voice: 10204210010 しぐれ 『……今、目の前にいるあなたは、 周囲の方々が噂する青髪伯爵とは思えません』
voice: 10204210020 仁花子 『何を耳にしてきたかは聞かないが、 今宵は噂などではなく、本当の私を見てくれ』
voice: 10204210030 仁花子 『あなたのためならば、私は毎晩でもこんな宴を準備しよう』
voice: 10204210040 しぐれ 『毎晩……。 それほどまでに私を……?』
voice: 10204210050 仁花子 『私のすべてを捧げると誓おう。 改めて、妻になってはくれないか、エレミア』
voice: 10204210060 しぐれ 『……はい、青髪伯爵』
voice: 10204210070 取引先経営者 おお……見ましたか、筆島さん。 娘さんの芝居を。
voice: 10204210080 しぐれの父 え? ええ……。
voice: 10204210090 取引先経営者 警戒心を覗かせていたエレミアの表情が、 魔法にでもかかったかのように青髪に惹かれて変化した……!
voice: 10204210100 しぐれの父 (……私は今まで、何も知らなかった……)
voice: 10204210110 しぐれの父 (舞台に立っている時のお前は、 こんなに豊かな表情を見せるのか……しぐれ)
voice: 10204210120 しぐれ 『落ちて……! お願い……鍵の汚れよ、落ちて……!』
voice: 10204210130 しぐれ 『血じゃない……鍵についたこれは、ただの汚れよ……! ただの汚れ……なのに……』
voice: 10204210140 しぐれ 『どうして……どうして消えないの……!』
voice: 10204210150 大黒 『……消えるはずがないわ』
voice: 10204210160 しぐれ 『だ、誰……!? どこにいるの……!?』
voice: 10204210170 容 『私たちは……かつてのあなた……。 その赤黒い汚れは「見てしまった者」の印……』
voice: 10204210180 しぐれ 『ち、違う……! 私は、何も見てなんかいない……!』
voice: 10204210190 大黒 『私たちも、あのとき……そう言った……。 でも……』
voice: 10204210200 容 『愛されていると、信じていたのに……。 それなのに……』
voice: 10204210210 大黒 『……その鍵は、あなたをあの部屋へ導いた』
voice: 10204210220 容 『そして、彼をも導いてしまう……』
voice: 10204210230 しぐれ 『ああ……青髪伯爵が帰ってきてしまった……。 神様、どうかお願い……助けて……』
voice: 10204210240 仁花子 『エレミア……何をしている?』
voice: 10204210250 しぐれ 『ひっ――』
voice: 10204210260 しぐれ 『……』
voice: 10204210270 しぐれ 『お、お願いです、伯爵……! どうかお許しを……!』
voice: 10204210280 仁花子 『許し? 何を許せと? あなたは何も咎められるようなことなどしていないはずでは?』
voice: 10204210290 しぐれ 『……で、ですが……私はあの部屋の鍵を……』
voice: 10204210300 仁花子 『そう、見たのだろう? 私こそが罪人だ。あなたではない』
voice: 10204210310 仁花子 『だが私たちは愛を誓い合った伴侶。 罪は共に背負おう』
voice: 10204210320 初魅 『よせっ! 今すぐ妹を解放しろ、青髪!』
voice: 10204210330 しぐれ 『お兄様……!』
voice: 10204210340 仁花子 『剣を引け、無粋な竜騎兵。 愛するふたりの間に立ち入ることは許さぬ』
voice: 10204210350 初魅 『戯言を……! 貴様が妹に向けるそれは、愛などではない!』
voice: 10204210360 仁花子 『まぎれもない愛だよ。その証を見せてやろう。 さあ、我が7番目の妻よ。口づけを――』
voice: 10204210370 しぐれ 『っ!?』
voice: 10204210380 仁花子 『愛する者を引き裂くことは誰にもできない……』
voice: 10204210390 大黒 『……聞いたわ。その言葉……』
voice: 10204210400 仁花子 『……何っ!?』
voice: 10204210410 容 『愛は引き裂けない……。 どれほどの力で分かたれようと……』
voice: 10204210420 しぐれ 『小部屋で眠りについていた人たちが……!?』
voice: 10204210430 初魅 『いったい……何が起きているのだ!?』
voice: 10204210440 仁花子 『お……おぉっ……愛する我が妻たちよ……! 何故、お前たちがここに……!?』
voice: 10204210450 大黒 『あなたが……私たちを導いてくれた……』
voice: 10204210460 容 『あなたが、私たちを……繋ぎとめてくれた……』
voice: 10204210470 大黒 『だから……さあ……行きましょう』
voice: 10204210480 容 『私たちと共に……同じ場所へ……』
voice: 10204210490 仁花子 『ま、まさか……放せっ!』
voice: 10204210500 大黒 『放しはしない……永遠に……』
voice: 10204210510 容 『引き裂けはしない……とこしえに……』
voice: 10204210520 大黒・容 『私たちを結ぶものは……愛ゆえに……』
voice: 10204210530 仁花子 『ち、違う。こんなものは私が望んだ愛では……! あ……あぁぁぁっ……!』
voice: 10204210540 しぐれ 『青髪公が、落ちていく……。 自ら語った愛のために……』
voice: 10204210550 ドイツの審査員A ……素晴らしい。 これがEdenなりの新解釈『青ひげ』か。
voice: 10204210560 ドイツの審査員B かの物語が持つ暴力性と倒錯した愛を、 霊的、象徴的に掘り下げた秀逸なアレンジだわ……!
voice: 10204210570 ドイツの審査員C ええ、それを表現しきった役者陣も演出も、見事なものでしたわ。
voice: 10204210580 ひばり (やはり……観に来ておいて正解だったわね。 これが再生した、新たなEden……!)
voice: 10204210590 取引先経営者 いやぁ、のめりこんでしまった。 娘さんの芝居も凄かったですねえ、筆島さん!
voice: 10204210600 しぐれの父 え、ええ……。
voice: 10204210610 しぐれの父 (しぐれ、お前は……。 知らない間に、こういうことをやっていたんだな……)