voice: 10204200010 ドイツの審査員A 今になって再評価の向きがあると聞き及んではいたが……。 まさかあのEdenから我が賞に申請があるとはね。
voice: 10204200020 ドイツの審査員B 世羅テトラ率いる移動劇団として一世を風靡していた頃の面影は、 流石にないみたいですが……。
voice: 10204200030 ドイツの審査員C 現座長による追放騒動から、劇団がどう変わったのか。 今日はお手並み拝見といきましょうか。
voice: 10204200040 ひばり (……どうやら他の演劇賞の審査員も来ているようね)
voice: 10204200050 ひばり (結局、Edenから世界演劇リーグへの返答はなかった。 パリでは審査を見送る意見も出ていたけど……)
voice: 10204200060 ひばり (やはり、演劇界に身を置く者としては気になる。 連尺野初魅と、彼女が認めた才能の輝きが)
voice: 10204200070 ひばり (今回は『青ひげ』をアレンジしたオリジナル脚本らしいけど。 どんな舞台を魅せてくれるのかしら?)
voice: 10204200080 取引先経営者 お忙しい中ありがとうございます、筆島さん。
voice: 10204200090 しぐれの父 こちらこそ、お招きいただきありがとうございます。 しかし、まさか観劇にご招待いただくとは……。
voice: 10204200100 取引先経営者 毎度ありふれた会食では、商談に発展がないと思いましてね。 たまには趣向を変えてみるのも手かなと。
voice: 10204200110 取引先経営者 ……舞台芸術は筆島さんの好みには合いませんかな?
voice: 10204200120 しぐれの父 いえ、そのようなことは。 ただ私は演劇には疎いもので……。
voice: 10204200130 取引先経営者 では、せっかくの機会です。 是非楽しんでいってください。
voice: 10204200140 取引先経営者 ここは最近、私が注目している劇団でしてね。 劇場の案内です、どうぞ。
voice: 10204200150 しぐれの父 これはご丁寧に……ん? Eden?
voice: 10204200160 取引先経営者 どうかなさいましたか?
voice: 10204200170 しぐれの父 いえ、その……私の記憶違いでなければ……、 確か、ここは娘の所属している劇団です。
voice: 10204200180 取引先経営者 なんと、そうでしたか!
voice: 10204200190 取引先経営者 そういえば、演者のリストに『筆島』という姓が……。 いやぁ、凄い偶然ですな。
voice: 10204200200 取引先経営者 芝居そのものもですが、筆島さんの娘さんのご活躍も見られるとは。 楽しみですね。
voice: 10204200210 しぐれの父 は、はあ……。
voice: 10204200220 しぐれ (……とうとう来ちゃった。 『青髪公の帰らぬ妻』、公演初日……)
voice: 10204200230 初魅 緊張しているか?
voice: 10204200240 しぐれ ……えっ? べ、別に、そんなこと……。
voice: 10204200250 初魅 ふふっ、無理しなくていい。 特に今回の公演、しぐれにとってはより一層、特別だろう?
voice: 10204200260 しぐれ はい……。
voice: 10204200270 初魅 私はお前が何を背負っているのか、もう知っている。 だが気負うな。
voice: 10204200280 初魅 舞台はひとりで成立させるものではない。 お前の後ろには、皆がいるのだから。
voice: 10204200290 仁花子 そうだよ、しぐれちゃん!
voice: 10204200300 仁花子 しぐれちゃんやレンさんに比べたら、頼りないかもしれないけど……。 それでも私は、私にできる精一杯で一緒に舞台に立つから!
voice: 10204200310 容 アタシも。……しぐれに何があるのかは聞かない、でも……、 その重荷……ちょっとだけ一緒に背負わせて貰うよ。
voice: 10204200320 しぐれ 仁花子先輩……容先輩……。
voice: 10204200330 大黒 ……たまには私たちを……。 一緒に稽古してきた仲間を信じなさいよ……。
voice: 10204200340 しぐれ 大黒先輩……。
voice: 10204200350 初魅 ――さあ、舞台の幕が上がるぞ。 準備はいいか。
voice: 10204200360 しぐれ ……はい! 行けます!
voice: 10204200370 初魅 いい返事だ。 客席にいる全員を、Edenの虜にしてやろうじゃないか。