より高みを目指して
エリコ班を始め優秀な成績を収めた今期の新兵たちに、行軍訓練を兼ねた魔物討伐任務が与えられた。そしてエリコとマコトは新兵たちの指揮官役となり、それぞれの思いを胸に任務に挑むこととなる。


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より高みを目指して
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 新兵たちの訓練課程が無事終わった、ある日のこと。
エリコとマコトはジュンに呼ばれ、ランドソル王城を訪れていた。

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エリコ・マコト:
【chara 1 face 1 (normal)】 魔物の掃討任務?

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ああ。今期の訓練兵たちは、類いまれな好成績を残してくれた。
既存の課程だけでは、実力を評価しきれないほどにね。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 そこで、さらなるステップアップを目指す訓練課程として、
魔物の掃討任務に参加してもらうことになったんだ。

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 つまり、前の遠征のように魔物と戦うのでしょうか。
今回はどちらへ?

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 かつて街道として使われていたが、
今は魔物がすみつき通れなくなっている場所があってね。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 強力な魔物はいないようだけれど、いかんせん数が多い。
でもエリコ班やマコト班を筆頭に、今期の新兵は実に優秀だ。
彼らになら掃討任務を任せられると思う。

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マコト:
【chara 104311 face 1 (normal)】 それでお呼びがかかった、ってことか。
【chara 104311 face 4 (sad)】 しかし、強くはないっつっても万が一はあるんじゃないか?

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エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 ……そうですね。
【chara 102711 face 6 (surprised)】 そういった相手にこそ、油断や慢心も生じやすいでしょうし。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 もちろん。だから二人にも参加してもらいたい。
君たちなら、経験不足な兵たちをうまく導いてくれるだろう。

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マコト:
【chara 104311 face 6 (surprised)】 なるほど、それで呼ばれたわけか。
【chara 104311 face 1 (normal)】 なら、教え子の面倒は最後まで見てやらないとな。
エリコはどうだ?

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エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 その程度の仕事であれば、構いませんわ。
数が集まっただけの烏合の衆など、
私が全員蹴散らして差し上げましょう。

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マコト:
【chara 104311 face 4 (sad)】 いや、ダメだろそれじゃ。あくまで戦うのは新兵たちの役目で、
あたしたちは指示を飛ばすだけ。【chara 104311 face 1 (normal)】 そんなとこだろ?

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エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 面倒ですわね……
私たちが手を下せば、確実な戦果が手早く得られますのに。

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マコト:
【chara 104311 face 1 (normal)】 大事なのは、新兵がしっかり実力をつけることだよ。
その道のりに近道なんてないんだ。

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 わかっています。
【chara 102711 face 4 (sad)】 まったく、教官というのは一筋縄ではいかない仕事ですわね。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 では改めて……
今回二人には、街道を占拠する魔物の掃討にあたって、
新兵たちの部隊を指揮する役目を任せよう。

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 訓練課程での班編成より大人数の兵士をまとめるわけだけど、
君たちにならみんなついてきてくれるはずだよ。

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エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 なるほど……【chara 102711 face 2 (joy)】 わかりました。
私の教え子たちが、邪魔くさい魔物たちを
一匹残らず駆逐してみせましょう。

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マコト:
【chara 104311 face 1 (normal)】 そんじゃ、二人で引き受けるってことで。
【chara 104311 face 2 (joy)】 みんなの成長を見届けるつもりで頑張ろうぜ、エリコ。

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 マコトさん、ぬるいことを言っている暇はありません。
【chara 102711 face 1 (normal)】 新兵たちが最高の結果を残せるよう、
私たちも全力で指揮にあたるのです。

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マコト:
【chara 104311 face 6 (surprised)】 お、おう……? 【chara 104311 face 4 (sad)】 いや待てエリコ。
面倒そうだったのに、なんかいきなり乗り気になってないか?

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エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 当然ですわ。
大勢の新兵たちを指揮することになると聞いたでしょう?

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エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 つまりそれは、優秀な教官である私の姿……
【chara 102711 face 2 (joy)】 ひいては、あのおかたの伴侶に相応しい姿を大勢の目に焼き付ける
絶好の機会だということ。【chara 102711 face 5 (shy)】 手を抜くわけにはまいりません!

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マコト:
【chara 104311 face 6 (surprised)】 どんな理屈だ!
【chara 104311 face 4 (sad)】 相変わらずぶっ飛んでるなおまえ!

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 何を言っているのです。
【chara 102711 face 1 (normal)】 マコトさんにとっても同じことでしょう?

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マコト:
【chara 104311 face 5 (shy)】 んなっ……!? い、いや、あたしは別に?
あ、あいつの伴侶とかそういうのは、その……

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エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 私とあのおかたの仲を全力で応援するのなら、
あなたにとってもまたとないチャンスです。【chara 102711 face 2 (joy)】 さあ行きましょう!

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マコト:
【chara 104311 face 4 (sad)】 そっちかよ! 【chara 104311 face 6 (surprised)】 だからあたしはそういうつもりじゃ……
【chara 104311 face 4 (sad)】 ああもう話を聞けって!

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 そうそう、助っ人として参加してもらえるよう、
君たちの友人にも依頼してあるんだ。
協力して任務を進めてほしい。

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マコト:
【chara 104311 face 1 (normal)】 ああ、そりゃ助かるぜ。
戦力が多いに越したことはないし……

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マコト:
【chara 104311 face 6 (surprised)】 ……ん? 【chara 104311 face 4 (sad)】 まさかそれって、こっちが引き受けるの前提で
とっくに話を進めてたってことか!?

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ジュン:
【chara 104711 face 1 (normal)】 ふっ、期待していたと言ってくれ。君たちは優秀な教官だからね。
それじゃ、よろしく頼んだよ。