voice: 10102150010 voice: 10102150011 ぱんだ おー、見てくださいカトりん! ぱんだたちで貸し切りですよ! 夜の劇場って、なんだか雰囲気ありますよねー。
voice: 10102150020 カトリナ わざわざこんなところまで来て、いったいなんのつもり?
voice: 10102150030 voice: 10102150031 ぱんだ カトりんと、もうちょいおしゃべりしたいと思って。 お風呂で長話してたら、のぼせちゃいますしね~。
voice: 10102150040 カトリナ くだらない話なら、先に部屋に戻るわよ。
voice: 10102150050 voice: 10102150051 ぱんだ 真面目な話、するつもりですよ。 とりあえず座って座って。
voice: 10102150060 ぱんだ カトりんとふたりっきりで隣り合わせかー。 なんだか新鮮ですね。
voice: 10102150070 voice: 10102150071 カトリナ まぁ、確かにね……。 普段は、アンタの隣には流石がいるし。
voice: 10102150080 ぱんだ そうですね~。 なんだかんだ、さっすーとは腐れ縁なんで。
voice: 10102150090 ぱんだ ……そういうやつが、すっごく遠くに感じる時って、 めっちゃイライラしませんか?
voice: 10102150100 カトリナ え?
voice: 10102150110 ぱんだ ずっと隣にいたからこそ、そいつの凄さが痛いくらいわかる。 だから、追いつけないってこともわかっちゃう。
voice: 10102150120 カトリナ それって……。
voice: 10102150130 ぱんだ それって、めっちゃムカつくんですよねー。 なんで、自分じゃなくてあいつなんだって思っちゃいますよ。
voice: 10102150140 ぱんだ たまに『ざけんな!』って叫ばないと、 正直やってらんないです。
voice: 10102150150 ぱんだ こちとら、お前が簡単にできるようなことでも 死ぬ気でやらなきゃできねーんだよ! ってね。
voice: 10102150160 カトリナ ……どうして、そんな話してくれるの?
voice: 10102150170 voice: 10102150171 ぱんだ へへへ、どうしてでしょうね。 今のカトりん、昔の自分みたいでほっとけないからかも。
voice: 10102150180 カトリナ そっか……。
voice: 10102150190 ぱんだ 『人魚姫』は、何があってもぱんだたちが成功させます。 主役が暴走したくらいで、失敗になんてさせません。
voice: 10102150200 ぱんだ だから、カトりんは好き勝手にやっちゃってください。 主役に振り回されるのも、脇役の仕事ですし。
voice: 10102150210 カトリナ うん……わかった。
voice: 10102150220 ぱんだ 期待してますよ。
voice: 10102150230 voice: 10102150231 ぱんだ つーか、普通の脇役、ここまでしないですよ? そもそも、負けた相手に慰めさせないでくれます?
voice: 10102150240 カトリナ ふふっ……そうね。
voice: 10102150250 カトリナ ……ねぇ、ぱんだ。
voice: 10102150260 ぱんだ なんですか?
voice: 10102150270 カトリナ ありがとね。
voice: 10102150280 ぱんだ あーん? 声が小さすぎて聞こえないですね? それでも役者なんですか~?
voice: 10102150290 カトリナ ……言ったわね? なら、耳元で思いっきり言ってあげる。
voice: 10102150300 ぱんだ へっ? ちょっ!?
voice: 10102150310 カトリナ ありがとねっ! 脇役さんっ!
voice: 10102150320 voice: 10102150321 ぱんだ ぎゃっ!? ……や、やればできるじゃねーですか……。
voice: 10102150330 カトリナ フフッ、今度はちゃんと聞こえたみたいね?
voice: 10102150340 voice: 10102150341 ぱんだ ええ、鼓膜が破れそうなくらいばっちりね! ……どういたしまして、我らが人魚姫。