voice: 10201030010 仁花子 ……。

voice: 10201030020 仁花子 はぁ~……どうしよう…… いきなりスカウトなんて……。

voice: 10201030030 仁花子 もう少しで中学も卒業だし、 進路は考えないといけないんだよね……。

voice: 10201030040 仁花子 どっちみち、島には高校がないから 外に出ていかなきゃならないし……。

voice: 10201030050 仁花子 劇団で役者か……。

voice: 10201030060 初魅 演劇はいいぞ。 舞台の上には、テレビでは味わえない一体感がある。

voice: 10201030070 初魅 自分たちの演技で作り出した世界を、観客も共有するんだ。 そうして劇場は大きなうねりとなって、ひとつとなる……。

voice: 10201030080 初魅 演劇という、巨大なひとつの生を生み出す感覚…… それは強烈なまでに官能的で、自分の命を刺激する。

voice: 10201030090 初魅 君なら、その世界を見ることができるはずだ。 味わってみたくないか? 必ずやみつきになるぞ。

voice: 10201030100 仁花子 私ならできるって、連尺野さんは言った……。 あんなこと言われたの、初めてだよ……。

voice: 10201030110 voice: 10201030111 仁花子 演劇のことを話してくれた、あの人の目…… すっごくギラギラ輝いてて、眩しくて……キレイだった……。

voice: 10201030120 仁花子 あの目を見てから、胸がドキドキしっぱなしで……。

voice: 10201030130 仁花子 ……そっか。私、もう決めてたんだ。

voice: 10201030140 仁花子 ……連尺野さん、世羅さん……、 私を、劇団に入れてください!

voice: 10201030150 初魅 ははっ! 再会して早々とはね! やはり君は魅力的だ!

voice: 10201030160 テトラ 本当にいいのかい? もう、後戻りはできないよ?

voice: 10201030170 仁花子 大丈夫です! 私自身が、そうしたいって決めたから!

voice: 10201030180 テトラ そうか……なら、何も言うことはない!

voice: 10201030190 テトラ なんとなく、初魅の気分転換にくっついてきたが…… この出会いのための巡り合せだったんだろうねぇ。

voice: 10201030200 テトラ おっ、おっとっと……。

voice: 10201030210 仁花子 世羅さん!?

voice: 10201030220 テトラ 心配しないで。ちょっとふらついただけさ。 年甲斐もなく、興奮しすぎたみたいだね。

voice: 10201030230 仁花子 そ、そうですか……よかった……。

voice: 10201030240 初魅 ふふっ、老体にムチ打ちすぎたか。 ほら、肩を貸すよ。

voice: 10201030250 テトラ やかましい。余計なお世話だよ。

voice: 10201030260 初魅 あまり強がらなくていい。 Edenを支える人間が、また増えたんだから。

voice: 10201030270 テトラ ……そうだね。

voice: 10201030280 初魅 仁花子……君がEdenに入るその日を楽しみにしているよ。

voice: 10201030290 仁花子 ……はいっ!

voice: 10201030300 voice: 10201030301 仁花子 忘れ物なし……お土産も持った……。 よし、準備完了! あとは船に乗って東京を目指すだけ!

voice: 10201030310 仁花子の友達A にしても、ついに仁花子の才能が見つかっちゃったんだねぇ。 島の人たちしか知らないと思ってたのに……。

voice: 10201030320 仁花子の友達B スカウトした東京の劇団、間違いなく見る目あるね。

voice: 10201030330 仁花子 期待に応えられるようがんばらなきゃなぁ。

voice: 10201030340 仁花子 いけない! そろそろ出港の時間だ!

voice: 10201030350 仁花子の父 辛くなったらすぐに連絡しろよ? お父さんが飛んでいくぞ!

voice: 10201030360 仁花子の母 それまでは、やれるだけやってみなさい。 島のみんなで、応援してるからね。

voice: 10201030370 仁花子 ありがとう! それじゃ、行ってきます!