ルナの塔の守護者
最上階に到達したエリスたちの前に、もう一人の{player}が現れる。彼はこれからずっと一緒にいようとエリスに提案するが、エリスはその誘いを拒み、{player}と共に戦いを挑む。


-------------- situation:
ルナの塔の守護者
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 協力して塔内部を進み続けたエリスと{player}は、
ついに塔の最上階へと辿り着いた……

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エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 ここが、最上階……
この世界であらゆる者を拒み続けてきた、未踏の領域。
【chara 129011 face 7 (special_a)】 プログラムの隠し場所としても、最適のはず──

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エリス:
【chara 129011 face 10 (special_d)】 そこに、誰かいる……?
【chara 129011 face 9 (special_c)】 何者?
姿を見せなさい。

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???:
【chara 15811 face 1 (normal)】 …………いらっしゃい、エリスさん。

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エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 また騎士クン。
【chara 129011 face 10 (special_d)】 これも、塔のバグか。あるいは、新しい幻……?

Choice: (1) 君は、いったい誰?
----- Tag 1 -----
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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 やあ、僕。よくここまで来てくれたね。
僕は他の誰でもない、君自身だ。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 君は知らないだろうけど、
君が来るのをずっと待っていたんだよ。
僕は、ずっと君に会いたかった……

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エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 ……途中で会った、記憶から再現された幻とは違う。
今までの騎士クンたちより、それらしく見える。キリッとしていて……

Choice: (2) ずっとここにいたの?
----- Tag 2 -----
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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 そうだよ。そして、ようやく願いが叶う。
彼女を連れてきてくれてありがとう、僕。

Choice: (3) ──エリスさんをどうするつもりなの。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_7030002_008
騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 簡単なことだよ。
さぁ、エリスさん……僕と一緒に行こう。

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エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 えっ……ど、どういうこと?
一緒にって、どこへ……?

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 あなたが来るのをずっと待ってた。
そう、あなただけを。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 だからこれからずっと、エリスさんの傍にいるよ。
さあ、こっちに──

Choice: (4) 待って。エリスさんは渡さない。
----- Tag 4 -----
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エリス:
【chara 129011 face 5 (shy)】 き、騎士クン……!?
どうしよう、騎士クンが二人で、わたしを取り合ってる……
【chara 129011 face 3 (anger)】 いえ。ときめいている場合ではない。【chara 129011 face 5 (shy)】 でも……

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騎士クン?:
【chara 15811 face 1 (normal)】 邪魔をしないでほしいな。
僕と一緒にいるのが、エリスさんにとっても一番幸せなんだ。
君は身を引いてよ。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 僕ならエリスさんの願いを、叶えてあげられる。
エリスさんが望んでいたものは全部、この塔にあるんだから。

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エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 わ、わたしの望みが……この塔に……?
どういうこと……?

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 エリスさん……ずっと見ていたよね。
他の誰かのために頑張る、僕のことを。
そして、そこにいるのが自分であってほしいと、願ってた……

voice: vo_adv_7030002_017
騎士クン?:
【chara 15811 face 1 (normal)】 そんな寂しい思いは絶対にさせない。
【chara 15811 face 2 (joy)】 今まで他のみんなにしていたことも、
これからは全部、エリスさんだけにしてあげるから……

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 一緒に修行するのも、冒険に出るのも、
ごはんを食べるのも、のんびりするのも……
ずっと一緒だよ。

Choice: (5) エリスさん、待って!
----- Tag 5 -----
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エリス:
【chara 129011 face 5 (shy)】 ああ、手を差し伸べてくれている。
わたしを見つめる、騎士クンの、優しい微笑みや、甘い言葉。
……ええ、そう。知っている。わたしは、ずっとこんな場面を──

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エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 願っていたわ。
【chara 129011 face 4 (sad)】 そう、他の女の子に向ける、眼差しも笑顔も他愛ない会話でさえすべて
わたしだけが手に入れられたら、と。

voice: vo_adv_7030002_021
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】 …………
それ、は……

voice: vo_adv_7030002_022
騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 ね? さあ、早くこっちに──

voice: vo_adv_7030002_023
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】 ──……

voice: vo_adv_7030002_024
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 あぁ……そうか。
この塔は──

voice: vo_adv_7030002_025
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 このルナの塔は。
わたしと一体化していた頃のミネルヴァが、
覚醒しているあいだの僅かな時間を使って作ったもの。

voice: vo_adv_7030002_026
エリス:
【chara 129011 face 7 (special_a)】 騎士クンたちに『現実』の光景を見せ、
そして『懲役』を終わらせてもらうために。

voice: vo_adv_7030002_027
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 頂上で待っていた『彼』がわたしを狙うのは……
ミネルヴァとわたしを引きはがすために用意された、機能だからか……

voice: vo_adv_7030002_028
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】 ………………ごめんなさい。
わたしは、行かない。
あなたは本物の騎士クンではない。

voice: vo_adv_7030002_029
騎士クン?:
【chara 15811 face 1 (normal)】 どうしてそう思うの?
あなたは、心底それを望んでいて。
僕は、叶えられるのに。

voice: vo_adv_7030002_030
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】 だって、【chara 129011 face 1 (normal)】 騎士クンは……わたしを見ていてくれるから。
他の誰でもない、わたしを……
まっすぐに見つめてくれるから。

voice: vo_adv_7030002_031
エリス:
【chara 129011 face 7 (special_a)】 あなたがくれるのは、過去の思い出の繰り返しでしかない。
他の誰かにしたことで、わたしの願いを叶えようだなんて……
【chara 129011 face 1 (normal)】 本物の騎士クンなら、絶対に思わないよ。

voice: vo_adv_7030002_032
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】 わたしの好きな、騎士クンは。そういう人だから。

Choice: (6) エリスさん……
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_7030002_033
騎士クン?:
【chara 15811 face 1 (normal)】 それは、残念だな。
あなたと一緒にいられると思ったのに。

voice: vo_adv_7030002_034
騎士クン?:
【chara 15811 face 1 (normal)】 だったらもう、この塔から二度と帰らせない。
この塔にずっといてもらわなくちゃね。

Choice: (7) 僕は──エリスさんと一緒に塔を出る!
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_7030002_035
エリス:
【chara 129011 face 3 (anger)】 ……たとえバグでも、幻でも。
【chara 129011 face 4 (sad)】 騎士クンの姿をしたものに手を上げるのは、気が咎めるけれど。
【chara 129011 face 3 (anger)】 どうか、許して──