見届ける者たち
エリス達が塔を去った後。二人と刃を交えた{player}の複製に、ミネルヴァが語りかける。彼は二人と出会えた喜びを語り、ミネルヴァはこの先も塔を守っていてほしいと、彼に願いを託すのだった。


-------------- situation:
見届ける者たち
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}たちが去っていったルナの塔。
しかし、塔の中ではかすかに、ささやきかわす声があった。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 1 (normal)】 行ってしまった。
【chara 15811 face 2 (joy)】 ふふ、もう姿が見えなくなってしまった。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 ──……

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 寂しい、と。
そう思いますか。あなたは。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 いいや。
……と言ったら嘘になるかもしれないけれど、
万に一つの可能性すらなかったものだから。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 もう一人の僕や、彼女に出会えた。
それだけでも十分だよ。
記憶のかけらから構成された僕にとって、これ以上の望みはない。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 ありがとう。ミネルヴァさん。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 拾い集められた、あなたの記憶のかけらたち。
まさか、こんなふうに『あなた』を復元できるとは思いませんでした。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 私がそうする理由も、必要も本来はなかったはず。
……ですが。きっと──私は、彼女の願いにずっと触れていたから。
【chara 191112 face 2 (joy)】 情が移ったのでしょうか。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 2 (joy)】 塔のバグが共鳴したとはいえ、奇跡のような……

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 2 (joy)】 いいえ。
やはり──0.1パーセントの欠損は埋められない。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 あなたは完全に元の彼と同じではなく、
現在の彼とも同じでありながら、同じではないのです。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 情報だけでは、電気信号だけでは測れないほどにかすかな、
けれど絶対的な差異が、そこにはある。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 だからエリスさんは彼を選んだんだね。
僕はつまるところ、彼の複製でしかないと見抜いて。

voice: vo_adv_7030004_013
ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 彼との未知の未来を、彼女が自分から求めていくのなら
私はそれを喜びたい。
【chara 191112 face 2 (joy)】 そして、彼らを見送ったあなたのことも。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 2 (joy)】 被造物が自我を持つことを、模造品が願いを持つことを。
私は愛おしく思います──

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 もう一人の{player}。
あなたに一つ、お願いがあります。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 この塔を守ってくれませんか。
【chara 191112 face 2 (joy)】 あの二人の『秘密基地』のようなこの場所を。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 私はいずれ、ここを発ちます。
これから、私にはなすべきことがあるのです。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 ……うん、もちろん。
ミネルヴァさんが警戒していることも、僕には分かる。

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騎士クン?:
【chara 15811 face 2 (joy)】 ここは長い間に、作り手すらも予想できない形に育っているから、
誰かが見張っていないと。
……そうだよね?

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 2 (joy)】 ありがとう。
あなたに、万象の塔のもと、天象の加護がありますように。
そして。

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ミネルヴァ:
【chara 191112 face 1 (normal)】 太陽と星の祝福がありますように。