講義は踊る、されど進まず
聖テレサ女学院についてユニに質問するシズル。ユニは授業形式で{player}は弟ではなく他人だとシズルに教え込むも、シズルは理解したようで全く通じておらず、状況は進展しないのだった。
-------------- situation:
講義は踊る、されど進まず
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シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
ねえユニちゃん、聖テレサ女学院ってどんなところなの?
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ユニ:
【chara 111011 face 4 (sad)】
どんなとは、また漠然とした問いを投げられたものだ。
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ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
そうさな……伝統校ゆえ、校風に旧態依然としたきらいはある。
とはいえ生徒らはみな年頃の娘だ、要領よく青春を謳歌しておるよ。
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ユニ:
【chara 111011 face 2 (joy)】
もっとも、ぼくはと言えば、
旧い図書館棟に用意させた私的な研究室に籠り、
日がな一日、書と文に囲まれた厳粛な暮らしを──
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シズル:
【chara 104911 face 1 (normal)】
そうなんだあ。
voice: vo_adv_7015003_005
シズル:
【chara 104911 face 2 (joy)】
それでそれで?
{player}くんの学園生活はどんな感じなのかな?
voice: vo_adv_7015003_006
ユニ:
【chara 111011 face 4 (sad)】
興味の対象が実に分かりやすい父兄だ。
【chara 111011 face 1 (normal)】
彼のことなら彼に聞けば良いのではないかね。
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シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
そうなんだけど、
【chara 104911 face 4 (sad)】
弟くん、おかしな冗談ばっかりで
あんまり真面目に答えてくれないんだもん。
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ユニ:
【chara 111011 face 6 (surprised)】
──と言うと?
voice: vo_adv_7015003_009
シズル:
【chara 104911 face 1 (normal)】
部活の先輩が作った小型の飛空艇が教室で爆発しちゃったとか、
それを基にした巨大からくり人形が校舎を破壊しちゃったとか。
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ユニ:
【chara 111011 face 3 (anger)】
なんと、そんな根も葉もない法螺話を。
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シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
どんな勉強してるのって聞いたら、
【chara 104911 face 4 (sad)】
ちぇる語? とかいう実在しない言語の名前が飛び出すし……
Choice: (1) ぜんぶ本当の話だよ。
----- Tag 1 -----
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ユニ:
【chara 111011 face 2 (joy)】
※諸説あります。
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シズル:
【chara 104911 face 1 (normal)】
でも、弟くんの様子を見に、
近いうち自主的な父兄参観を開催しようとは思ってるんだけどね。
【chara 104911 face 5 (shy)】
お姉ちゃんは特別なお姉ちゃんだから学院の許可も出るはずだし。
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ユニ:
【chara 111011 face 4 (sad)】
解析班、彼女はいったい何を言っているんだ。
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シズル:
【chara 104911 face 5 (shy)】
純粋に、学校ってどんなところだろーっていう興味もあるしね。
【chara 104911 face 6 (surprised)】
ユニちゃん、授業ではどんなことを教わってるの?
voice: vo_adv_7015003_016
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
どうだろうか。
ぼくは一般授業への参加を疎んじられているからな。
皆と並んで教師の話を聞いていたのは、入学後のわずかな──
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ユニ:
【chara 111011 face 6 (surprised)】
──む、閃いたぞ。
【chara 111011 face 2 (joy)】
シズル君、知りたいと言うなら教えてやろう。実践的にな。
OKロゼッタ、本鈴を鳴らせ。
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ロゼッタ:
【chara 1 face 1 (normal)】
♪ぽーんぽーんぽーんぽーん……
voice: vo_adv_7015003_019
シズル:
【chara 104911 face 4 (sad)】
うん? なんのチャイムかな?
voice: vo_adv_7015003_020
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
がらがらっ。
【chara 111011 face 2 (joy)】
やあ、待たせたね。特別講師のユニだよ。
voice: vo_adv_7015003_021
シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
なにか始まった!
voice: vo_adv_7015003_022
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
諸君、席に着きたまえ。
えー、本日の授業は国語だ。
voice: vo_adv_7015003_023
シズル:
【chara 104911 face 5 (shy)】
わあ! これ学校の授業風景!?
どうしよう弟くん、お姉ちゃん弟くんの同級生になっちゃった!
【chara 104911 face 2 (joy)】
愛と青春の一大スクールラブコメ開幕の予感!
voice: vo_adv_7015003_024
ユニ:
【chara 104911 face 5 (shy)】
【chara 111011 face 3 (anger)】
静粛に。私語は慎みたまえ。
【chara 111011 face 1 (normal)】
えー、それでは、教科書の24ページを開きなさい。
Choice: (2) 先生、教科書がありません。
----- Tag 2 -----
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ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
ディティールにこだわるな。エアでよろしい。
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シズル:
【chara 104911 face 1 (normal)】
ええっと、
エア教科書の24ページ24ページ……(ぱらっ、ぱらっ)
voice: vo_adv_7015003_027
シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
あれれ? どうしたの弟くん、教科書忘れちゃった?
【chara 104911 face 2 (joy)】
それじゃあ、お姉ちゃんのやつ一緒に見よっか?
【chara 104911 face 5 (shy)】
エア机をくっつけて、よいしょ……(がたっ、がたっ)
voice: vo_adv_7015003_028
シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
あっ、いっけな~い!
教科書24ページには好きな弟くんの名前を書いてあるんだった~!
【chara 104911 face 2 (joy)】
やあん弟くん見ちゃダメぇ~~~! (ばさばさばさどかんどかんっ!)
voice: vo_adv_7015003_029
ユニ:
【chara 104911 face 5 (shy)】
【chara 111011 face 3 (anger)】
静粛に。
自前の効果音は慎みたまえ。
エアラブコメも慎みたまえ。
voice: vo_adv_7015003_030
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
えー、それでは授業を始める。
前回は「お姉ちゃん」という語について学んだので、
今回は「弟くん」について正しい使い方を勉強してゆこう。
voice: vo_adv_7015003_031
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
生徒諸君、誰か「弟」の字義を説明できる者はいるかね。
voice: vo_adv_7015003_032
シズル:
【chara 104911 face 2 (joy)】
はーい!
voice: vo_adv_7015003_033
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
ではシズル君。
voice: vo_adv_7015003_034
シズル:
【chara 104911 face 5 (shy)】
お姉ちゃんが世界でいちばん大切に想ってる男の子のことです!
voice: vo_adv_7015003_035
ユニ:
【chara 111011 face 3 (anger)】
不正解だ。この授業は哲学ではない。
voice: vo_adv_7015003_036
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
国語的に辞書を紐解けば、
弟とは「親を同じくする者のうち年下の男子」とある。
voice: vo_adv_7015003_037
ユニ:
【chara 111011 face 6 (surprised)】
ときにシズル君。
君と{player}君はその条件を満たしていないのだったな。
voice: vo_adv_7015003_038
シズル:
【chara 104911 face 2 (joy)】
ところが運命を満たしているのでセーフです!
voice: vo_adv_7015003_039
ユニ:
【chara 111011 face 4 (sad)】
……難しいな。
voice: vo_adv_7015003_040
ユニ:
【chara 111011 face 6 (surprised)】
まあ、百歩譲って「お姉ちゃん」はまだいい。
【chara 111011 face 1 (normal)】
その語には「若年の女性を親しんで呼ぶ俗称」との広義もある。
幼馴染みのお姉ちゃん、略して「お姉ちゃん」とも捉えられよう。
voice: vo_adv_7015003_041
ユニ:
【chara 111011 face 4 (sad)】
だが「弟」、これは無理だ。拡大解釈が過ぎる。
【chara 111011 face 1 (normal)】
戸籍上の縁故もないただの年下男子をそう呼ぶのは、
端的に言って何らかの遊戯(プレイ)だ。
voice: vo_adv_7015003_042
シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
せんせー、なに言ってるか分かりませーん!
voice: vo_adv_7015003_043
ユニ:
【chara 111011 face 4 (sad)】
君にだけは言われたくない台詞ランキング第一位だが、【chara 111011 face 1 (normal)】
まあいい。
voice: vo_adv_7015003_044
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
いいかねシズル君、たとえばだな──
【chara 111011 face 2 (joy)】
ぼくはこの小さな体に隠しきれない大人の色香がゆえに、
しばしば世間から「女豹のような女」などと評される。
voice: vo_adv_7015003_045
ユニ:
【chara 111011 face 4 (sad)】
だが、どれだけ「女豹のような」と形容されようとも、
ぼくは人間なのだから「女豹」そのものではない。
voice: vo_adv_7015003_046
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
分かるだろうシズル君。
同様に「弟のような男の子」は決して「弟」たりえないのだ。
voice: vo_adv_7015003_047
シズル:
【chara 104911 face 4 (sad)】
うーん……
でもユニちゃんは別に「女豹のような女」じゃないし……
voice: vo_adv_7015003_048
ユニ:
【chara 111011 face 3 (anger)】
黙れ。論点そこじゃない。
voice: vo_adv_7015003_049
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
いいかね。
君にとって{player}君は、国語上ただの他人だ。
弟などと呼ぶのは言葉の乱れ。国語科の教師として看過できん。
voice: vo_adv_7015003_050
シズル:
【chara 104911 face 4 (sad)】
でもユニちゃんは女豹じゃ……
voice: vo_adv_7015003_051
ユニ:
【chara 111011 face 3 (anger)】
黙れと言っとるんだよ、貴様さては理系だな?
いいから女豹の言うことを聞くんだ。がおー
voice: vo_adv_7015003_052
シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
ええー?
それじゃあお姉ちゃん、弟くんのことはなんて呼んだらいいの?
voice: vo_adv_7015003_053
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
他人くんだ。他人だからな。
voice: vo_adv_7015003_054
シズル:
【chara 104911 face 1 (normal)】
お姉ちゃんのことは?
voice: vo_adv_7015003_055
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
他人ちゃんだ。他人だからな。
voice: vo_adv_7015003_056
シズル:
【chara 104911 face 3 (anger)】
むー……
voice: vo_adv_7015003_057
ユニ:
【chara 111011 face 3 (anger)】
教師に反抗的な目を向けるんじゃあないよ。
【chara 111011 face 1 (normal)】
学校教育は時として自意識の抑圧、集団社会への迎合を強要するのだ。
voice: vo_adv_7015003_058
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
兵隊は考えるな。
さあ、言われたことに唯々諾々と従うんだ、さんはい。
voice: vo_adv_7015003_059
シズル:
【chara 104911 face 2 (joy)】
他人くん他人くん!
【chara 104911 face 5 (shy)】
他人くんの他人ちゃんだよ!
voice: vo_adv_7015003_060
シズル:
【chara 104911 face 6 (surprised)】
どうしたの他人くん! 困ったことがあったら他人ちゃんに言ってね!
【chara 104911 face 5 (shy)】
他人くんは他人ちゃんの他人くんだから、
【chara 104911 face 2 (joy)】
いくらでも他人ちゃんに甘えていいんだよ他人くん!
voice: vo_adv_7015003_061
ユニ:
【chara 111011 face 2 (joy)】
どうだ、しっくり来るだろう。
voice: vo_adv_7015003_062
シズル:
【chara 104911 face 4 (sad)】
うーん、ちょっと他人行儀じゃないかなあ。
voice: vo_adv_7015003_063
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
然り。他人だからな。
voice: vo_adv_7015003_064
ユニ:
【chara 111011 face 1 (normal)】
だが、そのうち慣れるだろう。
急がなくともいいさ、人生はいくらでもやり直せる。
【chara 111011 face 2 (joy)】
よし。今日の治療、もとい授業はここまでとしよう。
voice: vo_adv_7015003_065
シズル:
【chara 104911 face 2 (joy)】
よかった!
【chara 104911 face 5 (shy)】
ユニちゃんもお姉ちゃんたちのこと、
やっと分かってくれたみたいだよ弟くん♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
相変わらず進展のないまま、3人の探索は続くのであった。