voice: 10202180010 しぐれ 『なぁひより、どうしてそんなに貝殻が好きなんじゃ?』
voice: 10202180020 しぐれ ……違う、ここはもっと無邪気に。 仁花子先輩みたいに……。
voice: 10202180030 大黒 ……。
voice: 10202180040 しぐれ ひっ!? 大黒先輩、いつの間にいたんですかぁ!? 忍者みたいに背後に立たないでくださいよ!
voice: 10202180050 大黒 ……練習、付き合うわ。
voice: 10202180060 しぐれ はぁ?
voice: 10202180070 voice: 10202180071 大黒 ……ううん。この言い方は違うわね。 お願い……一緒に練習させてほしい。
voice: 10202180080 しぐれ 嫌でぇ~す。しぐれに迷惑ばかりかける人に、 これ以上足を引っ張られたくありませんしぃ。
voice: 10202180090 大黒 ……ごめんなさい。
voice: 10202180100 しぐれ ……え?
voice: 10202180110 大黒 ……この前のことも、練習で迷惑かけたことも。
voice: 10202180120 しぐれ ――あはっ♪ あの意地っ張りな大黒先輩が謝ってるぅ! なんだか気分が良いですねぇ~♪
voice: 10202180130 voice: 10202180131 大黒 あんたの足を引っ張ったって、自分でもわかってる……。 でも……まだ諦めたくないの。舞台をもっと良くするために。
voice: 10202180140 大黒 『悪魔の友人』は、ひよりとアスモデウスのふたりが主役。 成功させるためには……あんたが必要なの。
voice: 10202180150 voice: 10202180151 しぐれ ど、どうしたんですか? この前と反応が違うんですけど……。 大黒先輩じゃないみたいで、なんか気持ち悪~……。
voice: 10202180160 大黒 き、気持ち悪いってなによ……!? こっちは真剣に言ってるのに……!
voice: 10202180170 しぐれ そう思っちゃったんだから、仕方ないじゃないですかぁ。
voice: 10202180180 しぐれ ……そこまで言うなら、稽古も真剣にやってくださいよ。
voice: 10202180190 大黒 え、ええ……!
voice: 10202180200 初魅 …………。
voice: 10202180210 初魅 ……フッ。 何か掴んだようだな、大黒は。
voice: 10202180220 初魅 稽古のプランを修正しておくか。 これなら、さらなる高みを目指せそうだ。
voice: 10202180230 初魅 いよいよ、これが最後の稽古になる。 各自、本番と思って全力を出せ。
voice: 10202180240 初魅 まずは主役のふたりから、演技を見せてもらう。 大黒、しぐれ、準備しろ。
voice: 10202180250 しぐれ・大黒 はい!
voice: 10202180260 しぐれ ここに来て、へたれたら許さないですよぉ?
voice: 10202180270 大黒 その言葉、そっくり返すわ……。
voice: 10202180280 テトラ あいつら、いい顔になったじゃない。
voice: 10202180290 初魅 当然だ。私たちが演技を叩き込んだんだからな。
voice: 10202180300 テトラ 大黒は、心の持ちようが変わったのも大きいよ。 ……これなら一安心かい?
voice: 10202180310 初魅 ああ。もはや憂いはない。
voice: 10202180320 仁花子 だーちゃん、レンさんとの特訓だけじゃなくて、 しぐれちゃんとも積極的に自主練してましたよね。
voice: 10202180330 voice: 10202180331 容 だね。バディに見えてきたんじゃない? ……舞台上ではね。
voice: 10202180340 しぐれ・大黒 準備できました!
voice: 10202180350 初魅 よし……演じてもらうのは、ひよりとアスモデウスの日常シーンだ。 では、始めろ!
voice: 10202180360 しぐれ 『なぁひより、どうしてそんなに貝殻が好きなんじゃ?』
voice: 10202180370 大黒 『だってキレイじゃない。いろんな形や模様があって』
voice: 10202180380 voice: 10202180381 しぐれ 『あんなもの、死骸みたいなもんじゃぞ? キレイなものがほしいなら、宝石でも集めればよかろう』
voice: 10202180390 voice: 10202180391 大黒 『うーん……確かに宝石はキレイだけど、 私は貝殻のほうがいいな』
voice: 10202180400 しぐれ 『変なやつじゃのう……そもそも価値がぜんぜん違うのじゃぞ?』
voice: 10202180410 大黒 『私にとっては、宝石なんかより大事なものだよ』
voice: 10202180420 voice: 10202180421 しぐれ 『ますますわからん! お前の感覚がおかしいということか?』
voice: 10202180430 大黒 『それも違うなぁ……説明が難しい……』
voice: 10202180440 大黒 『あ、そうだ。 私があなたを助けたのと、同じ感覚かも』
voice: 10202180450 しぐれ 『なにィ!? このアスモデウスを貝殻扱いするとは!』
voice: 10202180460 voice: 10202180461 大黒 『あははっ、ごめんごめん。 でも、本当にそれが答えなんだ』
voice: 10202180470 大黒 『私にとっては、貝殻もあなたも……かけがえのないものってこと!』
voice: 10202180480 仁花子 今のだーちゃんの笑顔、ドキッとしちゃいました……。 すっごくかわいかった……。
voice: 10202180490 容 うん。誰かを愛する顔だった。
voice: 10202180500 容 (ちゃんとわかったんだね、大黒……)
voice: 10202180510 初魅 …………。
voice: 10202180520 テトラ ふふ……思わず見惚れちまったかい?
voice: 10202180530 初魅 ああ……センスも使わず、よくぞここまで……。
voice: 10202180540 初魅 これなら、何も問題ない。 完成したな、『悪魔の友人』が……!
voice: 10202180550 八恵 わぁ、お客さんがこんなにいっぱい! Edenさんの新作、大人気ですね♪
voice: 10202180560 叶羽 ねぇ後輩、なんで当たり前みたいにアタシの手を握ってんのよ……。
voice: 10202180570 八恵 だって、はなすと先輩が逃げちゃいますから♪
voice: 10202180580 叶羽 はぁ……観に来るの、別の日にすりゃよかった……。
voice: 10202180590 小春 八恵ちゃん、本巣先輩、こっちこっち!
voice: 10202180600 杏 そろそろ中に入らないと、開演するっち!
voice: 10202180610 りこ パンフレットやしぐれ様のブロマイドは確保済みです。 速やかに座席へ向かいましょう。
voice: 10202180620 八恵・叶羽 はーい♪ うへぇ……。
voice: 10202180630 voice: 10202180631 ぱんだ さっすー、こっちこっち。 いい席取れてよかったな―。
voice: 10202180640 voice: 10202180641 知冴 ぱんだのおかげ。ありがたやありがたや……。 お賽銭は、カバンの中で良い?
voice: 10202180650 ぱんだ よその劇場で変な真似すんな。 カラスにも迷惑かかるだろ。
voice: 10202180660 知冴 そういえば、あとで楽屋に差し入れ届けないとね。 今朝はハゼが大量だったんだー。
voice: 10202180670 voice: 10202180671 ぱんだ 大迷惑だからやめろな……? てか、舞台に集中しろって。カラスの晴れ舞台なんだからさ。
voice: 10202180680 初魅 いよいよ今日が本番だ。 お前たち、よくついてきてくれた。
voice: 10202180690 初魅 ここまで、いろいろな苦労があっただろう。 特に主役たちは、思うところがあったかもしれない。
voice: 10202180700 しぐれ・大黒 …………。
voice: 10202180710 初魅 だが、それはすべて、今日この日のため。 私の……Edenの舞台を、存分に見せつけてやれ。
voice: 10202180720 仁花子・容 …………。
voice: 10202180730 初魅 さぁ、始めるぞ! 我々の新たな舞台をな!
voice: 10202180740 大黒・しぐれ・仁花子・容 はい!
voice: 10202180750 大黒 (我が主のため……Edenのため……。 そして、それを愛する私のために……)
voice: 10202180760 大黒 (最高の主役を、演じてみせる……! )