仮タイトル


-------------- situation:
仮タイトル
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 その日メドゥーサ、モニカ、サレンはネフィ=ネラに呼び出され
鬼岩城塞へと赴いた。

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ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 1 (normal)】 モニカ殿。サレン殿。
御足労誠に痛み入り申す。
【chara 129711 face 6 (surprised)】 ああ序に、メドゥーサ奴も喃。

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メドゥーサ:
【chara 133612 face 3 (anger)】 ヒトのこと呼びつけておいて、ついで扱いすんじゃないわよっ。
【chara 133612 face 1 (normal)】 アタシ、そんな暇じゃないんだけど。
【chara 133612 face 3 (anger)】 つまらない用事だったら許さないんだからね!

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モニカ:
【chara 133212 face 1 (normal)】 お気になさらずに、ネフィ=ネラ殿。
暇に飽かせて当てどなく祭りを見て回ってただけなので。
【chara 133212 face 2 (joy)】 な、メドゥーサ?

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メドゥーサ:
【chara 133612 face 6 (surprised)】 い、言わなくていいでしょそんなこと!
【chara 133612 face 4 (sad)】 ネフィ=ネラのせいでしばらくランドソルで暮らすハメになったから
【chara 133612 face 3 (anger)】 『こっち』を見納めしとこうとか、【chara 133612 face 4 (sad)】 そんなこと思ってないんだから!

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ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 2 (joy)】 ──コロコロコロ。蠢動る蛇の化生の割に、直な娘で在り申す。
【chara 129711 face 1 (normal)】 わっちの用向きは明快至極。ランドソルの賀正の慣習に則り
お前さまらに『御年玉』なる宝を賜さんと思い侍り。

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サレン:
【chara 133512 face 6 (surprised)】 え、お、お年玉!? 【chara 133512 face 4 (sad)】 あの、お気持ちはうれしいですけど、
あたしたちはもう、お年玉をもらうような年齢では……

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モニカ:
【chara 133212 face 6 (surprised)】 う、うむ。こんな成りだが、【chara 133212 face 4 (sad)】 一応大人ではあるので……

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メドゥーサ:
【chara 133612 face 1 (normal)】 えー、いいじゃない、もらっておきなさいよ。

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ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 1 (normal)】 蛇の末子の言う通りであり申す。
お前さまらが一角の人物で在らせられるは先刻承知。
為れど此度は、カノン奴の不始末の詫びも兼ねます也。

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ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 1 (normal)】 此の機に報恩叶いますれば、わっちの面子も立つと云ふもの。
其れに古来より遠慮は無沙汰、湯の辞儀は水になるとの金言在らば。
モニカ殿、サレン殿。どうぞ御笑納下さります様、お頼み申し上げ奉る。

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サレン:
【chara 133512 face 1 (normal)】 で、でも……

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モニカ:
【chara 133212 face 1 (normal)】 なあ……

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サレン:
【chara 133512 face 1 (normal)】 ありがたいけど……他国の要人からのお年玉なんて、いいのかしら。
一応あたし、今回は公務員で来たわけだし。
収賄で外交問題とかになったりしないかしら? 

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モニカ:
【chara 133212 face 1 (normal)】 一国の姫君から直々に褒美を賜ることになるとは……
場合によっては武器を新調できるかもしれんし、
カフェに新商品を入れられるかもしれんぞ……!? 

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モニカ:
【chara 133212 face 1 (normal)】 ……いやいやいや。期待し過ぎてはいかん。
ネフィ=ネラ殿がいかに気前が良くとも、所詮はお年玉。
しばらくの間おやつが豪華になるだけでも、十分というものだろう。

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メドゥーサ:
【chara 133612 face 1 (normal)】 なに悩んでんの? いらないならアタシが全部もらっちゃうわよ。

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ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 1 (normal)】 こぉれメドゥーサや。欲の皮を張るで無し。
汝の取り分は此方に候。
無駄遣いをしてはならぬぞえ。

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メドゥーサ:
【chara 133612 face 1 (normal)】 ふーん、なかなかキレイじゃない。ま、一個でガマンしてあげる。

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モニカ:
【chara 133212 face 1 (normal)】 あ、あの、ええと……
ネ、ネフィ=ネラ殿? こ、この金色の玉は……

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ネフィ=ネラ:
【chara 129711 face 1 (normal)】 文字通り──御年『玉』であり申す。ジオ・ゲヘナの地下より
掘り出されたる鉱石を鋳溶かし、磨きに磨きを掛けた有様は正に珠玉。
職人の技巧が光る黄金の輝き、実に美事な仕事に御座候。

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モニカ:
【chara 133212 face 1 (normal)】 あ、そ、そうか、お年玉、か。なるほど……
確かに玉というのは縁起物でもあるしー……

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サレン:
【chara 133512 face 1 (normal)】 ありがとうございます。これは……きれいですね……
一点の曇りもないわ。

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モニカ:
【chara 133212 face 1 (normal)】 な、なあサレン。
この玉って……もしかして、すごく高価な物では……

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サレン:
【chara 133512 face 1 (normal)】 ……そうね……本物の金、だと思うわ。
混ざりもののない、純度の高い金ね……

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モニカ:
【chara 133212 face 1 (normal)】 ひえぇ……
ランドソルでなら、いくらになることか。
……だが、それにしても美しいな。

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サレン:
【chara 133512 face 1 (normal)】 ええ。使うとかじゃなくて、大切にしたいわね。

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メドゥーサ:
【chara 133612 face 1 (normal)】 ? こそこそしちゃって、変なの。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ありがたい一方で、
なんとも複雑な気持ちになるモニカとサレンだった。