花の在り処
二人の旅は、アネモネと仲良くなりたいクリアの嘘から始まった。謝罪するクリアに対し、アネモネもまた隠していた本心を打ち明ける。歩み寄った二人はようやく「友達」としての一歩を踏み出すのだった。
-------------- situation:
花の在り処
--------------
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
クリアとアネモネの旅が山場を迎えた頃、
{player}たちもそう遠くない場所で
魔物の群れとの戦いを繰り広げていた。
Choice: (1) ──はああああっ！
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_5207006_000
キャル：
【chara 106011 face 3 (anger)】
このっ……あっちに行きなさいよ！
【chara 106011 face 4 (sad)】
ったく、ほんとに次から次へとやってくるわね！
voice: vo_adv_5207006_001
リリ：
【chara 125811 face 6 (surprised)】
怜悧狡猾な連携──【chara 125811 face 3 (anger)】
だとしても。
ここから先、進ませるわけにはまいりません……！
voice: vo_adv_5207006_002
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 6 (surprised)】
……フム？
Choice: (2) ネラさん、二人に何か動きがあった？
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_5207006_003
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 6 (surprised)】
然様でありんす。
二人の後を子蛇に尾行させておりまするが……
【chara 129711 face 1 (normal)】
其の歩調が、俄かに速くなりて候。
voice: vo_adv_5207006_004
キャル：
【chara 106011 face 6 (surprised)】
どういうこと？
もしかして目的地が近い……【chara 106011 face 4 (sad)】
ってわけじゃなさそうね。
【chara 106011 face 6 (surprised)】
だってこの先って山よ？
voice: vo_adv_5207006_005
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 6 (surprised)】
「ひんたーらんど」なる地が山奥の秘境であったか──
はたまた別の理由があるか、でございましょうな。
voice: vo_adv_5207006_006
リリ：
【chara 125811 face 4 (sad)】
……リアさん……
voice: vo_adv_5207006_007
クリア：
【chara 135311 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_5207006_008
アネモネ：
【chara 135411 face 6 (surprised)】
クリアさん──
寒く、ないですか？
voice: vo_adv_5207006_009
クリア：
【chara 135311 face 1 (normal)】
……平気ですよ。
アネモネさんこそ、大丈夫ですか？
voice: vo_adv_5207006_010
アネモネ：
【chara 135411 face 6 (surprised)】
──っ、
【chara 135411 face 4 (sad)】
はい──……
voice: vo_adv_5207006_011
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
クリアさん──
さっきから……無理、してますよね。
voice: vo_adv_5207006_012
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
道でつまずいても……何しても。
ぜんぶ堪えて──傷だらけになって、歩いてる。
voice: vo_adv_5207006_013
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
私の、せいだ。
私が──いつまでも、信じなくて。
それで……クリアさんを追い詰めてしまった……
voice: vo_adv_5207006_014
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
こんなふうに、なるなら──
【chara 135411 face 9 (special_c)】
もっと早く言えばよかった。
voice: vo_adv_5207006_015
アネモネ：
【chara 135411 face 9 (special_c)】
……あぁ、私は──
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
クリアとアネモネは、それぞれに想いを秘めて山の奥へ歩き続けた。
そして──
voice: vo_adv_5207006_016
アネモネ：
【chara 135411 face 6 (surprised)】
──ここが、ヒンターランド……？
voice: vo_adv_5207006_017
アネモネ：
【chara 135411 face 7 (special_a)】
でも──花は、咲いてない。
どこにも……
voice: vo_adv_5207006_018
クリア：
【chara 135311 face 4 (sad)】
……はい。
アネモネさん、その──
voice: vo_adv_5207006_019
クリア：
【chara 135311 face 4 (sad)】
──ごめんなさい！
voice: vo_adv_5207006_020
アネモネ：
【chara 135411 face 6 (surprised)】
…………
それは──
voice: vo_adv_5207006_021
クリア：
【chara 135311 face 4 (sad)】
実は、ヒンターランドなんて場所……本当は存在しないんです。
3000年に一度咲く花も、全部わたしの作り話だったんです。
voice: vo_adv_5207006_022
クリア：
【chara 135311 face 4 (sad)】
わたし、アネモネさんと仲良くなりたくて……
きっかけを掴みたくて……つい、嘘をついてしまったんです。
良くないことだと、わかっていたのに……
voice: vo_adv_5207006_023
クリア：
【chara 135311 face 4 (sad)】
この旅の間も、アネモネさんを振り回して、傷つけて。
アネモネさんに怪我までさせて……
なのに、旅ができてうれしい、なんて思ってたんです。
voice: vo_adv_5207006_024
アネモネ：
【chara 135411 face 7 (special_a)】
──……
voice: vo_adv_5207006_025
クリア：
【chara 135311 face 4 (sad)】
本当に、ごめんなさい。
【chara 135311 face 8 (special_b)】
アネモネさんの、言う通りですよね。
【chara 135311 face 4 (sad)】
わたしは見た目通りじゃない……いい子でも、なんでもない。
voice: vo_adv_5207006_026
クリア：
【chara 135311 face 4 (sad)】
昔から……もちろん、今も。
他人の顔色を見て、期待されたら、それに応えようとしちゃうだけで。
わたしはずっと……聖女とか、そんなんじゃ……
voice: vo_adv_5207006_027
アネモネ：
【chara 135411 face 7 (special_a)】
クリアさん──
voice: vo_adv_5207006_028
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
──謝らないでください。
voice: vo_adv_5207006_029
クリア：
【chara 135311 face 6 (surprised)】
……え？
voice: vo_adv_5207006_030
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
それを言うなら──私も。
謝らなきゃです。
voice: vo_adv_5207006_031
アネモネ：
【chara 135411 face 7 (special_a)】
だって、私は──
この旅が嘘だって、知ってました。
──最初から。
voice: vo_adv_5207006_032
クリア：
【chara 135311 face 6 (surprised)】
えっ……？
voice: vo_adv_5207006_033
アネモネ：
【chara 135411 face 7 (special_a)】
クリアさん、目が泳いでたので──
話を聞いて、嘘かもって──すぐ、気付きました。
voice: vo_adv_5207006_034
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
でも……それでもいいって、思ってました。
【chara 135411 face 1 (normal)】
だって──知りたかったから。
voice: vo_adv_5207006_035
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
どうして、クリアさんが私に構うのか。
【chara 135411 face 9 (special_c)】
どうして、クリアさんのことを──無視、できないのか。
voice: vo_adv_5207006_036
クリア：
【chara 135311 face 6 (surprised)】
……！
voice: vo_adv_5207006_037
アネモネ：
【chara 135411 face 6 (surprised)】
一緒に旅をしたらわかるかも、って──
【chara 135411 face 7 (special_a)】
そう思って──わざと、話に乗りました。
voice: vo_adv_5207006_038
アネモネ：
【chara 135411 face 9 (special_c)】
でも……私は──結局、わからなくて。
【chara 135411 face 4 (sad)】
貴方を、追い詰めて──傷つけてしまいました。
voice: vo_adv_5207006_039
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
悪いのは……私も、同じです。
──いいえ。
voice: vo_adv_5207006_040
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
私こそ──ごめんなさい。
魔物たち：
【chara 3 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ！
voice: vo_adv_5207006_041
リリ：
【chara 125811 face 4 (sad)】
魔物の皆様にも、お立場や──憤りがあるのやもしれません。
【chara 125811 face 3 (anger)】
ですが、無辜の方々の暮らしを乱すのであれば
お止めするより他に、ございません……！
voice: vo_adv_5207006_042
リリ：
【chara 125811 face 3 (anger)】
ましてや此度は、リアさんとアネモネ様が仲を深める機会であり──
リアさんが『わがまま』を仰ってくださった、
千載一遇の機会なのですから！
voice: vo_adv_5207006_043
キャル：
【chara 106011 face 3 (anger)】
つーか夏が暑くて何が悪いのよ！
【chara 106011 face 4 (sad)】
そりゃー日差し強いし？ 暑さで頭バカになるし？
【chara 106011 face 3 (anger)】
海に行きゃあ浮かれたやつも変なやつもいますけど！
voice: vo_adv_5207006_044
キャル：
【chara 106011 face 3 (anger)】
そーやって考えてること全部脇に置いて
とりあえずはっちゃけられんのが夏ってもんでしょーが！
魔物たち：
【chara 3 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ！
voice: vo_adv_5207006_045
リリ：
【chara 125811 face 6 (surprised)】
魔物に隙が……！
【chara 125811 face 3 (anger)】
兄様、今です！
Choice: (3) ３人を強化する！
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_5207006_046
ネフィ＝ネラ：
【chara 129711 face 1 (normal)】
感謝いたしまする、騎士殿。
さて……宴も酣、
そろそろ締めの一幕といたしましょうぞ。
voice: vo_adv_5207006_047
アネモネ：
【chara 135411 face 7 (special_a)】
私──わかったんです。
【chara 135411 face 1 (normal)】
クリアさんは、嘘をついてないって。
voice: vo_adv_5207006_048
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
見た目通りの人じゃ、なくっても──
【chara 135411 face 9 (special_c)】
私に向けてくれた気持ちは、ほんものだったって。
voice: vo_adv_5207006_049
アネモネ：
【chara 135411 face 4 (sad)】
だから──クリアさん。
voice: vo_adv_5207006_050
クリア：
【chara 135311 face 6 (surprised)】
は、はいっ！
voice: vo_adv_5207006_051
アネモネ：
【chara 135411 face 1 (normal)】
貴方のこと──
もう少し、教えてください。
voice: vo_adv_5207006_052
アネモネ：
【chara 135411 face 9 (special_c)】
そうして互いを知って、理解して──
そうやって、できるのが。
【chara 135411 face 4 (sad)】
友達……なんです、よね？
voice: vo_adv_5207006_053
クリア：
【chara 135311 face 1 (normal)】
……！
【chara 135311 face 2 (joy)】
……アネモネさん……
voice: vo_adv_5207006_054
ネフィ＝ネラ：
【chara 129712 face 2 (joy)】
『そぅれ──』
--- Switch scene ---
魔物たち：
【chara 3 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ！！
Choice: (4) 魔物が散って逃げようとしてる……！
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_5207006_055
リリ：
【chara 125811 face 3 (anger)】
退路はシャドウたちで塞ぎます！
後は──キャル様！
voice: vo_adv_5207006_056
キャル：
【chara 106011 face 3 (anger)】
いい？ 夏は、ねぇ……
めんどくさいこと全部忘れて……バカになって……！
voice: vo_adv_5207006_057
キャル：
【chara 180611 face 3 (anger)】
素直になってなんぼでしょーがーーーーっ！！
魔物たち：
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ！！
voice: vo_adv_5207006_058
クリア・アネモネ：
【chara 1 face 1 (normal)】
「えっ──」
「──……？」
movie: 520700601