないな。

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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】 人の多い街中は、あまり落ち着かないし……
【chara 129211 face 1 (normal)】 ここで少し休憩させてもらおう。

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???:
【chara 1 face 1 (normal)】 はぁ~……
まっひ~ったら、適材適所はマジメに考えてほしいよ。

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シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ……うん?
あれは……

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リン:
【chara 102611 face 4 (sad)】 お仕事なんて、やりたい人がやればみんなハッピーだろうになぁ。
やだやだ動きたくな~い。

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シナツ:
【chara 129212 face 7 (special_a)】 ……っ。

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シナツ:
【chara 129212 face 7 (special_a)】 ……もしや彼女が、こちらの世界のリンか。
【chara 129212 face 6 (surprised)】 思わず隠れてしまったが……
【chara 129212 face 1 (normal)】 この判断は間違っていないはずだ。

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シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 ……少なくとも。
私が知る彼女は、凄腕警備員だった。
裏社会でも名が通るほどに。

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シナツ:
【chara 129212 face 3 (anger)】 人呼んで『伝説のドングリレンジャー』……
牧場に害を為そうとして彼女に捕らえられた悪党は数知れず……
その監視の目から逃れられる者はいない……

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シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 この世界での私は、身元不詳の不審者にすぎない。
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……そして私一人では会話の糸口すらつかめない。
【chara 129212 face 7 (special_a)】 目を付けられると厄介だ……

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リン:
【chara 102611 face 5 (shy)】 あ~……いい天気だ~
こりゃ世界があたしに「もう休め」って言ってるよ~

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リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】 仕方ない……お仕事しようって気分になってたけど、【chara 102611 face 5 (shy)】 もう無理。
言われるがままにお昼寝しよ~っと。

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シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ……昼寝?
昼寝と言ったのか……? 

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リン:
【chara 102611 face 5 (shy)】 ん~、日差しがポカポカ気持ちいい……おやすみ~……

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シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ほ、本当に寝ているのか? あの伝説のレンジャーが……? 

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リン:
【chara 102611 face 4 (sad)】 す~……くか~……すぴ~……

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シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 …………いや、【chara 129212 face 1 (normal)】 油断はできない。
敵を欺く擬態という可能性もある。
【chara 129212 face 4 (sad)】 見つからないうちにこの場を離れよう……

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リン:
【chara 102611 face 3 (anger)】 ……待て、逃がさないぞ……

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シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 っ!! 見つかった……だと……!? 

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シナツ:
【chara 129212 face 7 (special_a)】 ……伝説のレンジャーからは逃げられない、か。

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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】 ……気配を断つ術は会得していたつもりだったが……
見事なものだな。

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リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】 ……うひひぃ、あんパンゲット~……
いただきま~す……

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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】 …………寝言……?

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シナツ:
【chara 129211 face 4 (sad)】 えぇ……

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リン:
【chara 102611 face 4 (sad)】 んあっ……!?【chara 102611 face 6 (surprised)】
え? あんた誰?

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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】 うん?
ええと、【chara 129211 face 4 (sad)】 その……

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シナツ:
【chara 129211 face 4 (sad)】 と……通りすがりの剣士だ。
【chara 129211 face 6 (surprised)】 あ、そうだ、レイの親戚だ。
【chara 129211 face 1 (normal)】 怪しい者では、ない。

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リン:
【chara 102611 face 1 (normal)】 あっそ。牧場のお客さんかな?
【chara 102611 face 2 (joy)】 ごゆっくり~

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シナツ:
【chara 129211 face 4 (sad)】 えぇ……

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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】 ちょ、ちょっと待て。
【chara 129211 face 1 (normal)】 自分で言うのもなんだが……キミは警備員だ。
怪しんだ方がいい。

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リン:
【chara 102611 face 2 (joy)】 だいじょぶだいじょぶ。
お姉さんの素性なら、大体察しはついたからさ。

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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】 ……この一瞬でそこまで見抜いたというのか。
やはり伝説の──

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リン:
【chara 102611 face 1 (normal)】 そのツッコミの切れ味……
ずばり、まっひ~の相方候補の芸人さんと見たね。

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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】 えっ、あ、違っ!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 その後もしばらく、リンとシナツによるボケと拙いツッコミの応酬が
牧場に響き渡るのだった。