voice: 10201020010 仁花子 『ーー貴方が会いに来てくれたこと、私は一生忘れません』

voice: 10201020020 仁花子 『待っています。貴方がまた帰ってきてくれる日まで……。  ずっと……ずっとここで……!』

voice: 10201020030 仁花子 ……こんな感じでしょうか。

voice: 10201020040 テトラ ほぉ……こいつは驚いたね……。

voice: 10201020050 初魅 逸材だろ? 楽園に欲しい。

voice: 10201020060 テトラ あんたの気持ちもわかるけどね……。

voice: 10201020070 仁花子 あの~、なんの話ですか? 楽園って……?

voice: 10201020080 初魅 ああ、すまない。 楽園っていうのは、私たちの劇団Edenのことさ。

voice: 10201020090 仁花子 Eden……。

voice: 10201020100 初魅 仁花子、君をEdenの役者としてスカウトしたい。

voice: 10201020110 voice: 10201020111 仁花子 私を役者として……スカウト……? え? えぇ~!?

voice: 10201020120 仁花子 な、何言ってるんですか!? 私、ただの素人ですよ!? ごっこ遊びは好きだけど、プロになる自信なんてないです!

voice: 10201020130 初魅 自信なんてものは、あとでどうとでもなる。 一番肝心なのは、役者としての素質だ。

voice: 10201020140 初魅 君には、間違いなくそれがある。 さっきのごっこ遊びを見ただけで、すぐ分かるくらいのものが。

voice: 10201020150 仁花子 で、でも……。

voice: 10201020160 テトラ ……こいつがここまで言うなんて、滅多にないことなんだ。 少し考えてみちゃくれないかね?

voice: 10201020170 テトラ もちろん、いきなり舞台に立てとは言わないさ。

voice: 10201020180 初魅 私的には、それでも全然構わないが?

voice: 10201020190 仁花子 うえっ!?

voice: 10201020200 テトラ 初魅、あんたは少し黙ってな……。

voice: 10201020210 テトラ 足りない知識や技術は、あたしや初魅が全部教える。 そこは心配しなくていい。

voice: 10201020220 仁花子 でも……。

voice: 10201020230 初魅 Edenは、お世辞にも大きな劇団とはいえない。 その上、今はかなり苦難の状況に立たされていてね。

voice: 10201020240 初魅 そんなときだからこそ、前に進むための新しい力が欲しい。 仁花子、それが君なんだ。

voice: 10201020250 テトラ 苦しいとは言っても、新しい役者をひとり養うくらいの余力はある。 そこも心配はしなくていい。

voice: 10201020260 仁花子 ……。

voice: 10201020270 voice: 10201020271 初魅 役者をやりたいと少しでも思ったのなら、 ぜひ、うちの劇団に入ってほしい。

voice: 10201020280 仁花子 ……少し、考えさせてください。