それは熱き守護の双拳
迷いが晴れぬまま塔を進むカヤの前に強力な魔物が現れる。その強さに追い詰められるカヤだが、カオリから戦いにおける相性、そして守るべきものを気付かされたことで、迷いを断ち切り見事打ち倒すのだった。
-------------- situation:
それは熱き守護の双拳
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
先程のカオリとの手合わせを引きずったまま塔を登るカヤ。
そのいら立ちは魔物に向けられていた。
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カヤ:
【chara 106511 face 3 (anger)】
ドラァ!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_001
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
ちっ、いくら魔物を倒しても全然分かんねえ……
オレとカオリは何がそんなに違うんだ。
voice: vo_adv_7025004_002
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
あるいは……単純にカオリよりもずっと弱いだけなのか?
voice: vo_adv_7025004_003
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
……ねえカヤ? ちょっといいかな──
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
……
voice: vo_adv_7025004_004
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
っ! カオリ、気付いたか?
voice: vo_adv_7025004_005
カオリ:
【chara 101711 face 3 (anger)】
うん、分かるよ。あの魔物たち、すごく強いさ~
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
Choice: (1) 僕の方に来る!
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_7025004_006
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
アイツら、本能的に倒しやすい相手を狙ってるのか! 【chara 106511 face 3 (anger)】
カオリ!
voice: vo_adv_7025004_007
カオリ:
【chara 101711 face 1 (normal)】
はいさ~! 一人一体お相手するよ~
魔物1:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_008
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
うおっ、なんてパワーだ! それにこいつ、見るからに頑丈だな。
【chara 106511 face 4 (sad)】
……倒せるのか? オレの拳で。
魔物2:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_009
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
わわわ~なんて速い魔物さ~。【chara 101711 face 4 (sad)】
ううん、それだけじゃない。
型のない獣みたいな動き、これは読みづらいね~
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_010
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
ぐあっ……!
voice: vo_adv_7025004_011
カオリ:
【chara 101711 face 4 (sad)】
あいた~、これはなかなか手強いさ~
voice: vo_adv_7025004_012
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
このままじゃマズい……一旦退いて態勢を整えるぞ!
voice: vo_adv_7025004_013
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
了解さ~!
voice: vo_adv_7025004_014
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
はぁ、はぁ……ちっ、あのヤローどもしつこいな。
このままじゃ追いつかれちまう。
voice: vo_adv_7025004_015
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
おいカオリ、カレを連れて逃げろ。オレが殿をつとめてやるよ。
voice: vo_adv_7025004_016
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
それは却下だよ~
【chara 101711 face 1 (normal)】
だって私たちはあの魔物たちに勝つからさ~
voice: vo_adv_7025004_017
カヤ:
【chara 106511 face 3 (anger)】
バカ言うな! オレもアンタも全然歯が立たなかったじゃねえか!
【chara 106511 face 4 (sad)】
たとえカオリは勝てたとしても、オレは……
voice: vo_adv_7025004_018
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
さっきも言おうと思ったけど、カヤは強いよ~?
【chara 101711 face 1 (normal)】
もし本気で手合わせしてたら勝敗は予想もつかないさ~
voice: vo_adv_7025004_019
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
なんだよ、こんな時にお世辞なんていらねえよ。
voice: vo_adv_7025004_020
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
お世辞じゃないよ~
手合わせの時、それからカヤが苦戦した魔物を倒せたのも、
単純に相性の問題だったからね~
voice: vo_adv_7025004_021
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
相性、だって……?
voice: vo_adv_7025004_022
カオリ:
【chara 101711 face 1 (normal)】
そうだよ~、私はカヤにはない技を持ってるさ~
だからカヤの攻撃をいなせたし、魔物を一撃で倒せたんさ~
voice: vo_adv_7025004_023
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
でも、それだけのことさ~。私がカヤより強いわけじゃないよ~
【chara 101711 face 1 (normal)】
だからカヤは自分の強さを信じて戦えば絶対に負けないさ~!
voice: vo_adv_7025004_024
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
……かもしれないな。でも、オレにはカオリみたいに
守りたい場所も家族もない。その差はデカいだろ?
voice: vo_adv_7025004_025
カオリ:
【chara 101711 face 2 (joy)】
あは~、おかしなこと言うね~?
【chara 101711 face 1 (normal)】
守りたい人なら、ず~っと側にいるさ~
voice: vo_adv_7025004_026
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
……あ。そうだ、オレはここに何しに来たんだよ。
【chara 106511 face 4 (sad)】
ケンカにかまけてすっかり周りが見えなくなっちまってたぜ。
voice: vo_adv_7025004_027
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
たしかにオレにはカオリみたいな武術の心得はない。
だけどいくつもの修羅場で鍛え上げられた拳は決してやわじゃねえ。
voice: vo_adv_7025004_028
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
自分の拳を信じられなきゃ勝てるもんも勝てやしねえよな。
【chara 106511 face 2 (joy)】
ありがとよカオリ。アンタはオレの心も拳も守ってくれた。
voice: vo_adv_7025004_029
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
礼と言っちゃあなんだけど、
カオリが認めてくれたオレの強さ、きっちりと証明してみせるぜ!
voice: vo_adv_7025004_030
カオリ:
【chara 101711 face 2 (joy)】
うんうん、その意気だよ~
私、カヤの真っすぐで熱い拳が大好きさ~!
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_031
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
お、丁度ヤツらのお出ましだ。
カオリ、あの速いのはオレに任せろ。
オレの打撃の方が野郎に合わせやすそうだからな。
voice: vo_adv_7025004_032
カオリ:
【chara 101711 face 1 (normal)】
それじゃあ硬い方は私にお任せさ~
私の技なら剛腕も硬さも打ち破れるはずだよ~
voice: vo_adv_7025004_033
カヤ:
【chara 106511 face 2 (joy)】
さあ、第二ラウンドといこうか!
魔物2:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_034
カヤ:
【chara 106511 face 2 (joy)】
ははっ! いいな、目にも留まらぬ速さってやつか?
【chara 106511 face 1 (normal)】
でも、そこだ! 今度は……そっちか、オラァ!
【chara 106511 face 6 (surprised)】
どうした? もう終わりか? 【chara 106511 face 3 (anger)】
なら、こっちからいくぜぇ!
voice: vo_adv_7025004_035
カオリ:
【chara 101711 face 6 (surprised)】
カヤ、あの速さに反応し、ことごとくカウンターを決めてるさ~
voice: vo_adv_7025004_036
カオリ:
【chara 101711 face 1 (normal)】
高い身体能力と本能が、驚異的な当て勘を発揮してるんだね~
【chara 101711 face 6 (surprised)】
本気になったらああいうタイプが一番怖いさ~
魔物1:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_037
カオリ:
【chara 101711 face 1 (normal)】
おっと、こっちも負けてられないよ~
はいさ~、ほいさ~、【chara 101711 face 3 (anger)】
隙ができたらどーん!
voice: vo_adv_7025004_038
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
あのとんでもない威力を全部いなしてやがるぜ。
それにあの一撃、さっきゴム野郎を倒した技だな?
おそらく外から壊すのではなく内部を破壊する技なんだろうな。
voice: vo_adv_7025004_039
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
武を極めた強者の技だ。【chara 106511 face 2 (joy)】
へへ、見てるだけでたぎってくるぜ!
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_040
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】
なっ、アイツら敵わないと悟ったのか、
またカレの方に行きやがった! カオリ!
voice: vo_adv_7025004_041
カオリ:
【chara 101711 face 3 (anger)】
うん! 彼には指一本ふれさせないよ~
voice: vo_adv_7025004_042
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
戦い方は違っても、拳に込めた思いは同じ!
voice: vo_adv_7025004_043
カオリ:
【chara 101711 face 1 (normal)】
大事な人を守るためなら、いくらでも強くなれるさ~!
voice: vo_adv_7025004_044
カヤ:
【chara 106511 face 3 (anger)】
食らえぇ! ドラゴンズエンド、フィストォォー!
voice: vo_adv_7025004_045
カオリ:
【chara 101711 face 3 (anger)】
とっておきさ~! 琉球犬ナックルアロー!
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_7025004_046
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】
ふぅ、久々にしんどいケンカだったぜ。
【chara 106511 face 2 (joy)】
でも、最高にたぎったケンカだったな。【chara 106511 face 1 (normal)】
アンタのおかげだ、カオリ。
voice: vo_adv_7025004_047
カオリ:
【chara 101711 face 2 (joy)】
あは~♪ 私は大したことしてないよ~
【chara 101711 face 1 (normal)】
でも、カヤが楽しくなれたのなら、
私が来たかいがあってうれしいさ~
Choice: (2) いつものカヤに戻ってよかったよ。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_7025004_048
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】
キミにもずいぶんと迷惑かけちまったな。
【chara 106511 face 1 (normal)】
あとはキミのために全力で戦うよ。必ず記憶を見つけてやるからさ!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
迷いの晴れた清々しい顔で約束するカヤだった。