残響:誓約女君
ある開発室の中で意識を取り戻すあなた。そこで誓約女君、クリスティーナ・モーガンと言葉を交わす。彼女が語るのは、絶対の存在する『千里真那の作る世界を見たい』という願いであった。
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──それは、確かにあったかつての時間。
あなたの意識はゆっくりと目覚めてゆく。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5201002_000
クリスティーナ:
【chara 133911 face 3 (anger)】
せぇいっ!
Choice: (1) !?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5201002_001
クリスティーナ:
【chara 133911 face 6 (surprised)】
ほう。
ワタシの一撃を躱すとは。
voice: vo_adv_5201002_002
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
今の速度に反応できるとは大したものだよ。
【chara 133911 face 2 (joy)】
これでもゲームに関してはプロと遊べる腕前なんだがな。
voice: vo_adv_5201002_003
クリスティーナ:
【chara 133911 face 6 (surprised)】
……うん? どうした?
ハトが豆鉄砲……いや、槍を構えた女傑にいきなり襲いかかられた、
とでも言うかのような慌て様だな?
voice: vo_adv_5201002_004
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
それともアレか?
このクリスティーナさんの悪魔的美貌に魅入られてしまったか。
はっはっは、テストモデルだからと好き放題に盛ったからな☆
voice: vo_adv_5201002_005
クリスティーナ:
【chara 133911 face 6 (surprised)】
オマエのキャラクターモデルが未完成なのが残念だ。
【chara 133911 face 1 (normal)】
顔さえあれば是非とも今の表情を見てみたかったのだがな。
voice: vo_adv_5201002_006
クリスティーナ:
【chara 133911 face 6 (surprised)】
……なんだと? 前後の記憶が飛んでいるだと?
今がワタシとのテストプレイの最中であることは分かっているか?
戦闘モーションの確認をしていたことは?
voice: vo_adv_5201002_007
クリスティーナ:
【chara 133911 face 4 (sad)】
やれやれ、『mimi』との接続不良かもしれんな。
バグレポートに書いておく必要がありそうだ。
voice: vo_adv_5201002_008
クリスティーナ:
【chara 133911 face 6 (surprised)】
このままもう一戦、といきたいところではあったが……
voice: vo_adv_5201002_009
クリスティーナ:
【chara 133911 face 4 (sad)】
……やめておくとしよう。
voice: vo_adv_5201002_010
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
ログアウトするぞ。
今日のテストはここまでだ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_5201002_011
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】
ワタシの反射神経がよすぎることを差し置いても、
現状では操作性に難があるな。わずかな遅延でも没入感が削がれる。
現在の技術レベルでは、レイテンシーはこれ以上縮められんだろうな。
voice: vo_adv_5201002_012
クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】
『mimi』の基本となる接続方式ではやはり──
voice: vo_adv_5201002_013
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
……ん?
なんだ、まだいたのか。
オマエの出番はもうないぞ……【chara 107131 face 4 (sad)】
と言っても迎えまではまだ時間があるか。
voice: vo_adv_5201002_014
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
暇ならこれでも読んでいろ。
Choice: (2) ……雑誌?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5201002_015
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
ああ。モデルを引き受けた時にもらった献本だ。
暇つぶしくらいにはなるだろう。
voice: vo_adv_5201002_016
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
ちなみにその雑誌の中だけでも、
ブランドモデル、起業家インタビュー、新作化粧品の広告と、
ワタシが盛りだくさんだ☆
voice: vo_adv_5201002_017
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
フフ、そう尊敬した眼差しで見つめないでくれ。
サインでもしてやろうか?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
別の日──
voice: vo_adv_5201002_018
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
そら、今日はこの腕時計をやろう。
この間参加した著名人たちとのパーティーで貢がれたものだ。
voice: vo_adv_5201002_019
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】
なかなか高値の貢ぎ物ではあるが、
ワタシが着けるには派手さが足りん。
【chara 107131 face 6 (surprised)】
かといって保存するにもそろそろ倉庫に入りきらなくてな。
voice: vo_adv_5201002_020
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
どうした? 困った顔をして。
ワタシに贈られた物を自分が受け取っていいのか、と?
voice: vo_adv_5201002_021
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
ハッ、構わんよ。
贈った輩にとって必要なのは、クリスティーナ・モーガンに物を贈った、
という事実の方だ。【chara 107131 face 1 (normal)】
その扱い方まで気にする者はおらんさ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
また別の日──
voice: vo_adv_5201002_022
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
オマエ、音楽は聞くか?
このCDをくれてやろう。
voice: vo_adv_5201002_023
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
いやなに、アイドルをプロデュースしてくれ、などという
たわけたオファーが来てな。
voice: vo_adv_5201002_024
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
試しに聞いてみたが、まぁまぁといったところだ。
商売的に成功させることは容易いだろうが、
【chara 107131 face 4 (sad)】
いまいち気乗りがしなくてな。
voice: vo_adv_5201002_025
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
まぁいずれ、誰かをプロデュースするというのもアリかもしれんな。
【chara 107131 face 2 (joy)】
このワタシ以上に輝けるものなどいるはずもないが♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
またまた別の日──
voice: vo_adv_5201002_026
クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】
あのチームは個々のプレイスキルに任せて波状攻撃を仕掛けてくる、
先手必勝型……うちのチームとスタイルは似ているな。
【chara 107131 face 6 (surprised)】
さて、どう対抗させるかな……
voice: vo_adv_5201002_027
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
ああ、今やってるのは開発ではないよ。
【chara 107131 face 1 (normal)】
ワタシが率いているプロゲーマーチームがもうじき試合を控えていてね。
voice: vo_adv_5201002_028
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
チームメンバーのコンディション管理や敵チームの分析、
作戦立案なんかもやっておかなければならないのだよ。
voice: vo_adv_5201002_029
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】
この程度、個々人の判断でやれと言いたいところなんだがな……
Choice: (3) 色々と忙しそうだね。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5201002_030
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
忙しい、か。
ワタシは有能だからな、多忙であることも仕方あるまいよ。
voice: vo_adv_5201002_031
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
才あるが故に様々な業界から引く手数多、
なにをやっても成功しているからそれが次の仕事を呼び、
さらに実績が積み重なる。
voice: vo_adv_5201002_032
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
フッ、手広くやりすぎるのも困りものだな。
voice: vo_adv_5201002_033
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
今はこちらの開発のために仕事量を減らしてはいるがね。
【chara 107131 face 1 (normal)】
それでもオファーは尽きないというわけだ。
voice: vo_adv_5201002_034
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
まったく、時間の足りぬ毎日さ♪
Choice: (4) ……でもなんだか、退屈そう。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5201002_035
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
……!
voice: vo_adv_5201002_036
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
ほう?
このワタシが、退屈しているだと?
voice: vo_adv_5201002_037
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
面白いことを言う。
今の話を聞いていて、【chara 107131 face 6 (surprised)】
なぜワタシがそう見えた?
voice: vo_adv_5201002_038
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
いや……返答はいらん。
【chara 107131 face 1 (normal)】
あの長老が連れてきた人材だ、目端が利いて当然だろう。
voice: vo_adv_5201002_039
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
オマエの見立ては正しい。
【chara 107131 face 4 (sad)】
確かにワタシは、退屈しているよ。
voice: vo_adv_5201002_040
クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】
どれだけ商売を成功させようと、
どれだけ華やかな赤絨毯を歩こうと、
どれだけ絢爛な宴で美酒を交わそうと。
voice: vo_adv_5201002_041
クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】
ワタシの退屈は殺せない。
voice: vo_adv_5201002_042
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】
──今の世界は簡単すぎる。
voice: vo_adv_5201002_043
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】
それなのに、縛るものばかりが多い。
法律、常識、世間の目──
voice: vo_adv_5201002_044
クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】
ワタシならば賽を振るたび最高値を出す自信があるというのに、
それはルール違反だと足を引っ張る愚か者ばかり蔓延っている。
voice: vo_adv_5201002_045
クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】
しかもその愚か者はどんな場所にでも存在し、
空気のように世界に満ち、どこからでもワタシを見ているのさ。
出る杭を打つためにな。
voice: vo_adv_5201002_046
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
必要なのだよ、この世界には。
voice: vo_adv_5201002_047
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
──絶対となる存在が。
Choice: (5) それって……覇瞳皇帝?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_5201002_048
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
うん? 知っているのか。
ワタシが真那さまに信を置いていることを。
voice: vo_adv_5201002_049
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
その通り……ワタシは真那さまの目指す思想に賛同している。
voice: vo_adv_5201002_050
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
あの方の生き方は実に苛烈だ。
孤独を是とする歩みには迷いがなく、異物を寄せ付けない。
【chara 107131 face 2 (joy)】
己を阻むものはすべて排除し、自身の道へと踏み均す。
voice: vo_adv_5201002_051
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
世界を壊すことさえも厭わない。
絶対的な力を持つが故の振る舞いだ。
voice: vo_adv_5201002_052
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
実に憧れるよ。
絶対はここにあるのだと、思わせてくれる。
voice: vo_adv_5201002_053
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
ワタシが世界に感じていたしがらみ、抑圧など、
【chara 107131 face 2 (joy)】
真那さまであれば全て打ち砕いてくれるのだろうとな。
voice: vo_adv_5201002_054
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
そう、『絶対』を感じたからこそ、ワタシは従うのさ。
あの方の──
voice: vo_adv_5201002_055
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
──千里真那の作る世界を生きるために。
voice: vo_adv_5201002_056
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
それはきっと混沌とした乱数に満ちた、
ワタシにとっての聖域のごとき世界であるだろう。
voice: vo_adv_5201002_057
研究員:
【chara 7531 face 1 (normal)】
──お時間です。
voice: vo_adv_5201002_058
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
おっと、お迎えが来たようだな。
【chara 107131 face 1 (normal)】
部屋に戻るがいいよ。
voice: vo_adv_5201002_059
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
今日は少し口が滑りすぎた。
【chara 107131 face 1 (normal)】
……この話は内緒だぞ?
voice: vo_adv_5201002_060
研究員:
【chara 7531 face 1 (normal)】
それでは、お連れします。
voice: vo_adv_5201002_061
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
ああ、丁重にな。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
七冠──誓約女君。
クリスティーナ・モーガンは世界に蔓延る抑圧に反旗を翻す。
全ては、付き纏う退屈を殺すために。

voice: vo_adv_5201002_062
宙:
【chara 107231 face 1 (normal)】
多忙かね、クリスティーナ・モーガン。
voice: vo_adv_5201002_063
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
おや長老。
もう引継ぎの時間でしたかな。
voice: vo_adv_5201002_064
宙:
【chara 107231 face 1 (normal)】
ウム。
voice: vo_adv_5201002_065
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】
これが今回行った戦闘のデータになります。
【chara 107131 face 6 (surprised)】
クリティカル率などの計算はちょっと見直しが必要でしょうな。
今の数式のままだと素直すぎる。
voice: vo_adv_5201002_066
宙:
【chara 107231 face 6 (surprised)】
より無秩序を求めるか。
【chara 107231 face 1 (normal)】
運否天賦の追求はお前に任せよう。
voice: vo_adv_5201002_067
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】
ハッハッハッ☆
それこそ天が賽を転がすに等しい乱数を組んで見せましょう。
voice: vo_adv_5201002_068
宙:
【chara 107231 face 1 (normal)】
存分に励むがいい。
……これは差し入れだ。

voice: vo_adv_5201002_069
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
これは、駄菓子?
もしや例の隠し……いや、お子さんへの?
voice: vo_adv_5201002_070
宙:
【chara 107231 face 4 (sad)】
だから隠し子ではない。
やれ、晶に至っては我が娘を新開発したロボットなどと勘繰る始末。
私を何だと思っているのか。
voice: vo_adv_5201002_071
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】
俗世を離れた仙人。
voice: vo_adv_5201002_072
宙:
【chara 107231 face 1 (normal)】
失礼なことを考えているのは視線の動きで分かる。
お前にはあとでフィールドのデバッグ作業を回すとしよう。
voice: vo_adv_5201002_073
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】
む、それは待っていただきたい!
ワタシが苦手としていることを知っているでしょう!?
voice: vo_adv_5201002_074
宙:
【chara 107231 face 2 (joy)】
デバッグも大事な仕事だ。
voice: vo_adv_5201002_075
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】
……ぬぅ。
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