風と冥風
話題作りのため書店に並ぶ本を吟味していたシナツのところへ、同好の士と思い込んだアンナが現れる。初対面の相手に戸惑うシナツだが、アンナに合わせた口調が意外と会話しやすいことを発見するのだった。
-------------- situation:
風と冥風
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ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
さまざまな商店が並ぶ、ランドソル商業地区。
シナツはその中の一軒で、店頭の商品を見つめていた。
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シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
『やさしく学ぶ王家の歴史』……
【chara 129211 face 1 (normal)】
『ランドソルぶらり旅ガイド』……
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シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
……この辺りの本を読んで、こちらの世界について知るのも
いいかもしれないな。
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シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
あまり長居はできない状況だが……
レイたちとうまく会話するのにも役立つかもしれない。
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シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
あとは……『冥風戦記』、【chara 129211 face 1 (normal)】
これは小説か。
【chara 129211 face 6 (surprised)】
だがこの著者名、どこかで見覚えが……
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シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 6 (surprised)】
もしや……【chara 100911 face 2 (joy)】
貴様もやはり、魔導書に共鳴せし盟友の一人、
『魔瞳』に導かれし宿命の戦士なのか！？
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シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……うん？
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シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 1 (normal)】
ならばこの邂逅もまた宿命に他ならず。
覇道に踏み出すその一歩を我も歓迎しようぞ！
【chara 100911 face 2 (joy)】
はーっはっはっは！！
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シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……こちらの世界のアンネローゼか？
そしておそらく。
この本は、彼女が書いた小説……
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シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
……なるほど。
自分が書いた小説に興味を持っていそうな人間がいて、
思わず声をかけた……といったところか。
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シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 6 (surprised)】
…………
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シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
私の世界にいたアンネローゼも、
同じように独特な世界観の小説を執筆していたが……
見た目や言動は、普通の少女とそう変わらなかったはず。
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シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……だが。
こちらのアンネローゼは、自分が描く世界に
より深く入り込んでいるのだろう。【chara 129211 face 1 (normal)】
ならば私は……
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シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 4 (sad)】
あ、あー……【chara 100911 face 6 (surprised)】
すまない、驚かせてしまったな。
【chara 100911 face 4 (sad)】
気にせず買い物を続けるといい──
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シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
…………なるほど。
この邂逅は偶然ではなく必然、ということか。
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シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 5 (shy)】
……！
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シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
私の風とお前の冥風……
重なることは、創世の刻より定められし運命に他ならぬ……と。
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シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……こんな感じでよかっただろうか。
【chara 129211 face 1 (normal)】
向こうの世界にあったアンネローゼの小説も、
同じような文体だったはず……
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シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
……声をかけられた以上、無視はできない。
【chara 129211 face 6 (surprised)】
私なりに礼を尽くしたつもりだが……
間違っていたか？
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シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 2 (joy)】
はーっはっはっは！ やはり我が『魔瞳』に狂いはなかった！
【chara 100911 face 1 (normal)】
果てなき闘争に身を投じる覚悟があるならば、貴様を迎えよう！
この疾風の冥姫の果てなき闘争の輪廻へと！
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シナツ：
【chara 129211 face 2 (joy)】
正解か…………よかった。
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シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 5 (shy)】
貴様の瞳にも、私と同じ意志が宿っている。
【chara 100911 face 1 (normal)】
覇道を阻む如何なる敵をも討ち滅ぼさんとする、魔王の意志だ。
voice: vo_adv_5136068_021
シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 1 (normal)】
この世界において明らかに異質な貴様の力……
【chara 100911 face 5 (shy)】
それを体現するかのような漆黒の装束。
溢れ出す魔力の波動を隠すことなど、できはしない……！
voice: vo_adv_5136068_022
シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……もしや、服のことを言っているのか。
確かに……
彼女のファッションと通じるものがあるのかもしれないな。
voice: vo_adv_5136068_023
シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
……私という存在は。
闇より出でて闇へと還る。
私の姿もまた、その闇を象っているにすぎない……それだけだ。
voice: vo_adv_5136068_024
シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 2 (joy)】
おおっ！ 冥府の深淵より産まれし闇の剣士よ。
問おう、そなたの名を。
voice: vo_adv_5136068_025
シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
……シナツ。
それが、現界に顕現せし身に与えられた、仮初の名だ。
voice: vo_adv_5136068_026
シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
…………この喋り方、意外と話しやすいな。
voice: vo_adv_5136068_027
シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
言葉選びが難しい分、言葉を発する前に考える必要がある。
【chara 129211 face 1 (normal)】
……この呼吸が、口下手な私にはちょうどいいのかもしれない。
voice: vo_adv_5136068_028
シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 2 (joy)】
シナツ、貴様にはより深き闇の深淵を見せてやろう！
【chara 100911 face 5 (shy)】
具体的には、我が手により紡がれし叙事詩を
その起源より余すところなく──
Choice: (1) おーい！
----- Tag 1 -----
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シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
むっ、この声は……
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シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 1 (normal)】
おぉ、シグルド！！
【chara 100911 face 2 (joy)】
紹介しよう、我が新たな盟友シナツを！
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レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
なんだシナツ、少し離れていた間にもう友だちが増えたのか？
意外な相手にも感じるが。
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シナツ：
【chara 129211 face 1 (normal)】
……否。
これは遥か古の時より定められし運命の邂逅。
そして我らの絆は、魂の共鳴とでも言うべき深き繋がりで──
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レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
え……？
シナツ、いきなりどうしたんだ……？
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シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……え？
Choice: (2) シナツも熾炎戦鬼煉獄血盟暗黒団に入るの？
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5136068_035
シナツ：
【chara 129211 face 6 (surprised)】
あ……
【chara 129211 face 4 (sad)】
ええと…………
voice: vo_adv_5136068_036
シナツ：
【chara 129211 face 5 (shy)】
……………しゅ……修行してくる。人付き合いの。では。
voice: vo_adv_5136068_037
シュテッヒパルム：
【chara 100911 face 6 (surprised)】
あぁっ、どこへ行く我が盟友よ！！
【chara 100911 face 4 (sad)】
もっといろいろ話したいのにーっ！！！