慣れ親しんだ初対面
基本世界に侵入したものの、自分の口下手ぶりから情報収集に気後れしていたシナツ。するとアイラが生み出した巨大な火柱を目撃し、彼女の元へと急行。そして二人はすぐに互いの素性を理解するのだった。
-------------- situation:
慣れ親しんだ初対面
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──アストライア大陸、西。メティス大瀑布。その上空。
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
…………
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
私の世界とは地形が異なる。
潜入には成功したようだな。
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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……ここが、全ての基本となるアストライア大陸か。
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シナツ:
【chara 129211 face 7 (special_a)】
……またか。
赤い霧の精霊:
【chara 10712 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
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シナツ:
【chara 129211 face 3 (anger)】
……!
赤い霧の精霊:
【chara 10712 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
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シナツ:
【chara 129211 face 3 (anger)】
しつこい追っ手だ。
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
……さて。
これからどうしたものか。
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
セキュリティのほころびが生まれた以上
この世界ではミネルヴァに関する『何か』が起こった。
それは間違いない。
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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】
その『何か』は……
『リセットの先』にたどり着けるものなのか。
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
……まずは情報を集めなければならないな。
【chara 129211 face 6 (surprised)】
定石であれば聞き込みだが──
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シナツ:
【chara 129211 face 4 (sad)】
……いや……
それは無理だ……
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シナツ:
【chara 129211 face 4 (sad)】
私の愛想は皆無だ……
話しかけても無視をされるに違いない…………
そもそも初対面の相手に話しかけることすら無理な話だ…………はぁ……
--- Switch scene ---
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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……うん?
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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】
あれは……火柱?
【chara 129211 face 1 (normal)】
凄まじい威力だ……!
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シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】
……まさか!
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
こちらの世界に侵入する際、妙な手ごたえがあった。
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
試行錯誤の結果、ようやく見つけたセキュリティの小さなヒビ。
【chara 129211 face 7 (special_a)】
小さなスプーンで牢獄の壁を壊すかのように……
時間をかけて広げ、掘り進め、修復されることも防いだ。
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
そして、その光が見えたとき──
一気に視界が開けたように感じた。
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シナツ:
【chara 129211 face 7 (special_a)】
そう、例えるなら……
『隣り合った小さな間隙が繋がり、一つの大きな穴となったような』
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シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】
ならば、いるはずだ。
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シナツ:
【chara 129211 face 7 (special_a)】
レイの『複製』である私の世界の隣で。
私と同じように、間隙を掘り進めていた存在が。
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シナツ:
【chara 129211 face 4 (sad)】
…………!
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アイラ:
【chara 129111 face 2 (joy)】
よーし!
魔物の討伐完了!
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アイラ:
【chara 129111 face 8 (special_b)】
ちょ~っとこんがり焼きすぎちゃったかもだけど……
【chara 129111 face 1 (normal)】
ま、大丈夫だよね?
voice: vo_adv_5137063_024
アイラ:
【chara 129111 face 6 (surprised)】
……あれ?
voice: vo_adv_5137063_025
シナツ:
【chara 129211 face 4 (sad)】
…………
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アイラ:
【chara 129111 face 6 (surprised)】
えーっと。
あなたも魔物退治?
【chara 129111 face 8 (special_b)】
……ってわけじゃなさそうだね。
voice: vo_adv_5137063_027
シナツ:
【chara 129211 face 4 (sad)】
……ああ。
voice: vo_adv_5137063_028
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】
分かる……だろうか。
voice: vo_adv_5137063_029
アイラ:
【chara 129111 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_5137063_030
アイラ:
【chara 129111 face 1 (normal)】
そっか。
voice: vo_adv_5137063_031
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】
う、うん?
voice: vo_adv_5137063_032
アイラ:
【chara 129111 face 2 (joy)】
ハグ~っ♪
voice: vo_adv_5137063_033
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】
むんっ!?
voice: vo_adv_5137063_034
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】
な、【chara 129212 face 4 (sad)】
なぜ抱きしめるんだ……?
というより、私はどうしたら……!?
voice: vo_adv_5137063_035
アイラ:
【chara 129111 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_5137063_036
アイラ:
【chara 129111 face 1 (normal)】
あたしね。アイラって言うんだ。
voice: vo_adv_5137063_037
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】
アイラ……
voice: vo_adv_5137063_038
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】
いい……名前だと、思う。
voice: vo_adv_5137063_039
アイラ:
【chara 129111 face 2 (joy)】
あはは、ありがとう。
【chara 129111 face 1 (normal)】
……ねえ、あなたの名前を教えて。
voice: vo_adv_5137063_040
アイラ:
【chara 129111 face 8 (special_b)】
『レイさん』って呼ぶのは……違うでしょ?
voice: vo_adv_5137063_041
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】
……!
voice: vo_adv_5137063_042
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】
……シナツだ。
私のことは、そう呼んでくれ。
voice: vo_adv_5137063_043
アイラ:
【chara 129111 face 1 (normal)】
シナツちゃん……
【chara 129111 face 2 (joy)】
素敵な名前だね。
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アイラ:
【chara 129111 face 2 (joy)】
はじめまして、シナツちゃん。
これからよろしくね。
voice: vo_adv_5137063_045
シナツ:
【chara 129212 face 2 (joy)】
はじめまして、アイラ。
こちらこそ……よろしく頼む。
voice: vo_adv_5137063_046
シナツ:
【chara 129212 face 2 (joy)】
……奇妙なものだ。
voice: vo_adv_5137063_047
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】
『初めて会う』はずなのに『知っている』。
『会ったことがない』はずなのに『覚えている』。
【chara 129212 face 2 (joy)】
『初対面』のはずなのに『落ち着く』
voice: vo_adv_5137063_048
シナツ:
【chara 129212 face 2 (joy)】
……初対面の相手は苦手なのにな。